無肥料栽培で大根母本選抜

約5年前から、わたわたと採種を続けてきた宮重大根です。5年間無肥料環境で自家採種を継続してきました。大根を収穫後はエンバクを蒔いて、大根を播種する2ヶ月前に鋤きこんむというやり方です。年々、出来が安定してきました。今年は5年間の中でも最高の出来にしあがりました。環境も安定してきたのか、大根を播種した後は、除草も全くせず、収穫を迎えました。大根による大根のための圃場環境が整っています。病気もほぼ出ない状態です。

そして、この種が晴れて、来年から自農センターから販売されることになりました。みなさんも是非つくってみてください。肉質が緻密ですいりが入りずらく、低肥料でも育つように育種されてます。

そして、わたわたはじめ、自農 センターの研究員さん2名ととファミリーの総勢十数名で大根の母本選抜をしました。

母本選抜前の大根の様子。きれいな葉っぱ。病気もほぼ無い感じ。

全て抜いてから根長の長いものから短いものの順に並べていきます。

母本用の株を選抜していきます

母本用に選び出したものを軽トラにつんで採取用のハウスに運びます綺麗な母本を200本ほど選びだしました。

5年間の取り組みがようやく実り、品種になりました。!!わたわた喜びの表情!!そして、ありがとう

採種予定ハウスに移して母本を植えつけていきます

      

こちらは、となりで自家採種している漬物大根です。耐病干し理想と木の花の宮重の根長の長いものを掛け合わせて、種取りのしやすい漬物大根を育種しているところです。今年で2年目。あと3年くらいすれば安定するかなーというところです。

 

 

 

 


アブラムシについて(わたわた)

今年は、ハウスのトマトの温室コナジラミやアブラムシに対して、土着天敵だけでなく、それを補う微生物資材などをつかってみました。
トマトに関しては、かなり被害を抑えることができました。現在、イチゴの無農薬高設栽培を今年から始めてやっているのですが、アブラムシがなかなか抑えられないでいます。今日、土着のアブラバチがいるハウスからアブラバチに帰省されたアブラムシのマミーをかなりイチゴハウスに導入したのと、そこに生やしてあった大根にも天敵がいたのでそれを移植。てんとう虫、ヒラタアブの幼虫なども移入しました。その上で、さらに、コレマンアブラバチを購入してダメ押しをしようと思ってます。また、イチゴのハウスには、ところどころ、麦と大根が天敵の住処をつくるために蒔いてあります。イチゴもトマトの件もわたわたに相談をしながら進めていますが、今日、ブログでアップしてくれた内容があります。それがとてもよくまとまっているので、シェアします。いつも勉強になります。ありがとう。
 
■以下、わたわたのブログからわたわたが寄稿してくれました。
アブラムシは作物栽培で最も初歩的な害虫だけど、天敵がある程度定着しているような安定した生態系を整えていっても、最後まで随所随所で出てきて悩みどころになる虫さん。作物自体がある程度健康だと問題にならないことも多いけれど、ちょっとした管理ミスや悪天候などで作物が体調を崩すと一気に増殖して、そこそこ健康だったものにまで繁殖し出すと手がつけられなくなったり、葉が奇形になったり、ウイルスが感染するなどして作物の回復が著しく困難になってしまうことも多い。普通の農家さんでは、農薬で防げていることが多いのだけど、農薬とて万能ではなく、短期の対策として考えても作物が不調に陥っていると、農薬をかけてもかけても増殖が止まらないとか既にウイルスに感染してしまって手遅れなんてこともある。作物生理や生態系を全く考慮せずに農薬だけで密度を低く抑えようと思うと、かなり的確な薬剤撒布が必要で、しかも特定の卓効を示す薬剤に対して薬剤抵抗性が発達しないように注意していく必要がある。安価な古い農薬にはアブラムシに有効なものが多いのだけど、古い時代の農薬は天敵も殺してしまう非選択性のものが多くて、防除が生態系を不安定にする要因をつくってしまうというスパイラルに陥る。初めは効いた農薬が効かなくなる、使う量や頻度が増えていってしまうのは、アブラムシが示してくれる作物の健康の変化に気付かなくなり、アブラムシが好む作物の生理状態を放置し、さらにアブラムシ自体が農薬に強くなったり、アブラムシの増殖を抑えていた生物のつながりを壊してしまうから。とりあえず農薬を撒いておけば、作物が不健康であってもアブラムシが増えないから、作物管理が細やかでなくなる。その上で自体を悪化させる結果を持つ手段を唯一の対策として頼ってしまうっていうのは、あまり賢いやり方ではないだろう。

農薬の害はそれ自体の毒性のことよりも、作物と向き合う姿勢、作物生理や作物生育を成り立たせている生き物の世界を気遣えない農業を生み出すってところにあるのではないかと思うし、悪循環に陥る手段に頼り切ってしまうのは好転する可能性を自ら断ってしまうってことであり、それを考えもせずに使い続けてしまう農業界でいいのか人類ってことだと思う。最近は特定の害虫にだけ効く選択性農薬っていうのが主流になってきているので、かつてよりはむやみに虫を殺さないので少しはましになっているのだけれど、その少しはましってどういうことなのか、結局生態系を意識しなければ化学物質だけで農業は出来ないってことが多くの農業者に正しく伝わらなかったら、やっぱり自分の圃場の自然をちゃんと観察して農業を営むっていう姿勢は育たないのではないかな。農薬をつかわなければいいって単純な話ではなく、自然の営みの1つである農業として、当たり前の考え方をしましょうってことなんだけどね。

さてアブラムシについて。 微生物農薬は悪循環に陥りにくく、使い方によっては耕地生態系のバランスを作物が健全になる方向に回復させる手段になりうる方法の1つで、ペキロマイセス・テヌイペス菌(ゴッツA)とボーベリア・バシアーナ菌(ボタニガードES)はアブラムシに感染して虫の体をカビさせる微生物(糸状菌)。感染して死んだ虫から胞子が放出されるので、うまくいくと次々とアブラムシに感染が広がって、アブラムシ密度が低く維持できるようになる。全滅まではしなが、大量増殖しなくなる。多くの天敵生物には殺虫効果がないので、アブラムシが大発生しそうな状態になったときはとても有効と言える。

作物の健全育成、作物の生理状態を健康に保ち、耕地生態系にも天敵やただの虫がいっぱいいて、アブラムシが代増殖しにくい環境をつくることを前提にして、もしアブラムシが大量発生する兆しがあるときに利用するとしたら、より安定してアブラムシを含む害虫密度が低く維持できるだろう。予防的に使っても良いのだろうけど、天然の寄生蜂やテントウム、ヒラタアブ、クサカゲロウなどがある程度いて、アブラムシがいても増殖していかないことが明らかなら、これらの薬剤は切り札としてとっておいても良いだろう。切り札があるっていうのは、周囲から害虫が飛び込んでくる畑の位置環境や昨今の不安定な気象条件のもとでは有効な手段だと思う。

しかし(しかも?)、この切り札には弱点もあって、低温や乾燥する条件では、菌を撒布してもアブラムシに感染できない。天然の天敵や作物自体の健康さで安定を目指しつつ、非常時に奥の手として使いたいところだけど、条件によっては使えないときがある。これからの季節なんかはかなり微生物には不利ってことになる。
そうなると、微生物系が使えない場合は、天敵生物資材が良いのだろう。コレマンアブラバチ(アフィパール)とショウガクタマバエ(アフィデント)っていうアブラムシに寄生する生物が市販されている。低温期はコレマンアブラバチ、高温期はショウガクタマバエの方が働きが良いらしい。これを放飼して圃場で増殖させる。天然にもこれらの生物はいるけれど、アブラムシが増えないと増えないので、天然の増殖を待っているとアブラムシによる実害が出てしまう。なので、市販のこれらの生物を放して、一気に密度を上げてしまうように一斉にアブラムシに寄生させる。バンカープランツなどを使って餌となるアブラムシを養って、土着天敵を増やす策をとれば、購入天敵はそのうち土着の天敵と区別着かなくなるかもしれないが、要は安定して天敵が定着して、アブラムシの大量増殖がなくなればいいので、そうやって定着・増殖させる方法を併用すると良いだろう。

切り札微生物にも弱点があったり、天敵も天敵自体の生態や棲息環境に配慮しなければならなかったり、今までの化学農薬に比べたら面倒くさい。でもそれがミソだろう。効果が出るように作物や周辺環境を観察し、それを前提にして働く仕組みっていうのは自然界そのもの。そうやって条件をつくりあい支え合って生きている。作物も人間もその一員だもの。そのことを共感して作物に向き合えるようになると、細やかな気づきが生まれ、作物に合わせた管理が出来るようになると思う。意識が作物を育ててるって段階への入り口になるのかなって思う。


そば収穫祭

 今日は、そば収穫でした。昨日に続いて、人海戦術戦略です。この規模で手がりはなかなかですよ(笑)来年からは、コンバインを検討してます

収穫前のそば畑

みんなで一斉収穫

 

午前中のおやつ。陽気がいいので、しばしお昼寝。

 

収穫シスターズ(みちよん&ちなっぴー)

土がつかないようにシートに回収します

回収隊のまこっちゃんと、ゆうくん。パワーのある二人が担当

かとけん(左)とつくつく(右)。「イケメンだから僕もとってくれ」とつくつく

2反の収穫を終えました。今年は、合計で5反分の作付

午後の手作りおやつ。今日は手作りドーナツ

寒くなってきたので、ハウスの中でおやつ。今日もお祭騒ぎでした


さつまいも収穫祭

今日は、みんなでサツマイモ収穫。ただいま、今年最後の農繁期の真っ只中です。収穫と保存、来年の為の土作り、緑肥まき、麦まきなどまだまだやることいっぱいです

さて、今日は、ひと霜おりたので、ほりあげて温かいところに保存します。今年の面積は、2反5畝。品種は、紅東、春小金、黄金千貫、パープルスイート、人参芋、泉13号、シモン芋、安納芋などです。サツマイモは、基本無施肥。サツマイモ→エンバク(緑肥)→落花生→(エンバク緑肥)→サツマイモの輪作体系で固定してます。この作付体系で基本、無施肥で栽培できています。サツマイモのネコブセンチュウをエンバク、落花生で予防していくためと、緑肥による有機物の補給もかねてます

芋ほり機でほりあげていきます

トラクターの旋回位置は手でほりあげます

収穫風景

紅東と安納芋

ファミリーとヘルパーさん、総勢25名で芋ほりです。これは午前中の休憩のひとこま

一旦ハウスに貯蔵します。この期間に来年の種芋を選別し、終わったら地下の室に保存していきます。ムロは冬でも12度以下には下がりません。

夜は、あったかいマットをかけて保温しておきます。

 

午後、収穫がおわってハウスに貯蔵してからおやつ。午後は、30名参加してくれました

 

バックには、赤富士

雲も綺麗でした

少し時間があまったので、みんなでキノコの収穫。これは、なめこです。そして、夜は、なめこのみそ汁であったまりました。

ひらたけです

今日は以上でーす

 


京都・乾窓禅院にてイベント開催

12月16日(日)、
京都のお寺、乾窓禅院(けんそうぜんいん)にて
木の花ファミリー出版記念イベントを開催します!

 

林少山 乾窓禅院

 

今年3月の東京を皮切りに、三重、福井、富士宮、大阪、福島、石川と、
回を重ねるごとに確実にパワーアップしてきたこのツアー。

8度目となる今回の開催を企画してくれたのは、
エコビレッジ・デザイン・エデュケーション(EDE) in 木の花ファミリー」第一期受講生である
よんちゃんこと李勇熙(り・よんひ)さんです。

 

EDE卒業の日、未来への想いを手にするよんちゃん

 

 

今回は、木の花楽団コンサートやプレゼンテーションに加えて、
イベント終了後の交流会では
木の花の健康やさいと ただ今料理修行中のよんちゃんのコラボによる
韓国風鍋料理をご用意!!

おりしも時はクリスマス・シーズン。

「涙があふれた」「心が軽くなった」 「自分の進むべき道筋が見えた気がした」
そんな多くの声をいただいてきたこのイベントで、
日常から宇宙にまで視野を広げながら、宗教や国籍の枠も越えて、
みんなでワイワイお寺で少し早いクリスマスを楽しみましょう!

みなさんも、ぜひ自慢の一品料理をお持ちください!

 

以下、イベント詳細です。

 

 

【日時】
2012年12月16日(日)
14:30開場/15:00開演/18:20より交流会

 

【会場】
乾窓禅院
京都市上京区仁和寺街道御前西入る100m北側
(山城温泉の隣です)

 

【内容】
第一部:木の花楽団コンサート
休 憩:木の花の手作りおやつをどうぞ。
第二部:創立メンバーいさどんのお話し+質問タイム
交流会:韓国風鍋料理+一品持ち寄りで楽しく交流♪

 

【料金】
事前のご予約2,500円/当日参加3,000円 おやつ込
(小学生未満無料/小学生500円/中高生1200円)

*交流会は別途500円
(小学生未満無料)

 

【ご予約】
お電話またはメールにて木の花ファミリーにお申し込みください。
電話: 0544-66-0250 (担当:池谷)
メール:event@konohana-family.org

または、こちらのfacebookページでもご予約を受け付けています。

 

【アクセス】
お寺は敷地が広いため、グーグルマップなどで調べてもわかりにくいです。
南門を目指してください。
http://goo.gl/maps/Ydpfl (乾窓院入口)

近くで迷った場合、乾窓禅院の隣りにある
「山城(やましろ)温泉」という銭湯を尋ねてください。
あるいは、「仁和寺街道(にんなじかいどう)・御前通り(おんまえどおり)
西入る北側 山城温泉東隣」という言い方でも通じます。
タクシーに乗られる方もこの言い方でOKです。

◆自転車で来られる方
(北から)
北野天満宮の正面にある細い道、御前通り(おんまえどおり)を下がり、
最初の信号を西へ 銭湯が右手に見えます。
(西から)
西大路仁和寺街道の交差点が大将軍です。
大将軍を東へ信号よりも手前に 銭湯が左手に見えます。
(南から)
丸太町御前通り(北西角にフレスコ )を北に上がり、最初の信号を左(西)へ。
銭湯が右手に見えます。

◆市バスで来られる方
・北野天満宮前で降りたら、上記の(北から)と同様に歩いてください。
・大将軍で降りたら、上記の(西から)と同様に歩いてください。

◆阪急で来られる方
・西院駅で下車
北向きの市バスで北野白梅町方面のものにのり、上記「大将軍」で下車
・JR円町で下車
徒歩で15分程度 西大路通りを大将軍まで北上し
上記(西から)と同様に歩いてください。

◆車で来られる方
近くのコインパーキングをご利用ください。
お寺の駐車場はお参りの方のためのスペースですので、
イベント参加者のみなさんは恐れ入りますが、
コインパーキングをご利用いただくか、公共交通機関を利用してお越しください。

 

 

その他、ご不明な点はどうぞお気軽にご連絡ください!