星の会合 ~ A Meeting of Stars

 

天の川銀河の中心から、星が密集する太い大きな星の川が5本、渦巻くように腕を伸ばしています。

その川のうちの一本のほとりに、いのちの木がたっています。

いのちの木の根元にはいのちの泉があり、この目に見える世界と、目に見えない世界をつないでいるのです。

その水はとても美しく、今日はこの泉のまわりに星が集まって、輪になってすわり、会合をひらいています。

星たちは脇に立っている大きな命の木になっているももいろのきのみを食べながら、この広い宇宙の神秘やら、自分という星の個性について語り合うのです。

この透明ないのちの泉をひとすくい、みんなで飲みます。

そうして、鏡のような泉の水面に星々は自分の心の姿を写してみるのです。

「なんと、僕の心はこんな姿をしているんだね」「私の心って、こんなにいろんなくせがあったのね」

星々は、見えた自分の姿をもとに、皆で語り合うのです。

「私のテーマは、こういうことだとわかったわ」「きみはこうすると、もっと輝くね」など、星々の楽しい会話はつきません。

そして隣にたっているいのちの木は、皆のその話を脇でじっと聞いているのです。

この木は宇宙の叡智の木。みんなの心の学びや、一つ一つの星の心のかたちについてどんどん吸収して、たくさんのももいろの実をつけるのです。

宇宙の中の銀河の中のある場所に、そんなところがあるのでした。行ってみたいと思いませんか?

 


星の会合

2011年・星に願いを

 

今年も「おひさまハウス・ひまわり」の大ホールに笹が飾られました。子どもたちのお願い事は・・・?

 

やっぱりお願い事の定番といえば、これでしょうか?!

 

ケア滞在中のACCOちゃんも、早速想いを書いてくれました。

 

そして、想いは自分からみんなに広がっていき・・・

 

宇宙意識にまで想いを馳せる人が多かったのが、今年の特徴と言えるでしょう。

 

思わずくすっと笑ってしまった短冊は、りょうちんの「さわやかにねじれる」。(ちなみに裏には、男前にねじれる、と書いてありました。)りょうちんの「ねじれ」という個性を単にストレートにするのではなく、りょうちんらしく生かしていくことがみんなの願いでもあります。

いさどんの「世界観」講義@中央大学

中央大学の東京・八王子キャンパスにて、今年からエコビレッジ・デザイン・エデュケーション(EDE)研修が全6回の公開講演会形式で開催されています。講義のほか、エコビレッジでの実地研修として7月に学生のみなさんがファミリーを1泊2日で訪れることになっています。

主催は、中央大学経済学部の緒方俊雄研究室。緒方先生は経済学の立場からベトナムと日本のエコビレッジの研究を推進されており、ファミリーのみちよちゃんと一緒に「世界のエコビレッジ」(J・ドーソン著)の翻訳出版もされ、熱心に活動されています。

さて、この6回の講座のうち1回目の「世界観」の授業にいさどんが、2回目の「社会面」の授業にさのっちが、そして最後の「総括と展望」の授業にみちよちゃんがファミリーから講師として招かれました。

6月7日のいさどんの講義をスライドショー(動画)にまとめ、緒方研究室の許可をいただいて公開しますので、興味のある方はぜひ、ご覧ください!

(なお、講義のレポートは今月のニューズレターに掲載されています)


木の花ファミリー通信 2011年6月号

少し遅くなってしまいましたが、ファミリーの月刊ニューズレター、「木の花ファミリー通信」の6月号が発行されました。ぜひ、お読みください!ダウンロードしたい方は、こちらからどうぞ。

最近のニューズレターは、いさお、なかのん、れいちゃん、ともちゃん、あやちゃんの編集委員会で内容を考えて制作しています。ライターも少しずつ増え、多彩な紙面になってきています。あまり読まれたことのない方も、ぜひ読んでご感想をいただければ嬉しいです!

  • 巻頭言(文・ようこちゃん)
  • トピックス
    • 己を知り、地球を知る ~ 地球暦ワークショップ(文・こまねち)
    • いさどん、宇宙を語る ~ 中央大学で講義(文・さのっち)
  • みんなの暮らし
    • 今夜はみんなで映画ナイト!(文・れいちゃん)
  • ファミリー紹介
    • かなちゃんの巻(インタビューと文・ともちゃん)
  • 畑だより
    • スイカ栽培と心の学び:かずこちゃん(インタビューと文・いさお)
  • 今月の木の花菜食レシピ
    • たかきびのジャージャー麺(調理・のんちゃん)
今月の木の花菜食レシピ、たかきびのジャージャー麺

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スイカが教えてくれたこと

オフィスチームのいさおです。畑ブログにはめったに顔を出さないのですが、今日は、ニューズレター用に僕がかずこちゃんにインタビューした原稿を掲載したいと思います。ニューズレターにはこれを4分の1ほどに圧縮した内容を載せるのですが、原文もとてもいい内容なので、ブログに残しておきたいと思います。

スイカのお世話をする和子ちゃん。楽しそうです!

今日、スイカの交配(受粉させること)をした。交配は、蜜蜂さんに頼ってもいいんだけど、人間がしたほうが確実。耳かきの後ろについている綿を使ったり、雄花を直接つけたりした。私は知らなかったんだけど、いさどんがスイカを担当していた頃は交配をしていたそう。

スイカ作りは、難しい。いさどんが担当していたときから、毎年、スイカは苗作りが課題だった。今年はわたわた(編注:ファミリー同然の付き合いをしている自然農法センター研究員の石綿薫さん)に聞いて、専用の温床を作り、苗を育てる温度を高く設定した。土に空気の層ができていると良いと聞いて、そのような工夫もした。その結果、芽がきれいに出揃って、これはいける!と思った。長年の課題が解消して進歩したことがわかった。

例年は、苗の生育が揃わないだけでなく、アブラムシがやたら出ることにも悩まされた。それが、今年は肥料を極力減らした結果、アブラムシが出なかった。

去年もスイカは作ったけど、いさどんも忙しくて手をかけられなかったし、ひろみちゃんも私もよくわからなかったので、ほとんどできなかった。そのときに、来年こそ!と思った。ひろみちゃんも、来年はかずこちゃんやる?って言ってくれていた。そういうこともあって、今年担当することになったのだけど、やるからにはいいスイカを作りたかった。よし、やるぞ!って感じだった。

5月の初めに苗を畑に植えたときに、勢いがあって、やっぱり今年はいける、と思った。とはいえ、自分流にやると失敗のもとなので、わたわたやいさどんにまずしっかり聞いて、慎重にやることを心がけた。

たとえば、スイカの親蔓を止めるタイミングがあるのだけど、わたわたにどのくらいの時期で止めたらいいのかを聞いたら、子蔓が伸びようとするタイミングを見計らうんだよ、と教えてくれた。よく見ていたら、ここだ!というのがわかった。

苗を定植する場所は、みんなが土づくりをきちんとしてくれたり、きれいに茅を敷いてくれたり、いい環境を整えてくれた。その場所がとてもいい空気になっている。見てくれたわたわたも、スイカがエネルギーを出していると言ってくれた。

世話をしはじめると、夢中になって対話をしたりして、ここまで作物に愛情をかけたことはなかったな、と思った。スイカが可愛いし、愛情をかけることでスイカも喜んでいることを感じる。そんなスイカの様子をみんなに見てもらうことで、またスイカも喜ぶ。スイカと対話していると、周囲の環境と一体化して、瞑想しているときのような感覚になったりする。

心によって景色が変わることを実感している。以前、この世界は尊くて美しい、といういさどんの話があって、それを聞いたときはどんな世界なんだろうと思っていたけれど、ああ、これがそうなんだな、って思ったり、人の心の美しいところが見えて感動したり、景色がいつもより美しく見えたり、そういう心の状態があった。

スイカの世話をしながら、昔、スイカを担当していたいさどんを後ろから追いかけていた頃のことを思い出した。いさどんはスイカにすごく愛情をかけていて、作物を丁寧に扱うこと、たとえば愛情をかければつるは絶対に踏まない、などと叱られながら教わったことを思い出した。あの頃はお手伝いだったけど、いさどんがこんなふうに愛情をかけていたのか、ということが思い出されて、いさどんの気持がわかった気がした。ひろしさんと一緒に世話をしていると、けっこう雑なところがあって、葉っぱを折ったり、蔓を踏んだりするんだけど、昔は私が注意されていたのに、今は注意する側になった。

スイカはデリケートなので、蔓には極力触らないようにしている。わたわたは蔓を動かしてビニールに入れる方法を教えてくれたのだけど、いさどんは蔓が可哀想だと言う。それを聞いて、そうか、私は何も考えていなかったな、と、動かさない方法を取ることにした。

いさどんにいろいろと報告していると、じゃあミツバチを持って行こうか、と言ってくれたり、交配のときは畑までついてきてくれたりした。私がスイカに集中しすぎていると、他にもいろいろやることはあるから、バランスが大事だね、とアドバイスをもらったりした。たっちゃんは、いろいろ勉強していって、この愛情をいろんな作物に広げていくといいね、と言ってくれた。愛情を広げていくというのは、作物に限らず、たとえばケアで滞在している人に対してなど、他のすべてのことについて言えることで、スイカづくりを通して、そういうことを学ばせてもらっていると思う。

ファミリーはお金のために作物を育てているのではなくて、愛情をかけて育てるプロセスの中で、作物から心の学びをいただいている。作物と会話をすることが大切なんだけど、作物は言葉を話さないから、いろんなことを見極める必要がある。そしてそれは、自分の心がクリアになっていかないと見えない。何に関してもそうだと思う。注意して眼を向けることも必要だけど、自然な気づきがあることの方が大事。神様に心を向けていけば、意識して自分が愛情をかけよう、と思わなくても、流れはスムーズになるはず。それがポイントだと思う。神様とつながっていれば、必要なことが必要なときに起きる。

最近は、それが目で現象を見るようによく見える。作業でも、自分が神様とつながっていると感じているときは、思った以上にスムーズに事が運ぶ。そういうことが、日常の作業で確実に見えてきている。普段のなんでもない日常の中で、一人でいるときでも、神様とお話ししていたり、誰かを思ったりしている。

最近、私の中では大人ミーティングのウェイトが高い。ファミリーはよく、ミーティングを17年間一番大切にしてきたって言うけど、そうは言っても眠たくなったり、身が入らなかったりする自分をやましく思う心があった。どうしよう、って。

でも、生前葬の後くらいから、これではいけない、自分たちで作っていかないといい場所にはならない、って。どうやったらいい場所になるだろう、と考え出すと、ふとそういうことが湧いてくる。その思い浮かぶことが、それをやってみなさいよ、と後押ししてくれているように思えた。たとえばみんなが考えるような話題を提供してみよう、とか、そういうことをひとつずつ実際にやってみて、みんなの反応を見て、やってよかったって思えた。ひとつ自分を前に押し出すことで、たとえば私は人に伝わるように話すことが苦手だったのだけど、それをクリアしたい、という思いが湧いたり、なかなかメンバーの全員とは会話できないものだけど、ミーティングでシェアすることでみんなと思いが通じたり、自分の想いをシェアすることの良さを実感して、やっていくようになった。

これまではどちらかというとミーティングを積極的に作っていく側ではなくて、聞く側だったが、今はミーティングを振り返ったり、もっといい場所にするにはどうしたらいいか、と考えるようになって、いろいろな想いが湧いてくるようになった。その想いを出して、自分を空にすると、もっと入ってくるようになった。ずいぶん、今までの感覚とは変わってきたと思う。求めれば求めるほど、それに見合う気づきがあったり、流れがスムーズにいったりしている。

以前は何か問題事があって落ち込むと、なかなかそこから立ち直れなかったけれど、今は何かあると、自分が悪い流れをもらったことをまず認めて、失敗をバネにしよう、と思えるようになった。たとえば、この前、交通違反で罰金をもらったが、それだけみんなのお金を使ったのだから、学びに生かさないともったいない、って。そうやって生かすことによって、みんなのためにもなる。最近は、どちらかというとプラス思考になった。そうすると、日々の生活でも、いろいろ考えるようになった。どうやったら、ここがいい場所になっていくのかな、って思ったり、滞りのある人には声をかけてみよう、って思ったり。みんなと一緒にやっていこう、って。