みのるん物語8 〜 問題事は意識レベルを上げるチャンス♪

自然療法プログラムを受けてから
5週間が経ったみのるん。

みのるんの面談が始まろうとしたそのときに・・・
突然まっちゃんが切羽詰った様子で
いさどんのもとにやってきた。

そこで、
みのるんの面談を始める前に、
急遽まっちゃんが自らが引き起こしたミスについて
いさどんに報告した。

「すごく無駄なことをしました・・・」と
落ち込んでいるまっちゃんを観て、
いさどんはこう伝えた。
 

■□■□■□■□■□
 

そうやって落ち込んでいても、
何の得にもならないよ!

その姿勢が問題なんだよ!!

もし、
「これはいけない!」と思うのであれば、
即座に問題を解決するよう考え、行動することに
一番のエネルギーを使うべきなんだよ。

しかし、
「ああ、ダメだった~」と落ち込むほうにエネルギーを使ったら、
物事に対処するエネルギーはそれだけなくなってしまうんだよ。

あなたには
その姿勢が一番欠けているね。

ああでもない、こうでもないと反省しても、
それは振り返っていることにならないよ。

振り返るということは、
次に物事がなるようにするということだからね。

だから、
何か問題が起きたら、
まずは事をもとの状態に戻して、
そして何も問題がなくなってから、
振り返ればいいんだよ。

ところが、
あなたは何か問題を起こしては落ち込むことを繰り返している。

でも、
落ち込んでいる場合ではないんだよ!

逆に言うとね、
何か問題があっても、
その後の対応が適切であるならば、
「問題だったけど、
対応は見事だったね!」と、
問題を起こしたことで評価が上がることにもなるんだよ。

ねえ、
あなたは僕の話を聞いている???
 

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まっちゃんは、
「はい、聞いています・・」と言葉では言うけれど、
落ち込んでいる様子は変わらない。

そんな彼に
いさどんはこう続けた。
 

■□■□■□■□■□
 

あなたは自分に入り込んでいる状態だよ。

それでは、
「聞いている」ことにはならないね。

それは、
言葉は聞いているけど、
中身を自分の中に入れていないということだよ。

「そうだね!」と言って、
今までの自分を改めていくときに、
「聞いている」というんだよ。

それは、
耳で聞くということと、
新たな考えが自分の姿勢に入ってきて、
その結果姿勢に現れてくることなんだよ。

あなたはそもそも
そうやって反省して落ち込むのが好きなんだよ。

でも、
落ち込む必要は全くないんだよ!

誰にでも、
間違いは起きるのだから。

だからこそ、
そのときにいかに機敏に対処するか。

しかし、
余分なことを考えていると、
分析する能力が落ちる。

あなたはただ落ち込んでいるだけだから、
分析も出来ていない状態だよ。

今回のことが、
エネルギーの向け方を変える
良い機会になればいいんだけどね。

それがわかれば、
あなたは僕のところに報告に来る前に、
問題を解決する行動を取るべきなんじゃない?

さっきも伝えたように、
対処の仕方によっては評価が上がるんだよ!

問題があったということは、
確かに自分の中に問題を起こす種があったということだが、
その対処の仕方が良ければ評価は上がるし、
その人の意識レベルも上がるんだよ!!
 

■□■□■□■□■□
 

「しっかりやっていきます!」と
まっちゃんは言いながら、
いさどんのもとを去った。

いさどんは、
「やるだけだよ!
どんなに言葉を発しても、
身につけないと意味がないからね」と伝え、
予定より20分遅れて
みのるんの面談が始まった。

いさどんは、
「僕の印象としては、
改善に少し時間がかかりすぎていると観ているのですが、
その原因はどこにあると思いますか?」と質問した。

それを受けてみのるんは、
「こころについては、
自分の思いつく範囲で取り組んでいて、
たとえば本音で話すとか、
自分なりをやめるとか・・・
それも自分なりかもしれませんが、
努めているつもりなので・・・。

だから、
一番は食生活が原因で、
食事の量は以前に比べたら減りましたが、
ここで出されるおやつはまだ食べているので、
それも本当はやめたほうがいいとは思っているのですが、
自分に甘いところがあって・・・」と答え、

いさどんはこう伝えた。
 

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食は確かに重要で
コントロールできたらさらに良いとは思うよ。

ここの食は、
精神的疾患の改善や
物理的な症状、
それから依存症など
いろいろな面で効果があると思っている。

しかし、
食よりももっと大切なのは、
あなたのこころの姿勢だよね。

そこに問題があると思うんだよ。

僕はあなたが今回のことをきっかけに、
より良い人生を生きてくれたらと考えている。

そのためには、
あなたが自分の今の姿勢がどうなっているのかを、
もっと正確に認識する必要があるね。

この段階まで来ると、
アトピーの話は出てこなくなるんだよ。

それはね、
毎日どういう思考をして、
その思考がどのような矛盾を自分の中に生み出し、
そして自分の体の中の機能にどのような作用を働かせて、
結果としてアトピーになるとか、
ぜんそくになるとか、
そういう話になるんだよ。

簡単に言うと、
あなたには二面性がある。

そして、
あなたの中に頑ななこころがあるんだよ。

その頑ななこころが問題を引き起こしているのだけど、
あなたはどんなことをしても、
それを手放そうとする姿勢が
なかなか出てこないね。

だから、
いかにも手放したような顔をして、
でもあなたの中ではそうではないから、
改善に時間がかかっているんだよ。

これは、
物理的に食事の量を減らすとか、
おやつを食べないとか、
そういう話ではないんだよ。

こころの話だからね。

あなたの日記には、
これまでの苦労話がたくさん綴ってあったよね。

それは物理的なことも精神的なことも、
人間関係で行き詰まったことや、
アトピーになったことも含めて、
そのどれもがあなたのこころから
湧き出ていることなんだよ。

ポイントは、
そこに尽きるね。

ここまでの5週間で、
成果は上がってきたとは思うよ。

たとえばアトピーの症状は、
70~80%は改善されたと観ている。

しかし、
ここからの20~30%は、
そのこころを解決しないと進まないね。

それを取り組めるのは、
あなた自身なんだよ。

僕はサポートすることはできるけど、
取り組むのはあなたしかいない。

通常はこの段階まで来ると、
加速度がついて良くなるはずなんだけどね。

だから、
僕としては少しジレンマを感じるのは、
ここに来て停滞状態にいることなんだよ。

あなたは今、
自分のこころと向き合っていないからね。

そこでね、
「やはりわたしは自分に対して囚われがあって、
頑なになっているから、人の言っていることを本当に取り入れない。
だから二面性があると伝えられているのだ」と、よく理解して、
自分の中にあるものをすべてさらけ出すくらいの気持ちにならないと、
このヤマは越えられないよ。

本当は、
あなたの中に受け取る姿勢が強ければ、
自分から積極的に受け取っていくから、
「自分の中がもやもやしているのですが、
これはどういうことですか?」と
あなたから僕に質問してきてもいいんだよ。

それだったら、
僕はいくらでも時間を取るよ。
 

■□■□■□■□■□
 

そこでみのるんは、
「いさどんが言う、
残りの2~3割というのが
わたしにはよくわからないのですが」と質問し、

いさどんはこう答えた。
 

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それは簡単だよ♪

あなたのこころの癖である、
頑なに自分のスタンスを守ろうとしているところ。

つまり、
「自分なり」ということだよ。
 

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続けてみのるんが、
「それは実生活の中で
どのような捉え方をしたらいいのでしょうか?」と質問したことを受けて、

いさどんはこう答えた。
 

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あなたのような物理的思考人間は、
すぐに「具体的にどのような行動をしたらいいのですか?」と
聞くんだよ。

たとえば、
さっきのまっちゃんの話は、
あなたにとって参考になったと思っていてね。

もしあの話をあなたがマスターしていたら、
今日の面談はいらないと思っていたのだけどね(笑)♪

まっちゃんは、
どこに問題を引き起こす種があるのかを
観ていないんだよ。

まっちゃんは何か起きると落ち込んで、
あの前向きではない波動を持っていると、
問題事が積み重なっていくんだよ。

だから、
問題が起きたら、
問題は即座に改善して、
まず矛盾を直していく。

それが終わった段階で、
どのような姿勢が問題だったのかをもう一度おさらいをすれば、
そのときには余裕ができるから、
ちゃんと観えるものなんだよ。

ところが、
問題もまだ十分解決していないのに、
ただ落ち込んでいるのがまっちゃんで、
そのような姿勢では、
結局問題を改善するのに時間もかかれば、
対処するときのエネルギーも前向きではない。

そうすると、
まわりも気持ちよく動いてくれないよ。

そして、
しまいには、
「あなたのような人に協力したくない!」と
すべてが台無しになってしまうこともあるんだよ。

それは、
あなたがこれまでの人生でしてきたことと同じじゃない?

それなのに、
あなたは自分本位の主張ばかりしているから、
それでは良い人間関係を築くことはできないね。

そこで大切なことは、
相手が自分の考えに合おうが合わまいが、
「向こうからするとそのように観えるのだ」という
捉え方をすることだよ。

つまり、認めるということ。

それは情報だからね。

そうすると、
「なぜ向こうからはそのように観えるのだろう?」という話になるでしょ。

さらに進むと、
「わたしのどこがそうさせているのだろう?」という話でもあるんだよ。

それは、
自分を振り返るチャンスになるよ。

しかし、
今のあなたは自分目線が強すぎるから、
「それはわたしの考えと違うから間違っている!」と
自分を正当化して、
物別れで話が終わってしまうんだよ。

あなたに自分の価値観があって目線があるように、
人にはどんな人にもその人の価値観があって目線があるんだよ。

それはすべて、
認めてあげるべきなんだよ。

そこで、
それをどうやって認めるかというと、
「そのこころの状態だとそうですね」ということだよ。

それが高ければ尊敬するのだし、
低ければそれではダメだねという話になるだけ。

そのときに、
「自分は未熟だ!
ものが観えていないのだ!!」と気づいたら、
自分のこころに取り組むことができる。

今回のヤマは大きかったけれど、
このヤマを上手に征服したら、
あなたの意識レベルは上がるね!

そのためには、
覚悟を持ってこころに取り組んでいくことだよ。

今まではその覚悟がなかったから、
改善に時間がかかってきた。

これからは
そこを意識して取り組んでいけるといいね。
 
 
 
 

 
 


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