おなかの中から元気になろう!
その2
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天が与えたパーフェクトフード
お米の播種(種まき)をしました!
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播種を終えた田んぼ隊 通称「田んぼファイブ」(←今つけた)
農の1年の始まりの一大イベント、米の播種(はしゅ)。日本の歴史は米の歴史、と言っても過言ではないくらい、お米は日本人の暮らしと深〜い関わりのある作物です。神話でも、高天原(たかまがはら)という天上世界で天照大御神(あまてらすおおみかみ)が育てているのは、大根でもじゃが芋でもなく、お米なのです。
お米、特に玄米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などなど、人間が生きていくために必要な栄養素がバランス良く含まれるパーフェクトフードと言われます。しかもお米は育てるのにあまり手間がかからず、面積当たりの収穫量が多く、収穫後の加工もいらずにすぐ食べられて、保存性も高い。さらに、水の中で育てるので、水が山の落ち葉などから染み出した豊富な栄養分をたえず運び、有害な成分は洗い出してくれるので、畑の作物のように連作障害(※)が起きず、同じ場所でずっと作り続けることができます。
ほかにもお米のスゴさを語り出したら切りがない!まさしく、天の恵みの象徴のような作物なのです。
※連作障害
同じ場所で同じ作物を作り続けることで、土中に特定の養分が不足したり病気が発生するなど、作物の生育が悪くなること。
と、前置きはさておき、
そんなお米の播種のようすをご紹介します( ≧▽≦ )ノ
お米の播種の流れ
当日、朝6時半に田んぼ隊は育苗用のビニールハウスに集合。
お米の播種は、天の恵みを地上に芽吹かせる、言わばご神事の事始め。まずは心身を整え場を清めるべく、カタカムナ第5首、第6首を奏上。
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カタカムナを奏上する田んぼ隊。カタカムナについてはこちらをどうぞ。
そして播種機に、予めふるいにかけて砂利などを取り除き、PHやEC(電気伝導度)を適正値に調整した育苗用の土と、種もみを投入。
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播種機。ベルトコンベアー式に、育苗のトレーが左から右へ流れます。
こちらが種もみ。小さな芽が出ているのが見えるでしょうか。
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実は種もみは、播種の2週間ほど前から「温湯種子消毒」というお湯を使った消毒を行い、予め「催芽(芽出し)」をしています。これによって、農薬を使わなくても病害虫を抑え、発芽のタイミングをそろえることができるのです。
こちらが、温湯種子消毒と催芽を担ってくれる装置、湯芽工房(ゆめこうぼう)くん。年季が入ってます(`ε´ )ゞ
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まずは種もみを60度のお湯に浸して10分間殺菌し、いったんお湯から取り出して流水で冷却した後、今度は13度の水に浸して、積算温度(毎日の平均温度を足していった温度)が100度になるまで、1週間以上十分に浸種させます。
積算温度が100度を越えると芽が出始めるので、水温を30度まで上げて一気に発芽をそろえます。種もみがはと胸状態になって、1mmほど芽が出たら芽出し完了!冷たい水に入れて、それ以上芽が伸びるのを抑えます。
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そしてなんと、洗濯機で脱水。
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その後、カビることのないように天日で乾燥させます。
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こうして準備が整った種は、播種の日まで温度5度の冷蔵庫の中で出番を待つのです。脱水機にかけられたり冷蔵庫に入れられたりしてもしっかり芽を出す、あっぱれなお米の生命力!
もともと自然の世界では種が芽を出すタイミングはまちまちですが、ひとつの田んぼで稲の生育がバラバラではどの稲に合わせて稲刈りをすれば良いのかわからない、ということで、人間がこのように智恵を使い、発芽のタイミングをそろえるようになりました。「それでもやっぱり芽が出るタイミングはいろいろだけどね〜。まあ、人間と同じだわな」と田んぼ隊のじゅんちゃん。
さて、こうして迎えた播種日。苗のトレーを用意する人、播種機に土を入れる人、種の入ったトレーを運ぶ人、運ばれてきたトレーをハウス内に並べる人、並んだトレーに水をまく人、と、連携プレーで進んでいきます。
苗のトレーに ────
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↓
播種機が自動で種を蒔き ────
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↓
覆土された状態でトレーが播種機から出てきます。
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↓
種の入ったトレーを、ハウスの中に並べていきます。
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木の花ファミリーの座右の銘の一つが「畝(うね)の乱れは心の乱れ」。即ち、畑で畝をたてる時に畝がゆがんでいれば、それは心のゆがみの表れである。その精神はお米の播種にも受け継がれ、育苗トレーも一糸乱れぬ並びっぷりです。
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目印のピンクの紐を張り、そこに沿ってトレーを並べます
並んだトレーにたっぷり2回水をあげたら、トレーの上に遮光性と保湿効果のある太陽シート、続いて保温性のあるホットンカバーをかけます。
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こんなふうに田んぼ隊が連携プレーで播種をしていた頃、育苗ハウスから車で15分の「おひさまハウスひまわり」の厨房でも、忙しくて昼食を食べに帰って来られない田んぼ隊のために、キッチンスタッフが連携プレーでお弁当を用意していました。
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特製コロッケを揚げるれいちゃん。
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ピビンバを作るえいこばあちゃんと材料を運ぶはるちゃん。
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出来上がった料理をお弁当箱に詰めるミホさん。
こうしてみんなの愛のこもったお弁当が田んぼ隊のもとへ
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いただきまーす!(๑´ڡ`๑)
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今年の米作りの抱負は、田んぼ隊曰く
「やるべきことをきちんとやる」。
去年はお米の作付けを減らしたけれど、収量は過去最高となりました。
田んぼ隊のゆうくんは言います。
「一昨年まではいろいろと新しい取り組みをやってきたけれど、去年、原点に帰り、地に足をつけて当たり前のことを当たり前にやったら、それが一番結果につながることがわかった。だから今年も、特別なことは何もしません。」
種を蒔くべきタイミングで蒔き、草を取るべきタイミングで取り、稲の声を聴き、自然の仕組みに沿って必要なことを必要なように行えば、自然はその通りの答えをちゃんと返してくれる。そういうふうに、この世界はできている、と。
昼食を食べ終わったら、しばし休けい。
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休けい中、すぐ横のいちごのハウスに、いちご栽培担当のかずこちゃんがやって来ました。
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日が陰って少し気温が下がったので、いちごのハウスを閉めに来たんだって。農作業隊はいつも、お天気と一緒に生きてます。
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かずこちゃんの育てているいちご
無農薬でいちごを育てるのは大変なこともいろいろあって、毎年試行錯誤しているかずこちゃん。いちご栽培のコツを聴くと、やっぱり「いちごの声を聴くこと」。水は足りているか、温度はどうか、いつもいちごの顔を見ながら、自分の都合ではなくいちごの都合を最優先にして、できることをやっていく。「いちごは答えが早いから」。やってみて、答えをもらって、そこから学んでまた次のことをやる。そうやっていちごに育てられていく。
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いちごハウスで飼われている蜜蜂。いちごの花の受粉をしてくれます。
かずこちゃんは趣味でアボカドやパイナップルやバナナも育てていて、バナナがこんなに大きくなったよ〜と見せてくれました。
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さてさて、休けいが終わって再び播種開始。
「やるべきことをきちんとやる」方針の今年は、作付けを減らした分播種も例年より早く終了。ハウスにズラリと並んだトレーに太陽シートとホットンカバーをかけて完了です。
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5日ほどしたら芽が出てくることでしょう。昔から「苗半作」と言われるように、丈夫な苗ができたら米作りの半分は終わったと言えるほど、苗作りは重要なのです。どうか今年も元気な苗が育ち、美味しいお米を届けられますように。
外に出ると、隣りのじゃが芋畑でひろみちゃんが一人黙々と土寄せをしていました。
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そして家に帰ると、小雨が降り始める中、おひさまハウスひまわりの壁画をひとみちゃんが黙々と描いていました。
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みんながそれぞれの場所でそれぞれの役割してます。
そんな天然循環な暮らしを表す壁画の完成も、着々と近付いているようです。
(ともこ)
\ お米を使ったおいしいレシピ /
米 麹 の 甘 酒
「飲む点滴」または
「飲む美容液」とも言われる、米麹の甘酒。
甘酒と言えば冬のイメージがあるでしょうか。
ところがなんと俳句では、甘酒は夏の季語。
江戸時代の人々は栄養満点の甘酒が夏バテを予防することを知って
いて、夏の名物として甘酒を売り歩いていたそうです。ちなみに、ここで言う甘酒とは酒粕で作る甘酒ではなく、
米麹で作る甘酒のこと。酒粕の甘酒と違ってアルコール分がなく、
お砂糖も使いません。お米のデンプン由来の自然な甘さで、
酒粕の甘酒が苦手でも米麹の甘酒は好き!という人も多いのです。米麹の甘酒はオリゴ糖や食物繊維を豊富に含み、
腸内の善玉菌を増やして
免疫力をアップ!アミノ酸やビタミンB群
、ミネラルなども豊富に含み、
その成分は点滴と同じとも言われます。
血行や代謝を促進して美肌効果が期待できるほか、
イライラを抑制したり、
老化の元となる活性酸素の発生を抑える効果もあるのだとか。そして何よりも、おいしいです(^v^)木の花ファミリーの甘酒は、
天然循環法で育てたお米と自家製の米麹でできています。
時間はかかるけど手間はかからず。人間が環境さえ用意すれば、
あとは目には見えない微生物さんたちがおいしい甘酒を作ってくれ
るのです。以下、甘酒のレシピをご紹介します!
材料
・ご飯 350g
・浄水 300cc
・米麹 200g
作り方
- ご飯に浄水を加えて中火で3分ほど加熱し、少しかためのおかゆを作る。
- 火を止めて、おかゆを60度まで冷ます。
- 米麹をほぐし、おかゆとやさしく混ぜ合わせる。
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米麹と混ぜ合わせたおかゆ
- 3を炊飯器に入れ、温度が上がりすぎないようにフタを開けたまま、布巾をかぶせて保温。温度が55〜60度に保たれるよう調整する。
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温度が上がりすぎたら布巾をめくるなどして調整します
- 2時間おきにかき混ぜ、6時間でできあがり。(甘みを増したい時は8時間おいてもいいです。)
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6時間たった甘酒。お米の粒がなめらかになってとても美しいです。発酵してプクプク小さな泡が立ち、やさしい香りがします。
出来上がった甘酒は、水やぬるま湯でお好みの濃度にといてお召し上がりください。お湯が熱すぎると麹菌や栄養素が損なわれてしまうので、人肌程度の温度がオススメです。
甘酒作り担当のやーちゃん。
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やーちゃん曰く、
「自分で作った甘酒だけど、飲んだ時に、なんて自己主張のない、やさしい味だろうって思ったの。きっと、米麹をほぐす時にやさしくやさしく手でほぐして、おかゆと混ぜる時もやさしく混ぜるからかなぁ。やっぱり関わる人の心が大事で、目には見えないけどいろいろあるんでしょう。だからいつもできるだけね、やさしい心で作るように心がけてます。」
古くから、神様への捧げ物ともされてきた甘酒。
そんな甘酒を、おうちで作ってみませんか。
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ただ今 手作り布マスク 製作中!
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まりちゃんが立ち上げた木の花ファミリーオリジナルブランド「Mari-Kono」の立体麻マスクに注文が続々で、大人ミーティングにネット中継で参加しながら夜な夜なマスクを作るメンバーたち。昼は田んぼ隊のみきちゃんも夜はマスク作りに参戦!どんなに急いで作っても、品質は落としませんよ〜!(`◇´ )ゞ
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みなさん、こんにちは!
新型コロナウィルスの感染拡大により、日本でもいよいよ緊急事態宣言が出されましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
世界中でかつてない状況が起きている今、木の花ファミリーではこれを地球からのメッセージと受け取り、だからこそ、地に足をつけて大地を耕し、おなかの中から元気になる生命力いっぱいの作物をお届けしていこう!!(๑˃̵ᴗ˂̵)و ということで、日々の畑のようすや免疫力を高めてくれる様々な作物などを、メールマガジンでご紹介してまいります。
(※この記事は、メールマガジンにて発行した内容をブログに掲載しています。)
レポーターはワタクシ、この春メンバー歴10年となりましたともこです。
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普段は事務仕事してますが、ときどき畑にも出ます。畑大好き♪
体を元気にする作物は地球を元気にする
木の花ファミリーでは、
農薬や化学肥料を使わない天然循環法で作物を育てています。
天然循環法とは、カンタンに言うと
「宇宙のしくみに沿う」ってこ
とです。
★ 天然循環法の詳細は、木の花ファミリーホームページへどうぞ!
★ 木の花ファミリー通信バックナンバーでも天然循環法を紹介しています。
百聞は一見に如かず、というか一食に如かず。とにかくおいしい木の花の野菜は、野菜ギライのお子さんでもいつの間にかパクパク食べちゃうくらいなのです。
宇宙の仕組みのままにのびのび育った作物は、作物本来の豊かな生命力にあふれています。「人を良くする」と書いて「食」。食べ物には本来、人を良くする力があり、私たちは食べることで健康を与えられています。
ところがいつしか水や土壌の汚染原因No.1となってしまった、現代の農業。そこで生まれる食べ物は、人を良くするよりも、人に、そして地球にも、害をもたらすものになってしまったのかもしれません。
今、新型ウィルスの拡散によってこれまでの社会を築いてきた価値観が大きく揺らぎ始めています。私たちは、根本的に生き方を見直す必要がある。そのことを、ウィルスが教えてくれているように思えるのです。
生きていく上で本当に大切なものは何か。自然はいつもそのことを私たちに教えてくれます。その自然の声に耳を傾けながら、人を良くする本物の食べ物を世の中に届けていこう。そんな思いで、日々野菜やお米を育てています。
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ではでは、ただ今育苗ハウス内で次々と芽吹き始めた
元気な夏野菜の苗たちをご紹介します!
ナス
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ピーマン
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トマト オーケストラの指揮者のよう(๑´ㅂ`๑)
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トウモロコシ
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スイカ
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夏野菜じゃないけど、キャベツ。6月ごろに収穫です。
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リーフレタス
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こちらは秋に収穫の落花生。こんなふうに芽が出て ────
⬇︎
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「呼ばれてとび出てジャジャジャジャーン」というフレーズがどうしても思い浮かぶ・・・
みんなお日さまに向かってヤッホーって手を広げているみたいに見えます。ヽ( ≧▽≦ )ノ
野菜以外に、お花もいろいろあります。
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ビオラ。食べられるので、お料理の飾りとしても活躍!
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サボテンその他いろいろ
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こちらは種取り用の菜花
この季節、育苗ハウスの中はとっても賑やかです。
温かいハウスの中で十分に育ったら、苗たちはいよいよ畑へデビュー。
その成長のようすを、これからもお届けしていきますね〜!(ともこ)
おなかの中から元気になろう!
その1 レンコン
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レンコン栽培担当のジイジ
3年前から栽培を始めて、今やすっかり木の花名物となったレンコン。その美味しさはもちろんのこと、土の中からレンコンを掘り出す作業がまたおもしろい!見えないレンコンがどのように伸びているかを想像しながら傷つけないように土を掘っていく作業は、まるで遺跡の発掘です。
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新型ウィルスで学校が休みになった子どもたちにも、レンコン掘りは大人気♪
レンコンにはビタミンCや食物繊維、タンニン、カリウムなどの栄養素が含まれ、古くから薬用としても用いられてきたといいます。レンコンが豊作だった今年は木の花でもたくさんレンコンを食べましたが、それが関係あるのかどうか、今年はビックリするくらい風邪を引く人が少なかったのです。
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こんなのが土の中に潜んでます (๑´ڡ`๑)
レンコンは特に皮と節に抗酸化成分が多いと言われます。
そこでっ。
この豊作のレンコンを、皮も節もまるごとパウダーにしちゃいました!
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レンコンの1日の理想的な摂取量は約100gですが、パウダーなら大さじ1杯。いつものお料理やお味噌汁などに混ぜて、さっと食べられます。クセがなく、乳酸菌と相性がいいのでヨーグルトに混ぜたり、パンやお菓子作り、ハンバーグなどのつなぎとしても使える!
お湯にレンコンパウダーとはちみつをスプーン1杯ずつ溶かした「レンコンはちみつドリンク」も、手軽に楽しめてオススメです。お好みでしょうがパウダーを混ぜても美味しいですよ。
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レンコンはちみつドリンク。美味しい💕 生はちみつを入れる場合は、酵素が死なないようにぬるま湯で作るといいです。
レンコンパウダーは、木の花ファミリー直営店のカフェ&ショップ ロータスランドや、富士宮市の農産物直売所・大富士さんで販売されている他、ネットショップでもご注文いただけます。豊かな自然の恵みをそのまま、皆さまへお届けします!
50g 600円
200g 2100円
ただ今、今年のレンコン定植が進行中です。ご好評につき、今年はさらに作付けを増やしました。秋には、イチゴ狩りならぬレンコン掘り体験ができるようになりますよ〜。どうぞお楽しみに ★
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泥の中でのレンコン定植は、日頃から田んぼを歩き慣れている田んぼ隊が担当です
畑 よ り 
野菜の収穫担当のゆうこちゃんが、畑のようすをお届けします
満開の花畑!!
これは何の花だと思いますか?
実はブロッコリーなんです 🥦
花畑の中ではブーンと音がして、小さなハチさんがせっせと蜜を集めています。お花は食べるとほんのり甘いので、サラダの飾りに使ってもいい感じなんです。
私たちがふだん食べているブロッコリーのつぶつぶは、このお花のつぼみなんですよ。
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中心の大きなブロッコリーを収穫した後は、脇から生えてくる小さな脇芽をせっせと収穫します。これが大きくなるとお花になるのです。
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お花はロータスランドメニューの飾りとしても活躍。写真は「レインボーオムライス」。ソースの赤はトマト、白は玉ねぎ、ピンクはビーツ、緑は小松菜などの青菜の色を活かしています。
以上、収穫隊のゆうこちゃんからでした(^v^)
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「畑でいつもいろんなお花見してるよ」とゆうこちゃん。絹さや畑より。
皆さまへ
新型コロナウィルス感染拡大に伴い
木の花ファミリーでは現在
ご訪問の受付を一時的に休止させて頂いております。
けれどもこれからも元気な食べ物を作り続け、
皆さまの元へお届けしてまいります。
どうか心も体も
地球も元気になりますように ────
けんちゃんは、木の花ファミリーが創立して間もない頃から
ずっと家族同然に付き合ってきた大切な友人です。
家も近所で、よくご飯を食べに来たり、一緒に川や山へ出かけたり、
玄米コーヒーを焙煎するえいこばあちゃんが大変そうなのを見て
もっと楽にできるようにと焙煎機をプレゼントしてくれたのも
けんちゃんでした。
そのけんちゃんが、この春、64年の生涯に幕を閉じました。
一昨年白血病を発病して以来、入退院を繰り返していたけんちゃん。
亡くなる前日にはみんなでお見舞いに行って、
木の花楽団は枕もとで『おかえりなさい』という歌を歌いました。
けんちゃんが亡くなった日、子どもたちの住む「本宅」の庭の片すみに、
こんなお墓ができていました。


小学1、2年生の、ゆうゆ、みの、きよ、みこの4人が、
誰に言われるともなく、けんちゃんのお墓を作ったのでした。
お墓に向かって「ずっとずっとお祈りしたんだよ」と、みの。
その日の夜の「子どもミーティング」で、
4人はけんちゃんのお墓を作ったことをにこにこしながら報告してくれました。
「みんなでお墓に向かって『けんちゃーん!!』て言いました。」
翌日、お墓はさらににぎやかになっていました。

「どろのごはんのおかわりをあげたよ」と話す4人。
ごはんだけでなく、カエルも一緒にお墓の脇へ。

でも肝心のカエルは「逃げちゃった!」(笑)
おやつの時間には、みこは自分のおやつを
「パラパラ~ってお墓にかけてあげた」そうです。
さらにその後、お墓には手紙が添えられていました。

添えられていたお手紙

そんな子どもたちの姿を見たいさどんは、
「大人ミーティング」 の場でこう話しました。
「大人と子供に垣根がなく、けんちゃんのことをごく自然に想って、魂を送っている。
なんだか、現代のお葬式よりも魂がはるか天まで届くように感じました。
本当に美しい世界だな、と。」
できたばかりのお墓を見せてくれたみこ(左)ときよ
左から、みこ、みの、きよ
お墓の前で、はいポーズ!
けんちゃんも空から見てるかな?
春です!

ゆみちゃんは朝からよもぎ摘みへ。

なんていいにおい。

大量にとれたよもぎを使って、よもぎあんパン作り開始!!

重さを量りながら生地を切り分けます
中にあんこをつめて ―
発酵器へ!
発酵してふくらんだパン生地
卵黄ぬりぬり ―
オーブンに入れて ―
はい、できあがり!

ちょうどそこへやって来て、パンを見つけて大喜びのみさこ(右)
同じく喜ぶまりこねえさん(右)
春ですネ♪
こちら富士宮では、例年よりも遅く、ただ今桜が満開!
ぽかぽか春の陽気の今日、
家事や農作業をぬけ出して、みんなでお花見をしました。
富士山をバックに、作業着で記念撮影
ふと空を見上げると、なんと虹が!
桜の枝の先に、真円の虹
手をかざして虹に見入るみんな
一列に並んで寝っ転がってみたり

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
さて、そろそろ帰ろうか、と立ち上がって歩き始めると、
誰かが再び空を見て声を上げました。
「見て―――!!!」
虹の輪の中を走るひこうき雲と、その影
天からの大サービス♪