【木の花のたより 】自然の恵みを「いただきます」

みなさん、こんにちは!
記録的な長雨が続いたかと思えば、一転して連日の猛暑☀︎ 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。この例年にないお天気のせいでしょうか。なんと今年は通常より1ヶ月半も早く「マコモダケ」の収穫が始まりました ヾ(๑ʘ∆ʘ๑)ノ

根元が膨らみ収穫適期になったマコモダケ

例年ならば9月下旬に収穫となるのに、自然の摂理は不思議なもので、どういうわけか今やマコモ田全体が収穫真っ盛りなのです。

収穫するは毎度おなじみ、田んぼ三兄弟🍡



収穫されたマコモダケ

季節外れの収穫なので味はどうかな〜と思ったら・・・美味しい!
異常気象が続き、作物を育てることがどんどん厳しくなっていく中で、こんなふうに豊かな恵みを頂けることは本当にありがたいことです。

もうひとつ、こんな天候の中でもグングン育っているのがこちら。

今年から育て始めた西アフリカ原産の植物、ローゼルです。

ローゼルは、秋にオクラに似た白い可愛らしい花を咲かせ、花が咲いた後の鮮やかな赤色のガクを収穫し、お茶(一般的に「ハイビスカスティー」と呼ばれます)にしたり食用にしたりします。

5月初旬にはこんな大きさだったのにー

長雨にも日照りにも負けることなく、今や葉っぱがわんさか。

見事な生命力です。
この葉っぱにも、クエン酸やリンゴ酸、カリウム、鉄分、カルシウム等の栄養素が豊富に含まれ、ファミリーではただ今、和え物、ギョウザ、スープなどなど、このローゼルの葉っぱを使った様々なメニューを開発しています。どこか梅干しにも似た、独特の味わいのある酸味が食欲をそそり、夏にもってこいのお野菜なのです。

地球温暖化で今後さらなる異常気象が予測され、人間が自然の声に耳を澄ませ、自然から「いただく」ことがますます大切になっていく時代の中で、ファミリーでは変動していく環境に対応する新たな作物の栽培に取り組み始めています。
まずは、今の異常気象の原因であるこれまでの私たち自身の生き方を振り返ること。そして、変わりゆく自然の奥にあるメッセージをいただいていくこと。新しい作物の栽培は、そんな取り組みのひとつです。

こんな時代だからこそ、皆さんに生命力いっぱいの食べ物をお届けしてまいります!( ≧▽≦ )ノ

 


メンバー日記🗒

えいこばあちゃんの巻


今年81歳のえいこばあちゃんは、ファミリー最年長!

えいこばあちゃんは、メンバー歴26年の木の花ファミリー創立メンバーでもあります。いつも人のためを思い、ただただ自分にできる精一杯のことをやり続けるえいこばあちゃんの姿は、「こんなふうに年を取りたいな」とみんなのお手本なのです。

えいこばあちゃんは、毎朝6時ごろに起きると、まずファミリー100人分の味噌汁の具材の仕込みをします。その後は、その時々に取れる作物を保存するための加工をしたり、梅干しを漬けたり、こんにゃくを作ったり、とにかくいろんなことをしています。

たとえば、サトイモの親芋。

サトイモは、種芋から最初に芽を出しふくらんだものを親芋、親芋から出てきたものを子芋、子芋から出てきたものを孫芋と言い、親芋は子芋や孫芋に比べて固く食用には適さなかったりするのですが、この親芋をなんとか活かしたい!と考えたえいこばあちゃん。

そこで親芋をスライスし、乾燥させて、ミルにかけ ー

パウダーにしてみました♪

これがサトイモのポタージュになったりして、しっかり親芋が活かされるのです。

えいこばあちゃんはいつも「活かす」ことを考えています。形が悪くて使いにくい野菜も、たくさん収穫できて使い切れずに傷んでしまいそうなものも、なんとか活かそうといつも頭を働かせ、テレビひとつ見る時間も無駄にしないで番組から新しい調理法や健康法などの情報を得たら早速それを日常の中で試し、次々と新しい料理や加工品を生み出して、しっかり活かしていくのです。そして何より、それを楽しんでいます。サトイモパウダーができた時も、「こんなのができたよ〜」と嬉しそうに見せてくれました(^v^)

そんなえいこばあちゃんが木の花ファミリーの暮らしを始めた理由は、「人間は学ぶために生まれてきた、ということを知ったから」。

戦後の混乱期に家庭の事情で小学校までしか通うことができず、「自分は学がない」と引け目を感じながら生きてきたというえいこばあちゃんは、ある時、建築内装業者として自宅にやってきたジイジと出会いました。
「ジイジから、人間は学ぶために生まれてきたんだよ、ということを聞いて、そうなんだ!って思ったの。それまではそんなふうに考えたこともなかった。」
そうしてジイジと接していくうちに、裏表がなく決して偉ぶらない人柄に触れて「この人の言っていることは嘘じゃない」と感じるようになったえいこばあちゃんは、「何かわからないけど、とても大事な生き方がある。そこにかけてみよう」と思い、26年前に富士のふもとへ移住し、ジイジたちと一緒に木の花ファミリーを立ち上げたのでした。

26年の歩みの中で、どんなことからも学ぶ姿勢を身に付けてきたえいこばあちゃん。釜戸でお赤飯を炊きながら、先日キャベツのスープを作った時のことを話してくれました。今年は天候不順で畑の作物には厳しい環境が続き、傷みかけたキャベツがたくさんあった時のことです。

「傷みかけのキャベツがたくさんあってね。これを活かすにはどうしたらいいだろうって考えて、そうだ!ミキサーにかけてトウモロコシと合わせてスープにしたらいいって思ったの。」

それで試しに少しだけ作ってみたら、味見をした人たちから「すごく美味しい!」と大好評。そこでみんなの夕食に出そうという話になり、えいこばあちゃんは「みんなに美味しいスープを食べさせてあげたい」と張り切って100人分のスープを作ったのでした。

ところがその日、急きょメニューが変更となり、スープは翌日に出すことに。そうか、と思いえいこばあちゃんは出来上がったスープを冷蔵庫に保存しておいたのですが、翌日、みんなの食事に出そうとしたら、なんとスープは腐っていて食べられない状態になっていたのでした。

「すごくショックでね」とえいこばあちゃん。

自分が落ち込んでいることについてえいこばあちゃんは多くを語ることはありませんが、実際はとても気持ちが沈んでしまったのだそうです。
「キャベツを活かそうとして、結果的に全部ムダにしちゃった。キャベツは何も文句を言わないけど、申し訳なくてね。」

日頃から今の生き方に出会って自分の人生が大きく変わったことに感謝し、だからこそ人一倍みんなのために何かしてあげたいと働き続けているえいこばあちゃんですが、「自分の思いが強すぎてずれているから、こういう結果をもらうのかもしれない。もうやらない方がいいのかもしれない」とまで思ったそうです。

でもね ─── と、えいこばあちゃんは続けました。

「私からこれを取ったら何が残るだろう、って思ったの。これが私なんだ。失敗したからもうやらない、ということではなくて、そこから学んで、先につなげることが大事なんだ、って。
だから、もう1回作ります。もしも私がここでやめたら、キャベツは本当にムダになる。でもここから学んで次につなげたら、それがキャベツを活かすことになる。」

起こる出来事は、すべて自分にふさわしくある。それを「何でこんなことが起きるんだろう」と不満に思うのではなく、「いただきます」と素直に受け取っていくことが、学びにつながっていく。26年前には、学ぶということの意味が全然わからなかったというえいこばあちゃんは今、学ぶってこういうことなんだね、と語ります。

そう語る間も、手を休めることなく動き回るえいこばあちゃん。お米の品種に合わせて釜戸の火加減を調整しつつ、途中でセイロを火からおろしました。

蓋を開けると、中には炊きかけのお赤飯が。

このお赤飯をいったんボールにあけて、小豆を煮た時の煮汁を混ぜ入れました。

これは、おこわを炊いている途中で水を混ぜ込むとご飯がよりふっくら仕上がるということを聞いたえいこばあちゃんが、「それなら小豆の煮汁を使ったらいい」と思いついたもの。
「うちのお赤飯は着色料を使わない自然の色だから、少しでも色がついたらいいかと思ってね。」
こうして小豆の煮汁も活かされていくのです。

煮汁を混ぜたお赤飯を再びセイロに戻し、もう一度炊きます。赤飯が炊けるまでの間、えいこばあちゃんは同時進行でこんにゃくも作っていました。

こんにゃく芋はとてもアクが強く、素手で触ると手が痒くなるので普通は手袋をするのですが、えいこばあちゃんは「素手の方が感触がよくわかるから」と手袋をしません。こんにゃく芋を流水にさらしながら皮を剥くなどの工夫をし、「30分もすれば痒みはおさまるからね」と言って、大きな手を活かして美味しいこんにゃくを作ってくれるのです。

*若い頃は大きな手が恥ずかしかったけど、今はこの手に感謝!というえいこばあちゃんの物語はこちらをどうぞ →「えいこばあちゃん物語」

常に頭を働かせながら、時間をムダにしないでテキパキと動き回るえいこばあちゃんですが、「私はついついやり過ぎて、後でどっと体に負担が来たりして、それで倒れると結局みんなに迷惑かけちゃうからね。だから、今は無理をしないようにしてるよ。雨続きで体も重い時には無理せず休んで、カラッと晴れて体もカラッとしている時に動くの。」

そしてついに、お赤飯のできあがり!

炊き上がったお赤飯はふっくらとして、とってもいい香り。

えいこばあちゃんは料理を作る時にはいつも、こう思っているそうです。
「いつも “美味しくなるように” って思ってます。
みんなが喜んでくれることが、一番だから。」

こうして出来上がったお赤飯は、車に乗ってみんなのもとへ。車内は美味しい香りでいっぱいになりました。

そんなえいこばあちゃんの心を
美味しいご飯と一緒に「いただきます」!

 



次回のメンバー日記は、税理士としてファミリーの会計を担当するゆうちゃんです。会計のプロとしてのキャリアを活かして木の花ファミリーの経済の大改革を行い、今も改革は進行中です!


 

おなかの中から元気になろう!
その5
ベジブロス

何でも活かす、ということで、今日のオススメはベジブロスです。

ベジブロスとは
ベジブロスは、言わば「野菜だし」です。でも使うのは、ヘタや皮、白菜などの芯やカボチャやピーマンのワタ、ネギの硬い部分などなど、普通なら食べずに捨ててしまっている部分です。これらをじっくり煮出すことで、そこに含まれる “ファイトケミカル” を抽出します。

ファイトケミカルって?
自分では移動することのできない植物が、強い紫外線や雨風、害虫や動物から身を守るために自ら作り出した、植物性の化学物質です。ポリフェノールやリコピン、イヌリン、β-カロテンなどが有名ですが、その数はなんと約1500種類もあり、免疫力向上や老化抑制、肥満予防など様々な効果が注目されています。野菜の皮などを弱火でじっくり煮出すことで、このファイトケミカルの細胞壁が壊れ、人が食べた時に体内に吸収できるようになるのです。

\ 作り方 /
両手いっぱいの5種類以上の野菜くずを、水1300cc、酒大さじ1と一緒に火にかけて、沸騰してから20分、弱火でコトコト煮出したら出来上がり。

野菜くずを取り除いた後の、旨味とファイトケミカルがいっぱいのだし汁は、お味噌汁やスープはもちろんのこと、木の花ではカレーや焼きそばのソースなどにも活用しています。

美味しく、かつ効果的に作るポイント

  • 5種類以上の野菜くずをバランスよく入れるのが美味しさのコツ。野菜くずは冷凍保存しておいたものでもOK!
  • キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、入れすぎると匂いがきつくなったり苦味が出るので注意。
  • ファイトケミカルには水溶性と脂溶性があり、両方をバランスよく摂取することで効力が発揮されます。
    例えば、水溶性ポリフェノールを含む玉ねぎの皮を入れたら、脂溶性カロテノイドを含む人参のヘタも一緒に煮込むと良いです。お酒を加えるのは、水だけでは溶け出さない脂溶性のファイトケミカルを抽出するためでもあるのです。

自然の中には本当に、私たちが健康に生きるためのヒントがたくさん隠されています。高価な薬やサプリがなくとも、私たちはきっと豊かに、元気に生きられるのです。

ベジブロス、どうぞお試しください (^v^)ノ

 

 


【木の花のたより 】木の花菌〜目には見えない微生物のチカラ

こんにちは ☀︎

お米の播種から10日が過ぎ、ハウスでは稲がぐんぐん伸びています(๑˃̵ᴗ˂̵)و

朝の稲。朝露がキラキラ輝いて、とてもきれいです。

稲たちは、播種から3日で芽を伸ばし始めました。

播種後は育苗トレーの上に直接太陽シートをかけ、種もみを保護していましたが、芽が伸びてきたのでトンネルに切り替えました。

朝夕、シートの開け閉めをする育苗担当のみきちゃん

ところでこの稲の朝露、キラキラしてとてもきれいなんですが、このままにしておくと「いもち病」と言って稲につくカビが発生する原因にもなってしまうそうで、みきちゃんは毎朝シートを開けると、朝露を落とす「露払い」をします。

毎朝カタカムナのウタヒを奏上しながら 露払いをします

稲の上にT字型の露払い用の棒を滑らせて露を落とすと同時に、稲が倒されることで徒長(ムダに伸び過ぎること)が抑えられ、がっしりとした強い苗に育つのだそうです。

倒されることで よりたくましくなっていく稲の生命力!

お隣のいちごハウスでは、かずこちゃんが朝一番で収穫したいちごを、配送担当のゆうこちゃんが引き取りに来ていました。

あ!いちごの葉っぱにも朝露が!

でもこちらは、露払いは必要ありません。
いちごの葉先に付いている水滴は「葉水」と言って、夜の間にいちごが土から水分と一緒に養分を吸収し、余分なものを朝に葉先から外に出したもので、根がしっかり動いて養分を吸い上げている証拠なのです。

この現象は作物のみならず、道ばたの草だって、朝はこんなにキラキラしてます。

  
早起きは三文の徳(^v^)

  
ハウスで稲の苗がすくすく育つ一方で、田んぼでは稲たちを迎えるための準備が着々と進んでいます。冬の間は水を抜いていた田んぼに、いよいよ水が入り、「代かき」が始まりました。

一番最初に田植えをする予定の宮ノ下の田んぼ。代かきしてるのは田んぼファイブの1人、かまちゃんです。

田んぼは秋の稲刈り後から春までの間に、3回耕起をします。繰り返し耕起することで、稲刈り後に田んぼに残った稲わらをよく分解し、微生物を活性化させるのです。そして田んぼに水が入ったら、田んぼの表層の泥の粒子を細かく砕いてとろとろにし、全体を平らにならす代かきを「荒代かき」と「本代かき」の2回行います。
代かきには、泥をとろとろにすることで稲が根付きやすいようにしたり、全体を平らにして水の深さを均一にすることで稲の生育をそろえたり、雑草の種を土中に埋め込んで草を生えにくくし、土中の有害なガスを抜くなど、様々な意味があります。ハウスで元気な苗を育てることも重要ですが、やがてその苗がデビューする田んぼの環境をしっかり整えておくことも、同じように重要なのです。

こちらは代かき前の田んぼ。草が生えていたり、まだデコボコしてます。

こちらは荒代かき後の田んぼ。全体が平らになっているのがわかるでしょうか。

田植えの5日前にもう1度、今度は本代かきをします。最近は寒い日が続き苗の生育が少しゆっくりになったので、今年最初の田植えの予定は当初よりも少し遅れ、5月1日ごろになりそうです。

稲の成長はこれからもレポートしてまいります。

乞うご期待っ!(`ε´ )ゞ

 


 

おなかの中から元気になろう!

その3

  木の花菌  

木の花ファミリーでは、EM菌を種菌とした微生物の集合体「木の花菌」を独自に培養しています。

EMとはEffective Microorganisms(有用微生物群)の略で、乳酸菌や光合成細菌、酵母など、自然界にも存在する環境にも人にもやさしい善玉菌の集合体です。木の花ファミリーではこれを種菌として、ビワの葉、クマザサ、アカマツなどの抗酸化力の強い葉っぱを使い、そこに付着する土着の微生物や植物のエキスを取り込み、自家製の玄米アミノ酸等を添加して微生物のはたらきをさらに高めながら、十日間をかけて木の花菌を仕込みます。出来上がった木の花菌は、畑の作物や養鶏、養蜂に活用されるほか、人間もジュースにして飲んでいます。

仕込みから十日目の、絞る前の木の花菌。様々な葉っぱやみかんの皮などがつけ込まれています。

木の花菌とは、ただ1種類の微生物のことを言うのではなく、多種多様な微生物が相乗効果によって有用なはたらきをしてくれる、言わば微生物の共同体です。
農業でも微生物資材の活用がうたわれて久しいですが、そもそも私たちは、微生物に支えられて生きています。土壌1gの中には1億〜10億の微生物がいると言われ、微生物が活発にはたらき多様性のある土壌は健康で、作物も元気に育ちます。そして人体には、なんと1,000兆もの微生物が棲みついていると言います。ウィルスが話題の昨今ですが、そもそも私たちは微生物なしでは生きられず、どのような微生物と共生するかによって、体のみならず、心の健康状態も大きく変わってくるのです。

思えば地球上に最初に誕生した生命も、微生物。微生物はこの世界で命が現象化する最初の姿であり、それだけ微細で、生命の源の美しいエネルギーそのままの純粋な存在です。微生物が豊かで活性化しているということは、それだけそこに豊かな生命エネルギーが満ち溢れているということ。それは自然の自浄能力を高め、生物の免疫力も自ずと向上していくのです。

そんな微生物たちを培養した木の花菌の仕込みを担当しているのが、畑のエース・ひろみちゃんです。

学生時代に木や花について勉強していたひろみちゃんは、食べ物ではないがために、公園などの木に野菜以上にたくさんの農薬が使われるのを見ながら「何か他にないのかな」と思っていました。そしてEM菌の存在を知り、その勉強会で「富士山麓でEMを使って有機農業をしている団体がある」ことを聞き、おもしろそうだと思って「けっこうミーハーな気持ちで」木の花にやってきて、木の花菌に出会いました。

出来上がった木の花菌を絞り機を使って絞るひろみちゃん
絞った後の木の花菌。phは3.5前後。乳酸発酵の甘酸っぱいやさしい香りがします。

木の花菌を絞りながら、ひろみちゃんはメンバーになった経緯を語りました。

「初めてここに来た後、当時旦那さんと1歳の娘がいたけど、私ここに滞在したいって言って、ひと月生活体験をしたの。それで、なんかいいな、なんか大事だな、という気持ちを持ってまた元の生活に戻ったんだけど、その後なぜかトントン拍子で離婚する話になってね。」

そしてメンバーになったものの、「自分はこの生き方を大事だと思っているのだから、簡単にここに住める」と思っていたら次々と自分のエゴが出てきて「非常に大変な時期が長く続きました。」

「私ね、人間は愚かしいものだって思ってたの。バカなことばっかりしてさ。でも、人間を愚かしいと思いながら、その中に自分が入ってなかった。自分もその中の一員で、同じように環境を汚染したり、地球を汚してるってことはわかってなかった。」

自分の実態を突きつけられて逃げ出したいような気持ちになっても、ジイジから「世界を変えることはできなくても、自分ひとり分、世界をきれいにできるんだぞ」と言われたひろみちゃんは、とにかくここに居続けることが大事なんだと自分に言い聞かせ、「必死にしがみついてた」と今は笑います。


*ひろみちゃんのお話の全容については「ひろみちゃんと木の花菌の物語」をぜひご覧ください。

木の花菌を仕込む時に心がけていることがあるかを聞くと、即座に返ってきた答えが「自分は無し」

「この世界はもともと美しいものだから、自分が余計なものを入れずに、ただこの世界の仕組みのままにこれが仕上がれば、必ずきれいなものができる。自分はそのお手伝いをするだけ。」

原料のビワの葉っぱの収穫

こういうものはこれからの時代にますます必要になってくるから、世の中により広がっていくようにという意識で関わっていくことが大事、とひろみちゃんは言います。そんなひろみちゃんの心に、印象深く残っているエピソードがあります。

「木の花菌を作り始めたのはジイジ。ジイジは40歳の時にそれまでの仕事をやめて、最初は慣行農法を勉強し始めたけど、慣行農法にはいろいろ問題があったから、有機農法に進んで、化学肥料ではなく堆肥を使うようになった。そこからさらに、もっと何か良いものはないだろうかって探していった時に、新聞の片隅に、EM菌を使ってスイカを育てている人の記事を見付けた。それで、そこに出かけて行ったところからジイジとEM菌の出会いが始まるんだけど、そこの家の近くの、何でもない道沿いの川とか、野の草とかが、キラキラして見えたんだって。何かが開かれる。そう感じたんだって。
何か大事なことに出会う時に、そんなふうに世界がキラキラして見えるって、すごいよね。」

そんなひろみちゃんにとって、農業のだいご味とは何かを聞いてみると ────

「土を踏んで、お日様を浴びて、作物に触れて、この世界の仕組みを感じられること。
私たちはひとつの太陽、ひとつの大地、ひとつの水、ひとつの空気、ひとつの風、ひとつの命・地球のもとに生きている。 そういつも言葉で語られていることが、土の上に立っているからこそ、本当だって全身で感じられる。」

学校がお休みになっている今、ファミリーの子ども達は毎日半日は勉強、半日は畑に出たりして、土に触れながら過ごしています。



今、世界中で様々な経済活動が停止していますが、どんなに経済が停滞しようとも、土と共に生きることに変わりはないのです。

これからも土と共に、天と共に生きながら、皆さんに美味しい野菜やお米を届けていきますね!(^▽^)

 


 

カフェ&ショップ ロータスランド

飲食部門一時休業のお知らせ


いつもロータスランドをご愛顧いただき、ありがとうございます。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、閉店時間を早めての営業を続けてまいりましたが、現在の社会情勢を踏まえスタッフで話し合いを重ねました結果、4月25日(土)より、飲食部門を一時休業し、ショップのみの営業とさせて頂くこととなりました。
いつもロータスランドの食事を楽しみにしてくださっている皆さまへはご不便をおかけしてしまいますが、お持ち帰り用のお惣菜やパン、お弁当などをご用意いたします。また、おなじみのデザートやはちみつ、野菜、雑貨なども引き続き販売してまいりますので、どうぞお立ち寄りくださいね。

営業時間は以下の通り変更となりますのでご注意ください。

4月25日(土)より
ショップのみ営業 *飲食部門はお休みとなります
営業時間 9:00〜18:00
(定休日は毎週月曜日のまま変更はありません)

自家栽培の食材を使った菜食弁当、550円。数に限りがございますので、売り切れの際はご容赦を!
特設テントで野菜苗も販売中です♪

これからも、社会の動向に沿いながら、より良い店づくりに励んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします( ≧▽≦ )ノ

 


ひろみちゃんと木の花菌の物語 〜 世界を変えることはできなくても、自分は変えられる

木の花ファミリーでは、EM菌(Effective Microorganisms:有用微生物群)を種菌として独自に培養した「木の花菌」を、農業や日常生活の様々な場面で活用しています。この木の花菌の培養を担当しているのが、畑のエース・ひろみちゃんです。
ベビーフェイスでダンプカーを乗り回し、畑隊随一の仕事師であるひろみちゃんは、今から14年前にメンバーになり、ほどなくしてジイジ(当時はいさどん)から木の花菌の培養を引き継ぎました。木の花菌は、仕込みから三日おきに微生物たちに餌を与え(三三九度)、十日目で完成します。今日は、その十日目に仕上がった木の花菌を絞りながら、ひろみちゃんが語ってくれた話をご紹介します。

絞り機を使って木の花菌を絞るひろみちゃん

—— ひろみちゃんは、どうして木の花に来たの?

学生時代に、花や木の勉強をしていてね。花や木は食べるものではないから、野菜よりもさらにたくさんの薬が使われてたの。公園でも、たくさん薬を使って木を管理してた。それで「何か他にないのかな」って思った。こんなに薬漬けでイヤじゃん、て。その時に、EM菌というものがあることを知ったんだ。
当時は庭とか木に興味を持っていたから、こういうものでいろんなところを管理できるようになったらいいなって思った。それで調べてみて、卒業研究でもEM菌に関わることを取り上げて、ますますこれは大事なものだと思った。でも当時は店舗の設計や庭の施工の仕事をしていて、別に農業をしようとは思ってなかったから、それはそれで仕事に使うとか、お家で生ごみ処理をするとか、そういうことに使ってたよ。

結婚して子供ができて、ちょうどその頃、地域にEMの勉強会のようなものができて、そこに参加するようになったら、そこで「富士山麓でEMを使って有機農業をしてる団体があります」ということを聞いたの。へぇーと思って、どんなところか調べてみると、自給自足をしていると書かれてた。それで、おもしろそう、と思ってね。

木の花に来たばかりのひろみちゃんと、ジイジ

当時子供も生まれて、自給自足とか、自然に沿った生き方とか、健康な食事とかに興味を持ち始めていたところで、「私が見たいものがみんなあるかも」と思って、まあけっこうミーハーな気持ちでここに来たんだよね。当時はみちよちゃんとか、エコビレッジ運動に関わる人たちがどんどんやって来てた頃で、私はそれよりもちょっと先だったけど、彼らと同期。でも私は共同生活がどうとか精神性なんて全く考えてなくて、ただちょっと面白そうだな、とここにやって来たんだ。
そうしたら、ここには木の花菌というものがあった。それで、当時木の花菌を担当していたジイジの助手をすることになって、昔勉強していたEM菌を種菌にして培養する木の花菌に関わるようになったんだ。

木の花菌を絞りながら、ひろみちゃんは当時を振り返りました

—— 実際に来てみてどうだった?

最初は、EMの勉強会のツアーで50人くらいの人と一緒に来て、ご飯食べて見学してコンサートを聴いて帰るというものだったけど、実際に来てみて、「なんかおもしろそう」って思った。それで、当時旦那さんも子供もいたけど、「私ここに滞在したい」っていきなり言い出してね。それで旦那さんを置いて、1歳の娘を連れてここで生活体験をすることにした。その後旦那さんもここに来て、ひと月という時間を木の花で過ごすことになったの。そのひと月の間に、なんかいいな、なんか大事だな、という気持ちを持って、また元の生活に戻ったんだけど、元の生活に戻った時は、別にここに移住しようなんてことは全く考えてなくて、月に1回ぐらいの感じで遊びに行けたらいいなって思ってた。
だけどその後なぜか、とんとん拍子に離婚する話になってね。旦那さんは「あなたが木の花が好きなら、そっちに行ったらいいじゃないか」って言い出して。だけどね、それは本心じゃなかったと思う。だって私がいた方がご飯も作ってもらえるし、可愛い子供もいるしさ。そんなこと本心じゃなかったんだろうけど、旦那さんという人はそんなこと言っちゃって、それで私という人は「じゃあ行く!」と言っちゃって。なんかほんとにトントン拍子にそんな話になった。木の花にひと月滞在したのは、11月から12月にかけてだったかな。その後確か3月くらいに離婚することになって、5月には木の花に移住して、ここに住み始めたね。

—— 住んでみてどうだった?

(少し笑って)自分はね、ここに住めると思ってた。だってこの生き方は大事だ、ここで生きていくんだ、と思ってたから、簡単に住めると思ってた。それで最初はご機嫌で過ごしてたんだけど、そのうちにだんだん自分のエゴというか、ボロがどんどん出てきてね。住んでみて非常に大変だ、という時期が長く続きました。自分のことをいいものだと思ってたからね。みんなから自分の心のクセを伝えてもらっても、「責められてる」って思ったり、そんな非常に性格の悪い人でした。
でも、みんなにたくさん心をかけてもらって、時間をかけてもらって、ようやくみんなが言っていることが、だんだんだんだん、ちょっとずつちょっとずつ、わかってきた。自分がどれだけ大バカものなのか、ということが、ちょっとずつちょっとずつわかってきて、自分は本当にものが見えない人なんだ、ってことが、ここにいたからわかった。自分の実態を知って、さらには世の中のこととかこの世界の仕組みとか、もっと広い世界観を教えてもらって・・・・・ありがたいね。ありがたいというか、奇跡というかね、そんな生き方に出会ったことが「すごい!」って、いつも思ってる。

ここに来なかったら、本当にちっちゃな自分の家庭の枠の中で生きてた。それを思うと本当に「ありえない人生を生きているな」と思う。でもそれが、本当の人の生きる道なんだけどね。ここに来なかったら、きっと気付かなかったろうね。だから大事、というか、当たり前のプロセスの中にいるな、って思う。

—— 辛いと思った時に、何でやめなかったの?

確かその当時の世界の人口が60億人で、ジイジがこう言ったの。「世界を変えることはできなくても、自分は変えられるんだぞ。60億分の1、地球がきれいになるんだぞ」って。それを聞いて、そうか!って思った。
もうひとつはね、その自分の悪いクセは死ぬまで続くんだぞ、って言われて、「そうなんだっΣ(´Д`; )」って思ったの。さらにはね、死んでも魂として残るんだぞ(※)、って言われて、「えーーーっっΣ(`Д´;ノ)ノ」て思って、そうか、じゃあ今やるしかないんだ、って(笑)。逃げられるものなら絶対逃げ出してたと思うけど、どこに行ってもその自分からは逃げられないんだってことがわかって、じゃあここでちゃんと心を磨くことが一番大事なんだって思ってね、ここに居続けた。その時には、世の中を良くしようとかそんな思いはなくてさ、実は。最初はね、世の中を良くしようと思ってここに来たけど、どうやら自分はそんな器のものではないということを知ってからは、もう逃げ出したいーーやだーーって思ったりもしたけど、でもここにいることが大事なんだーー、って、必死でしがみついてた。そんな感じだった。本当に、人の言うことがわからなかったからね。

※人間の一生と魂の仕組みについては、全4回シリーズの「21世紀の死生観」をご覧ください。

—— 木の花菌を仕込む時に何か心がけていることはある?

この世界はもともと美しいものだから、自分が余計なものを入れちゃいけないって思ってる。ただこの世界の仕組みのままにこれが作られれば、必ずきれいなものができる。自分はそのお手伝いをするだけで、できるだけそれそのものの、美しいまんまで仕上がるといいなって思ってる。そこに、自分は無し!

仕込みから十日目の、完成した木の花菌

これができるまでの物語もおもしろくてね。
木の花菌を作り始めたのはジイジで、その時のことをよく語ってくれるんだけど、ジイジは40歳の時にそれまでの仕事をやめて、最初は慣行農法を勉強し始めたんだよね。だけど慣行農法にはいろいろ問題があったから、有機農法に進んで、化学肥料ではなく堆肥を使うようになった。そこからさらに、もっと何か良いものはないだろうかって探していった時に、新聞の片隅に、EM菌を使ってスイカを育てている人の記事を見付けた。それで、そこに出かけて行ったところからジイジとEM菌の出会いが始まるんだけど、そこの家の近くの、何でもない道沿いの川とか、野の草とかが、キラキラして見えたんだって。これから出会うものの何かを感じて、そんなふうに世界がキラキラして見えた。何かが開かれる。そう感じたんだって。
私、そのキラキラして見えたっていうのがすごく印象深かったの。EM菌との出会いは、とても大事なものだったんだと思う。何か大事なことに出会う時に、そんなふうに世界がキラキラして見えるって、すごいよね。

そこでちょっとEM菌をもらってきて、実際に使ってみたところからいろいろ研究が始まるんだけど、とにかくいろいろ試行錯誤して、最終的に今の木の花菌ができた。私がジイジから木の花菌仕込みを引き継いでから、余計なこともいろいろやったけど、それもそぎ落とされて、結局シンプルな形に戻ったなって思う。
今年は、木の花菌を仕込むタンクを新しいものに作り変えた。木の花菌の培養には、30度72時間という温度をかける必要があるから、当初は仕込み用のお風呂場で風呂釜にお湯を張り、その中にタンクを入れて培養してたの。でも3年くらい前に専用のタンクを作ってもらって、タンクの中に加温装置を入れて培養するようになったんだ。だけどそれだとタンクの中全体が均一に温まらなくて、加温装置の周りに焦げたようなものがくっついたりしてね。それでも「せっかく作ってもらったんだから、これでやらなきゃ」と思って続けてたけど、やっぱりうまくいかなかった。

お風呂を使って培養していた初代木の花菌タンク
中に加温装置を入れた2代目木の花菌タンク

それで、もう一度前のやり方に戻そうと思って、お風呂場のやり方を再現しようとしたら、ジイジからクレームがついたの。あの頃はお風呂でやるのがその時できる最良の方法だったからそれを使っていたけど、別にそれがベストなわけじゃないんだぞ、って。お風呂では、タンクの上半分がお湯から出ていたから、温度が均一にならなかった。それで今度はタンク全体がすっぽり入るくらいの大きな容器を探してきて、それにお湯を張り、その中でタンクを温めるようにしたら、すごくうまくいくようになった。液をすくい取るのも、最後に洗うのも、前よりずっとやりやすい。

全体が均一に温まるようになった現在の木の花菌タンク

私はただ昔のお風呂と同じものを作ろうとしていたけど、そうしたらそこに進化は何もなかった。うまくいかなかった前回の装置だって、お風呂でやっていたところから進化させたということで意味があるんだってジイジが言ってた。やっぱりいろいろ考えて、試してみて、ダメだったらまた次のやり方を考えるというシンプルなことなんだよね。状況なんてどんどん変わっていくから。木の花菌は木の花菌で確立されているから、仕込む内容を変えるとかいう余計なことはしなくていいことがわかったけど、物事に対して進化させていくのはすごく大事だと思った。いつまでも同じじゃなくて、常に考えて新しいことをやってみて、結果をもらって、また考えていく。ずっと同じでもいいというものもあるんだろうけれど、今はよいものでも、いつかは賞味期限が来る。だから、何にあたるにしても、常に進化させていく姿勢が絶対に必要だって思う。今は原理原則に沿っていても、明日は違うかもしれない。

いろいろ試行錯誤があったけど、やっぱりこういう技術って、この先ますます必要になってくることだから、世の中により広がっていくようにって意識で関わっていくことが大事だと思ってるよ。

私ね、人間は愚かしいものだって思ってたの。バカなことばっかりしてさ。でも、人間を愚かしいと思いながら、その中に自分が入ってなかった。自分もその中の一員で、同じように環境を汚染したり、地球を汚してるってことはわかってなかった。
ここに来て、人間は愚かなこともするけれど、その智恵をいい方に使っていけば、いい世界を創っていくことができるってことがわかった。自分の心の向け方次第で、世界を変えることができる。それは人間にしか与えられていない能力だよね。
作物にしても、これからきっと環境はどんどん厳しくなるだろうけど、そういう厳しい時代であっても、人間の叡智を使って、いろんな作物がある中でふさわしいものを選んでいったら、うまくいくものは絶対にあって、みんなで健康に幸せに生きていくことはきっとできる。本当に、神様はいつも共にあって、みんな与えてくれていて、こういった厳しい時代でも、私たちが生きていくためのヒントは必ず常に与えられている。だから心をきれいにして、直感でそれを感じ取って、うまく利用していくだけのことだよな、って思う。これから環境がどんどん変化していくから、ますます自然から「いただく」ということをやっていかないと、人間の力で作物を育てるのもだんだん厳しくなる時代がやって来るよ。

—— ひろみちゃんにとって、農業のだいご味って何?

やっぱり土を踏んで、お日様を浴びて、作物に触れて、この世界の仕組みを感じられること。その中に生きてるんだー、って思えること。
私たちはひとつの太陽、ひとつの大地、ひとつの水、ひとつの空気、ひとつの風、ひとつの命・地球のもとに生きています ————— そう、いつも言葉で語られていることが、本当なんだって思える。土に触れているから、それが本当だって、全身で感じられる。

ここに来た時には、よくわからないけどこの生き方が大事なんだって、ただ信じる心でやってきた。でも今、その意味をわかって、確信を持って生きていくことが大事なんだって言われ始めた時から、自分なんかがここにいるのはちょっと信じられないとかそんな気持ちもあったけど、ここからいいものを世界に発信していくんだって意識を持って日々を生きていこう、って思うようになった。本当に、みんなの手を煩わせて、心をかけてもらって、今でもまだいろいろあるけど、本当にちっちゃな自分が、ちょっとずつ周りが観えてきて、人が本来生きる道が今、明快に観えてきてる。だからそこに向かっていくんだって、今は思ってるよ。

 

畑のエースの心磨きの道のりは続く!

 


【木の花のたより 】お米ができるまで〜天が与えたパーフェクトフード

  おなかの中から元気になろう!    

その2

 

天が与えたパーフェクトフード

お米の播種(種まき)をしました!


播種を終えた田んぼ隊 通称「田んぼファイブ」(←今つけた)

農の1年の始まりの一大イベント、米の播種(はしゅ)。日本の歴史は米の歴史、と言っても過言ではないくらい、お米は日本人の暮らしと深〜い関わりのある作物です。神話でも、高天原(たかまがはら)という天上世界で天照大御神(あまてらすおおみかみ)が育てているのは、大根でもじゃが芋でもなく、お米なのです。

お米、特に玄米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などなど、人間が生きていくために必要な栄養素がバランス良く含まれるパーフェクトフードと言われます。しかもお米は育てるのにあまり手間がかからず、面積当たりの収穫量が多く、収穫後の加工もいらずにすぐ食べられて、保存性も高い。さらに、水の中で育てるので、水が山の落ち葉などから染み出した豊富な栄養分をたえず運び、有害な成分は洗い出してくれるので、畑の作物のように連作障害(※)が起きず、同じ場所でずっと作り続けることができます。
ほかにもお米のスゴさを語り出したら切りがない!まさしく、天の恵みの象徴のような作物なのです。

※連作障害
同じ場所で同じ作物を作り続けることで、土中に特定の養分が不足したり病気が発生するなど、作物の生育が悪くなること。

と、前置きはさておき、
そんなお米の播種のようすをご紹介します( ≧▽≦ )ノ

 
お米の播種の流れ

当日、朝6時半に田んぼ隊は育苗用のビニールハウスに集合。
お米の播種は、天の恵みを地上に芽吹かせる、言わばご神事の事始め。まずは心身を整え場を清めるべく、カタカムナ第5首、第6首を奏上。


カタカムナを奏上する田んぼ隊。カタカムナについてはこちらをどうぞ。

そして播種機に、予めふるいにかけて砂利などを取り除き、PHやEC(電気伝導度)を適正値に調整した育苗用の土と、種もみを投入。

播種機。ベルトコンベアー式に、育苗のトレーが左から右へ流れます。

こちらが種もみ。小さな芽が出ているのが見えるでしょうか。

実は種もみは、播種の2週間ほど前から「温湯種子消毒」というお湯を使った消毒を行い、予め「催芽(芽出し)」をしています。これによって、農薬を使わなくても病害虫を抑え、発芽のタイミングをそろえることができるのです。

こちらが、温湯種子消毒と催芽を担ってくれる装置、湯芽工房(ゆめこうぼう)くん。年季が入ってます(`ε´ )ゞ

まずは種もみを60度のお湯に浸して10分間殺菌し、いったんお湯から取り出して流水で冷却した後、今度は13度の水に浸して、積算温度(毎日の平均温度を足していった温度)が100度になるまで、1週間以上十分に浸種させます。

積算温度が100度を越えると芽が出始めるので、水温を30度まで上げて一気に発芽をそろえます。種もみがはと胸状態になって、1mmほど芽が出たら芽出し完了!冷たい水に入れて、それ以上芽が伸びるのを抑えます。

そしてなんと、洗濯機で脱水。

その後、カビることのないように天日で乾燥させます。

こうして準備が整った種は、播種の日まで温度5度の冷蔵庫の中で出番を待つのです。脱水機にかけられたり冷蔵庫に入れられたりしてもしっかり芽を出す、あっぱれなお米の生命力!🌾
もともと自然の世界では種が芽を出すタイミングはまちまちですがひとつの田んぼで稲の生育がバラバラではどの稲に合わせて稲刈りをすれば良いのかわからない、ということで、人間がこのように智恵を使い、発芽のタイミングをそろえるようになりました。「それでもやっぱり芽が出るタイミングはいろいろだけどね〜。まあ、人間と同じだわな」と田んぼ隊のじゅんちゃん。

さて、こうして迎えた播種日。苗のトレーを用意する人、播種機に土を入れる人、種の入ったトレーを運ぶ人、運ばれてきたトレーをハウス内に並べる人、並んだトレーに水をまく人、と、連携プレーで進んでいきます。

苗のトレーに ────

 ↓
播種機が自動で種を蒔き ────

 ↓
覆土された状態でトレーが播種機から出てきます。

 ↓
種の入ったトレーを、ハウスの中に並べていきます。

木の花ファミリーの座右の銘の一つが「畝(うね)の乱れは心の乱れ」。即ち、畑で畝をたてる時に畝がゆがんでいれば、それは心のゆがみの表れである。その精神はお米の播種にも受け継がれ、育苗トレーも一糸乱れぬ並びっぷりです。

目印のピンクの紐を張り、そこに沿ってトレーを並べます

並んだトレーにたっぷり2回水をあげたら、トレーの上に遮光性と保湿効果のある太陽シート、続いて保温性のあるホットンカバーをかけます。

こんなふうに田んぼ隊が連携プレーで播種をしていた頃、育苗ハウスから車で15分の「おひさまハウスひまわり」の厨房でも、忙しくて昼食を食べに帰って来られない田んぼ隊のために、キッチンスタッフが連携プレーでお弁当を用意していました。


特製コロッケを揚げるれいちゃん。


ピビンバを作るえいこばあちゃんと材料を運ぶはるちゃん。


出来上がった料理をお弁当箱に詰めるミホさん。

こうしてみんなの愛のこもったお弁当が田んぼ隊のもとへ✨✨

いただきまーす!(๑´ڡ`๑)

今年の米作りの抱負は、田んぼ隊曰く

「やるべきことをきちんとやる」。

去年はお米の作付けを減らしたけれど、収量は過去最高となりました。
田んぼ隊のゆうくんは言います。
「一昨年まではいろいろと新しい取り組みをやってきたけれど、去年、原点に帰り、地に足をつけて当たり前のことを当たり前にやったら、それが一番結果につながることがわかった。だから今年も、特別なことは何もしません。」
種を蒔くべきタイミングで蒔き、草を取るべきタイミングで取り、稲の声を聴き、自然の仕組みに沿って必要なことを必要なように行えば、自然はその通りの答えをちゃんと返してくれる。そういうふうに、この世界はできている、と。

昼食を食べ終わったら、しばし休けい。

休けい中、すぐ横のいちごのハウスに、いちご栽培担当のかずこちゃんがやって来ました。

日が陰って少し気温が下がったので、いちごのハウスを閉めに来たんだって。農作業隊はいつも、お天気と一緒に生きてます。


かずこちゃんの育てているいちご

無農薬でいちごを育てるのは大変なこともいろいろあって、毎年試行錯誤しているかずこちゃん。いちご栽培のコツを聴くと、やっぱり「いちごの声を聴くこと」。水は足りているか、温度はどうか、いつもいちごの顔を見ながら、自分の都合ではなくいちごの都合を最優先にして、できることをやっていく。「いちごは答えが早いから」。やってみて、答えをもらって、そこから学んでまた次のことをやる。そうやっていちごに育てられていく。


いちごハウスで飼われている蜜蜂。いちごの花の受粉をしてくれます。

かずこちゃんは趣味でアボカドやパイナップルやバナナも育てていて、バナナがこんなに大きくなったよ〜と見せてくれました。

さてさて、休けいが終わって再び播種開始。
「やるべきことをきちんとやる」方針の今年は、作付けを減らした分播種も例年より早く終了。ハウスにズラリと並んだトレーに太陽シートとホットンカバーをかけて完了です。

5日ほどしたら芽が出てくることでしょう。昔から「苗半作」と言われるように、丈夫な苗ができたら米作りの半分は終わったと言えるほど、苗作りは重要なのです。どうか今年も元気な苗が育ち、美味しいお米を届けられますように。

外に出ると、隣りのじゃが芋畑でひろみちゃんが一人黙々と土寄せをしていました。

そして家に帰ると、小雨が降り始める中、おひさまハウスひまわりの壁画をひとみちゃんが黙々と描いていました。

みんながそれぞれの場所でそれぞれの役割してます。
そんな天然循環な暮らしを表す壁画の完成も、着々と近付いているようです。

(ともこ)


 

\ お米を使ったおいしいレシピ /

米 麹 の 甘 酒


「飲む点滴」または「飲む美容液」とも言われる、米麹の甘酒。
甘酒と言えば冬のイメージがあるでしょうか。ところがなんと俳句では、甘酒は夏の季語。江戸時代の人々は栄養満点の甘酒が夏バテを予防することを知っていて、夏の名物として甘酒を売り歩いていたそうです。ちなみに、ここで言う甘酒とは酒粕で作る甘酒ではなく、米麹で作る甘酒のこと。酒粕の甘酒と違ってアルコール分がなく、お砂糖も使いません。お米のデンプン由来の自然な甘さで、酒粕の甘酒が苦手でも米麹の甘酒は好き!という人も多いのです。米麹の甘酒はオリゴ糖や食物繊維を豊富に含み、腸内の善玉菌を増やして免疫力をアップ!アミノ酸やビタミンB群、ミネラルなども豊富に含み、その成分は点滴と同じとも言われます。血行や代謝を促進して美肌効果が期待できるほか、イライラを抑制したり、老化の元となる活性酸素の発生を抑える効果もあるのだとか。そして何よりも、おいしいです(^v^)木の花ファミリーの甘酒は、天然循環法で育てたお米と自家製の米麹でできています。時間はかかるけど手間はかからず。人間が環境さえ用意すれば、あとは目には見えない微生物さんたちがおいしい甘酒を作ってくれるのです。以下、甘酒のレシピをご紹介します!

材料
・ご飯 350g
・浄水 300cc
・米麹 200g
 
作り方

  1. ご飯に浄水を加えて中火で3分ほど加熱し、少しかためのおかゆを作る。
  2. 火を止めて、おかゆを60度まで冷ます。
  3. 米麹をほぐし、おかゆとやさしく混ぜ合わせる。

    米麹と混ぜ合わせたおかゆ
  4. 3を炊飯器に入れ、温度が上がりすぎないようにフタを開けたまま、布巾をかぶせて保温。温度が55〜60度に保たれるよう調整する。

    温度が上がりすぎたら布巾をめくるなどして調整します
  5. 2時間おきにかき混ぜ、6時間でできあがり。(甘みを増したい時は8時間おいてもいいです。)

    6時間たった甘酒。お米の粒がなめらかになってとても美しいです。発酵してプクプク小さな泡が立ち、やさしい香りがします。

出来上がった甘酒は、水やぬるま湯でお好みの濃度にといてお召し上がりください。お湯が熱すぎると麹菌や栄養素が損なわれてしまうので、人肌程度の温度がオススメです。

甘酒作り担当のやーちゃん。

やーちゃん曰く、
「自分で作った甘酒だけど、飲んだ時に、なんて自己主張のない、やさしい味だろうって思ったの。きっと、米麹をほぐす時にやさしくやさしく手でほぐして、おかゆと混ぜる時もやさしく混ぜるからかなぁ。やっぱり関わる人の心が大事で、目には見えないけどいろいろあるんでしょう。だからいつもできるだけね、やさしい心で作るように心がけてます。」

古くから、神様への捧げ物ともされてきた甘酒。
そんな甘酒を、おうちで作ってみませんか。

 


 

ただ今 手作り布マスク 製作中!

まりちゃんが立ち上げた木の花ファミリーオリジナルブランド「Mari-Kono」の立体麻マスクに注文が続々で、大人ミーティングにネット中継で参加しながら夜な夜なマスクを作るメンバーたち。昼は田んぼ隊のみきちゃんも夜はマスク作りに参戦!どんなに急いで作っても、品質は落としませんよ〜!(`◇´ )ゞ

 

 


【木の花のたより】自然の恵みで免疫力アップ!こころも体も、地球も健康に

みなさん、こんにちは!
新型コロナウィルスの感染拡大により、日本でもいよいよ緊急事態宣言が出されましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
世界中でかつてない状況が起きている今、木の花ファミリーではこれを地球からのメッセージと受け取り、だからこそ、地に足をつけて大地を耕し、おなかの中から元気になる生命力いっぱいの作物をお届けしていこう!!(๑˃̵ᴗ˂̵)و  ということで、日々の畑のようすや免疫力を高めてくれる様々な作物などを、メールマガジンでご紹介してまいります。
(※この記事は、メールマガジンにて発行した内容をブログに掲載しています。)

レポーターはワタクシ、この春メンバー歴10年となりましたともこです。

普段は事務仕事してますが、ときどき畑にも出ます。畑大好き♪


体を元気にする作物は地球を元気にする木の花ファミリーでは、農薬や化学肥料を使わない天然循環法で作物を育てています。天然循環法とは、カンタンに言うと「宇宙のしくみに沿う」ってことです。

★ 天然循環法の詳細は、木の花ファミリーホームページへどうぞ

★ 木の花ファミリー通信バックナンバーでも天然循環法を紹介しています。

百聞は一見に如かず、というか一食に如かず。とにかくおいしい木の花の野菜は、野菜ギライのお子さんでもいつの間にかパクパク食べちゃうくらいなのです。
宇宙の仕組みのままにのびのび育った作物は、作物本来の豊かな生命力にあふれています。「人を良くする」と書いて「食」。食べ物には本来、人を良くする力があり、私たちは食べることで健康を与えられています。

ところがいつしか水や土壌の汚染原因No.1となってしまった、現代の農業。そこで生まれる食べ物は、人を良くするよりも、人に、そして地球にも、害をもたらすものになってしまったのかもしれません。
今、新型ウィルスの拡散によってこれまでの社会を築いてきた価値観が大きく揺らぎ始めています。私たちは、根本的に生き方を見直す必要がある。そのことを、ウィルスが教えてくれているように思えるのです。
生きていく上で本当に大切なものは何か。自然はいつもそのことを私たちに教えてくれます。その自然の声に耳を傾けながら、人を良くする本物の食べ物を世の中に届けていこう。そんな思いで、日々野菜やお米を育てています。

ではでは、ただ今育苗ハウス内で次々と芽吹き始めた
元気な夏野菜の苗たちをご紹介します!
ナス


ピーマン


トマト オーケストラの指揮者のよう(๑´ㅂ`๑)


トウモロコシ


スイカ


夏野菜じゃないけど、キャベツ。6月ごろに収穫です。


リーフレタス


こちらは秋に収穫の落花生。こんなふうに芽が出て ────
⬇︎

「呼ばれてとび出てジャジャジャジャーン」というフレーズがどうしても思い浮かぶ・・・

みんなお日さまに向かってヤッホーって手を広げているみたいに見えます。ヽ( ≧▽≦ )ノ

野菜以外に、お花もいろいろあります。

ビオラ。食べられるので、お料理の飾りとしても活躍!


サボテンその他いろいろ


こちらは種取り用の菜花

この季節、育苗ハウスの中はとっても賑やかです。
温かいハウスの中で十分に育ったら、苗たちはいよいよ畑へデビュー。
その成長のようすを、これからもお届けしていきますね〜!(ともこ)

 


 

おなかの中から元気になろう! 

その1  レンコン


レンコン栽培担当のジイジ

3年前から栽培を始めて、今やすっかり木の花名物となったレンコン。その美味しさはもちろんのこと、土の中からレンコンを掘り出す作業がまたおもしろい!見えないレンコンがどのように伸びているかを想像しながら傷つけないように土を掘っていく作業は、まるで遺跡の発掘です。


新型ウィルスで学校が休みになった子どもたちにも、レンコン掘りは大人気♪

レンコンにはビタミンCやムチン、食物繊維、タンニン、カリウムなどの栄養素が含まれ、古くから薬用としても用いられてきたといいます。レンコンが豊作だった今年は木の花でもたくさんレンコンを食べましたが、それが関係あるのかどうか、今年はビックリするくらい風邪を引く人が少なかったのです。


こんなのが土の中に潜んでます (๑´ڡ`๑)

レンコンは特に皮と節に抗酸化成分が多いと言われます。
そこでっ。
この豊作のレンコンを、皮も節もまるごとパウダーにしちゃいました!

レンコンの1日の理想的な摂取量は約100gですが、パウダーなら大さじ1杯。いつものお料理やお味噌汁などに混ぜて、さっと食べられます。クセがなく、乳酸菌と相性がいいのでヨーグルトに混ぜたり、パンやお菓子作り、ハンバーグなどのつなぎとしても使える!
お湯にレンコンパウダーとはちみつをスプーン1杯ずつ溶かした「レンコンはちみつドリンク」も、手軽に楽しめてオススメです。お好みでしょうがパウダーを混ぜても美味しいですよ。


レンコンはちみつドリンク。美味しい💕 生はちみつを入れる場合は、酵素が死なないようにぬるま湯で作るといいです。

レンコンパウダーは、木の花ファミリー直営店のカフェ&ショップ ロータスランドや、富士宮市の農産物直売所・大富士さんで販売されている他、ネットショップでもご注文いただけます。豊かな自然の恵みをそのまま、皆さまへお届けします!

50g 600円
200g 2100円

 

ただ今、今年のレンコン定植が進行中です。ご好評につき、今年はさらに作付けを増やしました。秋には、イチゴ狩りならぬレンコン掘り体験ができるようになりますよ〜。どうぞお楽しみに ★


泥の中でのレンコン定植は、日頃から田んぼを歩き慣れている田んぼ隊が担当です

 


  よ り 🌱
野菜の収穫担当のゆうこちゃんが、畑のようすをお届けします

満開の花畑!!

これは何の花だと思いますか?

実はブロッコリーなんです 🥦

花畑の中ではブーンと音がして、小さなハチさんがせっせと蜜を集めています。お花は食べるとほんのり甘いので、サラダの飾りに使ってもいい感じなんです。
私たちがふだん食べているブロッコリーのつぶつぶは、このお花のつぼみなんですよ。


中心の大きなブロッコリーを収穫した後は、脇から生えてくる小さな脇芽をせっせと収穫します。これが大きくなるとお花になるのです。


お花はロータスランドメニューの飾りとしても活躍。写真は「レインボーオムライス」。ソースの赤はトマト、白は玉ねぎ、ピンクはビーツ、緑は小松菜などの青菜の色を活かしています。

以上、収穫隊のゆうこちゃんからでした(^v^)


「畑でいつもいろんなお花見してるよ」とゆうこちゃん。絹さや畑より。


 

皆さまへ

新型コロナウィルス感染拡大に伴い

木の花ファミリーでは現在

ご訪問の受付を一時的に休止させて頂いております。

けれどもこれからも元気な食べ物を作り続け、

皆さまの元へお届けしてまいります。

どうか心も体も

地球も元気になりますように ────