石巻市・網地島で毎日ゴミ拾いに挑戦!

被災地である石巻市網地島にて、人と人が助け合い、自然と調和したコミュニティを築くことを志しているリックさん。
EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)@木の花ファミリーの存在を知り参加を強く望みました。
しかし、予算的に厳しい状況にあったリックさんは、私たちと相談してEDE受講費の寄付を募ることにしました。
ファンドレイジング・サイトであるJustGivingにて掲げられているリックさんの“チャレンジ”がそれに当たります。

JustGivingには社会貢献活動をしているNPOが数多く登録されています。
そんなNPOを応援することで社会を良くしたい!
もしあなたがそう望んだら自らチャレンジを掲げます。
チャレンジの内容はマラソンでもダイエットでもヒッチハイクで日本横断でもなんでもOK。
あなたのチャレンジを応援する人からの寄付がそのままNPOへ届けられるのです。

こんなことが出来るJustGivingにて、
リックさんは1ヵ月間網地島のゴミ拾いをするチャレンジを掲げました。
リックさんのゴミ拾いへの寄付はNPO法人ぐりーんぐらすに入りますが、
それはそのままリックさんのEDE受講費に充てられるのです。

愛犬と一緒にゴミ拾いにまわるリックさん。
愛犬と一緒にゴミ拾いにまわるリックさん。

被災によって網地島にはたくさんのゴミが生まれました。

網地島のゴミのや山

このゴミは最近のもので、島の真ん中の空き地に集められています。
たくさんのゴミですが、昨年の夏に比べるとゴミ山はかなり小さくなっているそうです。
地震の被害を受けた家はショベルカーで解体されここに運ばれてきました。

それらの家をもし丁寧に解体していれば、
それだけの時間や余裕があれば、
リサイクル出来る材料は多かっただろうに・・・

有効活用が難しいゴミを前にしてリックさんは暗澹たる気持ちになるそうです。
それでも、そんな状況の中、リックさんは自分に出来る最大源の努力をしています。

リックさん手作りの犬小屋
リックさん手作りの犬小屋

写真の犬小屋は震災以来少しずつ集めていた流木を使用して作成されました。
流木を再利用することはモノを活かすことであり、カオスから平和を生み出すことになる。
そう確信しながらも、リックさんは流木が元々は誰かの家だったことにも想いを馳せています。

リックさんが1日で拾い集めたゴミ。
リックさんが1日で拾い集めたゴミ。

このチャンンジも今日で10日目を迎えています。
日々、こつこつとゴミを拾い続けるリックさん。
そのゴミから島の人々の生活を想い、想像し、愛を向けるリックさん。
その先にあらゆるモノが大切にされるコミュニティを心に描いています。

網地島に人と人、人と自然が調和したコミュニティが出来るように。
それが東北地方の復興を支える光となるように。

リックさんのチャレンジへの応援をよろしくお願いします!

※英語のサイトですが、リックさんの日々のチャレンジはこちらから見ることが出来ます。


「出会いの年」最初の「木の花ファミリー通信」です!

ファミリーの月刊ニューズレター「木の花ファミリー通信」の新年号が発行されました!ぜひ、お読み下さい。

  • 「出会いの年」に向けて
  • 出版記念イベント@京都・乾窓禅院
  • リックさんの挑戦
  • 畑だより

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手作り工房「つどい屋」オープン!

以前からファミリーと親しい付き合いのある狩野純一さん(じゅんくん)がパートナーの玲子さんと共に手作り工房「つどい屋」というお店を昨年末さいたま市のオープンしました。「つどい屋」では作り手の想いがこもった食料品や食材を集めお客さんに提供しています。そして木の花ファミリーの商品も扱ってくれています。

さいたま市に住む僕はお正月に帰省した時、よしどんやちーちゃん、まりんと共に「つどい屋」に立ち寄り2人とお話しをしました。僕らが立ち寄ったわずかな時間の間にも3、4組のお客さんが訪れ買い物をしていかれました。純くんも玲子さんも一人一人のお客さんに丁寧な対応をしていて、お客さんとの間に心の交流があるのを感じました。ファミリーのお菓子やはちみつ、お米などが綺麗に陳列され、会話を交わしながら、お客さんの手元に渡っていく。そんな様子に触れることが出来て嬉しくなりました。

玲子さんはローフードの専門家でChokoRekoというローチョコレートのブランドを立ち上げています。「つどい屋」では彼女が作成したローチョコレートを購入することも出来ます。少し味見をさせていただきましたが、優しい味でとても美味しかったですよ。

お近くの方は是非、「つどい屋」に顔を出して見て下さいね。
きっとそこから温かい繋がりが生まれると思いますよ。

ファミリーの商品の陳列棚です。手作りで味わいがあります。
ファミリーの商品の陳列棚です。手作りで味わいがあります。
玲子さん手作りのローチョコレート。とても可愛らしいデザインです。
玲子さん手作りのローチョコレート。とても可愛らしいデザインです。

▶手作り工房 つどい屋
さいたま市北区盆栽町79光ビル1F
東部野田線・大宮公園駅徒歩
Tel&Fax: 048-780-2418
営業時間: 10:00〜19:00
定休日: 日・月曜日


信州ぷ組ツアーレポート

先週末、長野県に住んでいるわたわたとともに、
わたわたも参加している長野県の新規就農者の集まりである
信州ぷ組」のみなさんがファミリーを訪れました。

 

130114-160819
信州ぷ組のみなさんと一緒に

 

3日間の滞在の中で、当初はやや緊張気味だった表情がみるみる和らぎ、
家に帰って家族からも「よほど何か心満ちて帰ってきたんだね」という言葉を
かけられたメンバーもいたほど、濃厚な時間を過ごすことになったぷ組のみなさん。
その3日間のレポートを、わたわたがまとめてくれました。

 

ウェルカムコンサートにて
ウェルカムコンサートにて

 

ファミリーと一緒にどんど焼き
ファミリーと一緒にどんど焼き

 

リーダーシップ研修の1コマ
リーダーシップ研修の1コマ

 

 

*     *     *     *     *     *     *

 

わたわたです。1月12日〜14日の二泊三日で長野県の新規就農者でつくる「信州ぷ組」のメンバー9名がファミリーを訪問し、コミュニケーション・ファシリテーション講座を受講しました。これまで木の花ファミリーで培われてきた人と人とのつながりを大切にして心を磨いて生きるという精神性を学び、仲間づくりや農業者として地域社会での活動に役立てたいとの要請から実現したもので、これまでのEDEや講師派遣などで実績のあるプログラムのなかから、今回の目的に沿うように構成して提供しました。メイン講師はみちよちゃん、そしていさどん&みかちゃんがつとめました。わたわたも受講生として参加しました。

信州ぷ組は農業技術の勉強会を通して情報共有や交流を図り、技術向上と経営安定、地域社会の活性化に貢献することを目的として、互いに切磋琢磨しながら、農業者として一段高いレベルへと誘い合うと規約で謳っており、この企画もひとりの人間としての成熟を意図して企画されたものでした。

そこで「一段高いレベルへ誘い合う農業者育成講座〜自己と他者を知り、相互に活かし合いながら地域に活力を与えるリーダーになる」という全体テーマを設定し、日常のなかで意識することの少ない仲間や周囲の人たちとのコミュニケーションを見つめ直し、コミュニケーションの取り方、自分の表現を知って、自分の根っこを理解すること、さらに場を読み、自分の意見を的確に表現しながら、人の意見を引き出し、全体での共有意識・共感を引き出していく能力を高めることを目標にしました。

1日目はファシリテーション講座でした。まず理論的なところを講義した後に、30分程度、ぷ組員にとって興味のある議題を決めてもらって、2人がファシリテーター実習をやってみました。中立な立場で場を盛り上げることや話の内容を整理して場に戻すといった働きは、議論の内容を真剣に聞きつつも、それに飲まれることなく常に全体を見渡していることが必要であり、なかなかの難しさでした。後から周りのみんなからのフィードバックでファシリテーションを見直すと、理論で聞いた話が具体的になり、認識が深まりました。家族や農園スタッ フのミーティングや地域の会合などでもファシリテーションを応用したいという感想が聞かれました。

2日目は朝から木の花ファミリーの農場・施設見学、そして「どんと焼き」に参加し、木の花楽団の演奏で、みんなで歌って踊りました。午後からはコミュニケーション講座のメニューの1つのリーダーシップ研修がありました。まず屋外で行う単純なゲームを通して、その場の状況に応じてリーダーシップを生み出すことを体験し、その後ゲームの感想やそこから学ぶことは何かを話し合いました。ゲームの目的を達成するには、皆で知恵を出し合う必要があるのだけど、そういう雰囲気がつくれたかどうか、心をどこへ向けていたかなどをシェアし、状況に応じて1人1人が意識してリーダーシップをとることを学びました。次にコミュニケーション講座です。コミュニケーション講座では、ただ漫然と感情のままに人と話をするのではなく、(1)正直に話すことや思惑を持たずに情報を伝えること、(2)相手の心を聴くこと、(3)相手を知り、認めること、(4)自分へのアドバイスを受け取 る=全ては学び、(5)精一杯やったら自然な流れに委ねることという視点で自分をチェックすることがスムーズなコミュニケーションの基本要素であると学びました。途中に会話のミニ実習も入れながら、自分で話しながら自分の心を観る、相手の話の奥にある心を受け止めることを意識して取り組みました。何気ない会話も、相手の心を意識することで自分の心にも共感や喜びの心が湧いてくることを発見しました。質問をするにしても、相手の思い・ビジョンや可能性を膨らませることができるのでした。また損得や駆け引きなどで自分を守らないことも大事な要素で、全体にとっての大事は何か、それに自分を役立てると意識することで、自分の小さな臆病心を乗り越えて自らを成長させていけるということを学びました。

夕飯を挟んで夜は、地球暦を使った己読み(こよみ)の基礎講座。地球暦から自分を生み出したときの太陽系の意向(つまり天命)を知るという方法です。太陽系の惑星は太陽の周りを円運動をしているように思われますが、実際は太陽自身が銀河系を回る旅をしているので、惑星たちは太陽のまわりをラセン状に渦巻いて進んでいるのです。太陽自身も惑星の運動から影響を受けて揺れ動かされながら、銀河を進んでいます。途切れることなく、ある日ある時の惑星の配置が次の太陽系の形を決めていて、それが連なって運動し続けているわけです。この地球上で起きていることも全て、太陽系全体のイベントの1つであり、それは地球とつながった太陽や惑星たちの動きから絶えず影響を受け、また地球上のいろいろな動きの延長上に、太陽系の運行も影響を受けるということと相互に影響し合う関係なのです。だから生まれたときの惑星配置というのは、その何年後か何十年後のある配置をつくっていく原動力であり、何の関係もないのではなく、大いに関係があるのです。その人から湧いてくるものを得て法則を見出してきた木の花独特の見方を教わりました。

3日目は木の花独自の魂の形(カルマ)を読む方法と己読みとを組み合わせて、人の心の構造や傾向を知って、適切なコミュニケーションをとる基礎にするための方法を学びました。とはいえ、このカルマ読みはそれだけやっても丸1日以上かかる内容で、実習をやりながらでないと深まらないものなので、これも概論のみです。それでもボリュームたっぷりでした。前段のコミュニケー ションの精神を学び、日々の生活での実践に活かす手法であると思われました。講座では、教材として、2人のカルマ読みと己読みを組み合わせた、心の構造解説がありました。

昼食を挟んで、午後は3日間の振り返りタイム。
改めて全体を振り返ると、ファシリテーションの概念をちゃんと勉強できたこと、コミュニケーショ ンについて重要なポイントを体系立てて理解できたことが大きく、その上で心の傾向を読む方法も生きてくると思われました。ぷ組メンバーの感想も、地域や仲間とのコミュニケーションで活かしていき、実力を付けていきたいという前向きのものばかりで、世界観が一気に広がったという声も聞かれました。

今回初めて木の花ファミリーを訪問したぷ組員から、世間一般の環境では絶対に触れることのない情報を得ることができ、感動したという感想も聞かれました。木の花ファミリーとのつながり、その縁を結べたのが信州ぷ組であり、今というタイミングであることも単なる偶然ではないと思っています。感謝という表現を通り越して、ただただ有り難いです。ぷ組は1人1人が自立して輝きそしてつながること、人間として成長していくことがグルー(glue)です。グルーのもとに人が集まって活動し、そのグルーが絶えず確認されるのならば、そこはコミュニティなんだと思うのです。そういう意味で、今回の講座はコミュニティ同士の出会いでもあったのだなと思いました。

 

*     *     *     *     *     *     *

 

 


2013年は「出会いの年」

新年明けましておめでとうございます!

 

元旦の朝、宮ノ下広場にて
元旦の朝、宮ノ下広場にて

 

たいへん遅くなりましたが、改めまして新年のご挨拶をさせていただきます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

年々にぎやかになる木の花ファミリーのお正月。

大晦日は、コマネチ&あいちゃんによる手打ち年越しそばを食べた後、
みんなで1年間を振り返りながら「年越し大人ミーティング」。
“結びの年”と言われた2012年も、ほんとうにいろいろな出来ごとがありました。
そしていよいよ年越しの瞬間。みんなでカウントダウンをし、一斉に
「あけましておめでとー!!」

 

大盛り上がりです
大盛り上がりです

 

歌って踊って子どもと夜通し卓球をやって
翌朝は宮ノ下広場に初日の出を見に行きました。

 

元旦の初日の出
2013年初日の出

 

そしてみんなで太陽に向かい、「あまてらす〜おおみかみ〜」と言いながら
陽の光をばくっと飲み込みました!

 

「あまてらす〜おおみかみ〜」
「あまてらす〜おおみかみ〜」

 

あやしいです
あやしいです

 

その後は、普段は田んぼや畑で活躍しているメンバーもキッチンに入って
メンバー(と言ってもほとんど女子)総出でおせち作り!
夜の食卓には食べきれないほどの見事なおせち料理が並びました。

 

写真中央は木の花名物エビフライならぬ「エッ?!ビフライ」。中身は卵とお野菜です。
中央はエビフライならぬ「エッ?!ビフライ」。中身はたまごとお野菜です。

 

2012年12月21日は
地球の北半球では1年でもっとも夜が長くなる冬至でしたが、
なんと25800年ぶりの“銀河の冬至”でもあったそうです。
というわけで、おせち料理の芋きんとんもこのとおり。

 

銀河の夜明け芋きんとん
銀河の夜明け芋きんとん

 

♪おせち料理の詳細は木の花ファミリーフェイスブックページでご覧いただけます♪

 

 

そう、銀河の夜が明けた2013年、
木の花ファミリーでは今年を「出会いの年」と位置づけました。

実はこの銀河の冬至に先立つ昨年12月17日、
京都でのイベントを終えたメンバーたちが同じ京都市内にある鞍馬寺を訪ねました。
鞍馬寺は、毘沙門天・千手観世音・護法魔王尊を三身一体の「尊天」として祀る
ちょっと変わったお寺です。
この三身のひとつである護法魔王尊を祀る魔王殿で、
闇のピークである冬至に向かうこの日、いさどんは
人々の恐れる魔や闇の意味、そしてこれから向かう時代について、
以下のように語りました。

 

 

人々に忌み嫌われる「魔」。
けれども実は、大切な意味があるのです。

お正月の門松は「魔よけ」の意味を込めて刃を模ったものですが、
木の花ファミリーでは今年、魔を歓迎する気持ちを込めて、
こんなかたちの門松をつくりました。

 

刃の先を削いだ門松
刃の先を削いだ門松

 

 

さてさて、
2013年はいったいどんな「出会い」が待っているのでしょうか。

皆さま、今年もどうぞよろしくお願い申しあげます!