リックさん(網地島在住)への寄付額目標に達しました!!!

2月17日からいよいろエコビレッジ・デザイン・エデュケーション(EDE)が開催されます。
今回のEDEは日本各地から15名の参加者が集まりますが、
そのうちの一人、リック・ミッケルソンさんは被災地である宮城県石巻市網地島に暮らしています。

リックさんは先日このBLOGでお知らせしたとおり、EDE受講料の寄付を募っていました。
毎日網地島のごみを拾うチャレンジを掲げ、その様子をご自分のBLOGにUPしています。)

愛犬と一緒にゴミ拾いにまわるリックさん。
愛犬と一緒にゴミ拾いにまわるリックさん。
流木を使って冷床を作成しているリックさん
流木を使って冷床を作成しているリックさん

毎日こつこつごみを拾い続けているリックさん。
流木や瓦礫を再利用し、
犬小屋や冷床、非電化冷蔵庫など様々なものを生み出し活用しているリックさん。
その様子からは誠実で優しい人柄が伝わってくるようです。
その姿勢がきっと多くの人に伝わったのだと思います。
リックさんへの寄付は現実点で目標額以上集めることが出来ました。

内訳は以下の通りです。

JustGivingへの寄付:73,000円(受取額:65,700円)
リックさんへ直接寄付:126,000円
ぐりーんぐらすへ直接寄付:15,000円
イベント収益(被災地):14,597円
合計:228,597円(221,297円)

あらためて皆さんの温かい支援に感謝します。
リックさんを通して、被災地に人と人が支えあい、自然と調和した暮らしが広がるように。
皆さんにお気持ちが活きるように。
私たちはしっかりとEDEを運営していきます。

なお差額につきましては、
リックさんの諸経費や時期EDEの被災地支援枠などに使わせていただく予定です。

今後も被災地からの受講者を募り続けるために。
これからも皆さんからの支援は歓迎いたします。
どうぞよろしくお願いします。


石巻市・網地島で毎日ゴミ拾いに挑戦!

被災地である石巻市網地島にて、人と人が助け合い、自然と調和したコミュニティを築くことを志しているリックさん。
EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)@木の花ファミリーの存在を知り参加を強く望みました。
しかし、予算的に厳しい状況にあったリックさんは、私たちと相談してEDE受講費の寄付を募ることにしました。
ファンドレイジング・サイトであるJustGivingにて掲げられているリックさんの“チャレンジ”がそれに当たります。

JustGivingには社会貢献活動をしているNPOが数多く登録されています。
そんなNPOを応援することで社会を良くしたい!
もしあなたがそう望んだら自らチャレンジを掲げます。
チャレンジの内容はマラソンでもダイエットでもヒッチハイクで日本横断でもなんでもOK。
あなたのチャレンジを応援する人からの寄付がそのままNPOへ届けられるのです。

こんなことが出来るJustGivingにて、
リックさんは1ヵ月間網地島のゴミ拾いをするチャレンジを掲げました。
リックさんのゴミ拾いへの寄付はNPO法人ぐりーんぐらすに入りますが、
それはそのままリックさんのEDE受講費に充てられるのです。

愛犬と一緒にゴミ拾いにまわるリックさん。
愛犬と一緒にゴミ拾いにまわるリックさん。

被災によって網地島にはたくさんのゴミが生まれました。

網地島のゴミのや山

このゴミは最近のもので、島の真ん中の空き地に集められています。
たくさんのゴミですが、昨年の夏に比べるとゴミ山はかなり小さくなっているそうです。
地震の被害を受けた家はショベルカーで解体されここに運ばれてきました。

それらの家をもし丁寧に解体していれば、
それだけの時間や余裕があれば、
リサイクル出来る材料は多かっただろうに・・・

有効活用が難しいゴミを前にしてリックさんは暗澹たる気持ちになるそうです。
それでも、そんな状況の中、リックさんは自分に出来る最大源の努力をしています。

リックさん手作りの犬小屋
リックさん手作りの犬小屋

写真の犬小屋は震災以来少しずつ集めていた流木を使用して作成されました。
流木を再利用することはモノを活かすことであり、カオスから平和を生み出すことになる。
そう確信しながらも、リックさんは流木が元々は誰かの家だったことにも想いを馳せています。

リックさんが1日で拾い集めたゴミ。
リックさんが1日で拾い集めたゴミ。

このチャンンジも今日で10日目を迎えています。
日々、こつこつとゴミを拾い続けるリックさん。
そのゴミから島の人々の生活を想い、想像し、愛を向けるリックさん。
その先にあらゆるモノが大切にされるコミュニティを心に描いています。

網地島に人と人、人と自然が調和したコミュニティが出来るように。
それが東北地方の復興を支える光となるように。

リックさんのチャレンジへの応援をよろしくお願いします!

※英語のサイトですが、リックさんの日々のチャレンジはこちらから見ることが出来ます。


手作り工房「つどい屋」オープン!

以前からファミリーと親しい付き合いのある狩野純一さん(じゅんくん)がパートナーの玲子さんと共に手作り工房「つどい屋」というお店を昨年末さいたま市のオープンしました。「つどい屋」では作り手の想いがこもった食料品や食材を集めお客さんに提供しています。そして木の花ファミリーの商品も扱ってくれています。

さいたま市に住む僕はお正月に帰省した時、よしどんやちーちゃん、まりんと共に「つどい屋」に立ち寄り2人とお話しをしました。僕らが立ち寄ったわずかな時間の間にも3、4組のお客さんが訪れ買い物をしていかれました。純くんも玲子さんも一人一人のお客さんに丁寧な対応をしていて、お客さんとの間に心の交流があるのを感じました。ファミリーのお菓子やはちみつ、お米などが綺麗に陳列され、会話を交わしながら、お客さんの手元に渡っていく。そんな様子に触れることが出来て嬉しくなりました。

玲子さんはローフードの専門家でChokoRekoというローチョコレートのブランドを立ち上げています。「つどい屋」では彼女が作成したローチョコレートを購入することも出来ます。少し味見をさせていただきましたが、優しい味でとても美味しかったですよ。

お近くの方は是非、「つどい屋」に顔を出して見て下さいね。
きっとそこから温かい繋がりが生まれると思いますよ。

ファミリーの商品の陳列棚です。手作りで味わいがあります。
ファミリーの商品の陳列棚です。手作りで味わいがあります。
玲子さん手作りのローチョコレート。とても可愛らしいデザインです。
玲子さん手作りのローチョコレート。とても可愛らしいデザインです。

▶手作り工房 つどい屋
さいたま市北区盆栽町79光ビル1F
東部野田線・大宮公園駅徒歩
Tel&Fax: 048-780-2418
営業時間: 10:00〜19:00
定休日: 日・月曜日


EDE経済ミーティングが行われました!

※2012年12月19日EDE説明会開催予定!

2013年2月17日から3月19日まで開催される第2期EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)。本番に向けて今、着々と準備を進めています。12月10日には、経済の講師を担当する方々をお呼びしてEDE経済ミーティングが開催されました。
来て下さった講師は、NPO法人農商工連携サポートセンター代表理事の大塚洋一郎さん。お金や暦、エネルギーや草木染めなどのワークショップを開催している冨田貴史さんのお二人です。そして、NPO法人懐かしい未来代表理事の鎌田陽司さんはスカイプにて参加して下さいました。
このミーティングは、(1)講師の方々にEDEについての理解を深めていただく。(2)僕を含めたEDEの講師がそれぞれの活動について話すことで、相乗効果を生み出し、講義内容を磨き上げること。以上2点を目的として開催されました。そして、木の花ファミリーはEDEのホストとして、メンバー全員でこの過程を共有しサポートしました。
まずは講師の実践報告の時間を持ちました。

大塚さんは農業の6次産業化を通して地方の活性化を支援しています。農産物は加工品にすると5倍の付加価値を持ちます。それをマーケットにて直売します。お客さんと直接触れ合う体験は農家さんの遣り甲斐に繋がり加工品収入は農業経営の安定に繋がります。そして、都市に暮らす人々の農村体験の受け入れも行っています。最近では被災地支援を中心に行っており、塩害の被害を受けた土地で「塩トマト」を植え収穫する実践も行っています。この時、首都圏からたくさんの人達が来たようです。農業を通して地方を元気づける大塚さん。そのノウハウはエコビレッジを立ち上げる際の力となることでしょう。

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6次産業や被災地支援について熱く語る大塚さん

冨田さんは自分たちで生活を創っていく体験を重視しています。海水から塩を炊き上げるワークショップや草木染めのワークショップはそのような取り組みを表しています。その冨田さんは、EDEでは心のシェアをしたいと語りました。TPPや増税、震災復興、原発問題など。経済が絡む問題は私たちの暮らしに繋がっています。賛成反対に捕らわれず、それぞれの問題に一人一人が何を感じているか?どう向き合っているか?そんなことを率直に語り合うことは自らの心を掘り下げる作業となります。そんな心を共有することは受講生に深い結びつきをもたらすでしょう。

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年間300回以上のワークショップを開催するたかくん(冨田さん)。

鎌田さんは長年のネパールでの実践、そして現在進めている三重県伊賀市での取り組みから地域経済の大切さを実感しています。経済のグローバリゼーションが進んでいますが、ローカルな取り組みは人々に繋がりをもたらします。受講生は実例からその大切さを学んでいけるでしょう。

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スカイプで参加して下さった鎌田さん

この世界の出来事はすべて人々の精神性の顕れで、経済も同様です。木の花で財務を担当している僕はそのような視点をこのミーティングに提供しました。才能のある人がその才能に見合った利益を得ること。個人的な幸せを追求すること。個人の財産を蓄えること。このようなことを当然と思う心が資本主義経済を支えています。その結果、個人的な満足は得られるかもしれませんが、競争や嫉妬、不安も生まれています。一方、木の花ファミリーはすべてを共有する心を大切にしています。所有する感覚を手放していきます。その結果、お金の心配のいらない安心安全な暮らしを実現しています。EDEではこの木の花の経済を人類の歴史の中に位置づけることで、未来の経済に対する展望を描いていきます。

講師の話の後は、全員で語り合いました。話合いはとても充実したものになり、内容は多岐にわたりました。以下、4つの内容のついて簡単に触れておきますね。

【お金について】
昔は物々交換だったが、お金の登場により、効率よく循環するようになった。お金は英語でカレンシー。「流れ」、カレントが語源になっている。この世界は一つの身体でお金は血液のようなもの。流れの滞りが病気。より多くを求める心、貯めこむ心が滞りを生み、不健康な状態をもたらしている。お金は最初、ただのメディア(媒体)だったが、貯蓄や投資の対象となり、信用や信頼の感覚を失ってしまっているのが現在の問題と言える。

【経済について】
日本語の経済とはもともと経世済民。「世を治めて民を救う」という意味。
英語のエコノミーの語源はオイコス(=家)のノモス(法則)。家や集落の実際の運営を表す言葉。その土台にはエコロジーがある。エコロジーの語源は、オイコス(=家)のロゴス(真理)。家の真理(エコロジー)を土台にすることで、家の運営(エコノミー)は健全な形になる。だけれども近代社会はエコロジーを無視してエコノミーが一人歩きしてきたそれがお金を稼ぐことに終始する経済を生んだと言える。そして、この家とはまさに地球のこと。

【農業について】
農業とは農のビジネスではなく、農の技。自分たちで作るという根源的な営み。百姓は百の姓。百というのは数字の百ではなく無限ということ。自然生態系とか、太陽の運行のこと。宇宙の様々な法則が我々に影響している。奥が深いというけど、作物を育てることを通して我々は天と対話する。雨も天の恵みだけど、晴れても天の恵み、この世界の天体の恵みというもの。人間が考えられない世界に誘ってくれる、それが農。なぜ人間がこういう営みをしながら、他の生命とは違う、百姓として生きるのかというのはとても奥の深い話。そこらへんは経済も含めて世界観のテーマ。全部つながっている。それを分析してみるのはいいことだけど,それを全部つなげて、全部一つだね、ともっていけるEDEの講座。

【仕事について】
社会ではお金を稼ぐことが目的で、仕事が生活に直結していない傾向がある。でも、ここでは自分たちの仕事が生きていくことに直結している。自分が自給出来る所から、自給していくことは大事。大切なことはみんなで協力して自給して共有していくこと。現代の人々は皆で共有することを忘れている。この自給自足の暮らしは、お金を使った生活以上に彩りがある。その素晴らしさも伝えていきたい。

その他、「創造と芸術性」「学びとは?」「社会問題と日常生活」などの話題についても語られました。とても刺激的な学びに機会となった経済ミーティング。その学びはそのまま本番のEDEに活かされます。加えて、本番のEDEには今回仕事の都合で顔を出せなかったコミュニティ・ユース・バンクmomo代表理事の木村真樹さんの講座も加わります。木村さんには「地域内でお金を循環させる方法、資金を調達する方法」について講義してもらいます。

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残念ながら当日欠席された木村さん

本当に多彩な講師の方々が集まって下さいました。木の花ファミリーを土台にしてみんなで講座が創り上げていきます。
経済というテーマで世界や生きることの本質に迫り、実践力を育む。
そんな講座になる予感が今からしてわくわくしています。
受講を検討している方。申込はお早目に!


那須に生まれた繋がり Part.2

前回のBLOGで紹介したように、はたかくんの縁で那須を訪問しました。
今回、那須を訪れて一番良かったことは、震災後の那須の人たちの生の声を聴けたことです。
それは思っていたよりも厳しいものでしたが、だからこそ、真摯に生きる姿勢が伝わってきました。
那須の放射能レベルは福島県のいわき市より高いそうです。風の影響からそうなっているのですが、
行政の対応が福島より後手に回っている現状があったようです。
小学校の校庭の除染も市民が動くことで始めて行政が動いたため、
結果、郡山の小学校より数値が高くなっていた時期もあるようです。

「那須は放射能に右往左往しましたが、最近は少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。
震災、原発事故、恐怖、別れ、不安、焦り、怒り、嫉妬…昨年はほとんどパニックでした」

これは主催者の女性がくれたメールから抜粋した言葉です。
震災を受けて、那須を離れる人、那須に残る人、
それぞれがそれぞれのベストの選択をしているのだけれども複雑な感情が起こり、
残った人の中にも様々な心の動きがあって、その中から学びを深めていく姿勢には尊さを感じました。

今回、宿泊先として豊穣庵さんにお世話になりました。
豊穣庵さんは牛を飼っていて、1ha以上の牧草を育てていますが、
放射能の数値が高いためあげることが出来ず、輸入したものを与えています。
野菜や米はあまり放射能を吸わないため食べることも出来ますが、
キノコ類は食べることが出来なくなったといいます。
見た目な同じなのに、豊かな自然の恵みをいただけない。そんな寂しい状況がこれからも続きます。
そんな現状の中、彼らは懸命に生きていました。
そして、彼らは初めて木の花ファミリーの取り組みを知りました。
そして、この暮らしに希望を見出しています。
この暮らしがさらに広がるように。これからの彼らとの交流を楽しみです!

豊穣庵さんの田んぼです。家のすぐ側にあります。
豊穣庵さんのところの牛さんです。
豊穣庵さんところのわんちゃん。4匹いました。
豊穣庵さんのロケットストーブ。
薪の消費量が通常の1/5で済むそうです。