炭素循環交流会報告①

10月10日に炭素循環交流会を木の花ファミリーで開催しました。ファミリー以外で41名の参加者になりました。ファミリーを入れると55名と大盛況の会になりました。

午前中は、圃場見学。2つの圃場を見学しました。

まずは、キャベツとブロッコリー・レタスなどの葉物の圃場。キャベツに関しては、きれいにできているものと、ヨトウ虫の虫害がでて、ボロボロな事例をみてもらいました。この畑は、たんじゅん農法に転換してから、ちょうど一年経ち、2年目の圃場です。昨年もかなりの虫害がでました。

やり方は、野菜作付け前に緑肥のソルゴーを作って、それをモアで粉砕してから、鋤き込み、廃菌床を追加して、定植・播種をしました。

虫害のひどい作物のそばにある雑草を抜いてみると表層の根はきれいな白だが、深いところになると茶色になっている。僕は、ソルゴーを10~15cmにすきこんだので、鋤き込み害による根痛みなのかななーと考えていました。

いろいろな意見が出ましたが、城さんからは、たんじゅんに切り替える前に使っていた鶏糞・ぼかしなどの施肥の影響が少し深い位置にあってそれによる影響ではないかと言っていました。

具体的な原因はわかりませんが、虫が発生すると言う事は、虫を発生させてるやり方をしてるよと、自然が教えてくれていること。

来年はスイートコーンとキャベツ・ブロッコリーの輪作を試します。ソルゴーを使わず、スイートコーンをつくり、畝間には、廃菌床か剪定枝チップをまいておいて、収穫後、モアで残渣を砕いて表層5センチに鋤き込み、定植をしていきます。スイートコーン残渣とチップを炭素源にします。

二つ目の圃場は、人参・大根・ゴボウ・ほうれん草・白菜の圃場。根菜類は、エンバク鋤き込み後に、1ヶ月くらいおき、作付けしました。人参は、比較的良くできています。大根も葉に虫害が出ていますが、何とか逃げ切れるでしょう。ほうれん草はこれから、結果がでてくる。ゴボウは、発芽を失敗させたので、生育がいまいち結果まちですね。

白菜は、昨年は、かなりヨトウが発生しましたが、今年は虫害も少ない模様。去年より確実によくなっていることを感じました。

同じ緑肥を活用した炭素循環でも作物により反応が違う。白菜は、見た感じで生の緑肥でもかなりこなす。キャベ・ブロは、どうも根が生の緑肥に当たってるように見える。人参は、2年やったけど、緑肥だけで出来ますね。大根も同じく。もし他の炭素資材を追加するとしても廃菌床を反1トンくらいまいておけば、問題なくできると思います。

とりあえず、続く(写真は、後日載せます)


3 thoughts on “炭素循環交流会報告①”

  1. 10/9~10/10大変お世話になりました。ありがとうございました。
    木の花ファミリーさんの施設が素晴らしくて大変いい勉強会でした。
    私が『あっ』と思ったことは、城さんの講演の中でブラジルの中村さんが『前作収穫後3日以内に次の植え付けを行う』という点でした。
    私は4月から新規就農、一人で自給を目指して、農業を始めましたが、八月下旬からイノシシの標的になり、畑を十数回荒らされ、その対策に追われて餌やりと作付けができなくて、ちょっと後戻りしたようです。
    この方法で野菜は育つことは去年の実験から掴んでいましたが、みなさんとの交流でさらに勇気づけられました。
    最後に帰り際に見えた、大変大きな富士山、環境のいいところですね。
    そして、土も関西の土とはかなり違いますね。
    また、機会がありましたら、参加させていただきたいと思います。
    ありがとうございました。 大西/奈良

  2. お世話になりました。交流会が終わって、一緒に八ヶ岳から参加した4人で鶏の学校(だったかな?)も見せてもらいました。案内して頂いたこーちゃんさんありがとうございました。その感想などブログと写真でアップしています。
    共同体というと少し世間から隔絶した共同生活をイメージしていたのですが、大分違う感じですね。集落の中に散在している。畑も田んぼそう。これがミソなのかなと。孤立していないことは大事なことかなと、ほんのちょっとの滞在で偉そうなことはいえませんが。また機会があったら、お訪ねしたいと思っています。http://mirainet.exblog.jp/13392034/

  3. 5月に引き続き、今回も参加させていただきました。
    城さん、内田さんの説明、スライド、資料が大変丁寧で理解しやすく、本当に良い勉強ができました。
    貴重なご報告をありがとうございました。

    富士市で市民農園を借り始めてまだ半年、同じくクリーンセンターの剪定チップを利用させてもらっています。

    炭素循環で始めたものの、以前作っていた方の肥料で育つどころか、既に「浄化済み」のようで、葉物は虫食いがひどく、実ものもほんの少し。それでもまずまずの出来だった枝豆は、それはそれは甘くて爽やかな味でした。

    今まで私は何でも人間の側から見ていた、でもそうではなく、自然・未来の側から見る。
    野菜作りを通したこの訓練(?)はとても心地が良いものです。

    お昼に頂いた、手作りのお弁当、おやつ共に、びっくりするほどおいしくて、材料を作る人、調理する人たちの想いがたくさん詰まっていました。

    それと、会場の「ひまわり」はとても不思議であたたかい空間ですね。
    前回も思ったのですが、木の花の皆さんの想いが建物にも伝わっているんですね。
    元気をもらいました!

    また機会がありましたら、参加させていだたきたいと思います。
    素敵な企画を本当にありがとうございました。

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