【生命禅院レポート】生命禅院てどんなとこ?

最新ニュースでもお伝えしている通り、木の花ファミリーと国境を越えて一つの家族となった中国のエコビレッジ「生命禅院 第二の家」が、地方政府からの圧力により存続の危機に直面しています。

現在、インターネット上で彼らを支援するための署名活動が展開されていますが、まずは皆さんに、生命禅院がどんなところか知ってもらおう!ということで、この11月に生命禅院を訪れたみちよちゃんのレポートをご紹介したいと思います。

生命禅院にて子どもたちの歓迎を受けるみちよちゃん
生命禅院にて子どもたちの歓迎を受けるみちよちゃん
歓迎会の舞台には“Welcome Michiyo”の文字が!
歓迎会のようす。舞台には“Welcome Michiyo”の文字が!

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「ニーハオ!」と、どこに行っても笑顔で勤勉に働く人々のいるコミュニティ。
「生命禅院(ライフチャンユェン)第二の家」は、雲南省に拠点を置く中国最大のエコビレッジです。既存の核家族化された家族の形態が「第一の家」なら、全体の調和を大切にした大きな家族による新しい生き方を「第二の家」と、彼らは呼んでいます。
2009年5月に設立されたこのコミュニティは、子ども14人を含む150人のメンバーが、雲南省内の3つの支部(第1、第3、第4支部)に分かれて暮らしています。
生命禅院は、精神性を最も重んじるコミュニティで、このコミュニティの精神的なガイドであり、創設者でもあるシェファン(雪峰)さんが持つ「千年界」のビジョンを元にデザインされました。

生命禅院 第1支部
生命禅院 第1支部
生命禅院 第4支部
生命禅院 第4支部
みんなでレクリエーション
月に1度はレクリエーションの日があります
レクリエーションを楽しむシェファンさん(右)
レクリエーションを楽しむシェファンさん(右)
お年寄りもパソコンで論説を読みます
お年寄りもパソコンで論説を読みます

ここでは、絶対的な調和を目指した社会のモデルづくりを念頭に置いています。そのためには一人ひとりのメンバーの精神性を高める事が大事であると言うことで、メンバーは毎日シェファンさんの書く精神性を高めるための論説をインターネット上で読み、それに照らして自分の日ごろの心のあり方を見つめ直し学びます。これに加え週に3回、シェファンさんの話を聞く勉強会が2時間あります。

生命禅院では、この4年半、住居に力を入れてきました。これからは食の自給に力を入れるそうです。現在も、米・小麦などを除く殆どの食料を自給しています。敷地内には、ジャガイモ、葉野菜の他、色々な種類の果樹や花々が植えられており、今年も豊作だった梨は、乾燥して日常のおやつになっています。
標高2000メートルに位置する第4支部では、水は源泉からパイプを引き、エネルギーは、既存のエネルギーを使っています。

農作業のようす
農作業のようす

主な収入は、シェファンさんの執筆に共鳴した在内外のメンバー800人からの寄付です。これ以外にも、農作物が多くとれた場合、対外的に販売することで収入を得ており、これで充分な暮らしが営めると言うことです。お金に囚われない生活をするということで、特にコミュニティビジネスを始めようという動きは今のところありません。
シンプルな暮らしですが、常に笑いが絶えず、心穏やかに仲良く暮らしています。

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(以上、みちよちゃんのレポートより)
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破壊された太陽熱温水器
破壊された太陽熱温水器

理想郷の実現を目指し、地主から友好的に土地を借り受け、何ら法を犯すことなく生活していた彼らですが、今年に入ってから電気の切断や水道管の破壊など、度重なる嫌がらせを受けるようになりました。地元の警察に訴えても助けはなく、第3支部は既に閉鎖に追い込まれており、11月30日には第4支部に40人の男が突然押し入るという事態が発生しました。その後も石を投げ込まれたり、ソーラーパネルや水道管が破壊されるなどの行為が続いています。
今月に入り、彼らの暮らしが違法であるとして地方政府から立ち退きと罰金の請求がありました。

門を蹴って脅す男たち
門を蹴って脅す男たち

12月12日、シェファンさんはメンバーの身の安全を第一に考え、生命禅院の解散を表明し、メンバーに負担のないよう立退きまでに十分な時間を与えてもらえるように地方政府と話し合いました。

ところが、地方政府はその話し合いを反故にし、生命禅院に対して好意的な地主に圧力をかけ、僅か6日以内での立ち退きを要求しました。
これを受けて、12月16日、シェファンさんは解散表明を撤回し、法の下に戦うことを決意します。
「創立以来、生命禅院はずっと政府に協力をしてきました。しかし、非人道的な政府に協力をする必要があるでしょうか?非人道的な政府に協力をすることは、私たちもまた非人道的になることを意味するのです。」

一連の出来事を報じた彼らの3つの中国語のウェブサイトは既に強制的に閉鎖されていますが、英語のサイトはまだ残されています。「これからどんなことが起こるかわからないけれど、唯一残されているこのサイトで情報を発信していくので、ぜひ経過を見守ってほしい」とシェファンさん。
サイトは随時更新されており、生命禅院に関する最新情報を見ることが出来ます。
 ↓
生命禅院ホームページ(英語)
立ち退き要求に関する経緯の説明(英語)

みちよちゃんが理事を務めるグローバル・エコビレッジ・ネットワークでは、人道的対処を求める公式書簡を中国大使館へ送っています。
生命禅院では、メディア関係者や人権問題などの専門家、そして崇高な理想を目指す全ての人の訪問を歓迎しています。関心をお持ちの方はどうぞご連絡ください。

「この暮らしをぜひ実際に来て、見て、調査し、体験してください!」
「この暮らしをぜひ実際に来て、見て、調査し、体験してください!」

 

生命禅院を支援する署名はこちら!
 ↓
習近平国家主席への請願 〜 中国最大のエコビレッジを助けて!

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