自然療法プログラムは地球健全化プログラム 〜 7人の人々の体験記

木の花ファミリーを母体として様々な社会貢献活動を行うNPO法人ぐりーんぐらすでは、心身の不調を抱える人々を受け入れ、本来の健康を取り戻すお手伝いをする「自然療法プログラム」を提供しています。
四半期に一度の理事会では、毎回その期間の内に提供された同プログラムの活動報告書が共有されます。以下は、令和七年度第三四半期(2025年11月17日〜2026年2月15日)の活動報告書です。


自然療法プログラム 報告書
2025年11月17日〜2026年2月15日

今期は、自然療法プログラム(通称ケア滞在)が5件、同プログラムに関連する相談が3件ありました。特筆すべきは、そのうち6件が台湾の方であったことです。

10月29日より2ヶ月半の滞在予定で来訪した18歳の台湾人女性、Sさんは、2024年に当法人の「パウロ基金」の支援によるインターンとして来訪した、当時17歳の台湾人女性、Aさんの同級生です。高校在学中ながら不登校が続いていたAさんは、当時19歳でギャップイヤー(高校から大学へ入るまでの猶予期間)中であった兄と共に、持続可能な暮らしを学ぶインターンとして木の花ファミリーへ来訪しましたが、滞在を始めて間もなく、Aさんは精神的に不安定な状態であることがわかり、自然療法プログラムを受けることになりました。主治医であるジイジとAさんとの面談には、Aさんの母親も毎回リモートで参加し、Aさんが自らの情緒不安定をどのように乗り越えていくかを学ぶと同時に、母親もまた、Aさんの不安定さが母親との関係にも起因していることを理解し、自らの姿勢を見直すきっかけとなりました。同年秋には母親自身も来訪し、主治医との面談をはじめ様々な体験を通して同プログラムの有効性を実感した彼女は、台湾に帰国後、周囲の人々に娘と自らの体験を共有しました。その中の一人が、Sさんです。

AさんとAさんの母親から話を聞いて関心を持ったSさんは、ギャップイヤーを利用して木の花ファミリーへ来訪し、当初はヘルパーとして滞在しながら様子を見ていましたが、ファミリーメンバー達が集う大人ミーティングを始め、木の花ファミリーの日常を体験していく中で、やはりもっと深く自分のことを知って変化したいという思いが募り、11月23日より自然療法プログラムをスタートさせることとなりました。ただし、Sさんは病気だったわけではありません。Sさんは学校などではそれなりの評価をされる生徒でしたが、心の中では常に虚無感を感じ、いろいろなことをやってみるものの本当にやりたいことが何なのかわからず、自分がどこにも所属しないように感じて将来への漠然とした不安を抱えていました。それは病気ではなくSさんの心の性質(及び社会的環境)から来るものですが、それを正しく認識せずに歳を重ねていくと、やがては病気にも発展し得るものです。そこで、18歳という年齢で経済的にもまだ親の庇護のもとにあるSさんに適した滞在形態として、半日はヘルパーとしてコミュニティの作業を手伝い、半日は日記を書くなど自らを振り返る時間を過ごすことでプログラム費を半額にする「ハーフケア」という形でプログラムはスタートしました。

プログラムを始める以前から毎日日記を書いていたというSさんは、早速翌日から日記を提出し始めました。日記には、物事をネガティブに捉え、解決策の見えない思考を延々と回し続けるSさんの性質が表れており、その思考回路がこれまでの晴れない人生をつくってきたのだから、それを変化させるためには、そのような自分の性質をよく理解して、思考回路を切り替えていく必要があることが主治医から伝えられました。主治医はSさんの性格分析を行い、それが日常の中でどのような思考や感情を引き起こし、その結果が現在の人生にどう繋がっているのかを、日記へのコメントを通して繰り返し解説しました。Sさんは表面的にはその言葉を受け取っているようでありながら、実際は自身の主観的見解にこだわり他からの視点を受け入れられず、それが主観であることにも無自覚なまま、日記には同じ思考パターンが綴られ続けていきました。このまま続けていてもSさんに変化は起きないと判断した主治医は、プログラム開始から10日が過ぎた12月4日、このプログラムを休止することをSさんに提案しました。この投げかけを受け、それまでの主治医との日記のやり取りを全て見直したSさんは、自分が一方的に同じパターンの内容を書き連ね、主治医からのアドバイスが、本人曰く「水に投げ込まれた石のように消え去っていた」ことに気付きます。それは、それまでずっと主観で物事を捉え続けてきたSさんが、初めて客観的に自分を認識した瞬間でした。これを機に、Sさんの物事の捉え方に変化が起こり、自らのどのような性質が人生を行き詰まらせてきたのかを理解し始めます。そしてこのSさんの変化が、その後の台湾人ケア滞在の連鎖につながっていきました。

Sさんの変化と前後して、33歳の台湾人女性Mさんが、2週間の滞在予定でヘルパーとして来訪しました。Mさんはもともと台湾のシュタイナー学校の教員として働いていましたが、人生に充実感を見出すことができず、大学院に通い直したり、世界各地を旅したりする中で、以前から関心のあったという木の花ファミリーに立ち寄ったのでした。Mさんの来訪後すぐに、大人ミーティングでSさんが自らの変化を綴った日記を発表し、MさんはSさんの大きな変化の体験を目の当たりにします。そして、12月10日、日本での滞在期間を延長するため一時帰国することになったSさんは、皆の前で滞在を振り返っての挨拶をすることになり、その通訳を、日本語の堪能なMさんが引き受けることになりました。自分はいつも人からどう思われるかを気にして人前で話すことができなかったけれど、今は心の底から湧いてきたことを自然に話せます、と生き生きと語るSさんの言葉を通訳しながら、Mさんの中にも「自分のことをもっと知りたい」という思いが湧き上がり、3日後、Mさんは自然療法プログラムに申し込みました。Mさんもまた病気ではなかったため、Sさんと同じ「ハーフケア滞在」をすることになりました。

自分は特に人生に問題を感じていない、ただ自分のことを知りたい、と当初語っていたMさんですが、実際にプログラムを開始してみると、学業は優秀でもどこか精度が悪く達成感を得られずに生きてきたMさんの人生が浮き彫りとなり、その原因が本人の人間性にあることを主治医が分析すると、Mさんはその分析内容を理解する前に「ではどうしたらよいですか」とマニュアル的に解決策を求めるやり取りが続きました。学業優秀な人が陥りやすい、「正しい答え」をもらってそれを記憶すれば合格できるという現代教育の弊害がMさんにも根付いており、最初の1週間はなかなかそこから抜け出すことができませんでした。しかし、人生に「正しい答え」はありません。主治医との日記のやり取りを通し、必死に正解を求めようとしたMさんでしたが、正解を求めれば求めるほど、主治医からは「そうではない」という答えが返ってきて、Mさんは完全に行き詰まることとなりました。
しかし、その行き詰まりの結果、大切なのは「どうしたら良いか」という正解を得ようとすることではなく「なぜそうなるのか」という仕組みを理解することだ、ということにMさんは気付きます。それ以降、自分の人生を改善してくれる手法を他力本願的に追い求めていたMさんの意識が、自らの内側を探求することに向かい始めました。この方向転換が起きたことで、あとはその方向性に沿って探求を続けていけば「どうしたら良いか」は自らの中から自ずと湧き出してくるようになるのだから、Mさんはプログラム開始から9日目にして「もう卒業してよい」と主治医から伝えられました。
しかし、卒業が伝えられた直後の日記の中で、現実から乖離した願望的思考が膨らむ様子が見られたことから、ただ思考の中で理想を描くだけでなく、地に足のついた実践として変化を確実なものにするために、プログラムを続行することとなりました。Mさん自身もまだ学びが不十分であることを実感してプログラムの続行を望み、結果として1月7日まで滞在を延長することとなりました。
自身のことをもっと知りたいという理由から始まったMさんのプログラムは、日が経つにつれ、ただ自身を探究するにとどまらず、自らを深く理解することを通して人間とは何であるのかを探り、人類が地球上に生まれた真の意味への探究へと向かい始めます。それはMさんの中に眠っていた鋭い分析力を花開かせ、周囲にも大いに刺激をもたらすものでした。

Mさんの滞在中に、41歳の台湾人男性Cさんが、妻と6歳の息子と共に年末年始の休暇を過ごすために木の花ファミリーへ来訪しました。Cさんはエンジニアとして働き、一見問題なく社会生活を送っているように見えましたが、実際は子どもが生まれて以降抑うつ状態が続いており、現在も月に1回精神科を受診しているとのことでした。精神科でうつ病と診断されるまで、妻はCさんがうつ病だとは思わなかったほど、表面的には普通の日常生活を送っているCさんですが、滞在中にMさんから自然療法プログラムの体験談を聞いて強い関心を持ち、主治医との面談を申し込みました。面談ではCさんの性質や家族関係の分析が行われ、自分がなぜうつ状態になっているのか納得したCさんは、台湾に帰国後、プログラムを受けるために長期休暇が取れるかを確認することとなりました。

年が明け、台湾に一時帰国していたSさんが再び来訪し、さらに世界観を広げることに取り組むため、ハーフケア滞在を再開しました。この時、Sさんから体験談を聞いて興味を持ったSさんの友人である19歳の台湾人女性Yさんも、2週間の予定でSさんと共に来訪しました。大学1年生で一見明るく見えるYさんも、大学入学以降無気力状態が続き、人生の方向性が見えずに「心が空っぽな感じがする」と悩んでいました。
ちょうど同時期に、24歳のインド人女性、Rさんが滞在しており、Rさんはケア滞在ではありませんでしたが、社会生活不適応の側面が強く、主治医の厚意で複数回面談の場が持たれていました。面談の場で、地球暦の読み解きを通し自らの性質を伝えられたRさんは、「もっと地球暦への理解を深めたい」と希望し、Rさんのリクエストにより2日間にわたる地球暦講座が開催され、Rさん、Sさん、Yさん、Mさん、Cさんが参加しました。それまで各々の性格分析のみを聞いていた参加者たちは、講座の場で他の人も交えた読み解きに立ち会うことで、人にはそれぞれ違った個性があることを知り、そこに優劣はなく、違ったもの同士がつながり支え合うことで、ひとつの完全な世界になるということを、もうひとつ大きな世界観から理解するきっかけとなりました。
講座後、Yさんもまた自らの性格分析を受けることを希望し、主治医との面談の場が持たれました。人生の方向性が見えずやる気が起きないことを悩んでいたYさんですが、主治医より、Yさんには人と違う個性があること、それを無理やり既存社会の枠に当てはめようとするよりも、従来の価値観とは違う新しい何かが湧いてくる可能性に意識を向けていくと良い、ということが伝えられ、これを機に、Yさんは持ち前の明るさをより発揮するようになります。Yさんはプログラムを受けたわけではありませんが、この面談と、Sさんや後に来訪するOさん、Eさんなど他者の面談にも立ち会う中で、様々なことを吸収し、出発前日の1月15日の大人ミーティングでは「これまで、本当にやりたいことが見つからなくてずっと焦っていたけれど、それは時が来れば相応しく出会うものであり、焦って掴もうとするものではないことを知りました。今は人生に希望を感じています」と自らの変化を皆の前で語りました。

Yさん来訪の1週間後に到着したOさんは、Yさんと同じくSさんから木の花ファミリーのことを聞き、なぜかそこに行きたいという強い衝動を感じて、初めての一人旅を決行し、来訪しました。Sさん、Yさん、Oさんは、元々同じシュタイナー学校に通い、学校近くの家で共同生活をしていた友人同士です。Oさんは始めから自然療法プログラムを受けるつもりで来訪しており、到着早々に主治医との面談の場が持たれました。Oさんは、幼少期に父親から体罰を受けたことのトラウマや、正体不明の抑圧感、何も打ち込めるものが見つからない無力感を解消したいと思っており、1月13日から、同じくハーフケア滞在をスタートしました。

Sさん、Oさん、Yさん、さらにはMさんやCさんも含め共通して見られるのが、人生の明確な目標が見出せず、皆表面的にはそれなりに社会生活を送っているようでありながら、心の中では空虚感を感じているということです。主治医はこれを、中国との強い緊張関係にある台湾の現在の状況が影響していると観ました。Sさん、Oさん、Yさんの10代3人に、今の社会情勢に関心を持っているかを聞くと、最初は皆首を横に振りましたが、さらに話を聞いていくと、関心がないというよりも、関心を持ったところで自分たちにはどうすることもできないという諦めがあることを話し始めました。さらにMさんからは、他国と比べて、台湾全体がかなり強い金銭的不安に包まれている、という台湾社会の現状が共有されました。祖父母の時代と比べてお金を稼ぐことが大変になっており、物価も上がり続け、人々が将来に希望を見出せない状況になっているというのです。
さらに主治医は、シュタイナー教育の影響にも言及しました。Sさん、Oさん、Yさん、さらには2年前に同プログラムを受けたAさんとその兄もシュタイナー学校出身であり、Mさんもシュタイナー学校の元教員です。本来シュタイナー理論とは宇宙哲学であり、それは変化変容する宇宙の実態に即するもので、マニュアルのように一律に捉えられるものではありません。ところが、それが現代の教育現場へ持ち込まれた時にマニュアル化され、シュタイナーの精神を真に理解していない教師たちによって魂の抜けた状態で教育として提供されるようになり、その結果がそこに関わる人々の状態に顕れていることが窺えました。共通点の一つとして見られたのが、日記を書く際に、非常に論理的かつ美しい文章で理論を展開するのですが、それが現実に反映されず、思考の中だけで展開していく傾向が強いことです。彼らは物事について深く思考することを教えられますが、柱のない状態で深掘りしていくため方向性を見失い、かえってうつ状態になったり、自らの思考のクセを理解せぬまま考えを回し続けるため、現実から外れた思考を暴走させることにもなります。
Sさんからは、学校では文章の美しさや文字数が重視され、現実の探究よりも文章を書くこと自体が目的になってしまっていることや、学力競争の厳しい台湾社会の中でシュタイナー教育でいいのかという不安が生徒たち自身の中から上がり、教師たちが困惑して中途半端な状態になっているという現状も伝えられました。主治医からも、そのような台湾社会の中でシュタイナー学校という特殊な学校に子どもを通わせる親の側も「子どもにこうなってほしい」という理想を抱いており、そういった親の思惑が子どもに良い影響をもたらさない可能性が指摘されました。

そのような中、プログラムを通して主治医が一貫して伝えていたのが「人生に教科書はなく、教師もいない」ということです。
シュタイナー教育に限らない現代教育の弊害として、正解を得て問題に対処しようとする傾向が共通して見られましたが、主治医からは常に以下のことが伝えられました。「僕は先生ではありません。もし僕が正解を伝えて問題が解決したとしても、次にまた何か問題が起きれば、あなたはまた僕に頼らなければいけなくなる。そうではなく、あなた自身の中から答えが湧き出す人になることです。人生とは、その都度その都度新鮮な生の出来事を通して、そこから何を感じ取り、どう行動に繋げていくかという、生きることの根底にある実力を育てることです。それは現代教育のように記憶力に頼って評価を積み上げるのではなく、学習をしなくても自らの中から湧き出してくるものです。そういう人に、あなた達になってもらいたい。そうすれば、あなたはいつも誰かに助けてもらおうとするのではなく、人を助けられる人になります。」

Oさん来訪の翌1月10日には、24歳の台湾人女性Eさんが、母親に連れられてやって来ました。Eさんの母親はSさんの母親の会社で働いており、Sさんの体験談を聞いた母親が、「双極性障害」と診断された娘のEさんに自然療法プログラムを受けさせることが目的でした。Eさんは、日常的に手の震えやパニック発作などの症状があり、病院から約10種類の薬を処方され、日常的に服用していました。薬の副作用でぼんやりすることも多く、その日の気分によってベッドから出てこない等、まともな社会生活が送れていない状態でした。Eさんは英語を話せないため、ちょうど同時期に居合わせたSさん、Oさん、Yさんが通訳を務めることとなり、それは3人にとって、他者の病的症状の原因を客観的に観察する良い機会となりました。
初回面談でEさんの人間性を見抜いた主治医は、Eさんに「あなたは病気ではない」と伝え、Eさんにとって病気が現実逃避の手段となっていることが話されました。それから3日後の1月13日、Eさんは夕食中にパニック発作を起こしましたが、それも人の注目を集めるための一種のパフォーマンスであることが主治医から伝えられると、翌日からEさんは、自主的に薬を摂取することをやめました。その後今日に至るまで、一度も発作は起きていません。これは、Eさんは元々薬を必要とするような状態ではないことを物語っており、そこには、そういった人をも病気と診断し、薬を処方して利益を上げる現代医療の問題点が観えてきます。
Eさんの症状は病気ではなく、本人の人間性によるものであり、問題の原因を周りのせいにして愚痴を言い続けるのではなく、問題の原因である自らの性格を改める必要性が伝えられ、本人にそこに取り組む意志があるかが問われました。Eさんは取り組む意志があることを表明し、まずは社会人として当たり前の暮らしができるよう、規則正しい毎日を送ることを目標として、現在も滞在を続けています。
(後日談:この報告書が作成された2月16日以降も、Eさんは主治医からのアドバイスを素直に受け入れながら自己改善に取り組み続け、ひとつ課題をクリアするごとに違った景色が見えるようになっていくことを体験します。病的症状に浸り部屋にこもって不満を言い続けていた過去の生活よりも、自らの癖を理解してそれを律し、規則正しい生活を送って皆と共に過ごす日々の方がずっと心地よいことを実感し、自分にそれが可能であることに自信を持ったEさんは、3月6日に無事プログラムを卒業し、台湾に帰国しました。後日Eさんの母親より、帰国後Eさんは規則正しい生活を送って仕事にも行けるようになり、薬は全く服用せずに生き生きとした日々を送っていることが報告されました。)

2月1日にOさん、2日にRさん、6日にSさんが、それぞれにオリジナルな滞在プログラムを終了し、人生の新たな段階へ向けて旅立っていきました。
3週間でプログラムを卒業したOさんは、短い滞在の間に様々なアップダウンを体験し、その度に大きく感情が揺れ動いて落ち込むこともありました。それを何とか理屈で解釈して解決しようとするのですが、その理屈自体が自身の主観的感情に囚われた視点に基づいているため、考えれば考えるほど視野が狭まり行き詰まっていくOさんに、主治医は、囚われた視点から一歩引いて眺めてみる心の余裕を持つことの大切さを伝えました。実際にそうしてみると、何とかしようと必死にもがいていた時には見えなかった景色が見えてきて心がずっと軽くなることを体感したOさんは、自分がそれまでいかに自滅型の思考を回し続けていたかを自覚し、新しい世界はどこか遠いところではなく、すぐ隣りにあるのだと気づいたのでした。
行き詰まりがあったからこそ、新しい世界に出会うことができた ──── その体験を経て、Oさんは、それまでシュタイナー学校で教えられてきた「全ては善きことのためにある」とはどういうことなのかがずっとわからなかったけれど、今は以前よりもその意味がわかるようになったと、出発前日に皆の前で語りました。自分はここに来たことで想像以上に成長したこと、そしてこれからは学んだことを日常の中で実践する日々が始まること、道のりは長いけれど、ここで得た教訓を胸に前進し続け、いつか「人生の真の意味」を掴みたい、と語ったOさん。当初はSさんやMさんと同じように正解を求めて主治医に質問をし続けていましたが、自らの足で歩むことの大切さに気づき、滞在最終日の主治医との面談では、もう質問が湧くことはありませんでした。そんなOさんに、主治医は「こうすれば良いというマニュアルはないけれど、もしも一つだけ、どうしたらよいかということを伝えるとしたら」と前置きした上で、以下のことを伝えました。
「どんな時も、逃げずに、人生の中で出会う一つひとつの現象と向き合うこと。それを正確に観て、そこから学んで、恐れずに進み続けること。教科書という固定された枠の中ではなく、一瞬一瞬の現象を新鮮に体験しながら自分オリジナルの学びを続けることが、生きることの意味なのです。」

出発を翌日に控え、寂しさを感じてもいたOさんでしたが、帰国後も行き詰まったり或いは成長を感じたりすることがあったら、これからも日記を書いて送ってきても良いことを伝えられて安心し、最後はとても晴れやかな笑顔でした。面談後に書かれた滞在最後の日記は、以下の言葉で締めくくられていました。
「家に帰ってからの生活はこことは全く違うものになるけれど、この短い3週間と、そこで築いたすべての繋がりを、心から大切に思っています。これからそれがどれほどの影響をもたらすのかはまだ分かりませんが、きっと小さくはないはずです。ここへ来て、皆さんと出会えたことに感謝します。このプロジェクトに一緒に取り組んでくれた主治医とサポーターに感謝します。迷わずこのプロジェクトを選んだ過去の自分に、そしてここに来る機会を与えてくれた宇宙に感謝します。
そして、木の花ファミリーとのこの絆を永遠に保ち続けたいと願っています。またね!」

現代は、一見何事もないかのように見える人々の多くが、心を病んでいます。そしてその病んだ心が、社会の闇に繋がっています。そのような中で本プログラムを提供することの意義について、主治医は以下のように語りました。
「私が人々に伝えているのは、人間が本来の地球的役割に目覚めるということです。人間が地球に現れるずっと以前より、この地球物語は始まっています。では、宇宙はなぜ、地球という星を誕生させたのか。そしてそこになぜ、人類というひとつの種を降ろしたのか。その物語の中の出来事を通して、この星に今このような形で存在する人間は、被創造物として何を求められているのか。それを紐解いていくことが、これから人間が地球上に存在していく上で、重要になると思います。現代の世界情勢を観ると、人間はその回答を差し迫られていると思うのです。
人間が地球生命としての本来の生き方に目覚めることは、人々が流れよく無駄のない、そして争わない人生を生きることに繋がります。一人ひとりが真に健全な人生を生きることが、地球を健全にするのです。自然療法プログラムとは、一人ひとりを健康にすることで地球全体が健康になる、地球健全化プログラムなのです。」

 


人生の大切な扉を開いた 〜 ワンホーの自然療法プログラム体験記

2023年6月、1人の香港人男性が自然療法プログラムを卒業しました。
彼の名前はワンホー。当初は3日間の滞在予定のゲストとしてファミリーを訪れた彼は、不思議な「宇宙の流れ」によって自然療法プログラム(通称ケア滞在)を受けることになり、1ヶ月半以上の滞在を経て、人生の新たな扉を開くこととなりました。

香港へ帰る日の朝、成田空港での搭乗直前に、ワンホーがファミリーに送ったメッセージには、以下のように書かれていました。
「この2ヶ月間は、経験においても、感情においても、信じられないほど豊かでした。まるで夢のようですが、夢ではありません。こんなにも美しい夢に出会えるなんて、僕はなんて幸運なんだろう?それが事実なのだから、その夢を広げ、夢は本当に現実になるんだということを、みんなに伝えていこう。」

そんなワンホーの体験記を、皆さんにご紹介します。
以下は、自然療法プログラムの卒業コンサートの場で共有された、ケアサポーター(ケア滞在者には、日常生活をサポートするサポーターが付きます)のけいごくんによるケア記録の抜粋と、ワンホー自身の振り返りです。

*この体験記は、「自分の体験がまた新しい誰かの気付きに繋がればいい」というワンホー本人の了承のもと、掲載をさせて頂きました。

卒業コンサートは、大きく変化したワンホーの心の旅を祝福する不思議なエネルギーに溢れていました

 


ワンホーのケアレポート

ケアサポーターより

 
【自然療法プログラムを受けるまでの経緯】

ワンホーが初めて木の花ファミリーを知ったのは、今から約7年前の2016年でした。台湾への旅行中にエコビレッジ会議に参加し、そこで、木の花ファミリーで「1ヶ月間の真学校」を受講した台湾人の文ちゃんが木の花ファミリーについてプレゼンしていたのを聞いたのです。その時に受けた木の花ファミリーの印象はとても強く、いつか自分も訪れてみたいと思ったそうです。

丁度同じころ、故郷の香港で、今彼が住むコミュニティの前身である、持続可能な暮らしの為に活動しているグループに出会いました。彼らは2018年から共に暮らすことを始め、ワンホーもコミュニティの一員としての生活をスタートさせたのでした。

ところが、実際にコミュニティとして共同生活を始めると、メンバー間で様々なトラブルが発生しました。中でもワンホーは、パートナーとの喧嘩も絶えず、自分の正しさを主張して他のメンバーからのアドバイスには耳を傾けないどころか反抗し、どんどん孤独になっていきました。激しい怒りを内面に持ちながら表面的には平静を装い、それでも自らの内に湧き起こるネガティブな感情をコントロールできずに、甘いものを過剰に摂取したり、死にたいと思うことまでありました。

完全に精神的に行き詰りを迎えていたワンホーは、その状態を見た他のメンバーから「休暇を取ってどこかに旅に出たらいい」と勧められましたが、自分が精神的に弱いことを認めたくなかったので「そんなもの必要ない!」と断りました。しかし、その後も苦しさは続き、何かを変化させなければいけないと思った彼は、2023年4月、ついに旅に出ることを決めました。その行き先として選んだのが、かつて「いつか行ってみたい」と思った木の花ファミリーでした。

ファミリーに到着したワンホーは、当初は数日間のゲスト滞在の予定でしたが、とても良く働いて畑や田んぼ作業の大きな助けになったので、すぐにヘルパー滞在に切り替わりました。そしてヘルパーとして2週間滞在している間に、香港での自分の問題をファミリーに共有し、ひょんなことからジイジにも相談することになった彼は、このままヘルパーとして滞在を続けて徐々に学んでいくのか、それとも自然療法プログラムを受けて集中的に自己改善に取り組むのかの選択肢を与えられました。そして一晩考えた彼は、自分の人生の行き詰まりを解決するために、プログラムを受けることに決めました。

ワンホーはファミリーに滞在し、自らの人生を変化させることを選びました

 

【第1週目】

初回面談では、プログラムの「主治医」であるジイジより、このプログラムの目的は、人格を変えることではなくそれを有効に使える術を身につけることであり、それによって自分が健康になることでコミュニティの仲間からも歓迎され、世の中が良くなることに寄与することである、と伝えられました。
また、名前や地球暦から、人格の分析が行われました。ワンホー(19/10二文字陰性、−9)は、思考のキャパシティが大きく受け身である為、自分の理屈を持っているが、それを内に秘めて行動には移さないタイプであること。様々な活動をしているが、それは社会や人の為にやっているというよりも、自分にとって居心地の良い優しい場所を求めていること等が伝えられました。
常に母性や愛を求めるような心があるが、本来、愛とはまず他者に与えること。それによ
って全体の運営に寄与し、結果として自分にとって居心地の良い場所ができるということ。そこはワンホーの課題の一つであることが伝えられました。

また、ワンホーからは、木の花ではファミリーの愛を感じて心が安定した状態でいられるが、香港に帰った後にこの状態を保つことができるだろうか、という先案じの心がシェアされ、それに対して主治医からは以下のようなコメントがありました。
「このプログラムは5月1日という節目の日に始まり、丁度タイミング良く、台湾から日本語の流暢なゲストが来て通訳もできるという、想像を超えた良い流れの中にあることを感じて、楽しみに思っています。結果はやってみないと分からないから、香港に帰った後のことは、その段階にきたら考えましょう。」

そして、過去のよくない思い出や、日々の心の動きを毎日の日記に書くことが、課題として与えられました。

田植えの作業の時に、自分にとって初めての作業でパニックになったこと。自分の植えた稲がちゃんと育たないのではないかと心配する気持ちが湧いてきたこと。キッチンでピザの仕込みをしている時に、他のキッチンスタッフの邪魔になっているのではないかと、思考がグルグルしたこと等を、ワンホーは日記に書きました。また、過去の学校での悪い思い出や、母親との良くない思い出についても振り返りました。

主治医からは以下のようなコメントをもらいました。
「人によってはポジティブに捉えるような出来事も、ネガティブで被害妄想的に受け取ってしまう傾向があります。それは自分の特徴であり、他の人も同じだと捉えてしまっては、改善に向かいません。僕が子供の頃に、自分を変える為にあえて苦手なことに取り組んで克服したように、苦手なことに挑戦し、自分を変えるチャンスと捉えると良いですよ。
(田植えの作業で、上手くやれるか心配でパニックになったということについて)初めての作業で上手くやれないのは当然で、上手くやれるようになる為のチャンスと捉えることができます。過去に出来なかったから今もできないと考える必要はありません。」
「アドバイスとしてはとても簡単なことで、余計なことを考えるのをやめましょうというだけです。いつかあなたがその無駄な思考エネルギーを使わなくなったら、それが自分を超えたということです。」

 

【第2週目】

第1週目を終えた「1週間面談」では、主治医より、ワンホーは思考キャパが大きいが、まだ思考の整理ができていないこと、優先事項から思考していくことで、大切でないことを思考することが無くなり、元々持っている思考キャパを活かすことができることが伝えられました。
ここに来る以前にコミュニティメンバーの意見を聞くことができず、対立が度々起きていたことについて、まずは自分が問題であるということを認め、性格を改めないと、コミュニティではうまくやれないので、ここでトレーニングする必要があるとも伝えられ、ワンホーは、「自分が間違っていたことに最近は気付いてきた。自分を治す意志があるので、トレーニングしていこうと思う」と話しました。
2週間目のテーマとして、「自分に足りないのはどういう所かを考え、理解する」ことがあげられました 。ところがその直後に、ワンホーは日記の中で「それを人に与える努力をする」と述べており、主治医から以下のように伝えられました。「これからの課題はまず、自分に足りないものは何かを考え、理解すること。それを人に与えられるようになるのはまだ先の話なのに、もうそれを目標にしているということは、実態以上に背伸びをしようとする傾向が現れています。そのように無理をするから、理想と実態の間にギャップが生まれ、矛盾が生じるのです。まずは今の段階でやるべきことを一つずつやっていき、その結果、最終的には人に与えられるようになることが、このプログラム終了時の目標です。」

ある日の日記には、母親から愛されていないと思うようになるきっかけとなった出来事が書かれていました。子どもの頃の家族旅行で、ワンホーは檻の中の猿に引っ張られ、両親に助けられましたが、その時に母親が何度も大声でワンホーを叱りました。本当は慰めて欲しかったというワンホーは、この出来事をきっかけに「自分は母に愛されていない」「父は好きだけど母は嫌い」という思いを持ったとのことでした。それに対し主治医は、以下のようにコメントしました。
「今だからこそ冷静に考えるべきなのは、誰かに叱られるということは、『自分は不当な扱いを受けた』ということと同時に、『そのような扱いをされるに相応しい自分であった』ということを、同等に観ていくことが必要だということです。自分に特化して物を考えるのではなく、自分が受けた印象と、相手の立場から見た視点、さらには、もっと広い視野から見た視点を、同等に捉えて物事を見ることが大切です。それによって、偏った感情はなくなっていきます。同じような出来事が繰り返されるとしたら、そこには必ず、共通したあなた自身の傾向があります。繰り返し起きることから学び、訓練をしていきましょう。」

別の日の日記には、中学生の時の初デートを母親に台無しにされた経験が書かれていました。ワンホーの中では、その出来事が、母親に対する怒りや恥ずかしかった記憶として残っていましたが、主治医からは、その件について以下のようなコメントがありました。
「僕があなたの立場だったら、まず母親に対しては、母親の立場を理解して対応します。それでも母親が理解を示さなければ、それは無視して、彼女との恋愛を進めていくことに希望を見出すでしょう。そして、その彼女との思い出は、今も良い思い出として僕の中に残っていることでしょう。そこに、母親に対する怒りは何も残りません。そのように、物事はその都度学んでポジティブに卒業していけば、人生全体が薔薇色でとても良いものになります。あなたは、なんてもったいないことをするのか。僕だったらもっといい思い出にしますよ。そして次の世代の人たちに話して聞かせてあげます。恋愛はこうやってするんだよ、と。」

このような主治医とのやり取りを通して、徐々に自分の思考の癖や客観的な見方を学び、両親に対する捉え方も修正されていったワンホーは、日々の作業でも余計な思考を廻すのではなく、どうしたら全体がスムーズに流れるかを意識して取り組むようになっていきました。

日々の作業を通して心を見つめるワンホー

 

【第3週目】

プログラム14日目。香港のコミュニティに自分がいないことで他のメンバーに負担がかかっているから、そろそろ帰らないといけない、という考えがワンホー湧いてきたタイミングで、「2週間面談」が行われました。主治医からは以下の様に話されました。
「香港のコミュニティで自分が必要とされているから早く帰るべきと思うという話があったが、話を聞くと、本当に帰る必要があるのか明快なやり取りがされていない事が分かり、それでは相手側の状況とあなたの話が違っている可能性があります。そのような通りの悪いコミュニケーションが問題事の原因にもなっていると言えます。」
「香港のコミュニティメンバーから、あなたは精神的に落ち着いてきたからそろそろ帰って来たらどうかと伝えられたようですが、本質的には、あなたはまだ変わってはいません。今は木の花の空気の中にいるから落ち着いた状態でいられるものの、本質が変わっていない状態で香港に帰ると、また元に戻ってしまうことが予想されます。最も効率的で良い方法は、あなたがしっかり変化した状態で帰ることです。そうすれば、コミュニティのメンバーやパートナーとの関係も、過去のトラウマも、そして日々起こる様々な出来事の解決にもつながります。」
「その為には、思考を廻すのではなく、直観力が必要です。そして古い自分を覚悟をもって切り捨てることによって、新しい自分に出会うことができます。それはあなたにとって苦手なことでもありますが、大切なのは、あなた自身がどうしたいかという意志なのです。」
同時に、自分のことを知ることは徐々にできてきたが、自分の執着(心のクセ)を手放すことがまだできていないこと、そして、しばしば母親に対するネガティブな思い出に本人が言及することから、その状態の自分をまだ卒業できていないことが伝えられました。そして「清水寺から飛び降りる」覚悟をもって、思い切って自分を壊していく(手放していく)ことが大事だという話があり、3週間目以降の課題として、より真剣に自分と向き合っていくことがあげられました。

次の日の日記でワンホーは、面談で伝えられた自分の性質を振り返り、自分の言葉で再分析しました。主治医からは以下のコメントがありました。「今日の日記からは、自分の正確な位置を素直に受け取り、表現しているということが感じられます。やはり物事は、『正直』『素直』『信じる』を実践することで、流れがよくなり、正しい捉え方ができるようになります。そういった素直なものを今日の日記から感じることができたということは、あなたが一歩前に進んだということかな、と思います。」

また、ワンホーは、ちょうど時を同じくして木の花ファミリーに滞在していた糖尿病のゲストと自分の父親を重ねて見ていることがあり、それについて主治医から以下のように伝えられました。
「それは父親への執着とも言えます。そのような心があると、正しくものを観ることができません。より広くて客観的な視点を身につける必要がありますが、精神的濁りを取り除いていくと、自然とその意識が湧いてきます。」
その後、ワンホーはその言葉を心に留めるように生活し、より客観的な考え方を自分に取り入れるよう日々意識をしていました。そして前向きに生活を送ることを続け、日記の内容からも、自分の振り返りと決意が力強く書かれるようになりました。3週間面談の前日に、主治医からは以下のようなコメントがありました。
「日記の内容に逞しさを感じます。あとは、それがどれほど定着しているかという確認が必要ですが、それは日々の生活の中に結果として表れていくものです。そのためには、ここに今しばらく居て学ぶも良し、香港に帰り、それがどれほど定着しているか確認するも良し。どうするかは、あなたの意思に任せます。考えてみてください。」

 

【第4週目】

5月22日の「3週間面談」にて、主治医より「最近、日記の精度が上がってきました。それが、日常に反映されていくことが重要です。また、他者からの評価よりも自分自身の心をいつも確認できることが大切です」と伝えられました。
本人より、6月2日にここを出発するというプランが出され、主治医からは「オッケー!5月1日という節目の日にこのプログラムが始まり、1か月間の区切りでそれを終えて新たなスタートを切るというのは、良い流れと言えます」と返事があり、5月いっぱいで自然療法プログラムを卒業し、香港に帰ることが決まりました。そして、「残りの滞在期間は、もう一度今まで学んだことを確認し、確かなものにして旅立ってください」と伝えられました。
ワンホーは、香港のコミュニティメンバー達にもプログラムの進捗状況を報告し続けていました。日に日に変化していくワンホーからの報告を受けて、香港のメンバー達にもまた変化があり、当初の悪化していた関係性に改善が見られ、ワンホーからは、今後も香港のメンバーを木の花に滞在させるなど、コミュニティ同士の交流を続けていきたい旨が話されました。主治医からは、社会を良くしようとする人たちは皆仲間であるという話があり、今後も交流を図っていくことが確認されました。そして「卒業&いってらっしゃいコンサート」を6月1日に行うことが決まりました。

様々な活動に積極的に参加

その後もワンホーは、畑、お茶刈り、パン作り、五平味噌作り、そして養蜂等、様々な作業に意欲的に取り組みました。かつては疲れやすかったそうですが、今は自分でも驚く程にエネルギーが湧いてくるようになったと言います。

ある日の日記には、同じ時期にヘルパーとしてここに滞在し兄弟のように仲良くなったTくんと、人間が生きることの意味を探究する重要なトピックについて長い時間二人で話したということが書かれており、主治医から以下のコメントをもらいました。
「今日の日記の中で語られていることは、本当は二人だけで語り合うにはもったいないことです。そういったことを、外に向けてオープンにして、人々や世の中の精神的発展につなげていくことが大切です。あなた方は、せっかくそのような段階に到達したのならば、それを世の中のために活かすことを最優先にして生きることを勧めます。気が合うがゆえに、二人の中だけで物事を完結させてしまう傾向があり、自分の中の満足に浸る傾向が、どちらにも見られるということです。そこを越えていく必要があります。」

次の日の日記でワンホーは、大切な話の内容を二人に留めるのではなく、社会の為に活かしていく意志があることを書き、主治医からは以下のコメントがありました。「日記の文面から、あなたの明解なる意志を感じます。精神にスイッチが入り、自分の中から湧き出す状態になって来たなと感じ取れます。」

その直後、早速、社会の為に活かす場面が訪れます。
木の花へ中国からの訪問者が相次いで訪れることになり、日本語と中国語の通訳を担当する予定だった台湾人のゲストが体調不良になったことで、急きょファミリーメンバーが日本語と英語、そしてワンホーが英語と中国語の通訳をするという、ダブル通訳の役割を担うこととなりました。

まず初めに5人の中国人グループが訪れ、木の花ファミリーの暮らしにとても共鳴していたので、より深い話をするためにジイジと座談会をすることになりました。しかしこのグループは、その暮らしの背後にある広い世界観を受け入れる準備がまだできていなかった様子で、話題が政治的な内容に触れた途端に不安を感じ始め、座談会を途中で切り上げることになりました。
その場に通訳として参加していたワンホーは、彼らの意識を開放的にすることは難しいと感じました。そして翌日、養蜂の作業でジイジと一緒になった際に、「新しい時代の課題の 1 つは、おそらく昨晩のようなゲストにどのように対処し、そういった人々をどうやって正しい道に導くかだろう」と語りました。ジイジからは「一番大切なのは、まずコミュニティの中で調和のとれた生活を送り、他の人の参考になる生き方の模範を示すこと。そうすれば、適切な人材やものが自然と引き寄せられてきます」という話がありました。
その日の大人ミーティングで、ジイジは以下のように語りました。「このプログラムを通して、ワンホーが目覚め始めています。明日もまた別の中国人グループがやって来ますが、そこには何か大きな流れがあることが感じられます。ワンホーと兄弟のようだったTくんも、再びここに戻って来て自然療法プログラムを受けることを決めましたが、それはワンホーの変化の過程を見てきたからです。ワンホーは、人がこのように変われるという良い見本になっています。」

自身の卒業コンサートでも、同席した中国人ゲストのために通訳をしました

翌日、新たな中国人グループが訪れ、ワンホーは再び通訳を担うことになりました。このグループはファミリーの世界観に強い関心と探究心を示し、ワンホーはジイジと彼らとの対談で非常に重要な話題を通訳することになりました。そんなワンホーの様子を見て、ジイジは言いました。「滞在の最後の仕上げとして、ワンホーの自覚が育てられている。」

こうして、ワンホーは丁度1か月という期間で、自然療法プログラムを卒業することになりました。人生の中で間違いなく最大のターニングポイントとなったこの滞在は、個人の改善という枠を超えて、これからの世の中の為に大切な1か月となりました。
これから、香港のコミュニティで、ここで学んだことを活かし、広く世の中の為に生きていく意志を持って、ワンホーは木の花ファミリーを旅立ちます。これからもこの心を広げる仲間として、コミュニティ同士で交流したり、共に歩んでいけることを心から楽しみにしています。
ワンホー、卒業おめでとうございます!

ケアレポートが共有された後、スタンディングオベーションが起こりました
「主治医」のジイジともハグ!

 


その後、ワンホーは以下の手紙を読み上げました。


 

卒業に寄せて

「この星の上で」という曲は、僕の過去から現在までの人生と、これから向かっていくべき道を示してくれています。

木の花ファミリーに来る以前の僕は、混乱と絶望と現実逃避でいっぱいで、常に愛を求め、自分の居場所を探し続けていました。ここへ来て、人生の大切な扉を開けた気がします。自分自身の無知、妄想、悩み、苦しみ、そしてトラウマの全てが、この旅に出る引き金となりました。その答えを求めて、僕はここへ辿り着いたのです。

当初は3日間の体験のつもりでした。ところが、不思議な宇宙の流れによって、最終的には1ヶ月半の滞在となりました。ここでこんなにもたくさんの愛と力を与えられるとは、思いもしませんでした。僕は、自分の思考パターンに問題があることを知っています。最初は、ここのメンバー達の迷惑になるのではないかと心配していました。せめて一生懸命働いて、少しでもみんなの役に立とうと思っていました。

興味深いのは、ここのメンバーが香港のメンバーよりも更に忙しいとは予想していなかったことです。ここの人達と比べると、自分は不十分だと感じます。同時に、ここの人達は親切で謙虚で、あらゆる面で僕を気遣ってくれました。僕はここで、自分の家族や友人からよりもさらに大きな温もりを感じました。ここで生まれる生命エネルギーが僕の壁を突き破り、今は、信じられないほど幸運だと感じています。

ジイジとの初めての面談で、ジイジは僕の性格と問題点をすぐに見抜き、僕自身に変わる意思があるかどうかの重要性について話してくれました。そして、たくさんの有益な助言をしてくれました。その後、ジイジは僕に、自然療法プログラムに参加するか、ヘルパーとして滞在しながら徐々に自分を発見して改善していくかの選択肢を与え、僕はどうするか決めるのに1日かかりました。僕は自分が、越えることができないたくさんのエゴの問題を抱え、強すぎる自尊心や被害妄想、自分を正しいと思う心があることを知っていました。そして客観的な視点が欠けていました。自分だけで取り組んでも改善は遅くなりそうなので、この時間を有効に使って自分を変えることを学びたいと思い、自然療法プログラムを受けることを決めました。

この1ヶ月間、僕は毎日日記を書き続け、ジイジがそれにコメントを返してくれました。毎日ジイジと会話しているような気持ちで、少しずつ自分が紐解かれていきました。

日が経つにつれて、変化しようという意志が大きくなっていきます。自分の持てる限りの能力を使って自己分析し、生まれ変わりたいと願うのです。みんなと共にいて、足並みを揃え、意識を合わせたい。そんな望みと意志の力は以前の自分にはなかったものであり、それが自分自身の強さになっていることに、少しずつ気付いていきました。

ここには、僕が学ぶべき側面がたくさんあります。自分自身や他のメンバー達の仕事の状態を観察したり、子どもミーティングや大人ミーティングに参加して様々なメンバーの体験を理解したりすることで、それが気付きになっていることがわかりました。ここを訪れるゲスト達との会話からも大切なメッセージを受け取り、そのタイミングはまさに「遅くもなく早くもない、然るべき時」でした。麗静とアテンとの出会い。与えることをためらわないというテーマを共有してくれたソニア。人類が論ずるに値する多くの話題をもたらしたタロウ。今この瞬間に焦点を当てるビンドゥー。それぞれに異なる中国人のゲスト達 ———— その全てに、僕が学ぶべきものがあります。

一方、時を同じくして、香港のメンバー達も日々変化し続けていることを、電話でのやりとりを通して感じました。自分の中の障害物(不要な思考)を手放していくことで、以前は感じることができなかった彼らから僕への愛や力に、徐々に気付き始めたのです。

僕はここで、全体に貢献することによってもたらされる力を、初めて感じました。それは、互いを信じ、支え合い、貢献し合う場であり、一体感と共通の意識に満ちています。そこでは、すべての行動に意味があると感じられます。

先へ進み、香港に戻ってからも、もう僕の進むべき道が曇ることはありません。ここにいるメンバーの一人ひとりに、自分たちがどれほど素晴らしく大きな影響力を持っているかを知ってもらいたいと、心から思っています。人と人とのつながりがどれほど温かいものになれるのか、魂がどれほど美しくなれるのかを教えてくれる、たくさんの瞬間がありました。僕は善意の力に目覚め、その響きを、皆さん全員にお還ししたい。その共鳴が、僕たちがひとつになることで生まれる力と融合して波紋のように広がり、より多くの生命に影響を与え続けることができますように。

無限なる私たちに、無限なる感謝を。

この振り返りを書きながら、僕は既に、たくさんの涙を流しました。

 

「人生の大切な扉を開いた」というワンホーの、新たな人生が始まります

 


「絶え間なく不幸」な人生から、愛することを学びたい ~ ビビアンの自然療法体験記

ビビアンは、カナダで企業会計士として働くコロンビア人女性です。ファミリーメンバーのゆうちゃんが8年前にカナダへ留学した時からの友人で、ゆうちゃんを通じて木の花ファミリーを知ったビビアンは、「絶え間なく不幸で、自分の中に怒りがある」という自らの人生を変えるために、木の花ファミリーへ自然療法プログラム(通称ケア滞在)を受けにやって来ました。
滞在予定は2ヶ月弱でしたが、1ヶ月でプログラムの卒業に至ったビビアン。以下、ケアサポーターとしてプログラムのサポートを担当したゆうちゃん(以下ゆうこ)がまとめた、ビビアンのケア滞在記をご紹介します。

 

ビビアンのケア滞在記

【出会い】
ビビアンの自然療法プログラムの振り返りを始める前に少し、私たちの出会いについて紹介します。
私は2014年1月にカナダのカルガリーに行き、語学学校でビビアンと友人になりました。ビビアンはその前年に旦那さんの転勤のため、カルガリーで暮らし始め、カナダに知り合いもおらず、旦那さんは仕事で忙しかったので、寂しく落ち込むことが多かったようです。

留学中のビビアン(左)とゆうこ(中央)

私達は違うクラスでしたが、同じ学校の共通の友人であるブラジル人の女性を通じて知り合いました。私達3人は同い年で、みな結婚しており、すぐに仲良くなりました。ビビアンは私と同じ職業だったので、私はとても親しみを感じており、何度か家に遊びに行きました。その後私はカナダの違う場所に旅に出るのですが、出発当日はバスターミナルまで、ビビアンと、ビビアンの旦那さんが車で送ってくれました。

ジイジと愛ちゃんと蓮池にて

昨年の8月、ビビアンから久しぶりに連絡がありました。その際に私は、ジイジと愛ちゃんと3人で蓮池で撮った写真を送り、私がコミュニティに住んでいること、離婚したが今は精神的な家族がいて幸せであることを伝えたところ、ビビアンからは、是非その蓮池を見たいということと、木の花ファミリーのホームページを見て、自然療法プログラムを受けたいというメッセージがありました。
コロナ禍のため、日本の国境はしばらく閉鎖されていましたが、4月に待ちに待った国境の閉鎖が解かれ、ビビアンはこちらに来る手続きを開始しました。日本に6月20日に到着し、2か月弱の木の花ファミリーでの滞在が始まりました。

【ケア滞在の目的】
ビビアンがケア滞在の目的として申込書に書いていたのは次の通りでした。

私は絶え間なく不幸で、一日の中で感情の起伏があります。私は、自分の家族や私自身を含む人生の中で、様々な経験をしました。そしていまだに悪い経験を持ち続けており、怒りが自分の中にあります。私は過去にあった不公平な経験やすべての悲しみに恨みを持っています。私は自分自身から離れて、受入れ、許し、そして誰を愛し助けるべきかを自身で選択することなく愛するということを学びたいです。
私はこの世界、私の夫、私の家族との関係、そしてもっと大事な自分自身との関係性を改善したいと思っています。

 

ケア前面談 6月21日

日本に到着し、木の花ファミリーへやって来たビビアンは、まずジイジと面談し、以下のことを伝えられました。
「あなたは自分の個性をうまく使えていません。あなたのことを詳しく知るために、出来るだけ毎日日記を書き、過去について振り返り、子供のころからの良いことと悪いことを両方、思い出深いものを書いてください。
時差ぼけ(時差15時間)があるので、まずはリラックスしてこの生活に慣れましょう。今後は一週間に一度面談を行う予定です。滞在中は、出来るだけ木の花ファミリーの文化に触れるようにしましょう。」

 

ケア初日 6月22日

  • 養蜂場にて
    ビビアンは木の花ファミリーに来る前には、小麦粉やとうもろこしなどを食べると消化が悪くお腹が張ってしまうので、食べることを避けていました。しかし、木の花ファミリーで自家栽培した無農薬の小麦粉を使ったお菓子やとうもろこしを食べても、まったくお腹が張らず、次の日になっても何も症状が現れずに美味しく食べられたとのこと。施設見学で養蜂場を訪れた際に、そのことをジイジに伝えると、ジイジは「それはあなたが新しい環境になって心が前向きになっているからです」と言いました。「農産物は、それを作っている人の心や響きがとても影響します。例えば、お金が目的になるとその響きが農産物に乗るので、私達は心を綺麗にすることを一番にしています。畑を耕す前に、心を耕すことをずっと伝えてきました。」
    ビビアンが「どうやったら心を綺麗にすることが出来るのですか?」と質問すると、ジイジは「まずは正直になり、良いことも悪いことも正直に表現して、結果を受け取ることです」と伝えました。
    「全てのものは、響きを持っています。例えばある人が部屋に入るとそこが明るくなったり、ある人が入ると暗くなったりするのも、その人が持つ響きなのです。ですから、良い響きを発する人になることが大事で、そのために正直であることが大切なのです。」
  • 夜の面談にて
    カタカムナ、冥王星の周期が示す世代、地球暦などの観点から、ジイジによるビビアンの人格の読み解きが行われました。
  • カタカムナ
    ビビアンという名前を、「ビビ」と「アン」という、性質が異なる2つのものに大きく分けます。「ビビ」という響きは、ネガティブに他者と比べたり、恐怖を感じやすい性質があります。2つ「ビ」が重なっているので、それは強調されます。そして同時に、「アン」という高次の意識が混在しています。そこで、ネガティブな考えを認識し、自己コントロールして、高次の響きの方へ意識を向けていく必要があります。その2つの性質の間にはギャップがあって、対立しているので、生きるのが辛くなるのです。
    自分からネガティブを発することで、物事に困ることになります。出会う人や出来事は、あなたが発しているものの鏡としての役割を果たしており、あなたの人間性を表現することに協力しているのです。あなたは、人生のプログラムとしては難しいものを持ってきています。しかし、もしそれを克服したら、それはやりがいがあるものになります。「ア」という音に意識を向けていきましょう。
  • 世代
    冥王星の周期が示す世代の特徴

    あなたはさそり座世代という、新しい価値をもたらそうとする世代です。古い価値観に囚われず自分らしく生きようとするのですが、そこで迷う世代でもあります。意思は強いが明快なビジョンが湧かず、自分らしく生きたいがどうやってよいか分からない世代です。あなたの現在の状態はそれが当てはまるので、宇宙からすると、順調に進んでいるということです。

  • 地球暦
    あなたが生まれた時の太陽系の惑星配置を観ると、水星と金星が関連して一緒に働いています。水星は直観の星、金星は愛やデリカシーの星です。これは、あなたは考えるよりも直観で好き嫌いを感じる人であることを示しています。あなたの地球暦の中で一番柱になるのは、木星と海王星の絡みです。あなたには、沢山の人と関わりたい、そして精神性を高めたいという目的があります。

以上のような読み解きの後、ジイジは「リラックスしてリニューアルしたあなたになることが観えるので、そのためにも、今までのことを日記に書いてください」とビビアンに伝えました。

 

1週間目 6月22日~28日

ゆうこと市内見学に出かけるビビアン

ファミリーでの滞在をスタートしたビビアンは、表面的には穏やかに振る舞っていても、心の中では周りの人々がどう思うかを気にかけ、周囲の状況に過剰に反応していました。日記には、このままの自分で良いのか、良くなるにはどうしたらよいのかと、たくさんジイジに質問をしていました。

〈日記より〉*赤字は、日記に対するジイジからのコメントです。
お気付きかどうかわかりませんが、私は過度に謝るところがあります。ご覧になりましたか?これで大丈夫でしょうか?私の食べ物のことさえも、あなた方は受け入れてくれます(食べられないものが多くあるビビアンのために特別なメニューを用意すること)が、時々、こんなことをあなた方にお願いしてはいけないのではないかと思うことがあります。私は世話をしてもらうだけの価値があるのでしょうか?

その様に自分の考え方で結論を出さず、まずは正直に自分の内にある想いを出してみて下さい。それで良い場合もあれば、その考えを改める必要があることもあります。そのようにして、人は新たな自分へと変化することが出来ます。


私はとても繊細な人で、他の人の行動や動きに簡単に影響されます。ですから、むしろ自分の欲求を隠して誰かの邪魔をしないようにします。


そのように隠していることによって、よりその状態を継続させることになっていますから、自分の考えの中に結論を閉じ込めないで、出していきましょう。この挑戦は、これからのあなたにとても大切なものとなります。


まずは自分自身の物事の捉え方、考え方をシンプルにする必要があります。つまり、自分自身について振り返ること。それは、あなた自身の捉え方、考え方にどんな特徴や癖があるのか、それを客観的に捉え、知ることです。そうでないと、あなたはいつもどんな問題に対しても、今までの考え方、捉え方で判断していくことになりますから、それでは同じような結論に至り、あなた自身の成長にはなりません。それは、あなたにとって難しい事かもしれませんが、あなたの人間性の枠を広げるためにも、避けてはいけないことです。
まず、今回の取り組みの目的は、あなたが今まで体験してきた色々なネガティブな出来事が、あなたを成長させるために重要なものであるという気づきを得ることです。そういった気づきがあなたに生まれ、今まであなたに起きてきたことに対して、感謝の心が湧き出してくるようであれば、症状は自ずと軽減され、そして消えていくことでしょう。要は、こういった症状はメンタル的な症状だという事です。私は、今までの取り組みの中で、このような事例には沢山出会っています。そこであなたの事例について特徴的なことは、あなたはこのハードルを超えることによって、大きな人生の転機を迎えるだろうということです。そういったことが、私に感じられるから、私もこの取り組みの結果が楽しみです。時間は少しかかりますが、大切なことですから、丁寧に進めていきましょう。

また、ウェルカムコンサートの開催と総合プレゼンテーションを受けたビビアンには、新たな気づきがありました。

日記より〉
昨日、木の花ファミリーのプレゼンテーションを受けました。コミュニティ自体の解説と、人間が生きるべきあらゆる分野(精神的、社会的、経済的など)においてコミュニティがどのように持続可能であるかということに加え、私が毎日目にする調和的な生活の中で人々が互いをどのように気遣い、それぞれの能力がどのように評価され、コミュニティがどれほど柔軟で互いを理解し合っているかということに驚き、感銘を受けました。

私もあなたとの出会いに、単なる縁があった短期間のものではなく、未来を見通してこれからの繋がりが始まることを感じています。


私のこのコミュニティへのつながりと価値観はゆうこが伝えてくれていたよりもさらに深くなり、私の奥深くにいる自分が、木の花ファミリーを探していたことがわかりました。

過去5年間の浮き沈みを振り返ると、直感が私をここに導いてくれたことがはっきりとわかります。どうしたら、物質性だけに焦点を当てノートパソコンの奴隷となる生活を生きられるのか。どうしたら、他者のことを気遣ったり振り返ったりする時間のない生活に専念できるのか。なぜこの世界は、私たちが人間として真に何者であるかを気にすることなく、職業人として機械のように貢献することで評価され、常に競争し続ける場所であるのか。
このコミュニティの価値観を見た今、私は、真の人間が存在すること、私たちは私たち自身になれるということを理解できます。

あなたのこの記述を読んで、あなたの今までの人生の出来事(どちらかというとネガティブなものをあなたにもたらしていた)があなたに目覚め(真実)を促していることが感じられます。おめでとう!


今、自分の過去を振り返り、私には癒しが必要な傷があり、それは人として成長するために必要なこととして私に起きたのだと認識し、過去の経験を振り返るほど、自分がなぜ今ここにいるのかをより理解できるようになりました。出来事がなぜ自分に起きたのかを振り返ることで、私はそこから学ぶ必要があることを見付け始めました。


私もそのことをあなたに気づいてもらうことが、あなたに提供するべきことだと考えていました。

ジイジからは、まずはどちらかというとネガティブな過去を振り返ろうというアドバイスがありました。

  • 6月28日 1週間面談 
    ビビアンは自身の過去のトラウマを日記に綴り、その内容が面談でシェアされました。それに対してのジイジのアドバイスは下記の通りです。
〈ジイジからのコメント〉
そういったことは誰に限らず、その出来事にどこかの時点で区切りをつけて、何らかの結論につなげることにより、超えられるものです。その何らかの結論は、実は何でもよいのです。あなたの心が、その過去の出来事をいつまで引きずっていくのかということに対して、けじめをつける時が来れば、今現在そのネガティブな経験が継続しているわけではないということと、そのことにより、あなた自身が汚れたわけではないということが、事実であることがわかります。

今までのようなあなたの過去に対する解釈が続く限り、あなたは一生、その精神性を維持していくことになります。賢明な判断をしてください。簡単に言えば、スケールの大きな人になることです。

また、面談の冒頭では「徳」の話がされました。徳がある人は物事の流れが良く、ルールを守らなくても大目に見てもらえたりする一方で、徳がない人はいくらきっちりやっても何かクレームがついたりして良い流れにならない、ということが伝えられ、徳を積むことの重要性が確認されました。
そして次の週からの目標として、「客観的な視点を持つ」「感情的にならない」「世界観を広げる」「道理が通った考え方をする」ということが提示されました。

〈面談翌日の日記より〉
私は、思考と昨夜の面談の後に思ったことで目が覚めました。

その思ったこととは、毎日私に起こることを認識し、意識することから、この旅を始めようということです。私の経験を引き起こすのは私自身であるならば、私は具体的に自分が何をしているのかを見たいです。
私は近ごろ、そのことに焦点を当てることを目指しており、判断せずに注意深く物事を読み取る方法を学ぶ必要があります。気を散らすと集中力が失われる可能性があるため、このプロセスには時間がかかるであろうことを私は知っています。このアプローチから始めることで、少しずつ変化を実現することが可能になると信じています。私はこのプロセスを急いで行いたいとは思いません。

昨日の面談で伝えましたが、客観的視点を持つこと、感情的にならないこと、世界観を広げること、物事の道理に沿った理に適った考え方、行動をすることを優先して心がけていくことをお勧めします。

この面談を受けて、第2週目からのビビアンは客観的に自分自身を見ることを始めました。

 

2週間目 6月29日~7月5日

ファミリーの農作業などにも徐々に参加し始めます

ある日の夕食時、ファミリーメンバーで名前に濁点を持つ潤三君、敬悟君と話をしていたビビアンは、濁点を持つ人々は、新しいものに直面したときや、誰かに自分の心を公開するときなどに恐怖心があるという共通点を発見しました。
同時に、潤三君が色々な役割(鶏の世話・醤油作り・ロータスランド・鍼灸など)が出来るのは、色々なことに興味を持つ濁点の特徴を良い方向に活かしているということも理解しました。

〈この日の日記へのジイジのコメント〉
同じような共通点を持つ人と出逢うことによって、よい出来事に出会うより、どちらかというと思考がネガティブな発想や行動に繋がることが発見できることがあります。それは逆に、その特徴をポジティブに活かしていくための知恵を得るチャンスでもあります。互いに慰め合うのではなく、励まし合い成長していくことに繋げると、良い人間関係に発展していきます。
  • 7月1日 ターニングポイント 日本語学校の件
    ビビアンがゆうこに、時間があるのでオンラインの日本語の教室を受けたいと話したところ、ゆうこから、木の花にいるならここに来ないとできないこと、例えばどこか興味があるところへ手伝いに行く等したらどうか、日本語を習うよりも、前回ジイジからも話があったように、ケア期間中なので心に向き合うことを最優先にしたらどうかということが伝えられました。
    午後になり、そのことを振り返ったビビアンは、自分の空気が悪かったと思ったので、それについて話したいとゆうこに申し出ました。ビビアンは当初、日本語を学びたいのに出来ないなんて不公平だと思っていたのですが、他の視点から観てみると、ゆうこに伝えられたことはその通りだと思い、日本語のレッスンを受けずに、日常の中で日本語を習えばいいと思った、と言いました。そして作業も、通訳がいないと出来ないと躊躇していたのですが、身振り手振りでなんとか自分で意思疎通をしていけばいいと思った、と話しました。
    ゆうこはジイジの話として、優先順位一番を一番にすること、そうすれば良い流れが生まれること、また、優先順位が低いものをやるのは欲であることを伝えました。するとビビアンはとてもスッキリした表情になり、爽やかにありがとう!と言いました。この件から、ビビアンの表情が明るくなっていきました。
〈日記より この件についての振り返り〉
これは私にとって重要な気付きを意味しました。今、私は過去に同じことをしてきたことがわかります。物理的な必要性と欲求が私の最優先事項であったために、自らの精神的な道と成長の重要性を無視しました。

過去にあったそういった事例(無意識に発生するあなたの癖)について、冷静に振り返ってみることは、あなた自身のこれからの成長にとても役立ちます。

この経験を生かして、自分のニーズや欲求を満たすことなく、日々の流れに沿って進んでいきたいと思います。たとえば、自分に集中できなくなるくらい作業で忙しくするということです。

「忙しくする」という事の意味を、常にチェックする必要があります。「忙しい」というのは、するべきことの優先順位を忘れ、複数のことを同時に抱え込む心のことです。そういった時こそ、冷静に、今一番必要なことは何かという優先順位をつけて、やるべきことを粛々とこなしていけば、「忙しい」というプレッシャーを感じずに突破できるものです。そうすることで結果的に流れも良くなります。沢山あることをいっぺんに抱え込んで考えると、確実に流れは悪くなります。

その2日後、お弁当を詰める作業を手伝ったビビアンは、その時のことを以下のように日記に綴りました。

〈日記より〉
今朝、お弁当を詰めていた時、私は自分に割り当てられた仕事に集中しました。その時、私は自分がそこに何も感情を入れていないことに気づきました。私はただ、私がするように頼まれたことをやり、何か他に手伝えそうなものを見付けた時には、それを手伝うことができました。私は、他の人は何を考えているのか、何か批判するだろうかと、自らに問いかけることをしませんでした。私は、結果を予測するのを止めることを学んでいます。

考えすぎたり、自分にはできないと感じることで、自分の心が自分自身を裏切ってしまいたくなる瞬間が何度かありましたが、そういう時には辛抱強く自分の思考をやり過ごし、やるべき作業に集中しました。この取り組みによって私の気分は良くなり、自身のエネルギーと意識をそこに注ぐことでスムーズに進むことを実感できました。

難しい言葉で表現することも、それから決まった仕組みの様に何かを解決していこうとすることも、自らの考えを先に結果に載せてしまうことになるので、結果すら所有することになります。その場合、まだ何も起きていないのに、何が起きるのかについて前もって悩まなければならないことにもなります。これは人間だけの特徴ですが、そういった感情や精神状態を持っている人間はスマートに生きることは出来ません。現代社会もそういった落とし穴にはまっている状態です。多くの人がそこから抜け出ることは、日常のものごとを少ないエネルギーで進め、感情も穏やかで豊かな日々を送ることに繋がります。

それは一人の為のことのようですが、そういった爽やかな日々を送る人々が増えれば、社会が良くなっていくことにつながります。私はそれをとても大切に思い、この活動をしていますが、あなたも自分一人分の日々を健康にすることにより、世の中をよくする運動に参加してください。今日の日記を読んで、この先が更に楽しみになりました。
  • 7月5日 2週間面談 
    ジイジより次の事が語られました。
    「あなたはこのプログラムの取り組みに熱心で、よい成果が出ていますので、人格を理解するという今回のプログラムの取り組みは4週間で終わり、その後は精神性を高めるようなプレゼンを行います。今日はちょうど折り返し地点です。今までは、自身が発していたネガティブを題材として学んできましたが、それを超えて、毎日の日記や人や出来事、ニュース、世情について、どのようにポジティブにそれを学んでいくかということに、これから取り組んでいきます。その後、プレゼンを通して世界観を広げ、大事なことを伝えられる人になります。
    その後カナダに帰って遠く離れても、それは遠くにいる意味があるということです。近くにいるには近くにいる意味があり、それはどちらも大事な役割なのです。」

 

3週間目 7月6日~12日 変化

カナダ土産のメイプルシロップで皆んなにスイーツを作りました

この週は活動的で、キッチンでスイーツや卵料理の試作を行ったり、ちらし寿司の盛り付けを手伝ったり、醤油のかい入れを体験したり、商品の出荷のお手伝いなどを行いました。日々色々なことに、ありがとう、という気持ちが湧き始めます。

  • 7月10日 ターニングポイント キッチン事件
    キッチンで、とうもろこしを洗う作業を手伝いましたが、洗うことしか指示されていなかったので、虫食いの部分が取り除かれていませんでした。作業の指示をした三保さんはバーズ体操をするためにいなくなり、ビビアンが一人でとうもろこしを洗っていました。みさちゃんが、そのことに対して無責任であると三保さんに伝えましたが、三保さんはまったく受け取らずにいたので、みさちゃんが頭にきてしまい、言い争いになりました。ビビアンは言葉が分からず、唯一分かったのは、自分の名前がその言い争いの中に出てくることでした。
    夕食時にビビアンはとても暗い顔をしていて、いつもよりトーンが落ちていました。ビビアンはゆうこに、今日の午後の出来事について時間があるときに話したい、と伝えました。
    翌日は養蜂隊と朝霧高原の養蜂場へ行き、ジイジと話したり、自然の中でリフレッシュして、すっかりキッチンでの出来事を忘れて楽しみました。その日の日記には、前日のキッチンでの出来事から自分の至らない点(わからないことをすぐに聞かない癖)を把握し、それを変えていく決意と出来事への感謝が書かれていました。サポーターのゆうこが大人ミーティングで一連の出来事をシェアし、そのことはビビアンにとても大きな学びになりました。起きた出来事をみんなで振り返り、次に活かしていく学びの場があることにビビアンは驚き、とても感銘を受けていました。
〈日記より〉
山に登り、頂上に到達しようとする過程で、私にとって最も重要なことの一つは、その歩みの一歩一歩が励ましであり、調和的で、他の人に刺激をもたらすものだということです。ここ(この山)での旅の間、私は日々の生活の中でのこれらの経験を通じて、あなた方みんなから気付きや事例を得ています。そしていつか私自身が、外にいる多くの人々の気付きになるであろうことを知っています。

素晴らしい!この大いなる喜びへの道は、より多くの人と共にあることにより、さらに喜びが深まり、そして私たちに真の豊かさをもたらすことでしょう。いつでもどこでも一緒にやっていきましょう。
  • 7月12日 3週間面談 
    ジイジからは、カタカムナの観点から以下のことが伝えられました。
    「物事が観える目(芽)が出始めています。それを明快にするためにこの旅があること、そしてその可能性を目覚めさせることが大事です。今までのあなたは、“ビビ”という濁りが強くネガティブな性質でしたが、自分自身の濁りを理解することで、“ビビ”は本来の音である“ヒヒ”となります。“ヒ”は始まりの音ですから、それは再スタートを意味します。」
    また、カタカムナの観点から“アイ”についての紐解きもありました。この世界のあらゆる現象は全て“アイ”から生まれており、今までの全ての良くない経験も、ここに繋がったことも、全てが神様の愛であるということを確認しました。
    第4週目の課題として、日記には全てを素直にそのまま書くが、捉え方をポジティブにするというテーマが与えられました。4週間が終わったら、日本語の勉強も解禁(日本語の勉強はカタカムナの理解にも繋がるので)とし、色々な精神的な世界を探求していくことも出来ると伝えられました。

 

4週間目 7月13日~19日 変容

皆んなと一緒に落花生を収穫

新型コロナウィルスの感染が拡大する中、ビビアンは片頭痛や喉の痛みなどがあったため、念のため簡易的に隔離されることになりました。この週はほとんど部屋で過ごすか一人で散歩に行き、片頭痛や頭痛が続きました。この期間はサポーターともあまり話すことがありませんでしたが、サポーターから見たビビアンの印象は良く、さなぎから蝶になる前のぐっと内に籠る期間のように感じられました。

〈日記より〉
おそらく、今日はあまり表現することがありません。私は、浮かんでくる思いに囚われることなく、ただそれを浮かび上がらせ、手放していくことで、何ら努力することなく心を静かに保とうとしています。
私は、穏やかで目覚めた状態であることを選び、何の期待もしません。今言えることは、この状態でいることは、私に平和とやすらぎをもたらすということです。鳥の歌声やコオロギの鳴き声、人々の笑い声や話し声、車の行き交う音が聞こえ、私は自分自身の体を感じ、呼吸によって上下するお腹や、キーボードに触れている指を感じることができます。私は、今現在の全てに集中しています。
今この瞬間を生きることは、人生がもたらす如何なる状況にも対処できる道具を、私に与えてくれました。そしてそれこそが、私の求めていたものです。
私は、自分が望む経験の中で生きることを選びました。それは、自分がどうなるかということを手放すことで、宇宙が私にもたらしてくれる愛、平和、幸せ、思いやり、健康に沿い、宇宙と繋がって生きることです。

その安定した精神状態にいつもいられるとは限りません。しかし、一度その世界に入ってしまえば、例えどんな状態が訪れようとも、またその安定した精神の場所に戻って来れます。だから、生きること(今を楽しむ)をエンジョイしてください。OK?

  • 7月19日 4週間面談 自然療法プログラム終了
    この最後の一週間の隔離は、自分の内に集中する一週間として良いタイミングでもたらされ、とても喜ばしいものだと思っている、ということがジイジから伝えられました。不要な考えがなく、今存在していることに集中できていることで、感じ方が以前と異なっています。プログラム終了後の残りの滞在期間は、精神的な学びをさらに深めるためのプレゼンを行うことになりました。
〈プログラム最終日の日記〉
今朝、私は起きて、ここで過ごした4週間のことを思い出していました。
私は、今の自分と日本に来た日のビビアンの違いについて見て取ることが出来ます。私は、日記を書くことを通じて、あなたが教えてくれたことをどのように学んできたかが分かります。私は今までに見たことのない異なる性格の自分自身を発見することが出来ています。そして、愛と共感する能力を捨てることなく、感情をコントロールするためのキャパシティがあります。それは人類、動物、自然、そして宇宙の全てに対するものです。

それは、あなたが今まで歩んできた、あなたにとってネガティブだったものも含めた歩みが、あなたにその目覚めを促していたのです。

私は、どんな苦労の背後にも、そこには学ぶ機会があるということを認識する力を磨くことに取り組んでいます。それは最終的に、私の過去からのすべての学びを受け入れ、許すことを選び、私を今現在のような人にするものでした。
さらに、ここでの私の経験は、幸せになるために物理的なものは必要ないということを認識して味わい、心から感謝することを可能にしました。ここでは誰も、競争したり、自分を良く見せようとしたりはしません。私は人間の本来の姿を見出し、一生懸命働くことやメンバー達の献身を通じて、自分もこのコミュニティの一部なのだということを感じています。あなた方みんなとの暮らしは、私に、正直であるとはどういうことなのかを見せてくれました。そして、自らの心を開くことが、常に私が私自身であることを許し、振り返り、変化し、宇宙からさらに多くの祝福を受けることを可能にするということを示してくれました。
私は、ここでの経験が、私に心を開く鍵を与えてくれたことを書き留めておきます。そして、ここで過ごした数週間に感謝しています。私は私が求めていた以上に多くの事をいただき、本当に感謝しています!
私は、今現在も変化し続けるビビアンです。私は、あなた方全員から受け取ったものによって、そしてもちろん、私の全存在を通して人生が私に与えてくれたすべての経験によって、より力強いものとなった私の旅を続けます。どうもありがとうございます。

そのように、天は地上に降ろした人間の魂に目覚めてほしいのだと思います。それは、天が人々と共に地上を創るビジョンを持っているからです。それは、すべての始まりからあったビジョンです。今、人類の歩みは、その道からして極めて途上の様ですが、あなたがこことの出会いで得た学び方を人々が会得すれば、今現在山のように、そして溢れるようにある地球規模の問題ごとは、いともたやすく解決されることでしょう。そのことに目覚めた人々は、夜明けが近いことを知っています。何はともあれ、あなたの今回の取り組みがとても良い答えを得たことを大変喜ばしいことと思います。ありがとうございます。感謝。

 

その後もビビアンは滞在を続け、世界観を広げるためのプレゼンテーションを受けながら、日々様々な経験をしました。

夏休み中の子ども達と一緒に、長野県の大町ビレッジにも行きました

そして8月1日、ビビアンの自然療法プログラム卒業コンサートが開かれました。

ビビアンの卒業コンサート
お祝いのデザートのプレゼント

コンサートでは、木の花楽団から歌のプレゼントがあり、ビビアンはみんなの前で以下の手紙を読み上げました。

卒業に寄せて

木の花ファミリーでの55日間の滞在を経て、私は新しい人になったと言えることを誇りに思います。過去の傷は癒され、私の人生は変化しました。私がここで過ごした時間は、気付きと愛は今までも、そしてこれからも、永遠に私のパートナーであるという新たな視点から世界を観ることを助ける、完全なる経験を意味しました。私はジイジからの賢明で本質的な導きを受け、それはメンバー一人ひとりからのサポートや気遣い、愛、そして寛大さによって、さらに力強いものとなりました。

毎日、あなた方一人一人から予期せぬサプライズがあり、それが私の日々を特別なものにしてくれました。一人一人からの英語での言葉がけや挨拶、ハグ、美味しくて栄養豊富な食べ物、とても珍しい酵素ジュース、キッチンの知恵、本や写真のシェア、畑での時間、私のために特別に作ってくれるロータスランドの食事、清潔な服、温かいお風呂、必要な時に与えられる自然の薬、会話、鍼治療、英語教室、正確で的確な通訳、笑顔、猫、ウェルカムコンサートの演奏、私が食べた一つひとつの果物、居心地の良い日本の伝統的な風呂、一人一人の気遣いや、あなた方の仕事に対する貢献から、私は多くのことを学びました。

多くの思い出がありますが、それを書くにはスペースや時間が足りません。それでもなお、私は木の花ファミリーのみなさんに、ここはまるで不思議の国で、世界にインスピレーションをもたらす場所であることを知ってもらいたいです。私が体験したように、全ての人に桃源郷に住む機会があることを願います。このファミリーは、私がこれまでの全人生の中で受け取ったよりもさらに多くの愛と思いやりを与えてくれました。そして私は、そのことに永遠に感謝します。

私のここでの時間は終わりを迎えますが、私の心の中には、私が愛し、そして永遠に忘れない100人のメンバーからなる新しい家族がいます。私の魂を輝かせ、そして私の日々を幸せにしてくれて、ありがとう!

ビビアンの魂の旅はこれからも続きます