自分のダメなパターンはもうやめよーぜ(笑

最近まで体の疲れが半端なくたまっていた、キッチンスタッフのやじおさん。キッチンの中で孤独感を感じていたそうです。そういうことを人に話したら、自分が良くないパターンにハマっていたことに気付いたといいます。今では体がとても軽くなったやじおさんに話を聞いてみました。

こまちゃん(以下こ)「最近どう?」
やじおさん(以下や)「昨日、あわちゃんと話してさ。というのは、まりねえにあわちゃんについて思うことを話したことがあって、それをまりねえから聞いたあわちゃんは、僕の真意を知りたいってことで、直接色々話したんだけど。」
こ「うん。」
や「昔からだけど、僕もあわちゃんも、人に自分の気持ちを出さないで、一方通行というか、我慢してることで怒りがたまってることが共通しててね。で、僕の場合は言葉をストレートに出さないで、オブラートをかけて表現する癖が今まではもちろん、その時のあわちゃんとの会話の最中にもあって。それに気付いたから、話の後半ではそういうストッパーもなしにして話したら、あわちゃんが僕の真意を分かってくれて。相手は鏡だからね。あわちゃんに話してるようで自分に言い聞かしてるような感じだった。
今までの人生のことも話したんだけど、結局、さみしく思ってたのは、自分で抱え込んでいただけだった。それが分かって、抱えずに皆にシェアするようにしたら、僕自身は特に何も変わってないのに、急に体が軽くなった。
最近まで、職場のキッチンから出てきて、食卓で皆と話す気がおきなかった。人と話したらエネルギーをもらえるってわかってるのに、皆のところに出ていけないぐらいエネルギーがなかった。ちょっと休みたいからって。だからひきこもってる自覚はあったけど、鬱への黄信号だねってまりねえに言われた時は、なるほどなって思ったよ。」

キッチンスタッフに囲まれるやじおさん
キッチンスタッフに囲まれるやじおさん 左から二番目

こ「なんでそこまでエネルギーがなくなったんだろう?」
や「キッチンスタッフの誰もが自分だという感覚はあるんだ。キッチンにいるのが嫌とか、キッチンスタッフが嫌とかでは全然なくて、むしろ感謝してるんだ。ただ、キッチンで話をしても解決しないというか話が深まらなくて、まぁいいやで止まる。
キッチンにいるのがつらいから、表に出て働きますっていう話じゃないんだよ。そんな噂がたってるようだけど、男ばっかりの田んぼ隊に入ったらっていう人がいたけど、ポイントはそこじゃない。要は自分のパターンをやり続けていただけ。
昔から、何かをしたいという思いがあっても、それをやり遂げるのは苦手だった。行き詰まっては、引っ越しをしてみたり仕事を変えたり。精神性を深めたい気持ちはあるんだけど、それをやり抜く実行力が課題。継続性が苦手。いさどんに3回ぐらい、社会で生きていくのは難しいと言われた(笑。ただ、料理とか、自分のできることにピタってハマれば役に立つ人だと言われた。それは誰でもそうだけど。いさどんには『自分に足りないところは皆に助けてもらいな』と言われていたのに、人に力を借りることを忘れてしまって、自分でなんとかしようとぐるぐるして、苦しくなっていた。」

こ「僕は1ヶ月ほど前、皆にその時の思いをシェアした事があったよね。今の自分のままではダメだから、でも自分では自分がよく分からないから、皆の力を借ります、教えてくださいって。」
や「そう、それと同じ気持ち。自分をどんどん出していきたい。僕はなんでも自分でやろうとして、抱え込んで、シェアを出さない傾向がある。自分が滞ってるし、体の疲労が半端ないし、そのことも素直に表現できないし、もんもんとしてた。ある時まりねえに相談したというか、なんとなく話したら、『あぁもう変わらないといけないな』と思った。問題はキッチンにあるんじゃなくて、自分の中にあった。だから今後、キッチンになんか問題が起きた時、まりねえに話を聞いてもらって解決してもらうというのも手なんだけど、それでは受け身だから、僕が変わって、キッチン以外のところから新しい視点をもらったりしてそれをキッチンに持ち帰って、みたいにやっていこうと思うから、引きこもってる場合じゃないよね。今までは自分でうまいことやりくりしていくけど、ちょっとずつズレていって、怒りが溜まっていき、そのまま進んで大分ズレてしまってから、仕事を辞めたりしてきた。やっぱりストレスをためないのが一番。そのためには自分の課題に向き合って取り組まないと、いつまでもそのままだよね。なのにいつまでも過去に取り憑かれてるというか、執着を捨てないでいるなんて、ばかなんじゃないのって自分でも思う。」

こ「今はやじおさんの事を、皆が気にかけてくれてる感じだよね。」
や「それは感じる。それがなんか、今までは悪いなぁと思ってた。でも、事が深刻になるまで出さずにいて話をややこしくしてるのも自分だから、こんなパターンはもうやめよーと思う。」
こ「うん。」
や「少なくとも、食卓にきて皆と毎食話せるようにはなってるよね。それだけのエネルギーがあるし、話すとさらに活性するし。」
こ「一人で作業してると、思考が全て自分発の思考でしょ。あの人だったらどう考えるだろうっていうシミュレーションをすることで自分以外からの視点を入れて思考してみたりするけど、それもやっぱり自分発の思考だし。それで僕はネガティブにハマりがちで、だから人と話すって大事だと思う。」

や「「恵みいただきます」という食事会のメニュー決めという役割があって、キッチンスタッフの5~6人でメニューを決めるんだけど、アイディアは出るのよ。だけどだいたい似たり寄ったり。その案を恵みチームに出すと、かなりの確率で却下されるんだよね。キッチンスタッフだけでむりやり出したアイディアだからイマイチなんだろうね。それでみんな落ち込んで、キッチンに持ち帰って、またスタッフだけで気が乗らないのにむりやり考えるって負のスパイラルだよね。それでどうしようもなくなって、『恵みチームでメニューを決めよう!』という話になった。皆で決めるようにしたら、面白いように決まっていった。今までだったら、いんげんの胡麻和えをやりたいっていうアイディアをキッチンスタッフで決めて恵みチームに出しても、その時期にはいんげん採れないよってことになって、またキッチンスタッフで考え直してた。だから恵みチームに収穫係さんが入っていたら、即判断できるじゃん。あっという間に、それこそ悪乗りするぐらいの明るい雰囲気でメニューが決まっていった。もはや却下されることもないしね。」

や「メニュー決めはキッチンのことだから、自分たちが主になってやろう、と所有してた。それで却下されると、多くの人はへこむし、僕だと『じゃあ、お前らが考えろや!』っていう怒りになるし。キッチンという枠やプライドを手放して、みんなで決めようってことになったら、満場一致になって流れがすごく良くなった。」

こ「流れが良いか悪いか分かってなかったんだろうね。今やってる流れが客観的に見えてるかどうか。今までのやり方を手放せずに、悩んで疲れていったんだね。」
や「今までのやり方で流れをつくっていこうとするのが習慣になっていて、上手く行かなかったらもっと頑張ればっいいっていうやり方で今までやってきてダメだったのに、まだそれを続けてたことを今回実感したのが良かった。」
こ「いい流れの中にいるのか、それとも良くない流れにいるのか、嗅ぎ分けられるといいよね。今までとは違う流れの作り方に気づけるといいよね。それは全員に共通するよね。」
や「小手先の知識とかでやっていっても大本は変わらない。今までも上手くいった試しがないのに、一体何に頼ってたんだろうって今は感じるね。それで、僕の話は僕だけの話じゃなくて皆の話でもあるのに、なんかどっかで、自分だけで解決しようとするのはなんでだろうね。」
こ「分かる。僕も自分の力だけでやりくりしようという傾向がめちゃ強い。木の花に来る前までは社長の息子という立場だったり、怖がりなのによく思われたい気持ちがあったり、長男として強くあれと育てられたりとかで、人に頼ろうとしなかった。それが大小色んな滞りをうんでいた。これからは頼りまくってやろうと思うよ(笑」
や「僕は人に頼られるのが好き。他の人の中にもそんな人はいるだろう。頼れば、頼られたその人は喜ぶかもしれないのに、頼らないのはなんでだろうね。」
こ「頼んだら、迷惑かけるかもしれないとか思うからかな。」
や「今度、そこを深堀りしない? なんで人を頼らないのか。ここを解明しないといつまでも出しにくいじゃん。」
こ「そうだね!」       

そして、「僕らはなぜ人を頼らないのか?」に続く。予定。

ご飯を食べながら。 左:やじおさん 右:こまちゃん
ご飯を食べながら。
左:やじおさん 右:こまちゃん


さっちゃんのガン検診報告

昨年10月に乳ガンであることがわかり、以来、自分の心と向き合いながら自然療法を続けているさっちゃんより、乳ガン検診の報告です!

家事と子育て担当のさっちゃん
ただ今 “センターチーム” として家事と子育てに奮闘中!

 
乳ガンの3ヶ月検診に行ってきました。

1週間ほど前、もうすぐがんの検診だと気付いて久しぶりに胸のしこりを触ってみたところ・・・・あれ?もしや、大きくなっている???
日に何度も触ってみるけれど、やっぱり大きくなっているのでは・・・(サーッと、ちびまる子ちゃんのように顔に斜線が入った感じ。)やばい!!心の学びをサボっているのか・・・
それから2〜3日は、みんなからも何も言われることなく、ボーッと過ぎていたような気がする。食べ過ぎていたかナ?最近体重増えたし・・・。でも、このままガンが小さくなるなんてありえないんじゃないかと思い始め、再び、やばい!!!そんなこと思っちゃぁいけない。でもやっぱりこのまま、この心のままでガンが小さくなったらつまらない・・・と思ってしまう自分が怖い。

気にしない、気にしない、でも、気になる、気になる。トイレに行くたびに触ってみる。やっぱり大きい。まずいぞ!頭のなかはグルグル。無理したらガンが大きくなるかな?でもやっぱり人のため、人のため・・・あ〜〜疲れる。
ガンが大きくなってる気がする、と何人かに言ってみたけれど、いいアドバイスももらえず、やっぱり検診に行って答えをもらえばいいよね。いただく心、いただく心・・・グルグル。

ラブちゃんに、さっちゃん最近詰まってるんじゃない?と言われて涙が出た。前のさっちゃんに戻ってるよ、目の前の事を一つひとつやっていくって事を忘れてるね、と言われて、ホッとした。大事なことって、何だそんな事だったんだ〜〜。。
としちゃんに「疲れてるみたいだけど、一人で病院行ける?無理しないで誰かに運転してもらったら?」と言ってもらい、また涙。
コマネチにナビのやり方を教えてもらい、「今日(七夕)は願い事が叶う日なんだヨ」と言われて、一緒にみんなの短冊を見て、笑った。あったかくて、おもしろい。そしてETCカードも入れて、出発!

運転しながら、ヒフミヨイ・・・とカタカムナ奏上。前回のように、高速道路を逆方向に乗りませんように(祈)。
無事病院に着いて、エコーを待っている間『菩薩とは』を読んでいたら、ガンの検査を待っている人達の中でこんなことを考えている私っておもしろいナ、と思えた。自分の事より人の事を想った方が楽だね。
そして、ガンを切るのも悪くないな、と思った。そんな体験めったに出来ないし、1週間くらい休養できるかな、心の話の音源を持って行って聞きたいナ、胸が片方ないとみんなにいたわってもらえるかな、いやいやもういたわってもらってるぞ(笑)。
でも、ガンがなくなっちゃったらさびしいナ。すぐ怠けるだろうし、みんなに話しかけてもらえる機会も減っちゃうかも・・・地球暦は木星スイッチOFFだしね。

そして診察。先生にどんな感じですか?と聞かれ、「少し大きくなった感じがします」と私。「そうですね、普通は横に広がるもんですが、横には広がらず、厚みが増してきましたね」と先生。
「で、どうしたいですか?」と聞かれ、「できればもう少し様子を見たいです」と答えた。「やっぱりそうですね。まー、普通は横に広がるんですが、広がってないんですよね」と、また先生。そして触診。意外と胸に余裕があるので(実は食養生をやって、痩せて胸がしぼんだ)腫瘍と皮膚がくっつくくらいまでガンが育ったら連絡ください、では次回は10月6日で、その時にもう待てない状態なら切りますよ、と言われた。ありがとうございます、ありがとうございます、と頭を下げて、診察室を出てきた。

センターチームのみんなと一緒に。前列右から2人目がとしちゃん。
センターチームの皆と。前列右から2人目がとしちゃん。

私は、木の花に来る前に病院に勤めていたけれど、病院の先生って、患者さんに文句を言われないように、過剰なくらいに薬を使って、手術も早めにするもんだと思ってた。患者さんも不安定になっているから、診察に来るたびに別人じゃないかと思うくらい攻撃的になったり、人間不信になってしまっている時もあったしね。
ガンセンターの先生も、最初に診断を受けた時には「自然療法をやる人はいるけど治ったためしがない」と手術を勧めていたのに、今は私の想いを尊重してくれている。すばらしい先生だとカンドーして帰ってきてとしちゃんに話したら、「どうなるか興味があったんじゃないの」と。・・・そっか。

10月で、乳ガンだとわかってから1年になる。その時私は、またグルグルするんだろうナ・・・。
としちゃんは「人生はエキサイティング」って言う。やっぱり人生はエキサイティングだね。
次の波は?もしかしてこの後すぐかな(笑)。

とにかく、先が楽しみです♡
 

DSC_0092
先日木の花で行った絵のワークショップで、自分のガンを描いたさっちゃん。
「落ち込んだり、グルグルしたり、周りにはいろんな想いがあるけど、やっぱりガンはピンク色で
 あったかい感じ。」

 
 


帰ってきたカトケン ~ 田んぼ隊から畑隊へ

昨年10月に木の花ファミリーを離れ、今年5月に「もう一度チャレンジしたい」と再びメンバーに復帰した田んぼ隊のカトケン。社会で自分と向き合う日々の中で改めてこの生き方の価値を再認識したカトケンは、復帰初日から大人ミーティングでダジャレを連発するなど、大きく脱皮して帰って来ました。
今日は、そんなカトケンの先日の大人ミーティングでのシェアをご紹介します!

畑でナスの手入れをするカトケン
畑でナスの手入れをするカトケン

 
裸に素足でチェーン除草をするカトケン
裸に素足でチェーン除草

僕が田んぼで大切にしていることは初期の段階で草をとることです。そういった意味でチェーン除草を2mmくらい草が生えたときにかけ、草を水に浮かせ、取り除くことを頭の中でイメージしています。チェーン除草をかけるタイミングを逃したり、水を切らせると上手くいかないため、後手にならないように意識していました。今年は、チェーンをかけるタイミングが少し遅れたから来年は1日~2日早くかけよう。とか、草取りのことばかり考えています(笑)

ある日、晃ちゃんが僕に「カトケンは田んぼと畑どっちが好き?」と聞いてきました。僕は、「どっちも好きだね」と答えました。晃ちゃんは「畑隊で育種をやっているから、カトケンが以前、農業高校や自然農法センターで学んでいたことが生かされるから関わってきても良いよ」と言ってくれました。
そのとき、自分が農業高校で野菜づくりを教えていたことや、自然農法センターで自家採種を学んでいたことをすっかり忘れていたことに気が付きました。そうだった。確かに、農業高校で野菜作りを教えていて、農薬や化学肥料や多くの資材を使う農業を見て、持続可能ではないと思って自己矛盾に陥ってしまった。途方に暮れて辿り着いたのが自然農法センターでした。そして、自然農法センターで生命力の強い種を自家採種していくことがこれから大切だと知り、それを今、思い出して、畑隊でやってみたいという思いが湧いてきました。

これまで田んぼ隊で、たくさんのできごとから学んで、かっこは良くなかったけど、今では全部必要な出来事だったんだなぁ。と思っています。

帰ってきた日、皆からの熱烈歓迎を受ける
帰ってきた日、皆からの熱烈歓迎を受ける

自分の足りないところや、ミスにもフォローの手が入ったり、抜けたり、失敗した出来事があっても、成長を見守ってくれる仲間の視線を感じています。
そんな場で自分自身の心を見つめられる感謝。そして、1回この場を去った僕に対して、温かい視線で迎え入れてくれたみんなの度量や懐の深さにはいつも凄いよなぁ~て思っています。だから、よく分からないけど、大丈夫。怖がりの僕だけどそう思える環境でこうして日々を過ごしています。
 

~ ここで失敗からの学び編 ~

おから回収に豆腐屋に行ったとき、直感が働かず、豆腐屋の屋根を構成している直管パイプに「チョ、チョ、チョカンー」と言う音は無かったけど、当たってしまった。実際は「が、我、我、ガンー」と響いた。トウフヤの前でキョウフに陥り、豆腐屋の女将に責められるのではないか、怒られるのではないか、どんどんエスカレートしていくのではないか、恐怖、恐怖、恐怖という思考が頭をめぐった。

店の中から豆腐屋の女将が現れて「音がしたわね」と言ってきた。僕は「当ててしまいました」と言った。すると、その場所を見て「あ、大丈夫ね」と言って店の中に入ろうとした。

かとけん「いえ、衝撃で屋根とパイプを結ぶひもが切れてしまいました」
女将  「あ、結んでおくわ」
かとけん「メッキがはげています、直しましょうか?」
女将  「どっちでもいいです」
かとけん「(パイプが)押されている感があります」
女将  「あ、あそうですか」
かとけん「・・・」

責められると思っていたのに責められなかった時の「え?じゃ、どの場面で責められるの?プレッシャーをいつかけてくるの?」という不安が湧いてくる。だけど、実際は屋根に当てたのにヤーネーとも言わず、ただ、トウフを作り続ける女将を見て、僕はキョウフを作り続けていたんだなと分かった。
あの女将のように恐怖でなく白く、柔らかく、清らかなものを生産していきたい。それには、恐怖の発生する根本をもっとよく見て、その種を採っていくことだなと思っていました。

今まで、失敗をただ、報告するだけですっきりしていた自分がいたけれど、それでは、以前のカトケンと同じ。だから、話してすっきりすることも大切だけど、自分の中にある種を採るということをやることだなぁと思い過ごしていました。
そしたら本当に、田んぼ隊から畑隊の自家採種部門に就けるという流れが向こうからやって来て、これからは種を採ることに専念すればいいんだと思う。少しずつ、冷静に、一歩一歩、真っ直ぐ、光の方向を意識して行きます。
 

~畑編~

畑隊になる流れを感じた時に、上の方から「お前のことを待ってタネん!」って言葉が聞こえた。この言葉の主は岡田茂吉さんかな?ユーモアを感じさせる魂。
木の花の実証圃場で自然農法センターの職員さんと一緒に作業する機会があると、上の方から茂吉さんが「作業することばかりに囚われるなよ~」とおおらかに微笑みながら言葉をくれた。イネの穂数や茎長をせっせと調査している僕たちに対して、周りの人や自然にも意識を向けることをさりげなく教えてくれる。

その魂の想いが乗った心地よい風を感じ、いつもと違う世界が僕の目の前に現れる。より爽やかな方向へ、伸び伸び畑に行こう。
この先にどんなシナリオが書かれているのか、毎日がすごく楽しみ。たくさんの笑い声が聞こえてくる予感がする♪ ・・・続く。
 

畑隊のみんなと一緒に
畑隊のみんなと一緒に

 
 


私は不満なんてありません!

残業で夜中のオフィスに居残りしながら、コマネチとあわちゃんの会話「心の癖って、ないとつまらないよね(笑)」を読んだ、まっちゃんとともこの会話です。

木の花劇団員として照明と音響を担当するともこ&まっちゃん
木の花劇団員として照明と音響を担当するともこ&まっちゃん

 
と「ねえねえ、これおもしろいよ。」

ま「へえ。(読む)ほんとだ。」

と「これ読むとさ、あ〜私って心磨きしてないんだなぁ、って思う。今日も、まり姉やひとみちゃんとのやり取りで、自分がすごく不満体質だってことがわかったんだけど、自分でそれを自覚できてないんだよね。」

ま「不満か・・・俺もあるな〜。」

と「例えば私の場合、オフィスで仕事してて自分が忙しい時に、電話がかかってきても隣の人が出てくれないと『私は今こんなに忙しいのに何で出てくれないの〜』って不満に思うの。でもそこですぐその感情をなかったことにしちゃうんだよ。だってそんな風に人に不満を持ってる自分がイヤだから。いつも人のために生きてるいい人でありたいって思ってるから、私はそんな不満なんてありませんよってことにして、電話にも出て、他のこともいろいろやって、一生懸命人のためにやってる気になってるの。でも実はおなかの中に不満がたまってるから、何かの拍子に一気に噴き出してくるんだよ。
ひとみちゃんからは、理想にがんじがらめになって自分の実態が見えてないって言われた。不満を感じてるのは事実で、その感情が湧くこと自体に良いも悪いもないんだから、ただ事実そうだな、と認めるだけなのに、自分で勝手に『これは悪いことだ』と決めて、なかったことにしちゃう。だからいつまで経っても自分のことが正確に認識できなくて、不満を持つ原因も分析できないままだから、結局そこを超えられないんだって。」

ま「そうだよね。」

と「それで、ひとみちゃんから『すごい不満抱えてるじゃん』て言われた時に、違うー、そんなことないーって、それを認めたくない自分がいるの。自分なりに人のためになろうって一生懸命取り組んで変わってきてるつもりだったから、余計に抵抗するんだよね。でもその一生懸命って、自分の心を見ないまま表面的に動いてやってるつもりになってるだけで、実は心の奥には不満を持ってるから発してる空気も悪いし、結局人のためになってないんだよ。それって、心磨きじゃないよね。
まっちゃんは不満を感じた時にどうしてるの?」

ま「人に対して、あれ?おかしいな、って感じることがあっても、相手には何か理由があるんだろう、ってことにして、それ以上見ないようにしちゃう。不満を持ったままだと、自分が苦しいから。」

と「確かにまっちゃんて、人のネガティブな部分にあんまり触れたがらないよね。今私が話し始めた時も、若干引きぎみな感じがした。」

ま「そうなんだよ。あまり人のことに踏み込まないようにしてる。逆に言うと、自分も踏み込まれたくないんだよね。自分が言われたくないもんだから、人に対して『ヘンだな』と感じることがあっても、相手にはこういう理由があるんだ、って思って解消しちゃう。というか、解消するために理由を見つけてるのかも。」

と「それって、相手のこと想ってないよね。相手は自分が見えないままになっちゃう。」

ま「うん。でも、そういう人の方が世間ではウケがいいんだよなあ。俺、いいことやってると思ってたもん。」

と「私だってそうだよ。表面的には一生懸命働いてるから、職場とかでは重宝されたよね。」

ま「人の問題点は見ないようにして、『俺ってポジティブだな〜』って思ってた(笑)。周りからも『まっちゃんには何でも話せるわ』って言われてたけど、そりゃそうだよね。指摘されないんだから。」

と「ほんとだね。でもそういう人たちが作ってきたのが、今の裏表のある社会なんだね。」
 

そんなこんなで話し込んでるうちに夜が明けてしまい、まっちゃんがミント水を作ってくれました♪
話してるうちに夜が明けてしまい、まっちゃんがミント水を作ってくれました♪

 


心の癖って、ないとつまらないよね(笑

ファミリーブログには初投稿させていただきますこまねちより、
先日あった農作業中の何気ない会話を紹介します。

「心磨きって具体的にどうやるの?」と聞かれることがありますが、
この会話の中に心磨きのヒントがあると思い、シェアします。

こ:こまちゃん
あ:あわちゃん

こ「あわちゃんて、昔から心の話が好きだった?」
あ「そうだね。自分を深く分析するのが好きだった。だけど友達には『考えすぎだよー』とか言われてた。」
こ「一緒に考えてくれなかった?」
あ「考えてくれるけど、ついてこれなかった。」
こ「あ~。今はついてこれる人が木の花にはいるよね。」
あ「そうだね、特にまりねえとは2か月前から色々話したりやりとりをしてきた。自分をここまで理解してくれる人に初めて会えた。」
こ「ソウルメイトだね。」
あ「そうだね。」

(この後にはやりとりが実際にはあったけど、もう思い出せません。ゴメンナサイ)

こ「自分には相反する側面があるんだ。」
あ「それって、みちよちゃんが昔『木の花ファミリーは好きだけど、この部分は好きでこの部分は嫌い』て言ってたんだけど、それに対していさどんが『好きは好きだし、嫌いは嫌いなんだ。ある部分が好きである部分は嫌い、なんてことはない。好きなら、好きと嫌いの両方合わせて好きってことなんだ。』と言った事と似ているね。いさどんは、だからあいまいな表現はしないよね。」
こ「確かに、しないね。」
(こまちゃんがちょっと沈黙したことに、あわちゃんは違和感を感じる)
あ「あれ? オレ、こまの言いたいこととは違うことを言ってる?」
こ「そう・・・だね。『あれ?なんかかみ合ってない感じがするぞ』て思ってた。」
あ「やっぱり! でも察知できたぞ! つかめた。」
こ「えーと。さっき何を思ってたかというと、(確かにいさどんはあいまいな言い方しないよね。だけど僕が言った、相反する側面があるというセリフとそれはどうつながるんだろう・・・?)と思ってた。」
あ「その考えてる感じが伝わってきた!」
こ「そうなんだw」
(しばらくの間があって)
こ「僕は自己認識を正しくせずにあいまいなままにしてきたから、心磨きが進んでこなかったという思いがベースにある。たとえば、『正直な思いを出す時もあれば出さない時もあるよね』ぐらいの自己認識でいた。これは間違っていて、正しくは『正直を全く出さない自分だよね』だった。間違った自己認識でいると『正直を出そう』ていう意思が強まらないし、正しい自己認識でいれば『正直を出そう』ていう意思が強くなるし。というわけで、あいまいさは自己分析を邪魔すると思ったの。」
あ「そういうことかー!」
こ「だけど、ここまで分かっててさっき言ったわけじゃないんだ。感覚的に適当に言ったんだ。だから、『いさどんってあいまいな言い方しないよね』て言われた時は、『それはそうだよね、・・・あれ?』ぐらいにしか思わなかった。」
あ「その『あれ?』は察知したよ。こまちゃん、昔に比べてそういう心の動きが雰囲気に現れるようになったよ。」
こ「・・・そうかもね。それでもし、あわちゃんが『オレ違うこと言った?』て聞いてこなかったら、そのまま流してた。聞いてきてくれたから『僕はあいまいなままにしとくから心磨きが進まなかったなぁ』ていう感覚をこうして言語化できたよ。」

あ「いや~、こういうやりとりは、ためになるね。今までの僕なら相手が??となっても気にせず自分の話をしていたけど、そんな自分だと自覚してたから、今回はこまちゃんの『???』を拾う事ができたから、ためになった。しかもそれがこまちゃんの学びになって、さらにうれしいよ。」
こ「僕もためになったw」
あ「はは、嬉しいね^^」
(ちょっと間があいて)
あ「ところで、こまちゃんにはどうためになった?」
こ「えーとね。(かなり考える)」
こ「『・・・』になったら、会話を中断してでも『ごめん、今僕は・・・なんだけど』って言おうと思うようになったから、ためになった。」
あ「それは大きいね!!」
こ「今までは日常会話の中でいくらでも「あれ・・・?」というのがあった。これを流してきたから心磨きが進まなかったのが段々分かってきた。逆にちゃんととらえると、さっきみたいに深まると思うと、『・・・』になったらそれこそ言おうと思ったから、ためになったよ。」
あ「それは、さっきのようにこまちゃんが何かを伝えたくて、相手がその真意をつかんでなさそうな時にこそやったらいいね。どんな時でもやるとありすぎて大変だから。」
こ「なるほど! そうしよう。」

こま(黙々と農作業を続ける)
あ「オレ今、こまちゃんが作業してる姿が愛おしく見えたよ。」
こ「あ、そうw」
あ「で、そっから発想が広がって、まりねえのことを思い出して、まりねえはいつもオレやみんなのことをこういう気持ちで見てるんだろうな、だからオレもまりねえや、他の人にも、こういう気持ちを持って伝えていこうっていうことを改めて思ったよ。」
こ「いいね!」
あ「ありがとう、こまちゃん。」
こ「こちらこそ、ありがとう。」
こ「ところであわちゃんて、何気なく質問してくるよね。『今何考えてる?』とか、『なんか違うこと言った?』とか『どうためになった?』とか。」
あ「聞くね。」
こ「それが有り難い。他の人なら質問せずに、流したり単純に同意したりするかもしれない。するとそれ以上話が深まらず、心磨きやお互いの理解が進まないから、聞いてくれるのがありがたい。」
あ「それはうれしいね!」
こ「僕は物を言う時、けっこう感覚で物を言ってる。質問されるとそれに答えるためにその感覚が言語化できて、自分の腑に落ちる。質問されないとその感覚はその感覚のままで自分に落ちてこず、そのうちに忘れてしまうw」
あ「そういった役割が自分にできることが認識できるのは、僕のためにもなる。」

(作業が終わり、帰り道での会話)
こ「いい気分のことを、ほろ酔い気分って言うよね。」
あ「うん。」
こ「今そんな気分。」
あ「うん。」
こ「世間の人はアルコールがないとほろ酔い気分になれないらしい。タバコとか、趣味とかお金がないといい気分になれないらしい。だけど僕らは、酒も趣味もお金も、何にもなくても意識さえあればほろ酔い気分になれるね♪」
あ「なるほどね。」
こ「こんな人らの方が、地球にとっていいよね。神様にとってもいいよね♪」
あ「そうだね。お互い、すごい通じあえた気がする。これってほろ酔い気分に近い気がする。」
こ「意識さえあれば、何気ない会話から始まって、理解を深めあって、価値を共有し合えて、ここまで話が深まる。」
あ「すごいよなー。こういう話をしたかったー!」
(ちょっと間が空いた後、おもむろに)
こ「心の癖ってものは誰にでもあるよね。」
あ「その癖が出るからこういった豊かな場ができるんだよね! 逆に、ないとつまらないね!」
2人爆笑。 終わり。