新たなこころと秋晴れの空

11月度、第6回の生活体験ツアーの2日目です。1日目は台風の影響で雨風が強かったですが、今日は台風一過の素晴らしい天気でした。抜けるような青空を背景に雪化粧した富士山が鮮やかに浮かび上がる絶好の農作業日和でした。

昼食のあとは、ツアーを締めくくるシェアリングの時間でした。順番に感想を話すときには、どの人も単純な印象ではなく、自分のこれまでのこころの軌跡や、今回の体験を通じてどのような点が変わったかをとても率直に話してくれました。シェアリングに参加したファミリーのメンバーもこれまでの体験を話し、みんなそれぞれにファミリーへの理解を深めたようです。

今回のツアーでも、短い時間で素晴らしい出会いをいただきました。ファミリーの生活体験は、参加された方々にとって自分の心を鏡でのぞくような体験になるようです。ファミリーのメンバーにとっても、みんなの体験を通じて自分たちの生活を改めて見せてもらうことができる機会となり、そのたびに新たな視点や勇気をいただいています。

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秋晴れの富士山

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落花生の収穫体験

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こちらは玉ねぎ苗の除草です

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野外のおやつタイム

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ファミリーの「聖地」宮ノ下広場で記念撮影

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こちらは土づくり

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車座になって感想のシェアリングをしています

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ファミリーのみんなと記念撮影


第6回生活体験ツアー 1日目

毎月1回、10名のお客様を1泊2日でお迎えする「生活体験ツアー」の11月度(第6回)を開催中です。

今回は直前に数名のキャンセルが出ましたが、キャンセル待ちの方や、ちょうどファミリーに滞在されていた方の「飛び入り」参加で、いつも通り10名での開始となりました。参加メンバーは、ほぼ男女半々(ちなみに、前回は全員女性)です。

1日目は台風の接近でかなりの荒天となりましたが、野外の見学コースは多くないため、それほど影響されずにプログラムを進めることができました。

今回参加された方々は、マクロビオティックやエコビレッジ、パーマカルチャーといった切り口からファミリーに興味を持たれた方が多くいらっしゃいました。1日を終えて、ガイドのよしどんは「みなさんとても熱心で、すごく興味を持ってくださっています。ただ、今回は物静かな方が多いようですが、せっかくですので、積極的に質問や自分の考えを出してもらえたら、いい場所になると思います。」と感想を述べていました。2日目の展開が楽しみです。

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昼食あとの自己紹介

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「にわとり小学校」の見学。おとなしい鶏さんたち

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鶏さん用の自家製配合飼料を説明しています。つまんで食べてみる?

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やぎ舎の見学

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いさどんによるファミリーのプレゼンテーション

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夕食中のひとコマ

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ウェルカムコンサート中!


島田市花の会50周年記念

昨日、いさどんが「島田市花の会50周年記念」というイベントに講師として招かれ、1時間の記念講演をしてきました。

花の会は街路や公共施設などに花を植えるなどの活動をしているボランティア団体で、全国に支部のある大きな組織です。島田市花の会とファミリーとは長いおつきあいで、会長をしておられる鈴木様をはじめ、会員の皆様が数回にわたってファミリーをご訪問くださっています。そのご縁で、50周年記念という節目のイベントで講演をさせていただくことになりました。

50周年を記念して行われた会は市営の大きなホールで行われ、200名を超えるお客様がみえていました。いさどんはファミリーの営みについてのプレゼンテーションを行い、現代の日本社会のさまざまな問題点や、そうした事柄を超えていくモデルケースとしてのファミリーの生活や取り組みについて話しました。

余談になりますが、会場で配布されたパンフレット250部、販売されたファミリーの書籍「心を耕す家族の行く手」17冊は、一度に配布・販売された数としては過去最高でした。書籍を販売した受付の一角では、いさどんがサインを求められる一幕もあり、「練習しとかなきゃ」とはいさどんの弁でした。

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「プラザおおるり」。立派なホールです

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「記念講演会」がいさどんの出番です

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立派な演壇で話すいさどん。おいしそうな画面です

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みなさん、真剣な表情です

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制作を担当された島田市都市計画課の杉山さん。お世話になりました


野菜たちと土の会話

昨日から今日にかけて、財団法人自然農法国際開発研究センター(自然農法センター)研究員の石綿さんが泊まりがけで農法指導にきてくださいました。石綿さんは、去る7月にも指導に来てくださっています。

ご指導いただいた詳しい内容は追って「畑だより」 でもご報告しますが、今回、石綿さんはファミリーの全員に向けてプレゼンテーションをしてくださいました。土と野菜の関係について1時間ほど説明してくださったのですが、かなり専門的な内容にもかかわらず、あまりの興味深さに、みんな声をあげて感心する内容でした。

農業においては、一般的に土は「肥料の容れ物」のように見なされがちです。これは、化学肥料を使用する慣行農法に限らず、有機農業においてもそうです。けれども、野菜は、ただ土の中にある養分を吸い取るのではなく、根からさまざまな情報を発信しています。土はその情報を受け取って、その環境を変化させているのです。野菜がこんな風に土と情報のやりとり、つまり「会話」をしていることを、みなさんはご存じでしたか?

こうした現象が、たとえば自然に対する情緒的な思い入れや願望ではなく、実験結果を踏まえた明快な事実として説明される面白さは、「私たちだけで見ているのがもったいない!」と思わせるほどのものでした。

自然の摂理を明快に見据えた石綿さんの視点は、これからの日本の農業に欠かすことのできないものであると思います。ファミリーでは、農法指導などで 今後ともお世話になると同時に、石綿さんの研究を実地で活かしていく場所として、研究の成果を広めていく役割を担うことができれば、と考えています。

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土と野菜の精妙なメカニズムを楽しそうに説明する石綿さん

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みんな、真剣なまなざしで聴き入っています

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一見、淡々とした実験レポートですが、内容は深い!のです


富士山のめぐみスタディツアー

掲載が遅くなってしまいましたが、10月12日に東京学芸大学が主催した「富士山のめぐみスタディツアー」のご一行様がファミリーを訪問されました。

同ツアーはファミリーの生活体験ツアーのガイドをつとめ、近々ファミリーへの参加を表明している佐野淳也さんが企画されたもので、以下の趣旨で開催されました。

「富士山の西の麓、静岡県富士宮市を訪ね、自然や文化、歴史などの地域資源を活かした環境教育・地域づくり事例を学びます。田貫湖や火山洞窟でのエコツアー、 無農薬有機農業を実践する農園見学、浅間大社訪問やまちづくり講演会への参加など、盛りだくさんの内容です」

見学コースとして木の花ファミリーが組み込まれていたのですが、参加者からはファミリーがもっとも記憶に残った、という声が多く聞かれたそうです。

素敵な感想文をたくさんいただいたので、少し長いですが、以下に掲載します。

◎環境教育専攻1年 女性

まず、木の花ファミリーでは目からうろこの連続でした。鶏舎などの建物、家畜の食べ物、農業方法などからは数々の工夫やこだわりが見られ、古田さんのお話では、人間として豊かに生きていくためにとても大切な素敵な話を聞かせてもらえたと思います。特に、「生かされあって生きている」「ひとつの財布で生活」というお話からは、感謝の気持ちを忘れず、決して欲深くならず、謙虚に、調和して生きていくというような姿勢が見られ古き良き日本の生活や精神が残っているのを見ることが出来た気がして、とても嬉しくなりました。

木の花ファミリーの一員として、協力し合いながら共同生活をしている方々の顔は皆、とても生き生きしていて、これが本来の人としてあるべき姿だと感じ、これからの日本を考えていく上でも、大事な要素がたくさん詰まっていると思いました。

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◎環境教育専攻3年 男性

自分にとって一番印象的だったのは、「木の花ファミリー」の訪問でした。
木の花ファミリーの活動理念やその活動の状況に感動し、なにより古田さんの言葉のひとつひとつが心に響いています。「見通しを立てるが、予定は立てない」
「人も野菜も地球も宇宙のめぐみである」
「気のおおもとは空気」
「感謝の気持ちをわすれない」

一見順調に見える木の花ファミリーの活動ですが、こまでの十数年の間に、数え切れないほどの苦労を乗り越えてきたのだろうと思います。そのたびにファミリーのみんなで協力し、さらに力強くたくましくなって今に至るのだと思います。

古田さんのかかげる迷いのない活動理念の正しさが実証されたのでしょう。その笑顔を絶やさずに、これからも幸せなファミリーを築いていってほしいと思います。して僕もいつか、古田さんに負けないぐらい幸せなファミリーを築けるように、木の花ファミリーの活動理念を心の隅っこに置いて、毎日を充実させていこうと思いました。

さすがに自給自足は困難ですが、木の花ファミリーの活動力や生命力は、今の自分にとって、そして多摩川流域の環境教育にとって十分に参考にすべきものであると思います。

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◎環境教育専攻2年 女性

私が一番印象に残り、心に響いたのは、木の花ファミリーの古田さんの「健全なことを望めば健全なものが生まれる」というお話でした。生命力を生かして平和に育てれば素晴らしい食材が得られ、その食材からは健全な心身が生まれるように、良い種をまけば良い結果が得られるというのは、その種が形のないもの(希望や願いなど)でも同じことで、当たり前なのだと感じました。ただ、古田さんもおっしゃっていたけれど、健康にはあまり良くない富士宮やきそばも、街おこしや伝統を守るという側面では役に立っているし、すべてのもの善し悪しが極端に決められるわけじゃないのもわかります。でもやっぱり、悪い面もあると気付いたら、なるべく良い面を増やして行こうとするのが大切だと思いました。

これからは健康や環境にも配慮した食べ物が重視されてくると思うので、富士宮やきそばも、地産地消や栄養価、アレルギー表示などについても考えて行けた観光客にも喜んでいただけると思います。

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◎環境教育専攻4年

女性印象に残ったことは富士山の麓の洞窟探検です。明かりを消して真っ暗にしたきは意識だけ存在するというか宇宙空間に放り込まれたような不思議な感覚を験できました。

木の花農場の訪問も大変良かったです。日本の中で自給自足にできるだけ近い生活をしている人たちの存在を知り、しかもそれがとても楽しそうだったので日本でもできるんだと思いました。

また集団での生活、集団での子育てもとてもよいと思います。子供はみんなで育てるものだと思います。体にいいものをたべて、健康的な生活を送れば病気は治ると言っていましたが本当にその通りだと感じました。ここの農場は鶏舎やヤギや畑やおじさんの思想など、どれもが新鮮で本当に興味深かったので時間が短かったのが残念でした。たぶん同じようなことを考えている人は結構いるのではないかと思いますが、実際に実生活として実践しているところがすばらしいです。ここの鶏舎を見てから、スーパーで売っている安い卵を食べると、自分の体にもその卵を産んだ鶏にも地球にも罪悪感を感じます。

ツアー全体を振り返ると、ごはんもおいしいし空気もおいしくて楽しい2日間でした。事前に資料をいただけたのもとてもよかったです。どうもありがとうございました。

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