【木の花のたより 】お米ができるまで〜天が与えたパーフェクトフード

  おなかの中から元気になろう!    

その2

 

天が与えたパーフェクトフード

お米の播種(種まき)をしました!


播種を終えた田んぼ隊 通称「田んぼファイブ」(←今つけた)

農の1年の始まりの一大イベント、米の播種(はしゅ)。日本の歴史は米の歴史、と言っても過言ではないくらい、お米は日本人の暮らしと深〜い関わりのある作物です。神話でも、高天原(たかまがはら)という天上世界で天照大御神(あまてらすおおみかみ)が育てているのは、大根でもじゃが芋でもなく、お米なのです。

お米、特に玄米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などなど、人間が生きていくために必要な栄養素がバランス良く含まれるパーフェクトフードと言われます。しかもお米は育てるのにあまり手間がかからず、面積当たりの収穫量が多く、収穫後の加工もいらずにすぐ食べられて、保存性も高い。さらに、水の中で育てるので、水が山の落ち葉などから染み出した豊富な栄養分をたえず運び、有害な成分は洗い出してくれるので、畑の作物のように連作障害(※)が起きず、同じ場所でずっと作り続けることができます。
ほかにもお米のスゴさを語り出したら切りがない!まさしく、天の恵みの象徴のような作物なのです。

※連作障害
同じ場所で同じ作物を作り続けることで、土中に特定の養分が不足したり病気が発生するなど、作物の生育が悪くなること。

と、前置きはさておき、
そんなお米の播種のようすをご紹介します( ≧▽≦ )ノ

 
お米の播種の流れ

当日、朝6時半に田んぼ隊は育苗用のビニールハウスに集合。
お米の播種は、天の恵みを地上に芽吹かせる、言わばご神事の事始め。まずは心身を整え場を清めるべく、カタカムナ第5首、第6首を奏上。


カタカムナを奏上する田んぼ隊。カタカムナについてはこちらをどうぞ。

そして播種機に、予めふるいにかけて砂利などを取り除き、PHやEC(電気伝導度)を適正値に調整した育苗用の土と、種もみを投入。

播種機。ベルトコンベアー式に、育苗のトレーが左から右へ流れます。

こちらが種もみ。小さな芽が出ているのが見えるでしょうか。

実は種もみは、播種の2週間ほど前から「温湯種子消毒」というお湯を使った消毒を行い、予め「催芽(芽出し)」をしています。これによって、農薬を使わなくても病害虫を抑え、発芽のタイミングをそろえることができるのです。

こちらが、温湯種子消毒と催芽を担ってくれる装置、湯芽工房(ゆめこうぼう)くん。年季が入ってます(`ε´ )ゞ

まずは種もみを60度のお湯に浸して10分間殺菌し、いったんお湯から取り出して流水で冷却した後、今度は13度の水に浸して、積算温度(毎日の平均温度を足していった温度)が100度になるまで、1週間以上十分に浸種させます。

積算温度が100度を越えると芽が出始めるので、水温を30度まで上げて一気に発芽をそろえます。種もみがはと胸状態になって、1mmほど芽が出たら芽出し完了!冷たい水に入れて、それ以上芽が伸びるのを抑えます。

そしてなんと、洗濯機で脱水。

その後、カビることのないように天日で乾燥させます。

こうして準備が整った種は、播種の日まで温度5度の冷蔵庫の中で出番を待つのです。脱水機にかけられたり冷蔵庫に入れられたりしてもしっかり芽を出す、あっぱれなお米の生命力!🌾
もともと自然の世界では種が芽を出すタイミングはまちまちですがひとつの田んぼで稲の生育がバラバラではどの稲に合わせて稲刈りをすれば良いのかわからない、ということで、人間がこのように智恵を使い、発芽のタイミングをそろえるようになりました。「それでもやっぱり芽が出るタイミングはいろいろだけどね〜。まあ、人間と同じだわな」と田んぼ隊のじゅんちゃん。

さて、こうして迎えた播種日。苗のトレーを用意する人、播種機に土を入れる人、種の入ったトレーを運ぶ人、運ばれてきたトレーをハウス内に並べる人、並んだトレーに水をまく人、と、連携プレーで進んでいきます。

苗のトレーに ────

 ↓
播種機が自動で種を蒔き ────

 ↓
覆土された状態でトレーが播種機から出てきます。

 ↓
種の入ったトレーを、ハウスの中に並べていきます。

木の花ファミリーの座右の銘の一つが「畝(うね)の乱れは心の乱れ」。即ち、畑で畝をたてる時に畝がゆがんでいれば、それは心のゆがみの表れである。その精神はお米の播種にも受け継がれ、育苗トレーも一糸乱れぬ並びっぷりです。

目印のピンクの紐を張り、そこに沿ってトレーを並べます

並んだトレーにたっぷり2回水をあげたら、トレーの上に遮光性と保湿効果のある太陽シート、続いて保温性のあるホットンカバーをかけます。

こんなふうに田んぼ隊が連携プレーで播種をしていた頃、育苗ハウスから車で15分の「おひさまハウスひまわり」の厨房でも、忙しくて昼食を食べに帰って来られない田んぼ隊のために、キッチンスタッフが連携プレーでお弁当を用意していました。


特製コロッケを揚げるれいちゃん。


ピビンバを作るえいこばあちゃんと材料を運ぶはるちゃん。


出来上がった料理をお弁当箱に詰めるミホさん。

こうしてみんなの愛のこもったお弁当が田んぼ隊のもとへ✨✨

いただきまーす!(๑´ڡ`๑)

今年の米作りの抱負は、田んぼ隊曰く

「やるべきことをきちんとやる」。

去年はお米の作付けを減らしたけれど、収量は過去最高となりました。
田んぼ隊のゆうくんは言います。
「一昨年まではいろいろと新しい取り組みをやってきたけれど、去年、原点に帰り、地に足をつけて当たり前のことを当たり前にやったら、それが一番結果につながることがわかった。だから今年も、特別なことは何もしません。」
種を蒔くべきタイミングで蒔き、草を取るべきタイミングで取り、稲の声を聴き、自然の仕組みに沿って必要なことを必要なように行えば、自然はその通りの答えをちゃんと返してくれる。そういうふうに、この世界はできている、と。

昼食を食べ終わったら、しばし休けい。

休けい中、すぐ横のいちごのハウスに、いちご栽培担当のかずこちゃんがやって来ました。

日が陰って少し気温が下がったので、いちごのハウスを閉めに来たんだって。農作業隊はいつも、お天気と一緒に生きてます。


かずこちゃんの育てているいちご

無農薬でいちごを育てるのは大変なこともいろいろあって、毎年試行錯誤しているかずこちゃん。いちご栽培のコツを聴くと、やっぱり「いちごの声を聴くこと」。水は足りているか、温度はどうか、いつもいちごの顔を見ながら、自分の都合ではなくいちごの都合を最優先にして、できることをやっていく。「いちごは答えが早いから」。やってみて、答えをもらって、そこから学んでまた次のことをやる。そうやっていちごに育てられていく。


いちごハウスで飼われている蜜蜂。いちごの花の受粉をしてくれます。

かずこちゃんは趣味でアボカドやパイナップルやバナナも育てていて、バナナがこんなに大きくなったよ〜と見せてくれました。

さてさて、休けいが終わって再び播種開始。
「やるべきことをきちんとやる」方針の今年は、作付けを減らした分播種も例年より早く終了。ハウスにズラリと並んだトレーに太陽シートとホットンカバーをかけて完了です。

5日ほどしたら芽が出てくることでしょう。昔から「苗半作」と言われるように、丈夫な苗ができたら米作りの半分は終わったと言えるほど、苗作りは重要なのです。どうか今年も元気な苗が育ち、美味しいお米を届けられますように。

外に出ると、隣りのじゃが芋畑でひろみちゃんが一人黙々と土寄せをしていました。

そして家に帰ると、小雨が降り始める中、おひさまハウスひまわりの壁画をひとみちゃんが黙々と描いていました。

みんながそれぞれの場所でそれぞれの役割してます。
そんな天然循環な暮らしを表す壁画の完成も、着々と近付いているようです。

(ともこ)


 

\ お米を使ったおいしいレシピ /

米 麹 の 甘 酒


「飲む点滴」または「飲む美容液」とも言われる、米麹の甘酒。
甘酒と言えば冬のイメージがあるでしょうか。ところがなんと俳句では、甘酒は夏の季語。江戸時代の人々は栄養満点の甘酒が夏バテを予防することを知っていて、夏の名物として甘酒を売り歩いていたそうです。ちなみに、ここで言う甘酒とは酒粕で作る甘酒ではなく、米麹で作る甘酒のこと。酒粕の甘酒と違ってアルコール分がなく、お砂糖も使いません。お米のデンプン由来の自然な甘さで、酒粕の甘酒が苦手でも米麹の甘酒は好き!という人も多いのです。米麹の甘酒はオリゴ糖や食物繊維を豊富に含み、腸内の善玉菌を増やして免疫力をアップ!アミノ酸やビタミンB群、ミネラルなども豊富に含み、その成分は点滴と同じとも言われます。血行や代謝を促進して美肌効果が期待できるほか、イライラを抑制したり、老化の元となる活性酸素の発生を抑える効果もあるのだとか。そして何よりも、おいしいです(^v^)木の花ファミリーの甘酒は、天然循環法で育てたお米と自家製の米麹でできています。時間はかかるけど手間はかからず。人間が環境さえ用意すれば、あとは目には見えない微生物さんたちがおいしい甘酒を作ってくれるのです。以下、甘酒のレシピをご紹介します!

材料
・ご飯 350g
・浄水 300cc
・米麹 200g
 
作り方

  1. ご飯に浄水を加えて中火で3分ほど加熱し、少しかためのおかゆを作る。
  2. 火を止めて、おかゆを60度まで冷ます。
  3. 米麹をほぐし、おかゆとやさしく混ぜ合わせる。

    米麹と混ぜ合わせたおかゆ
  4. 3を炊飯器に入れ、温度が上がりすぎないようにフタを開けたまま、布巾をかぶせて保温。温度が55〜60度に保たれるよう調整する。

    温度が上がりすぎたら布巾をめくるなどして調整します
  5. 2時間おきにかき混ぜ、6時間でできあがり。(甘みを増したい時は8時間おいてもいいです。)

    6時間たった甘酒。お米の粒がなめらかになってとても美しいです。発酵してプクプク小さな泡が立ち、やさしい香りがします。

出来上がった甘酒は、水やぬるま湯でお好みの濃度にといてお召し上がりください。お湯が熱すぎると麹菌や栄養素が損なわれてしまうので、人肌程度の温度がオススメです。

甘酒作り担当のやーちゃん。

やーちゃん曰く、
「自分で作った甘酒だけど、飲んだ時に、なんて自己主張のない、やさしい味だろうって思ったの。きっと、米麹をほぐす時にやさしくやさしく手でほぐして、おかゆと混ぜる時もやさしく混ぜるからかなぁ。やっぱり関わる人の心が大事で、目には見えないけどいろいろあるんでしょう。だからいつもできるだけね、やさしい心で作るように心がけてます。」

古くから、神様への捧げ物ともされてきた甘酒。
そんな甘酒を、おうちで作ってみませんか。

 


 

ただ今 手作り布マスク 製作中!

まりちゃんが立ち上げた木の花ファミリーオリジナルブランド「Mari-Kono」の立体麻マスクに注文が続々で、大人ミーティングにネット中継で参加しながら夜な夜なマスクを作るメンバーたち。昼は田んぼ隊のみきちゃんも夜はマスク作りに参戦!どんなに急いで作っても、品質は落としませんよ〜!(`◇´ )ゞ

 

 


宇宙を意識すると何が見えますか?〜そして、トマトさんが教えてくれた

スコットランドのフィンドホーンへみちよちゃんが出張に向かう前日、またまた、和子ちゃんが思い浮かんだことを文章にしてくれました。

原稿についていた、和子ちゃんからのメモ
原稿に添えられていた、和子ちゃんからのメモ

 
■     ■     ■
 
“宇宙おじさん”こといさどんは、宇宙を意識しながら日常を生きている。

すると、最近かわいがっているメダカを見たり、みつばちのお世話をすると、宇宙がみえてくる。法則を意識すると、生きていることの意味、自分が自分であることの大切さに目覚め、真の価値ある生き方ができる。

そうなれば、人にはそれぞれの活かし方がみえてくる。だから、「誰々のように」ということはない。
それは、「自分らしく、宇宙につかっていただく」ということ。
そのためには、自分がつかっていただく対象、つまり宇宙という法をいつも意識していることが大切だね。ご飯を食べることも、呼吸をすることも、宇宙の法則だからね。

= = = = = =
 
という、大人ミーティングでシェアされたこの文章が、とても印象的だった。
次の日の朝、渡球ハウスに向かう途中、車の中で、さぁ、今日1日、宇宙を意識すると、何がみえてくるのかなぁ、と車を走らせながら思いを天にむけていたら、並木道、落葉がひらひら落ちてくる、その葉がはっきりと目に入ってくる。そして、木々のまわりの景色が鮮明にみえてくる。
ハウスについて、もっと近くによって、木々を観察して、じっとみたくなる。あぁ、こんな形で、こんな色していたんだぁ、と、とても新鮮だった。

いさどんは、いつもこうやってよーくみていく。一つ一つ丁寧にみていく。物をみるということは、しっかり目を見ひらいてみるということ。心の目を開けてみること。
そうやってとらえていけば、毎日のあり方、時の流れを感じとっていくことができる。

今日は、トマトハウスで初収穫をしました。

トマトハウス
トマトハウス

緑のトマトがだんだん赤色に変化し、もうとってもいいよ、と教えてくれます。畝には麦ワラが敷きつめてあり、ざくざくと音をたてながら歩いていきました。
並んでいるトマトさん達をみながら、何って美しい、きれいなんだろう、私がみてきた中でも一番いいなぁ、と思う。たいてい、この梅雨の時期には病気がまんえんしてきて葉が黒くなってきます。今が一番輝いているなぁ。それを感じながら、うれしくてうれしくて、涙があふれてきました。
このハウスは、本当に気持ちが良い。みんなの気が入っている。心が感じられる。
そして、流れを感じる。

5月のはじめに、みんなで定植
5月のはじめに、みんなで定植
定植した苗の株元に落ち葉をしいていく
定植した苗の株元に落ち葉をしいていく
苗が大きくなってきたら、倒れないように紐で誘引
苗が大きくなってきたら、倒れないように紐で誘引
色づいてきたトマト 本当にきれい
色づいてきたトマト 本当にきれい

ひろみちゃんが、トマトハウスに麦をしきたいね、と言った一言から、私も心にとまっていて、そろそろ麦刈りするころだなぁ、田んぼ隊に声をかけて、麦を刈る時、わらを残してもらおうと思ってました。
田んぼ隊のゆう君と、手がえしの和子のコンビでおもちつきをたのまれました。その時、実は、トマトに麦わらをしきたいから、コンバインで麦刈り後、粉さいしないでわらを残してほしいと声をかけたら、今日の午後から麦刈りをするから、まこっちゃんに言っておくよ、といってもらいました。何ってタイミング。午後の作業は麦わら集めをやりたいと畑隊に伝えたら、すぐだんどりしてくれ、ゆう君も車の手配をすぐしてくれました。

麦畑に行くと、刈りとられた後の麦わら達がきれいにならんでいます。みんなで一せいにわらを集め、軽トラ2台半集まりました。そして、トマトハウスへもっていき、今日の作業は終了です。とても流れのよい一日で、とても楽しかったです。

麦わら集め
きれいにならんだ麦わらを集め ー
軽トラに積みます
軽トラに積みます
トマトハウスに到着!
トマトハウスに到着!
うめられる和子ちゃん
うめられる和子ちゃん

そして次の日、そのわらをトマトハウス一面にしきつめてやりました。
麦わらには、トマトの病気を食べてくれる菌が住んでいます。麦わらの下に病気の葉をいれると、菌が働いておさえられます。今からしいておくといいなぁ。そして土の保湿にもなる。
みんなで心を配ったり、手をかけたりすると、作物達が本当に喜ぶ。トマトさんが教えてくれた、みんなの連けいプレイだね。
1つのところに心をむけていくと、やさしい場所になる。

トマトさんありがとう。そして、みんなにもありがとう。
これから、ここで出来たトマト達が、みんなのもとへ届いていく。

地球が宇宙空間を移動しているように、毎日、毎日、変化していく。
その一瞬一瞬、流れを感じて、日々ありたいものです。

和子

 
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自分を表現すること

和子ちゃんからのブログ第3弾!
 
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私は、小さいころから文章を書くのが大の苦手。
そして、話すことも苦手で、よく何いってるのかわからないといわれます。

ではあなたは自分をどう表現していくのですか、と問われたら、う〜ん、例えば、話さなくて表現する、音楽、舞やダンスで表現するのはできるかなぁ、でもそれだけでは少ない、と思った時、神様、私は自分をもっと表現していきたい、世の中の人にここの生き方や思いをしってほしいです、どのように示していったらいいですか?と思いをむけたら、急にペンをとって書きたくなりました。

「いちごさん ありがとう」は、私が毎日お世話をしている思いを表現しました。今まで文章がすらすら書けなかった私が、急に書けるようになって、ありえない。文章にすると、頭の中を整理して思いをつづれる。前から思っていたけど、ミーティングの場所で自分を表現することってかぎられてるなぁ、自分を表現するには、今これが一番いいなぁと思った。

最近、目覚ましく一人一人変化している。
とくに、世の中の人達に発信していく人達って気持ちが外にむかっているなぁ。自分を存分に表現している。とくにあわちゃん、自分をどんどんこわして、新しい自分を表現し、過去の問題だったことを、いかし、経験を人のためにつかっていく。すごいかわりようだと思う。いつも感心し、楽しませてもらっています。
私も、そういうふうに意識をもち、かわっていく意志をもって、今、書きつづっています。そして、ともちゃんに読んでもらうと、私の思いをくみとってくれて、いかしてくれます。いつも、ありがとう。そのおかげで、自分の思いをみんなに伝えることができます。

パソコンのつかえない私だけど、こうやって、次にいかしてくれる人がいる。ここは、そういうところだなぁ。お互い、つながりあって、いかしあっていく。本当にありがたい場所です。

これから、自分の中から何がでてくるのか楽しみです。神様、自分をとおして、どういかしてくれるのかなぁ?

和子

 

先日開催された「希望の光プロジェクト」で、目を輝かせながら力強く自分の想いを語る和子ちゃん。 その変化に、周囲もビックリでした。
先日開催された「希望の光プロジェクト」で、目を輝かせながら力強く自分の想いを語る和子ちゃん。
その変化に、周囲もビックリでした。

 


今日の和子の1日

和子ちゃんからのブログ投稿、第2弾!

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私は、朝一、渡球ハウスにトマトやメロン、パプリカにいちご、人参、玉ねぎなど、野菜たちのお世話に出かけました。

渡球ハウス
渡球ハウスのトマト

すると、いちご農家さんの伊東さんが自転車でむこうからやってきます。
おはようございます、と元気よく挨拶すると、あんたの顔をみると元気がでてくるよ、といわれて、おどろきました。へぇ〜、私の顔みて元気がでるーって、そんな人いるんだぁ〜、でもそういってもらってとってもうれしかったです。元気がでる響きがだせたら、きっと作物もよくできる、と信じて、ハウスの野菜たちの様子をみながら、日々がはじまりました。

もうそろそろ水をほしがってるなぁ、トマトには誘引が必要だ、まくわ瓜にうどんこ病がでていてどうのりきるかなど、作物のことを考えるとわくわくしてきます。
これから収穫まで、本当に楽しみです。

トマトを見ていると、今のここまででも手がかかっているなぁ、畝を立てて、定植して、みんながわいわい作業する風景が目に浮かびます。トマトが育っていくのをただただ手助けしていく。そこには、みんなの愛がこめられているなと感じます。

まくわ瓜の顔をみると、葉に白い粉がふいていて、うどんこ病がでています。今年は、苗の時から雨が多く、病気がでやすい気候だったので、今も進行中です。
これをどうのりきるか。これは、葉面散布しかない。酢50倍で散布してみたり、木酢500倍でやってみたり、納豆を水とあわせてミキサーにかけてそれを散布します。納豆菌はうどんこ病の菌を食べてくれます。これをしばらく続けていれば、のりきれるのか楽しみです。

メロンさん、先の方はいきよいがついているので、そのまま病気に負けずのびていってね、と声をかけました。

次に、いちごの親株がならんでいるハウスに移動します。そこでは、親株からランナーをのばして次の子苗をとります。
そのためにもっと肥料が必要なので、あげようと観察していると、となりの夏野菜畑の方から声がきこえてきます。和子ちゃん、ヘルプ、と。今日の夕方風がふいてきて、きゅうりがふられています。おさえとして、誘引テープで先をとめる作業が必要です。行ってみると、これはやるべきだ、と思い、他の畑隊の人達にも声をかけて、すぐ、きてもらいました。
これでひと安心。あきちゃんの一声でみんなが集まり、あっという間にきゅうりを助けることができました。野菜たちに心をかけることって本当にすばらしいなぁと思いました。

そのあとも、畑さんは、風よけにパオパオというふしょくふをかけにいき、よる8:00すぎまでかかって助けにいったことをきき、またまた、そこまで心をかけている・・・なんてすばらしいことだろう。いい作物ができるなぁ。みんなの心がかかわっている。
日々、いい響きをもって畑にのぞむことを心がけ、そういう日々が送れるひととき、幸せです。

 

追伸
大町に、夕方とった野菜をもっていってもらいましたが、きゅうり美味しかった、鳥肌がたったよ、今までのきゅうりとは全く違う、とコメントを頂きました。みんなの意識がかわったからなのでしょうか。響きが高まってきたからなのでしょうか。
とてもうれしいコメント、ありがとうございました。
 

無肥料で育てているきゅうり。ほんとうに、おいしいです。
無肥料で育てているきゅうり。ほんとうに、おいしいです。

 


いちごさん ありがとう

畑隊の和子ちゃんより、ブログ初投稿です!

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毎日、いちごさんのお世話をさせてもらっている和子です。

いちごさんが実をつけるのも、もうあと少し。収穫しながら、打ち上げ花火のクライマックスのように、数々の花を咲かせてもえつきて終わっていく、そんなイメージと重なって、本当にいちごさんありがとう、おつかれさま、と語りかけました。

定植してから8ヶ月間ずっとみてきて、天然循環法である作物の声をききながら育てていくということを心がけて、試行錯誤しながらここまできました。
ふりかえった時に、なんだか涙が出てきました。
こんなに心をかけていとおしく思う気持ちは、お金をもとめるのではなく、作物から学ぶことを目的としているからです。
毎日顔をみにいくのが楽しみです。赤い実がずらっとならんで輝いているのをみると、本当にうれしくなり、甘くていい香りが最高です。
 
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木の花では、3種類のいちごをつくっています。

とちおとめ・・・一番早くなりだし、実も大きくて色も濃いです。糖度12.7。

あきひめ・・・形は細長く、さわやかな甘みで、たくさんとれます。糖度15.5。

紅ほっぺ・・・形は三角で、酸味が強くとってもおいしいです。おすすめ。糖度17.6。

種類によって肥料の加減も違っていて、特に紅ほっぺはたくさんいるので、その分手をかけてあげます。

ワカメをしいてあげました
苗の脇にワカメをしく

今年は、いちごの植えてあるところに落ち葉をしき、その上にいただいたワカメをしき、さらに青草をしきました。
台風のさなかに、もしかしてハウスがたおれて崩壊するかもしれない、私の命も、いちごさんも危ないかもしれない、と思いながらワカメをしきつめていたことを思いだし、なんだかこっけいでした。

定植してからしばらくして、こがね虫の被害にあい、次から次へと苗がしおれていきます。
みてみると、根が全然張ってなく、虫がいたずらします。たくさんの数を入れかえしました。

次に、アブラムシの被害にもあいました。
葉の生きよいが弱かったので、栄養補給にと、昨年の夏、微生物菌、活性液にスイカやメロンなどの皮をつけておき、発酵させて酵素にしたものをあたえたり、糖蜜をとかして入れたり、尿酵素を入れたり、元気づけてあげました。すると、葉のうらに、アブラムシ、ダニなどいっぱいくっついて、かゆそうでした。それをとりのぞくために、最初ははけではらいながらつぶしていきましたが、おいつきません。そこで、メンバーに知恵をもらい、水で洗い流すことにしました。何回もするうちに少なくなってきて、葉が本当にきれいになったね、といわれました。

 
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ハウスの近くのいちごの専業農家さんが時々みにきてくれます。いやぁ、すごいアブラムシだなぁ、こんだけついてりゃーこりゃーだめだ、いちご、とれないよ、といわれ、危機を感じ、何とか助けなきゃぁと思いつづけた結果、次に見にいらした時、やぁー、きれいになったね、よくやったね、花芽もいっぱいついてきた、といわれました。
その後、実もふくらみ、たくさんのいちごが収穫できました。

化学肥料、化学農薬ばりばりする農家さんにとって、無農薬で化学肥料を使わないでできることは、おどろきのことだと思います。でも、できるんです。こんなにきれいないちごが!農家さんも、とてもびっくりしていました。

難しいことが可能になっていきます。しかも、味が濃くておいしいし、体に良い。一口食べただけで力がわいてくるといわれたこともあります。一度食べた人が、おいしかった、またお願いします、とリピーターになってくれて、配送や、近くのお店においてもらって、出荷しています。

木の花では、月に1度の食事会、春のお茶会、注文のお弁当、お誕生日会のケーキにつかったり、ジャムにしたり、いちごのアイスにしたり、期間限定のいちごをいろいろな形で楽しんでもらっています。
とくにお茶会では、いちごをメインとしたスイーツで、当日600ヶ用意するため、前日からためておき、まにあわせられるのかどきどきしました。でも、おかげさまで、まにあいました。みんなに喜ばれて、大活躍でした。
 

お茶会に登場したいちごのタルト
お茶会に登場したいちごのタルト

デザートはいちごづくし
デザートはいちごづくし

みんな大喜び!
みんな大喜び!

 
そのうち、収穫量のピークをすぎ露に入ってくると、今度はナメクジ大発生です。たくさんのいちごがナメクジの被害により穴が開き、自家用がたくさん増えてしまいました。

夜のナメクジ取り部隊
夜にみんなでナメクジとり

どう対策していくか、と思っていたら、メンバーのかっちゃんが、バナナの皮を置いておくとそこによってくるよ、そしてそのまま捨てればいい、夜7時〜8時頃見にいくと活発に活動しているころだよ、と教えてくれたので、夕食後、7〜8人でナメクジとりにいきました。
ヘッドライトをつけながら、はしと、木酢液を入れたようきをもって、ナメクジとり。すごい数が動いています。ごめんね、ナメクジさん、土にかえってね。
 
というわけで、もうすぐいちごも終了になりますが、一方で、今年の9月に定植する苗をそろそろ作りはじめます。親株からランナーをのばして、苗をとっていきます。もうクリスマスにむけてのいちごの苗を育てています。
こうやって命が循環して、まわっているなぁと感じている今日この頃です。

作物を通して、どうすくすく育っていってもらえるのか、手助けし、何をしてほしいのかよみとって、会話していくことが、本当に大切だとあらためて思います。
そして、太陽であり、水であり、空気であり、大地であり、自然が一体となってその中に自分もいる。すべてひとつだと感じます。

いい響きをもって、作物と接し、心を学んでいきます。
これからも、エネルギーのある野菜を作っていきますので、宜しくお願いします。

ありがとうございました。

和子

 

ピカピカのいちごたち
ピカピカのいちごさんたち