みのるん物語7 〜 テストはいつでもやってくる♪

今日のお昼休み、
みのるんが突然いさどんのもとにやってきた。

みのるん曰く、
「軽いぜんそくの症状が出てきたので、
一度家に帰って、薬を取ってきたいのです。
以前マラソンをしていたときには
ぜんそくの症状がおさまっていたこともあったのですが、
今は走っていないので・・・」

それに対し、いさどんは
「必要であるならば行けばいいのですが、
少し様子を観る程度ではないということですか?」と質問し、

みのるんは、
「様子を観てもいいのですが、
一応念のためと思いまして・・・。
過去にもそういったことが何回かあったので・・・。」

そんなみのるんに、
いさどんはこう伝えた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

念のためというのは、
これ以上悪くなるという考えを持っているから、
そのような発想になるのです。

そして、
あなたは過去と同じようなことが起きることを想定しています。

人間は、
経験をもとにして行動しますが、
それでは新しい人にはなれません。

どうしてもぜんそくの症状が耐えられないということなら別ですが、
そこを超えられる可能性があるのに、
そうやって対処療法に頼ってしまうと、
結局また元の自分がい続けることになります。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

それを聞いてみのるんは、
「耐えられるかどうかと言われれば、
耐えられると思います」と答え、

いさどんはこう続けた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

それなら、
なぜわざわざ時間と労力を使って、
家に戻って薬を持ってきたいと思うのですか。

そろそろ、
あなたも自分の癖をつかめるといいですね。

あなたは、
自分が想像していることに負けているのです。

そこと向き合う気があるかどうか。

そこは、
もう自分の実力と向き合うところですよ。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

いさどんの話を受けてみのるんは、
「とりあえず、
今晩はこのまま頑張ってみます」と伝え、

さらに
いさどんはこう続けた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

結局、
そこで考えなければいけないことは、
答えはあなたに出るのです。

だから、
その答えを引き出すのはあなた自身なのですよ。

それは、
あなたの人生に起きていることなのですから。

たとえば、
あなたはぜんそくの症状があったから、
マラソンをしていたと言いますよね。

それで、
マラソンをしていたときには
その症状が抑えられたという話になっています。

しかし、
そもそもぜんそく体質を持っていること自体が、
あなた自身なのです。

あなたは、
そこを改めたいわけですよね。

それを、
マラソンで抑えたということは、
それはある意味症状を改善するということでは
良い改善方法なのかもしれませんが、
マニアックな改善方法をとったので、
結果としてマラソンをすることによって、
他のところであまり良くないことが起きているのです。

それは、
ホリスティックな広い視点で観ていないということです。

そして、
マラソンをしていた時には抑えられていて良かったという話では、
ずっとマラソンに頼っていないといけなくなってしまいます。

結局、
対処療法の連続をしているだけなのです。

だから、
今回あなたにぜんそくの症状が出ましたね。

そうしたら、
僕に相談に来て、
自分が家に帰って薬を取ってきたいから、
僕になるべくその症状を苦しそうに伝えれば、
OKが出るという発想になっているのです。

そうすると、
僕に相談する前の段階で、

「わたしにとって今までのことを振り返って、
このケアの取り組みを通して気付いたことも含め、
トータルして自分はここで何をするべきなのだろう?」と考え、

行動した結果、
僕にフィードバックしたほうが、
あなたは進歩していることになるのです。

そろそろ、
あなたの中でこれをどう取り扱うのか、
という実力をつける時が来ていると思うのです。

先日の1ヶ月面談の時にも伝えたことですが、
実力をつけるということは、
本当の自分と向き合って、
自分を知るということです。

そして、
自分を知るということは、
自分の性質が出てきた時に、
コントロールするべきところと
コントロールする必要がないところを仕分けし、
コントロールするべきところは
しっかりとコントロールすることです、と伝えました。

それは、
自分と真剣に向き合って理解することです。

今、
アトピーの症状は改善されてきましたが、
結局アトピーの代わりにぜんそくが出たということでは、
根本的に改善されていないことになります。

そして、
こういった話を、
僕に説得されるのではなく、
あなた自身が自分に説得できる人になった時に、
あなたにそれだけの実力がついたことになるのです。

だから、
ぜんそくの症状が今あなたに現れたということは、
あなたに対するテストでもあるのです!

そこで、
そのテストをどうクリアするのか、
と考えるほうが前向きですね。

先日の大人会議であなたが日記を発表した際、
何人かのメンバーが表面的な評価をしたことに対し、

「わたしはこの症状を持って、
あなたたちにテストの機会を与えているのです!」ということと同じように、

今回はあなたにテストの機会が来たのです。

これは、
あなたの人生であり、
あなたの症状なのですから、
その結果はあなたがすべて受け取っていくのです。

だから、
そぎ落とすところはそぎ落とし、
自己コントロールできる人になることが大切なのですが、
まだまだ力がついていませんね。

あなたはすぐに忘れてしまいます。

それから、
身につけているようで、
結局あなたは頭が良いので、
知識的な身につけ方になっているのです。

本当に自分のからだはどうしたいのか、
どこへ向かっているのか、
そういった対話がまだできていませんね。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

そこでみのるんは、
「自分の中には、
大発作が起きたときの不安があって・・・」とおそるおそる伝えた。

不安のヒビキを発しているみのるんに対し、
いさどんはこう伝えた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

あなたはすでに、
大発作を想定しているのです!

それは、
一般のお医者さんと同じ発想ですよ。

あなたはそういった治療に対して、
あまり好感を持っていなかったはずですよね。

お医者さんが患者に対して最悪の想定を語り、
あらゆる治療をしてきたことに対して、
それはおかしいと思ってきたのですよね。

しかし、
今のあなたはそれと同じことを自分にしているのです。

それほど自分が大事ならば、
あなたが思う行動をすればいいのですが、
それは自分を本当に大事にしていることになるのでしょうか。

それでは自分を鍛えないことになりませんか。

さっきは、
軽いぜんそくの症状があったのです、という話だったのに、
頭の中では、
このまま行くと大発作が起きそうだ、
という発想になっているのです。

それこそが、
病気の種を育てているようなものです!
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

それを聞いたみのるんは、
「僕の中では備えがあってもいいかなと思ったので・・・」と伝え、

さらに
いさどんはこう続けた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

それは、
「僕の中では」という自分の見解ですよね。

先日の面談でも、
「自分なり」ということを伝えましたが、
自分なりでやっていくのなら、
自分なりでやればいいのであって、
それなら僕は何も言いません。

しかし、
僕は客観的な立場からあなたを観ていて、
あなたがあなた自身の癖を乗り越えないと
根本的な解決にはならない、
と観ています。

どんな治療を受けても、
あなたが病気に対する抵抗力をつけなければ、
結局治療が常にありき、になってしまうのです。

今、
あなたは一番大事なところに来ているのです。

先日の面談でも、
そのことを伝えたのですよ。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

そこでみのるんは、
「今までぜんそくの発作が起きたときには薬を使っていたのですが・・・
2年以上前にも大発作が起きたことがあったので・・・」と話し、

いさどんはこう伝えた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

2年以上前の話を
あなたはまた復活させたいのですか?

あなたのその思考では、
また復活させることにもなりますよ。

それを自分で予測しているのですから。

そういったことも含めて、
自分自身をすべて分析できないとダメですね。

そうしないと、
あなたは一ランク上の人にはなれません。

精神的には、
このケアの取り組みを始めてから、
あなたのランクは上がっていないのです。

僕は、
あなたの精神的ランクを上げることによって、
今抱えている病気も克服できると観ています。

他の治療は、
精神的ランクを上げるわけではないのです。

具合が悪くなったところを
ただ治すだけなのですから。

僕が伝えていることは難しいと受け取られがちですが、
その仕組みを知れば、
至極当然のこととして理解でき、
根本的な解決につながります。

そこを取り組めば、
病気の状態から抜け出すことができるのですが、
それをやらなければ、
今の状態から離れることはできないのです。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

それを受けて、
「要は、先取り不安をやめるということですか?」とみのるん。

いさどんは
さらに丁寧に話を続けていく。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

先取り不安をする必要があるのですか?

発作の可能性があることは否定しませんが、
それはなってから、
考えればいいことです。

もし大発作が起きたら、
ここで救急車を呼んで対処する方法も取れますよ。

それが、
余分なことを考えないで行った結果なのですから。

今、救急車の話をしましたが、
それはあなたが想定するから話したのであって、
それはあるかどうかわからない話なのですよ。

僕は、
あなたが今よりも自己コントロールできるよう
サポートしているのですが、
あなたは、
今までの自分を保とうとしているのです。

そして、
「自分なり」に一生懸命考えているのです。

それが、
今のあなたの状態を創っているのですよ。

まず、
自分が今そういったこころを持つことが、
すでに未来にその種を蒔いているのです。

あなたは引き寄せの法則を理解しているはずなのに、
自分のこととなると、
その道理を採用しないのです。

それは矛盾ですよ!

ここで気をつけないといけないのは、
あなたは結果を所有し、
思惑のもとに人の考えを取り入れると
これはマイナスになりますよ。

それは、
取り入れないよりはいいと思いますが、
仮に自分で判断できないから
僕に相談しに来たとしますよね。

そのときに、
「そうだった!忘れていた!
自分はもともとそういった考えを持っていたのに、
自分の考えに対して矛盾する行動を取っていた!」と
自分の考えとして行動していくことが大切なのです。

忘れていたということは、
もともと自分の中にあったということですから、
それは自分の考えで行動したことになるのです。

そこで、
「いさどんの言うことのほうが道理にかなっているし、
あの人の言うことだから断れなかった」と思惑のもとに採用すると、
この効果は半減するのです。

そこでは、
あなたの力をつけることが目的なのですから。

今のあなたのアトピーの状態が改善されてきているのは、
ここの環境や食、アドバイスの効果が現れているからです。

その改善が、
あなたの実力でもたらされる人になってはじめて、
あなたは根本的に改善されたことになるのですよ。

だから、
今の状態のままで元の環境に戻ったら、
また再発する可能性もあるのです。

今回のぜんそくはあなたへのテストです。

たとえば、
2年前のような大発作が突然に起きたということであれば
テストとは言えないでしょうが、
今回のような軽いぜんそくの症状が起きたということは、
まさにテストと受け取れますね。

しかしあなたは、
軽い症状を2年以上前の出来事にまで膨らませ、
「大発作が起きたらどうしよう!」と心配しているのです。

心配しなくても、
大発作が起きたところで、
最悪、死ぬだけですよ♪

人は誰でも、
いつでも、
死ぬ可能性はあるのです。

ある意味、
そのような開き直ったたくましさがないとダメですね。

結局、
対処療法に対して批判的な考えを持っているわりには、
あなたの考え方はすべて対処療法なのです。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

いさどんの話を受けて、
「やってみます!」とみのるん。

最後に、
いさどんはこう伝えた。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

やるのであれば、
その方向に懸けてやってみる。

それで、
答えを観るということです。

そこでネガティブな捉え方をすると、
本当に発作が起きますよ。

しかし、
僕はそれでも構わないと思うのです。

そのときには、
救急車を呼んで対処すればいいのですから。

これは
今までの自分を超えるチャンスなのです。

だから、
良いテストをもらったと思って、
まだ自分に実力がついていないことを認識し、
これから取り組んでいけるといいですね。

これは、
元々あなたの中にある考え方ですからね。

あなたの中に、
「そういった捉え方が大切だ」ということで、
今まで理学療法士として仕事に就いていたときも
医療業界に矛盾を感じていたのですし、
それからこういったことに共鳴して、
ここの自然療法プログラムを受けることになったのです。

しかし、
これまではそれが本物ではなかったのです。

だから、
今回それを本物にするチャンスが訪れたのですよ♪

ある意味、
今がその切り替えのヤマを迎えていますね。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

「ありがとうございます!!
今日からやってみます」とみのるん。

話が終わり、
立ち上がろうとしたMさんの足は、
ずっと正座をしていたせいか、しびれてしまっていた。

「緊張しているからだよ♪」と
にこにこ笑いながら声をかけるいさどん。

「新しい取り組みをした結果、
自分はどうなるのだろう?とか、
結果はどうなるのだろう?と観ていくことは
本来楽しみなことです。

それなのに、
これはきっとこうなるぞ!と最悪の結果を想定していたら、
それは不安がもとになっているのです。

そこで、
不安をベースに生きていくのか、
楽しみをベースに生きていくのかというのは
大きな違いです。

楽しみをベースに生きていくときには、
がん細胞でもアトピーの細胞でも
どんどん消えていくのですよ♪」
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

いさどんと話した後、
みのるんは日記にこう綴っていた。

「いさどんの話を聴いて、
自分なりを手放さないといけないと思った。

現実に何の見返りもないのに、
私を治そうと思ってくれている人がいて、
自分なりの考えを超えている人の考えがある。

私は薬を取りに行くのを止め、
自分なりでない経験、体験をしようと決めた。

結果に囚われない。

最悪死ぬだけだよ、という言葉。

死を恐れていないヒビキだった。

死ぬのを怖がって、
重症化するのを怖がっている、
そういう思考をしていると気づく。

病気のメッセージとこのプロセスを体験してみようと思う。」

みのるんが発するヒビキが
今、ここから変わろうとしている。
 
 
 
 


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