葉面散布(アブラムシ・温室コナジラミ対策)・サツマイモ

  トマトハウスにアブラムシと温室コナジラミが多く発生してきたので、EM散布の友などで、葉面散布を繰り返したのですが、特に、コナジラミの密度を下げられないので、天敵導入をしてみようと思い、IPMに取り組んでいる農業資材屋さんの(有)サギサカさんhttp://sagisaka01.kato3.biz/ に来てもらって、圃場を見て貰ってアドバイスをもらいました。イチゴのハウスは、アブラムシの天敵のてんとう虫がかなり発生しているのと、ダニに対しては、徘徊性のダニが発生していて、カンザワハダニなどのダニを食べて密度を抑制しているので、天敵をあえて導入する必要はないとのアドバイスをもらいました。

トマトのハウスに関しては、天敵の導入をする前に、まず、アブラムシとコナジラミの密度を落としたほうがいいですよとのことだったので、有機JASSの認定がとれている資材を二つ紹介してもらって、混ぜて使う事になりました。

サンクリスタル乳剤は、植物油からつくった資材。ダニ、アブラムシ、コナジラミなどに効果があります。油膜がはって窒息させてしまうような効果があるそうです。ゴッツAは、微生物資材。冬虫夏草のような菌が入っていて、アブラムシやコナジラミなどに寄生することで抑えてしまいます。

 

二つの資材を混入して散布後、1日の様子。

EM散布の友を散布した時に死んだアブラムシの遺体に、菌が繁殖しています。生きているアブラムシにも一部、菌糸のようなものが発生していました。

見えずらいけど、生きているアブラムシに菌が寄生しています

いろいろな天敵がハウスには、いて、これは、なんかの幼虫に帰省する蜂です。ちょうど、幼虫に卵をうんでいるところ

種取り大根にたくさんアブラムシのマミーがあり、寄生蜂がいたので、干すついでをかねてトマトのハウスに持ってきました。トマトのほうにも寄生蜂が富んでいってアブラムシにアタックしていました。次には、イチゴなども作つけるので、トマトのアブラムシを利用して天敵蜂などを増やしてハウスの天敵密度を上げられたらと思ってます。どれだけふえるのかな楽しみだなー。

通路にも寄生蜂のいる袋を置いておきました。

昨年、ハウスに根こぶセンチュウが発生したので、冬場は、エンバク、夏場には、マリーゴールド(アフリカン)を作付て、密度を抑制して、次の作にそなえています。

最後のサツマイモの苗きり。

今年もたくさんの苗を切り、定植し、販売しました。今年は、これで終了。ありがとうサツマイモさん。

          

今日のおやつは、手作りのサーターアンタギーと、チョコチップクッキーでした。みんなでおやつの一コマ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大根・きゃべつの採種・とうもろこし追肥など

漬物大根の種取りをしました。ハウスに採種圃場をつくってます。その奥には、きゃべつの採種株。 

いい種がとれましたー。一株ずつ別にとって、別に育てて、いいものが出来た系統を残して種取りをしていきます

こちらは、きゃべつの採種株です。よい株を選抜して種をとりました。

アブラムシが蜂に寄生されてマミー(ミイラ)になってます。普通、種取りするまで株をおくと、アブラムシだらけになるのですが、今年は、寄生蜂がたくさん発生してほとんどのアブラムシを駆逐してました。せっかく寄生蜂がたくさんついているので、乾燥させるついでに、アブラムシが発生しているハウスに入れました。さて、寄生蜂は活躍してくれるかな?

スイートコーンに追肥をしました。配送や宅急便でだしているので、少しずつ播種時期をずらして、種をまいています

ピートンの脇でポップコーンを育てています。圃場の周りは、ソルゴーでかこってあります。ピートンの採種圃です。ピートンの周りを囲って、他のピーマン類との交配を防ぐためです。

今日は、追肥、除草をして、圃場の周りを草刈りして、その草は追肥した後の畝に敷き草しました。これで一雨降ると勢いがつくかな?ピートン君、顔晴れー!!


じゃがいも並べ

 収穫したジャガイモを倉庫に一時的に干して保存するために並べました。ジャガイモに光があたると緑色になるので、窓をしっかりとふさいで光がはいらないようにして、保存します。

じゃがいもを並べています。窓をダンボールでふさいでいます。

まだならべていないコンテナが積んであります

赤じゃが(レッドムーン)を並べています。玉響?ほこり?

倉庫の中の気を良くするためと、有用菌を優先させ保存状態を良くする目的で、かるーく木の花菌活性液と光合成細菌を濃いめにいれて、EMセラミックスをいれたものをの葉面散布の要領で散布しています。まくと空気がほのかに乳酸菌のにおいがして、すがすがしい雰囲気になりました。やっぱり、雰囲気ってとても大切。気がいいところはすがすがしいし、ものがくさりにくかったり、よい作物がそだったり。例えば、圃場周りの草を刈り込むだけで、その場の気が変わると思うし、また、逆にクローバーなどを温存しておくだけでも雰囲気がよくなったり。ものを移動させるだけでも雰囲気が変わるし。そういった、ちょっとしたことがとても大切なような気がしている。そこの場をつかさどっている精霊とでもいうのでしょうか。すべての存在がひとつの生き物のようにスムーズに連動して動き出す。そんな動きのきっかけを人間が関わる事で促進できるのではないかとも思ってます。これからちょっと意識して取り組んでいこうとおもってまーす

じゃがいもの海


ピートン採種圃場

 今日は、ピートンの採種圃場を見に、農工大名誉教授の柳下先生が泊りがけで見にきてくれました。僕が所属している農の会の副会長でもあります。今年から、木の花でピートンというピーマンでもパプリカでもない品種を育てています。主に請け負っているのは、品種の維持と採種です。

柳下先生にピートンの栽培指導をしてもらってます。こちらは、ハウスでの採種

■■■ピートンの歴史を説明■■■

1950年代にロシアのルイセンコは接木で雑種ができると主張しました。しかし、当時の学説では花粉交配以外の方法で雑種はできないとされていました。そこで世界中で「遺伝学論争」が起こりました。そこで、当時、学生だった柳下先生は自然科学上のことは、実験で解決すべきだと考え、八つ房トウガラシとピーマンの接木雑種育成実験に取り組んだのです。接木した年にピートン状の変異果がえられ、その後、3年、5年と接木を反復していくと変異率が高くなりました。5代接木子孫を3代調べると合わせて8年かかりました。その後選抜を繰り返し、1978年モスクワの国際遺伝学会で「ピートン」1世としてデビューしたのです。こうして、接木変異の特徴が種子繁殖で子孫に遺伝することが証明されました。この過程で、大多数の学者が認めていない接木変異の実験なので疑問が投げかけられました。①ピーマンと交雑したのではないか②材料が不純だったのでは?③突然変異④数代できえるのではないか?などでした。これらのことも実験でこたえるのに30年かかりました。

異説の証明の事でもあり研究条件は悪く、学内の隅の瓦礫を掘り起こして作つけたり、笹薮を畑にし、入院して病院のテラスで苗作りをしたこともあったそうです。また、学内の牛に苗を食われてお家断絶のうきめにあったり、いろいろなことがあったそうです。接木法で果実の香りや色をよくする試みを古代ギリシア人が行っていました。接木でピートン1世ができたのは苦労も多かったが、古代ギリシア人のロマンを実現した思いだったと柳下先生はいいます。

ピートン1世の誕生は学問的に既成概念を変えただけでなく、他のとうがらしとの差別性が認められて農水省の登録品種として公に認められたのです。ピートン1世は、実が4~5cmと小さく辛いので大きくてからくない実にかえるプロジェクトを1983年にたちあげました。果肉の暑い品種と実のふと長い品種が、花粉交配されました。その結果、辛味を抜くのにてこずったそうですが、ほんのり甘く肉厚の太めの長い実のピーマンでもないピートン2世が誕生しました。実ははじめが黄緑色、それから太陽のエネルギーをいっぱいあびて赤い実となります。20年かかって2007年に農水省の登録品種になったそうです。

ピートン1世からピートン2世までに約50余年、理論的実証から実用品種の育成まで一貫した研究も非常に稀だそうです。

そんな歴史のつまった品種の採種を任せてもらえる喜びと責任を感じつつやっていきたいなと思っています。

 

実際の整枝を指導して貰ってます。

午後は、ピートンの歴史と栽培方法をレクチャーしてもらいました。


じゃがいも一斉収穫

今日は、じゃがいもの一斉収穫。

今年で連作3年目。昨年、じゃがいもの収穫をした後、乳酸菌主体の牛糞堆肥をまいて、ソルゴーを育てて、ソルゴーを刈り倒し、エンバクを蒔きつけて、ジャガイモに備えてにすきこんで、作付。

今年は、2回の追肥をしました。乳酸菌ボカシを2回やりました

今年の出来は男爵はいまいち。病気多発。キタアカリはまあまあ。レッドムーン、いい感じ。出島、まあまあ。

全体的にもう一工夫できる気がします

収穫機でほりあげていきます

男爵は小さいです

レッドムーンです

3年連作のためかな?そうか病も発生してきた。来年に向けて対策を考えよう

みんなでおやつ

おやつ風景