その2
天が与えたパーフェクトフード
お米の播種(種まき)をしました!
播種を終えた田んぼ隊 通称「田んぼファイブ」(←今つけた)
農の1年の始まりの一大イベント、米の播種(はしゅ)。
お米、特に玄米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などなど、
ほかにもお米のスゴさを語り出したら切りがない!まさしく、
※連作障害
同じ場所で同じ作物を作り続けることで、
と、前置きはさておき、
そんなお米の播種のようすをご紹介します( ≧▽≦ )ノ
お米の播種の流れ
当日、朝6時半に田んぼ隊は育苗用のビニールハウスに集合。
お米の播種は、天の恵みを地上に芽吹かせる、
カタカムナを奏上する田んぼ隊。カタカムナについてはこちらをど
そして播種機に、予めふるいにかけて砂利などを取り除き、
播種機。ベルトコンベアー式に、
こちらが種もみ。小さな芽が出ているのが見えるでしょうか。
実は種もみは、播種の2週間ほど前から「温湯種子消毒」
こちらが、温湯種子消毒と催芽を担ってくれる装置、湯芽工房(
まずは種もみを60度のお湯に浸して10分間殺菌し、
積算温度が100度を越えると芽が出始めるので、
そしてなんと、洗濯機で脱水。
その後、カビることのないように天日で乾燥させます。
こうして準備が整った種は、
もともと自然の世界では種が芽を出すタイミングはまちまちですが
さて、こうして迎えた播種日。苗のトレーを用意する人、
苗のトレーに ────
↓
播種機が自動で種を蒔き ────
↓
覆土された状態でトレーが播種機から出てきます。
↓
種の入ったトレーを、ハウスの中に並べていきます。
木の花ファミリーの座右の銘の一つが「畝(うね)
目印のピンクの紐を張り、そこに沿ってトレーを並べます
並んだトレーにたっぷり2回水をあげたら、
こんなふうに田んぼ隊が連携プレーで播種をしていた頃、
特製コロッケを揚げるれいちゃん。
ピビンバを作るえいこばあちゃんと材料を運ぶはるちゃん。
出来上がった料理をお弁当箱に詰めるミホさん。
こうしてみんなの愛のこもったお弁当が田んぼ隊のもとへ
いただきまーす!(๑´ڡ`๑)
今年の米作りの抱負は、田んぼ隊曰く
「やるべきことをきちんとやる」。
去年はお米の作付けを減らしたけれど、
田んぼ隊のゆうくんは言います。
「一昨年まではいろいろと新しい取り組みをやってきたけれど、
種を蒔くべきタイミングで蒔き、草を取るべきタイミングで取り、
昼食を食べ終わったら、しばし休けい。
休けい中、すぐ横のいちごのハウスに、
日が陰って少し気温が下がったので、
かずこちゃんの育てているいちご
無農薬でいちごを育てるのは大変なこともいろいろあって、
いちごハウスで飼われている蜜蜂。
かずこちゃんは趣味でアボカドやパイナップルやバナナも育ててい
さてさて、休けいが終わって再び播種開始。
「やるべきことをきちんとやる」方針の今年は、
5日ほどしたら芽が出てくることでしょう。昔から「苗半作」
外に出ると、
そして家に帰ると、小雨が降り始める中、
みんながそれぞれの場所でそれぞれの役割してます。
そんな天然循環な暮らしを表す壁画の完成も、
(ともこ)
\ お米を使ったおいしいレシピ /
米 麹 の 甘 酒
「飲む点滴」または「飲む美容液」とも言われる、米麹の甘酒。
甘酒と言えば冬のイメージがあるでしょうか。
材料
・ご飯 350g
・浄水 300cc
・米麹 200g
作り方
- ご飯に浄水を加えて中火で3分ほど加熱し、
少しかためのおかゆを作る。 - 火を止めて、おかゆを60度まで冷ます。
- 米麹をほぐし、おかゆとやさしく混ぜ合わせる。
米麹と混ぜ合わせたおかゆ - 3を炊飯器に入れ、
温度が上がりすぎないようにフタを開けたまま、 布巾をかぶせて保温。温度が55〜 60度に保たれるよう調整する。
温度が上がりすぎたら布巾をめくるなどして調整します - 2時間おきにかき混ぜ、6時間でできあがり。(
甘みを増したい時は8時間おいてもいいです。)
6時間たった甘酒。お米の粒がなめらかになってとても美しいです。 発酵してプクプク小さな泡が立ち、やさしい香りがします。
出来上がった甘酒は、
甘酒作り担当のやーちゃん。
やーちゃん曰く、
「自分で作った甘酒だけど、飲んだ時に、なんて自己主張のない、
古くから、神様への捧げ物ともされてきた甘酒。
そんな甘酒を、おうちで作ってみませんか。
ただ今 手作り布マスク 製作中!
まりちゃんが立ち上げた木の花ファミリーオリジナルブランド「
【木の花のたより】自然の恵みで免疫力アップ!こころも体も、地球も健康に
みなさん、こんにちは!
新型コロナウィルスの感染拡大により、
世界中でかつてない状況が起きている今、
(※この記事は、メールマガジンにて発行した内容をブログに掲載しています。)
レポーターはワタクシ、
普段は事務仕事してますが、ときどき畑にも出ます。畑大好き♪
体を元気にする作物は地球を元気にする木の花ファミリーでは、
★ 天然循環法の詳細は、木の花ファミリーホームページへどうぞ
★ 木の花ファミリー通信バックナンバーでも天然循環法を紹介してい
百聞は一見に如かず、というか一食に如かず。
宇宙の仕組みのままにのびのび育った作物は、
ところがいつしか水や土壌の汚染原因No.1となってしまった、
今、
生きていく上で本当に大切なものは何か。
元気な夏野菜の苗たちをご紹介します!
ナス
ピーマン
トマト オーケストラの指揮者のよう(๑´ㅂ`๑)
トウモロコシ
スイカ
夏野菜じゃないけど、キャベツ。6月ごろに収穫です。
リーフレタス
こちらは秋に収穫の落花生。こんなふうに芽が出て ────
⬇︎
「呼ばれてとび出てジャジャジャジャーン」
みんなお日さまに向かってヤッホーって手を広げているみたいに見
野菜以外に、お花もいろいろあります。
ビオラ。食べられるので、お料理の飾りとしても活躍!
サボテンその他いろいろ
こちらは種取り用の菜花
この季節、育苗ハウスの中はとっても賑やかです。
温かいハウスの中で十分に育ったら、
その成長のようすを、これからもお届けしていきますね〜!(ともこ)
その1 レンコン
レンコン栽培担当のジイジ
3年前から栽培を始めて、
新型ウィルスで学校が休みになった子どもたちにも、
レンコンにはビタミンCや食物繊維、タンニン、
こんなのが土の中に潜んでます (๑´ڡ`๑)
レンコンは特に皮と節に抗酸化成分が多いと言われます。
そこでっ。
この豊作のレンコンを、皮も節もまるごとパウダーにしちゃいました!
レンコンの1日の理想的な摂取量は約100gですが、
お湯にレンコンパウダーとはちみつをスプーン1杯ずつ溶かした「
レンコンはちみつドリンク。美味しい💕 生はちみつを入れる場
レンコンパウダーは、木の花ファミリー直営店のカフェ&ショップ ロータスランドや、富士宮市の農産物直売所・大富士さんで販売さ
ただ今、今年のレンコン定植が進行中です。ご好評につき、
泥の中でのレンコン定植は、
満開の花畑!!
これは何の花だと思いますか?
実はブロッコリーなんです 🥦
花畑の中ではブーンと音がして、
私たちがふだん食べているブロッコリーのつぶつぶは、
中心の大きなブロッコリーを収穫した後は、
お花はロータスランドメニューの飾りとしても活躍。写真は「
以上、収穫隊のゆうこちゃんからでした(^v^)
「畑でいつもいろんなお花見してるよ」とゆうこちゃん。
皆さまへ
新型コロナウィルス感染拡大に伴い
木の花ファミリーでは現在
ご訪問の受付を一時的に休止させて頂いております。
けれどもこれからも元気な食べ物を作り続け、
皆さまの元へお届けしてまいります。
どうか心も体も
地球も元気になりますように ────
カトケンはカトケンの里芋を育てなさい
「今朝、僕はトイレでふと、『僕が正解じゃないぞ』と思いました。そしてそれをカトケンに伝えなければと思い、カトケンと話をしました。」
ある日の大人ミーティングで、いさどんはそんな話を始めました。
物語は、8月の暑さ真っ盛りの頃にさかのぼります。
8月9日、ファミリー恒例の川遊びに向かう道中で、いさどんは車を運転しながら道沿いに並ぶ里芋畑を観ていました。多くの畑で、本来青々しているはずの里芋の葉っぱが黄色くなり、元気がありません。
「水が足りていないんだ。」
今年は例年以上に暑い上に雨も少なく、里芋たちは水不足に喘いでいたのでした。
「うちの里芋は大丈夫かな。」
そう思ったいさどんは、ベテランのひろみちゃんに代わって今年から里芋を担当している、畑隊3年目のカトケンに声をかけました。すると、カトケンは1日に2時間だけ里芋畑に水を入れているけれど、畑全体に水が回っておらず、よその里芋畑と同じように葉っぱが茶色くなっていることがわかりました。いさどんは、それはいかん、と、カトケンにアドバイスをしました。
「里芋というのは、水耕栽培をしているところもあるくらい、水が好きなんだよ。だから絶対に水を切らしちゃいけない。それがわかっているから、うちは田んぼを里芋畑にして水を入れやすいようにしてあるんだし、1日中入れっぱなしにしていてもいいくらいだ。毎回2時間後に水を止めに行くなんてことをしていたら、作業の効率だって悪いだろう。」
そこで言われた通りに水を1日入れっぱなしにすることを続けていくと、みるみる里芋が変化していきました。
「今までと全然違う。葉っぱも潤って、生命力がみなぎっている感じ。水が入ったことで、里芋がそれまで使えていなかった光のエネルギーをフルに使えるようになったんだと思った。それに、2時間ごとに水を止めに行かなくてよくなっただけで、作業としてもすごく楽になった」とカトケン。
「今までキュウリとかナスのような夏野菜を育てていて、水を入れっぱなしにするなんて発想は全然なかった。だけど作物によって対応の仕方が全然違うんだね。夏野菜のやり方に囚われてたけど、固定概念を当てはめて決めつけるんじゃなくて、その作物が一番力を発揮できるようにはどうしたらいいか、人間が感じて、動いていくことが大事なんだと思った。」
それ以来、カトケンは里芋の育て方をいさどんに聞きに行くようになりました。
その時の心境を、カトケンは今、こう振り返ります。
「自分なりに、里芋のことを想っていさどんに聞きに行っていると思ってた。だけどよくよく振り返ってみると、やっぱりその奥には『失敗したくない』って心があった。」
そしてある朝、いさどんはふと思い立ち、カトケンを呼んで話をすることになったのでした。
その日の夜、いさどんは大人ミーティングでみんなに向かって、こう語りました。
– – – – – – – – – – – – –
人間は一人ひとり、誰もが個性的です。
今日、僕はカトケンに話したいことがあって、湧泉閣に来てもらいました。この間、里芋の水入れの件でアドバイスをして以来、カトケンは僕に里芋の育て方を聞いてくるようになりました。何かと言ったら、カトケンは僕を里芋の権威だと思ってるんです。
だけどね、実は僕も自己流なんですよ。本も読まない。ただ実際に畑に立って、里芋と対話しながらやってきて、その結果ご機嫌な里芋に出会ってきたからそのようにやっているだけなんです。
カトケンはすごく熱心で、間違いをしたくない。だから里芋の権威であるいさどんに聞いてその通りにやれば、失敗して問われることもないだろう、ということで、僕に里芋のことを聞いてきました。それを観ていて、僕は「これはいけない」と思ったんです。
今朝、トイレでふと考えました。僕が正解じゃないぞ。それをカトケンに伝えなければいけない。水入れのことを教えたのは、カトケンは里芋の気持ちがわかっていないから、僕はただそのことを伝えたかった。そうしたらカトケンはまじめだから、僕を師匠にして、安住の地を地を見つけようとしました。だけどね、それで里芋を育てたら、カトケンがつくった里芋はどこにもないよ。それはただ、いさどんの幻がカトケンを通してつくっだだけです。カトケンはいさどんを正解にしているけれど、カトケンの正解は、カトケンがそれを極めていった結果得るものなんです。
僕はどこかで勉強したわけじゃないし、正解でもありません。仮にそれが今の段階での正解だったとしても、里芋と人間が付き合っていくことは、これからもどんどん進化していきます。お米だって昔から今のようにたくさんとれたわけじゃないでしょう?人間が進化して接すると、作物もそれを受けて自ら品種改良していくんですよ。
だから、今の段階で僕が観えていることは、カトケンに伝えます。だけどそれを受けて、今度はカトケン自身が里芋と対話していくんですよ。そこで気付きが生まれていったら、それはカトケンの里芋になる。
その時に初めて、そこに人に伝えていくだけの価値が生まれます。ただ人から聞いただけの情報ならば、何もカトケンに教えてもらわなくてもネットでもどこでも手に入るでしょう?それは、自分を生きたんじゃない。ただ受け売りの情報に従っているだけです。
僕は何がしたいのかというと、誰もが自分を生きて、その答えを常に受け取りながら次へと活かして、毎日を充実して過ごしていく場所を創りたいんです。
傍から聞くと、何を言っているのかよくわからないかもしれません。でもそこに真理があります。ものをよく観ろ。奥を読め。流れを感じろ。里芋のことなら里芋が教えてくれるから、里芋の声を聴いて、天の気を読んで、状態をよく観なさい。そうしたら、素人でも里芋にやさしいことがやれるから。
里芋にどれだけ水をやるかは、里芋と話ができて、初めて人間に智恵が湧きます。それが、生きることが充実するということです。そうやって生きていったら、死ぬ時に「いい人生だったな」と旅立てます。そしてここは、さらにその先の世界を目指しています。今の世の中の行き詰まりを突破する次の時代の解答を持って、それを生きられる場所なんです。
その目指していることが一人ひとりの中に完成したら、ここはとびっきり不可思議な場所になるでしょう。不可思議というのは、訪れる人が「あれ?ここはどこだろう?」というような、異次元の世界です。そういう場所をみんなで創りたい。
だけど「みんなで」というのが、みんなでワンパターンになって同じところに流れていくとしたら、それは間違いです。ワンパターンに流れていって間違っていった事例は、世間にいくらでもあるでしょう。
「みんなで」というのは、一律ではないんです。それは「ハーモニーを奏でる」ということです。一人ひとりがそれぞれに違った音を出し、それが調和して、全体が美しいハーモニーになる。それが宇宙の実相です。そこで個性をつぶしたら、何にもならない。
カトケンはカトケンにしかなれない。だから、カトケンはカトケンの里芋を育てなさい。
宇宙は常に変化変容し続けています。今の正解も、未来へ行ったら不正解です。進化するとは、今の正解を不正解にしていくことです。
– – – – – – – – – – – – –
いさどんと話をしたカトケンは、自分の中に「失敗しちゃいけない」という心が根強くあったことに改めて気付いたと言います。
「長男として両親の圧力を感じながら育ってきて、いつも何か言われるんじゃないかとびくびくして、正解をやらなくちゃと思い、その心が自分にストッパーをかけてた。だけど、もっと自由に、思った通りに、自分らしさを表現していいんだよ ———— そう伝えられた。
もっと作物と対話して、自分らしい作物を育てていける。その方が楽しいし、いい作物ができる。それが本来自分が目指していたことだと思った。だから今、ここにいるんだよね。」
「頭では、言われた通りにやるのはおかしいよなってわかるんだけど、実際の自分は失敗しないようにって小さくなってた。だけどおもしろいのは、湧泉閣でいさどんの話を聞いている時に、そこにあまのくん(1歳)が来てね、いさどんがあまのくんをあやしたらあまのくんが泣いちゃって、それを見て周りにいたみんなが笑って、いさどんがまた冗談を言ってあまのくんをからかって、あきちゃんが笑いながら泣いているあまのくんを抱いて連れていったりするのを見ていたら、急に『あ、俺、根本的に間違ってたわ』て感じたんだ。それって理屈じゃない。
うまく表現できないけど、その場に流れる空気を感じた時に、ああしなきゃ、こうでなきゃいけない、という自分の中のコントローラーが、ボトンと落ちた。ああ、ここにいる人たちは自分とは違う世界を観てるんだ、こういう世界があるんだ、って。みんなが笑い合っていて、相手に対しても自分に対してもやさしい場所。この波動が大事なんだってことを、理屈じゃなくて感じたんだ。」
それ以来、自分なりに観察しながら畑に水を入れるようになったとカトケン。
「生命力がついてきたのか、一度枯れた葉っぱもよみがえってきた。里芋の葉っぱって、ハートの形してるでしょ。風が吹くと、それが揺れるんだよ。里芋がかわいく思えて、この畑にまた行きたいな、と思うんだ。」
「台風が来て里芋は大丈夫だろうかと何度も足を運んでたら、ある時、茎の間から見慣れないものが伸びてるのを見つけたんだ。何だこれ、と思って本で調べたら、里芋の花だった。めったに咲かないもので、咲くとニュースになる地方もあるくらい珍しいんだって。」
「えっ、こんな花があるんだ、って思った。今までナスとかキュウリみたいな花しか見たことがなかったけど、里芋は全然違う。感動したよ。作物によって全然違うんだ、それぞれにオリジナルな花があるんだ、って。
それを見た時に、一人ひとりの中にある花を咲かせていけばいいんだって思った。里芋でも咲くなら俺でも咲くだろう、と(笑)。こんなわけもわからずやっている管理人のもとで、よく咲いてくれました。よくひねくれなかった。本当に、里芋に感謝しています。」
湧泉閣での話の最後に、いさどんはカトケンに向かってこう言ったのだそうです。
「カトケンがもっと生き生きすることだよ。」
大町より2 ー こうちゃん編
大町からのお便り2人目は、畑のスペシャリスト・こうちゃんです 。
– – – – – – – – – – – – –
トマト
きれいな成長をしました。
10段目までついたかな。
すらっと細いわりによく実っている。
こういう生育、できるものなんですね。
このハウスでは初めてのトマト。
結構、有機物もあったので、基肥なし。
追肥は、米ぬかやボカシ肥を生育の様子を見て何度かした。
タイミングは、最初、第1果房の実がピンポン玉級の大きさになってから、後はついた花の数や茎の太さを見ながら、適時、適量を。
水は、地表が乾いてきたら、あまりたくさんではなく適量をやる。
地表が濡れるより、もうちょっとって感じかな。
仕立ては、主枝と第1果房直下のわき芽を伸ばす2本仕立て。
疫病などにもかからず生育できたことも大きな要因。
ここは信州の大町市、標高は800mと高い。
トマトの生まれ故郷は、南米のアンデス高原なので、雨の量が比較的少ない長野県の気候は合っている。
比べて、梅雨に雨の多い静岡では、病気にかかりやすく、土中水分も高いせいか、生育も暴れ気味で、コントロールがなかなかうまくできなかった。
水分や肥料っ気が多いと、茎が太くなり成長点も止まり着果も上手くいかない。つまり暴れちゃう。
反対に、肥料っ気が少ないとヒョロヒョロになっちゃう。
この標高の気候のせいか、害虫が少なく、雑草の勢いも静岡と比べて、おとなしいよう。
味についても、朝晩の気温差のため濃くて美味しい。
トマトの姿を見て、今回を振り返ってみる。
今年は、家の裏の畑で作ったため、必要を感じた時にちょくちょくお世話できたことが一番大きかったな。
心を掛ける度合いだね。
意図を持ってコントロールしながら、トマトに合わせ、すくすく育ってもらう。
一緒に表現を作っていくキャッチボールのような。
自分の中に、トマトの生育の一つのモデルがイメージできた。
単なる知識ではなく体感として。
理想のトマトの生育、今まで、そのイメージが描けなくて、どこにどう持っていったらよいか分からず、試行錯誤の繰り返しだった。
ようやく目指すイメージが見えた。体感した。
そこに持っていくために、今までの経験から培ってきたものが真に生かせる。
ファミリーの畑隊のみんなにも共有したくて。
僕一人の体験が、みんなの物になって、みんなでこれから生かせる。
こういう生活、豊かでしょ。
作物だけでなく、物事は目指すイメージが持てて初めて、それに向かった、的を射た一歩一歩が踏み出せるのではないか。
話は変わって。
先日、ファミリーのミーティングでいさどんがシェアしてくれた。
太陽を時間軸と捉えると、地球はその周りをらせん状に回りながら過去から現在、そして未来へと移動している。
つまり繋がっている。
早速、実践。繋げて考えてみた。
自分に起きた現象に、落ち込んだり、指摘されると思い恐れたり、それを避けようとして逆に相手を攻撃したり、認めたくないからもっと良い者だと思ったり。
それはみんな、そこだけを区切って見て、条件反射している。
過去から今まで繋げて振り返ってみると、「僕ってそういう人じゃん」て思えた。
構えずに、恐れもなく、客観的ってこういう風だなと。
こんなにも冷静に自分の足りなさを認められるって、とても省エネ。
心の癖としてはっきりイメージできる。
自分を守らなくていいってことはすごく楽。
今までどれだけエネルギーを浪費してきたことか。
これを自我って言うんだね。
こうやって見て行けば自分の癖を認識し超えていけそう。
もしかして心磨きってこういうことか。
てことは、今までやっているつもりだったけど、心磨きなんてしてなかったんだって、気づきました。
なんだってこの宇宙のものは、過去から現在、未来へと繋がっているのだから、一つ一つ繋げて見たらいいんじゃないか。
自分、一人一人、ファミリー、社会、国、人類、地球、太陽系、銀河、宇宙。
そして作物も。
そうすると客観的に観察ができ、次はこうして行こうってなって変化していく。
それはすごく省エネで、宇宙の流れに沿っているってことじゃないかな。
大町より1 ー みほちゃん編
長野県大町市にある木の花ファミリー大町ビレッジには、現在みほちゃん、こうちゃん、あいちゃんの3人が滞在しています。今年はトマトが大豊作!の大町の3人より便りが届きましたので、皆さんにご紹介します。まずは1人目、みほちゃんから ──── 。
– – – – – – – – – – – – –
今年の大町はトマトが良くできました。
加工トマトはもちろん、自家用として育てたトマトもよくできたのです。
自家用トマトとして育てたのは、ミニトマトのミコ、イエローアイコ、中玉トマトのレッドオーレ、オレンジオーレ、大玉トマトのひみこです。
こうちゃん:
いや〜いいトマトだ〜。大町はトマトに向いているね。
美穂ちゃん、写真撮っといて!
このトマトの写真をみんなにみせてあげよう。
美穂:
は〜い。
(確かにたくさんトマトがなっているけど、写真にとってみんなにみせてあげるぐらいすごいんだ。・・・?トマトをしっかり見てこなかったからすごさが分からないな・・・)
という、どこらへんがすごいのかな?という気持ちで写真を撮ったため、いまいちいい写真が撮れず、こうちゃんにトマトのどういう写真を撮ったらいいのか質問することに。
こうちゃん:
ゴテゴテしてないで、すらーとしているところがいいんだよね。
細いけどたくさん実をつけてるんだよ。こんなのは今までないんだよ。栄養がかつかつじゃないし、かといって余ってるわけじゃない。
写真をみんなに見せるのは、こんなのができるんだよっていうイメージを共有したいからなんだ。どういうのを目指したらいいかってのがイメージできるとそれをやれるようになると思うんだよね。トマトの可能性を知ったからこそ、慌てずにじっくりと対話して、潜在的にもっている能力を引き出すことができると思うんだ。大町の気候がトマトにあっているというのもあるけど、富士宮でもトマトと対話していけばトマトの可能性を引き出せると思うんだよ。僕だからできたということではなくて、カトケンでもりゅうしろうでもできると思うんだよ。
美穂:
あーなるほど。例えばフィギュアスケートで4回転を一人の人が跳べるようになると、他の人も自分もやれると思って跳べるようになるようなものだね。
こうちゃん:
そうそう。天然循環法というのはことばで説明されてもつかめないところもあるじゃない。進んでみて、感じてみて、あ、こういうことかと落ちていくような。
美穂:
わたしも天然循環法を農であらわすというのを思った時に、自分の中でいまいち、「これだ!」というのがつかめていないとこがある。だけど、最近太陽のことを意識するようになって、感覚的にだけど天然循環法を農で表すって、太陽の思いをつないでいくということなんだなということが分かってきた。
いさどんはいつもいさどんの見てる世界を共有してくれるよね。だけど、ことばでは説明できない部分もたくさんあってもどかしいと思ってるんだろうね。
いさどんは、ブログ『瞬間瞬間がオリジナル〜群れが個人を目覚めさせる』の中でこう話していました。
————
ひとつになることは、個が自立し、目覚めるためにある。ひとつになることによって、自らのキャパを広げ、自由自在に行動し変化していくことが可能になる。そういった余裕を身に付けるということだ。
これはやはり体感を伴わないと難しいだろうか。言葉だけで語っても、結局は聞くだけになり、現実が伴わないものになってしまう。
————
言葉だけでなく、語る人の奥にあるものを感じていくこと。
そうすると意識が共有されていく。
共有された意識はそれぞれが意欲を持って進む指針になる。
こんなことをトマトについて話している時に感じました。
P.S.
つなげてみるということが、なんとなく体感として分かってきました。
今までの自分の見方がなんと狭い、「今」しかない見方だったことか。
こうちゃんは、つなげてみることで、ネガティブにはまっていたようなこともすぐに受け取れるようになったそうです。
こうちゃん「心磨きをやっているつもりだったんだな」
私も言い訳したり、昔よりはできている、とすぐに思う癖を認識しました。
「今」をより深く認識するために、「過去」を振り返り、
「今」と「過去」を「未来」につなげていくからこそ、意欲が湧く。
信頼しあうっていいな〜
ということを感じることが多い大町のこのごろです。
美穂