21世紀を生きる人類の目覚め① Tさんからの手紙

香港で生まれ、台湾で暮らしていた37歳のTさんが難治性うつ病を克服するため、初めて木の花ファミリーを訪れたのは2016年6月7日のことでした。そして、自然療法プログラムを4週間受けた後、見事卒業に至ったTさんの卒業コンサートが7月5日に開かれました。その中で、Tさんは木の花ファミリーメンバーに次のようなお礼の手紙を読み上げました。

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親愛なる皆様へ

ここを出発するための荷造りをする日がやって来たなんて、信じられません。皆さんがわたしを受け入れてくださったことに対し、いつもお礼を言いたいと思っていました。今、わたしの木の花ファミリーでの時間が、どれほどわたしにとって大切であるのかを皆さんに伝える良い機会のようです。

3年前、わたしに奇妙な霊的目覚めを促す出来事が起こりました。医者はわたしの状況を説明することができず、もっとも深刻なうつ病であるとわたしに伝え、入院を勧めるだけでした。わたしは処方された薬をとらず、その代わりに霊的な旅を始めたのです。

わたしは台湾、ハワイ、インドで霊性について学びました。霊的には、わたしは多くの古い痛みや信念を解放してきたと感じていました。日常においてわたしはもはや理由なく泣いたり動揺することはなくなりました。

しかし、わたしの健康は低下し続けました。わたしは3年間睡眠障害で苦しんできました。通常、わたしは朝の6時に完全に疲れ切るまで眠りにつくことができませんでした。わたしのエネルギーはすべて、自分の体内で何かをするために奪われているかのように感じ、わたしの人生を進めていくためのエネルギーはほとんど残っていなかったのです。わたしは3ヶ月毎に新たな種類の痛みと病を持つようになりました。

わたしは木の花行きのチケットを予約した後、詳細な診断書を受け取りました。そこには、わたしの交感神経は極端に活発であり、だからわたしは眠ることができないと書いてありました。わたしの体全体は3年間極端な防御システムを身につけ、わたしの健康は機能停止に直面していました。わたしは多くの食べ物に対してアレルギーとなり、肝臓は毒素を上手に消化できなくなっていました。上記を考慮すると、わたしはガンになる可能性が高いです。今、わたしのしこりは良性ですが、わたしの身体的状況からすると、1年以内に悪性にまで進む可能性があるのです。

わたしはこの診断書に少しショックを受けました。しかし、わたしはすでに木の花へのチケットを予約していたので、比較的穏やかでいられました。なぜだか、木の花へ行けばすべては大丈夫だという直感がわたしにはあったのです。

わたしがここに来る前、木の花ファミリーはエコビレッジであるということだけは知っていました。木の花が精神性を大切にするコミュニティであるとは知りませんでした。ここに到着した直後、わたしは天の招集によってここに来たのだと気付きました。なぜなら、わたしは多くの神の共時性(シンクロニシティ)に出会ったからです。

ここで生活していると、スピリチュアルコミュニティとしての木の花の最大の特徴は、生活の細部にまで精神的な理論と信念が実践されていることだと感じています。それは地球上では奇跡的でたいへん珍しいことなのです。

わたしが家族として木の花ファミリーを見ていた当初、ここをとても気に入っていましたが、わたしは個人的自由にとても慣れていたので、集団生活の理念すべてに慣れることはできないと感じていました。しかし、時と共に、皆さんが地球上での自らの使命とエゴを取り除くという修行の取り組みに献身していることにわたしは気付くようになりました。そして、木の花ファミリーはおそらく地球上で最大の喜びと共にある修行者の家族なのだとわたしは認識しました。

わたしはいさどんの導きを受け取れて幸運でした。英語を話すメンバー・ようこ、みちよ、ともこによって、わたしは多くの助けを得て、わたしの疑いは消えてなくなりました。ようこは、エゴのない人生をわたしに実際に示してくれました。彼女はわたしのサポーターであり、わたしたちは同部屋だったので、彼女が毎日どのように自分が語っていることを行動しているのかをわたしは観てきました。彼女は疑いやネガティブのもとに時間を過ごすことはありません。彼女は自分に与えられたすべての仕事に全力を注ぎます。わたしはこれまで彼女のような高いエネルギーと共に献身する人に出会ったことがありません。

また、わたしに大きなインパクトを与えたふたりのメンバーにとても感謝しています。

やすえどんは甘さと純真さにあふれる永遠の少女のようです。彼女は神に対する大いなる信頼と共にある人生をわたしに示してくれました。それゆえ、彼女は心配から解放されているのです。彼女は常にわたしに思いやりを与えるために努力しています。

やじおさんはわたしともっとも似ている性質を持っているとわたしが感じる人です。彼は集団生活をもっとも楽しまない人のように見えます。彼はおそらく、わたしよりもずっと大きなチャレンジを克服しなければならなかったのでしょう。しかし、彼はそれをやり遂げたのです。彼の物語と献身はわたしに多くの勇気を与えてくれました。

いさどんとの日記のやりとりを通して、わたしが知っているすべての霊的な知識を実践するようわたしは挑まれたように感じました。わたしは過去3年間で進歩してきましたが、わたしが進んで手放してこなかった主要な視点に未だに自分がしがみついていることに気付かされました。子ども時代の経験により、わたしは世界を危険な場所だと観ているのです。

ある出来事が起きると、わたしの古い傷や痛みすべてが強いネガティブな感情を形成するために現れてきます。それからわたしは自己防衛するために、大いなる一連の論理を形成するよう自らの心を使い、走り去るか、他者を攻撃してきました。

その後、わたしの体がまさにそれを反映していることは、わたしにとって非常に明快となりました。わたしの体はそのエネルギーすべてを防衛のために捧げてきたのです。3年間、わたしが完全に疲れ切るまで眠ることができなかったことは、わたしの体が非常事態であり続けたのです。それは無害な物質を攻撃し、わたしの体中に戦場を創り出しました。だから、わたしにはこれほど多くの病、炎症、痛みが体中にあり、わたしは普通の生活を送ることができなかったのです。

わたしはここでの1ヶ月の間、ほとんどの夜、眠りにつくことができたことを報告することを嬉しく思います。時々、午後に眠ることさえありました。わたしは、3年間戦争で戦ってきた戦士が失われていた睡眠すべてをとうとう手にしたかのように、自分のことを感じました。

わたしは、健全な細胞の集団によって囲まれた病気で弱い細胞のように自分のことを感じています。毎日わたしは食事をし、わたしの人生のあらゆる側面がメンバー全員の毎日の重労働によって直接支えられているのです。わたしがお皿洗いをしたり、じゃがいもの皮をむいたり、玉ねぎを選別したり、除草作業をすることはこの上なく幸せであり、光栄に感じています。なぜなら、それは称賛に値する作業であり、わたしをファミリーの一員にさせるからです。

木の花ファミリーは富士山の元にある信号司令塔のようです。皆さんはそのことに気付いていないかもしれませんが、皆さんは世界に愛と進化した意識の波及効果を広げているのです。

わたしからの心からの感謝を受け取ってください。いさどん、このファミリーを確立してくださりありがとうございます。皆さん、この時代に勇気ある魂でいてくださり、ありがとうございます。

 

「21世紀を生きる人類の目覚め② Tさんの目覚めの物語」

 

 


まつり

木の花ファミリーでは、1月30日(土)に富士浅間木の花祭りを開催します。
この祭りは、愛知県奥三河地方の東栄町で700年間続いていると云われる国の重要無形民俗文化財「花祭」を、富士の地で受け継いだものです。その昔、熊野からやって来た修験者たちが「人間は修行により生まれ変わった新たな人格へと自らを再生することができる」ということを歌や踊りを通して村人たちにわかりやすく演じて見せたことが始まりであるというこの祭りでは、祭場の中央にある湯釜で聖水を焚き、その周りを舞い手と観客が一体となって、様々な舞を舞い踊ります。
祭りの開催に先立ち、木の花祭り総代であるりょうちんが想いを語りました。

*富士浅間木の花祭りの詳細はこちら

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りょうちん
りょうちん

人類がサルから進化してから500万年の間、武器となるような爪や牙をもたない人類はずっと洞窟に隠れ住んでいたそうです。明るいうちは洞窟に隠れ住み、夜になると動物の死骸をあさり、他の動物が食べ残した骨の髄を食べて生き延びてきたそうです。

彼らは常に外敵からの恐怖と飢えに晒され続けており、夜の闇はさぞ恐ろしかったと思われます。火が発明され、洞窟の闇に灯された火は、彼らに安心感をもたらしました。動物が火を恐れるのに、私たち人間が、焚き火を見つめて心が安堵するのはそういった記憶からなのかもしれません。

その時代に祭りの原型があります。原始の人類は、飢えや恐れを解消するために、みんなで火を囲み歌い踊ったと言われています。ひとつのリズムに合わせて、足を踏みならす。それはまだ人類が四足歩行から直立二足歩行への過渡期であり、踏みならす動作は歩行訓練であったとも言われています。へんべいの始まりは、この原始の時代にあるのではないかと思うと、不思議な気持ちになります。

やがて人類が武器を発明し、地上に繁栄していくと、まつりは恐怖の解消のためのものではなく、現在のような非日常に行われる集団の意識を統合するためのものとなっていきます。

東栄町の花祭も、それぞれの集落をまとめるためのものとして、時代ごとの信仰を取り込みながら引き継がれてきました。木の花祭りもまた私達が目的とすることを皆で共有し、そのエネルギーを日常に発揮していくものです。私達は日常の中に「ひとつ」を表現する者ですが、非日常だからこそ表現できることもあります。火を囲み、音楽や舞、ひとつのリズムに合わせてへんべいを踏む、それは原始の時代より続いてきたまつりの原型そのものです。

次回で木の花祭りは四回目になります。これまでも、現地の小林地区の花祭に少しでも近づけるように努力してきました。前回の木の花祭りでは、タメを表現するために、地固めの舞などでは特に、あえて太鼓の拍子をゆっくりにし、ゆったりとした舞を表現しました。それはそれで美しいという反響がありましたが、「体操のようだ」という声もありました。実際、本来の小林の拍子はもっと早いものでありながら、舞手からは余裕が感じられる。舞は舞手それぞれの個性もありながら、ポイントでは非常に一致した一体感が見られます。

それをやるために、新たな取り組みとして、太鼓の拍子を現地のように早くします。しかし舞手は太鼓の音はしっかり聞きながら鈴を鳴らす。今までのような全ての所作を全力でやっていては体力も持ちませんし、太鼓の音を聞く余裕もできません。なので、舞手の所作には緩急をもたせます。小林の方から何度も緩急が大事だということは伝えられていましたが、例えばチャフヤ(舞の一種)も途中は静かに、太鼓の音が大きくなるのに合わせて動作を大きくしたり、その他の移動しない所作では静かに動き、移動する所作の時に大きく動くなどひとつひとつの所作に対して緩急をもたせるようにします。

それと同時に、四つ舞(最も難易度が高いと言われる男性4人の舞)は大きく分けて「ゆわぎの舞」「ふりならし」「みやならし」「窯まわり・とへほ」という4つのパートに分かれます。それぞれのパートの中でも、最初から最後にかけて動作や拍子も大きく早くなっていきます。こうやってパートごとで緩急をつけていくと共に、「ゆわぎの舞」から「窯まわり・とへほ」までの4つのパート全体を通しても、徐々に動作と拍子を大きく早くしていきます。

四つ舞
四つ舞

舞の動作の緩急、パートごとの緩急、舞全体の緩急、そして、祭り全体を通して「神事」から始まり「地固めの舞」「湯ばやし」「獅子舞」と、そこにも緩急があります。このリズムがグルーブ、うねりにつながるのだと思います。

そしてこのうねりは、非日常の花祭から、日常の生活へとつながり、そこにも静と動、緩急がうまれ、一年を通して、この生活をとおしてうねり、グルーブが表現されて、私たちの生活がよりダイナミックに、いきいきとした場になっていきます。

生命も宇宙も、あらゆるものが振動し、それぞれのグルーブで生を表現しています。私たち木の花ファミリーもまた、世の中に新たな活力をもたらすための動として、人類が原始より活力源としてきた一体を表現していく役割として発信していきましょう。

 
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ただ今ファミリーでは、祭りの開催に向けて着々と準備が進んでおります。
2016年度富士浅間木の花祭りの開催案内はこちら
140201-162736

 

 


思いがけないプレゼント〜Nくんのケア滞在記

先週、自然療法プログラム(通称ケア滞在)を卒業したNくんが、1ヶ月間の滞在を振り返り、体験記を書いてくれました!

 

「ケア滞在記」

ケアを受けるまでの経緯

元々、不眠体質であったが、不眠の症状によって仕事や日常に影響が出てくるようになり、2006年2月に病院受診、睡眠導入剤を処方される。それ以来睡眠導入剤を常用する事はなかったが、「睡眠のリズムが悪くなり、睡眠障害になる→睡眠導入剤でリセットする→元にもどる→しばらくして睡眠障害になる 」の循環を繰り返していた。睡眠導入剤の副作用として頭が締め付けられる感じがしたり、日中のだるさがあったり、睡眠導入剤を服用した後、一時的に記憶喪失になることがあったりと、薬の弊害を薄々感じていながらも、社会生活を続けるために薬に頼らざるを得ない状況が続いた。

2014年6月中旬頃から、それまで頓服として服用していた睡眠導入剤が手放せなくなり、導入剤がないと寝られない状態になる。今までこのような状態に成る事はなかったのでインターネットで調べてみると、向精神薬の薬害問題がある事を知る。医者は向精神薬を処方する事は出来るが、辞めさせる方法は知らない。向精神薬を辞めたくても、辞められないで苦しんでいる人達が大勢いるのだが、テレビ、新聞は積極的に報道しようとしない。

向精神薬の薬害を知るにつれ、薬を断とうと思うが、もがけばもがく程、症状は悪くなっていく。自分が今どのような状態にいるのか知りたくて、わらにもすがる気持ちでインターネット検索するが、ほとんどが不安で症状をこじらせ、不安を増大させるような情報ばかりであった。

そのような中、以前から定期的に目を通していた木の花ファミリーのいさどんブログを繰り返し読む事により精神を落ち着け、開き直る事により薬を断つ事が出来た。

2014年8月に仕事を退職。今後の事を考え、薬を断つ事は出来たが、根本の精神構造を変えなければ同じ事を繰り返してしまうと思い、木の花ファミリーの自然療法プログラムを受ける事を検討するが、苦手の集団生活に飛び込む事に対する躊躇から一歩を踏み出せないでいた。そのような中、家族の大病があり、それを自分を建て直すためのメッセージと受け取り、自然療法プログラムを受ける事を決意する。

 
ケア滞在中

自分は重篤な症状ではないのでケア滞在するに値するのか(自分視点の決めつけ癖ですね)という揺らいだ気持ちと集団生活への緊張感を抱えケアをスタート。初日の面談で最初の一週間は自由に過ごして良いとの事だったが、木の花での生活に慣れるためと、目の前の事に集中してエネルギーをきちんと使おうという思いから初日から作業にでる。

最初の一週間は緊張感から寝付けない事が多かったが場所のエネルギーと食事のおかげで不思議とエネルギーは有り余る感じだった。

一週間面談では、心の癖や出てきた現象に囚われ、その囚われを基に思考をぐるぐる回している事を指摘され、普段している思考が自分視点か客観視点かを仕分けする事を課題として与えられる。

その結果、自分に客観視点が殆どなく自分視点ばかりである事。自分視点とはそれが事実であり、自分にとって良いものという思い込みであるが、少し掘り下げて見ていくと、事実でもなければ、自分にとって良いものでもないという気付きを得る。

その気付きを得てから、自分の心の構造や癖がより明瞭に見えてきたり、今まで無自覚に心の癖に囚われていた状況でもその事に気付き、徐々に軌道修正できるようになっていく。

二週間面談では思考をぐるぐる回している状態から一歩出て外に出す事が課題として与えられる。その一環として大人ミーティングで心のシェアをする事や発言する事を提案される。大勢の前で発言する事は自分の苦手な事であり今まで避けてきた事であるが、越えなければならない壁であるので、実行する事にする。二週間面談の日と次の日に大人ミーティングで心のシェアをし、その場でフィードバックを貰い、新たな視点を得る事になる。

大人ミーティングで発言する事により客観的視点を貰い、大勢の前で発言する事に対する自信を少しずつ積み重ねる事が出来た反面、反動で滞在スタート時から続いていた不眠症状が悪化。殆どまる二日眠れない状況になり、サポーターのひろっちに相談。

急遽面談を持つ事に成る。面談では、人間眠れるようになっている。眠れないならずっと起きている事を提案される。いさどんの確信に満ちたアドバイスに背中を押され、それまでのネガティブスパイラルにはまりこんでいた状態から180度転換し楽観的に状態を受け入れる事が出来るようになり、その日のうちに眠れるようになる。また、長年思い悩んでいた睡眠障害の解決の糸口となる出来事であった。

三週間面談では安定してきた睡眠を継続させる事、自分の心の癖を持つにいたった原因を自己分析する事を課題として与えられる。自己分析したところ自分の狭い世界観(人間観)が心の癖を生んでいる事に思いが至り、世界観(人間観)を広げその事を基に生きていく必要を感じ、その入り口に立たされている事を実感する。

四週間面談ではおよそ7割方の改善が見られたため卒業が決定。1月20日に卒業コンサート、21日に卒業する。

 
ケア滞在を振り返って

とかくすぐに結果を求めがちな僕は、自分視点でみてケアの改善が進んでいない事や受け取った情報を消化しきれていない事に焦ったり、どうやったら自分をコントロールできるだろうかとテクニック的な事に目がいきがちでした。そうやって相変わらずエネルギーを空回りさせ、浪費させている様は傍から見れば、さぞめんどくさく映ったかもしれません。

一方で、木の花から帰ってきてもまだ自分の中に持続しているエネルギー感は何だろうと思い、考えてみると責任という言葉が浮かんできました。

なんとも自分にそぐわない言葉ですが、どういう事かというとケア滞在中に与えてもらった有形無形のあらゆる事をきちんと実らせて他者に与えられるようになろうという事です。そのモチベーションがエネルギーとして自分の中にあるのを感じます。

考えてみればこのような事は人の輪の循環の中にいれば普通に体感する事かもしれませんが、自分にはそれが欠落していたのだと思います。

ケア滞在中に与えられた課題は僕のそのような有り様を見抜いていたいさどんが、循環の中にいる事の大事さに気付かせるために投げかけた物だったと思います。そのように思いが至り、僕は思いがけず大事なプレゼントを貰った気分です。

最後に数々の絶妙な気付きを得るきっかけを作ってくれた、主治医のいさどん、ケアコーディネーターのようこさん、サポーターのひろっち、メンバー及び長期滞在の皆様、木の花の建物や畑や富士山や自然に感謝します。本当に有難うございました。

どんど焼きの日 宮ノ下広場にて
どんど焼きの日 宮ノ下広場にて

 

 


病は気からではなく、病は誤解から! ~自然療法プログラム・Nくん物語

Nくんが初めて木の花ファミリーを訪れたのは、今から3年前のことです。当時、Nくんはヘルパーとして1週間木の花に滞在しました。実はその以前から精神科に通い、不眠のために睡眠薬を飲んでいたNくんは1年くらい前から自然療法プログラムを受けることを考えていました。そして、今年の3月に40歳を迎えるNくんは自然療法プログラムを受けることをついに決意し、2015年12月16日いさどんの面談を受けたのです。面談の際、いさどんはNくんにこう伝えました。

いさどん:
あなたは長男症候群ですね!あなたは精神が長男ではないのに、長男としてのプレッシャーを受けて育ってきました。そして、両親からの期待に応えようとして、そのことに対する臆病さや自信のなさも今の状態をつくっています。

まず、あなたの性質を紐解くと、臆病で心を外に出さず、秘めている状態で、それを外に悟られないように警戒しているのですが、外からはそれが丸見えになっています。このような状態だと、あなたは一生懸命自分を守っているつもりなのかもしれませんが、それではまわりからの印象も良くありませんので、社会生活は難しいですね。あなたの地球暦を観ると、理想があって能力は高いのですが、頭で考えることと行動のバランスが取れていません。自分はこうしなればいけないという心がありながら、それをしないのです。

一番はもっと自分を知ることです。今、あなたはネガティブに湧き出した思考をベースに考えをまわしていますが、これからはそれをポジティブに思考し、生かしていくことです。

あなたは薬漬けになっているわけではありませんし、精神状態は重度ではありません。ただ、これまでのここの取り組みからすると、症状が重く現状にこりごりしている人のほうが改善は早い傾向があります。逆に、症状が軽く危機感のない人は、その状態を長引かせるのです。そこであなたの意志が重要になってきます。ですから、そこを踏まえてこちらもその意志を刺激しながらサポートしていきます。

40歳は、人生において折り返し地点であり、大切なポイントです。来年3月に40歳を迎えるあなたは切り替えの良いタイミングでこちらに来たのですから、ここでけじめをつけて取り組んでいけば、将来笑って、「あんなときがあったね!」と言える日が来ると思いますよ。

――

いさどんの話に深く頷きながら「そのとおりです」と言っていたNくん。そして、昼夜逆転の不規則な生活を改善し、人前で話すことや苦手な集団生活を克服しながら、今まで空回りしていたエネルギーを使いきる毎日を送りたい、ということで1週間後の12月21日、ケア滞在をスタートさせたのです。

ケアスタート面談の際、いさどんからは毎日日記を書くことがテーマとして与えられました。いさどんは、「日記というと出来事だけ書く人もいますが、心の改善が目的ですので、なるべく自分の想いを中心に書いていくといいですね。子どもの頃からの良かったこと・悪かったことを振り返る自分史を書いてもいいですよ。あなたが吸っているタバコについても、やめなさい、とは言いません。ただ、あなたの心が安定し生活リズムが改善されれば、タバコは自然と要らなくなります。そこを目指していきましょう」と伝えました。

これまで1年以上薬を飲んでいなかったNくんでしたが、お守り代わりに以前精神科でもらった睡眠薬を持参してきたことをいさどんに伝えると、いさどんはNくんにこう伝えました。

いさどん:
今の状態が改善されるということは薬が不要になることです。具合が悪くなるたびに薬を飲んでしまうと、いつまでたっても薬に頼らないといけません。木の花の自然療法プログラムの目的は、心身の健全を取り戻すことが最優先にあるのですから、物理的な作業をすることを気にせず、眠れないときは起きていればいいのです。

Nくん:
眠れないということはちっぽけなことだと判断する人もいるかもしれませんが、僕の中では長年の大問題なのです!

いさどん:
そういった思考状態を抱えていくのが病気の状態です。あなたは長年そのような考えのもとに生きてきたのですから、今の状態を改善するためには、今までのあなたの考え方を継続していたのでは改善できません。だから、今回の取り組みを機会にして、人の考えを取り入れていってください。

Nくん:
はい、そのために僕はここに来ました。

いさどん:
睡眠のメカニズムを紐解くと、人間は必ず眠るようになっています。そのためには、昼間に良い時間を送ることが大切です。ですから、最初は少し調子が悪くても、なるべく昼間に起きているようにしましょう。部屋にいてもホールにいてもいいですし、本を読んだり散歩をしてもいいのです。もっと調子が良くなればキッチンの作業を手伝うこともできます。これは作業をすることが目的なのではなく、一日の送り方のトレーニングなのです。さらに調子が良くなれば、天気が良いときには畑作業に出てもいいですね。

人間の体は、昼間活動して、夜眠るようになっています。夜眠れないということは、夜に神経が興奮しているので眠れない状態になっているのですが、昼間にある程度充実した時間を送れば、自然と夜に眠くなるのです。眠れないということは、体が今眠りを必要としない状態になっているのですから、起きていることがそれに対する適切なる対応です。起きていれば、どこかで必ず眠くなるものなのです。そこで昼夜逆転にならないように、夜眠れなくても、昼間はなるべく眠らないようにすることです。そうすると、昼間眠くても眠らなかった分の睡眠欲求が、夜に移行するのです。

このように合理的に考えていくことが大切です。人間の体は約束どおり、夜に眠るようになっているのですからね。それが何かの異常でそのリズムが壊れているのです。人の健康な状態は、太陽のリズムとともに活動し、月のリズムとともに眠るだけなのですから、非常にシンプルです。ところが、あなたは眠れないことに対して余分な思考をたくさんまわし、事をややこしくしています。話はなるべくシンプルにしましょう。あなたがこれを大問題と言うのも、睡眠に対して複雑に考えすぎているからなのです。しかし、そんなことはありません。夜は眠って、昼間に起きているというとてもシンプルなことです。ここには昼間の送り方を健全にする環境があるのですから、今あなたはそれが大問題だと思っているとしても、いずれそれが解決されていくイメージを持って取り組んでいきましょう。

ここではたくさんの人をケアで受け入れてきましたが、睡眠薬を飲んでいる人でもだいたい1週間もすれば、睡眠薬なしで眠れるようになります。早い人なら、こういった話を聞いただけで、そうですねと言って、睡眠薬を預ける人もいるぐらいです。あなたは今、睡眠薬を飲んでいるわけではないのに、すでに悪いことが起きることを考えているのです。

Nくん:
そうです!眠れなくなったらどうしようとか、また鬱になるんじゃないか、パニックになるんじゃないかと考えてしまうのです。

いさどん:
それは眠れなくなってから考えればいいことで、眠れなくなる前から考える必要はないのですよ。

Nくん:
それはわかっているのですが・・・。

いさどん:
「わかっているけどやめられない」状態が現在の症状なのですから、あなたはわかっていてやめられないことに固執しているのです。それは、あなたがそういった人生を自分で選んで送っていることになりますね。

Nくん:
自分で好きで選んでいるのですか???

いさどん:
そうです。前回の面談でもあなたの性質を伝えましたが、それに対してあなたは頑なに、「自分はこういう状態なのだ」と決め付けているところがあります。それについては、「あなたにはそういう性質がありますよ」とは伝えますが、それをやめなさいとは言いません。ただ、それが今の症状を生み出しているのですから、いずれそれは取り組むべきことなのです。「わかってはいるのですけど」と言う限り、ずっとその状態を続けていくことになりますからね。

Nくん:
僕はそれを好きで選んでいるのですか??

いさどん:
人は、今の自分の状態が本当に嫌だったら、誰かに言われなくても、自分でやめていきます。たとえば、お尻に火がついたら、何とかして消そうとしますよね。それを、余裕がある人は「この火を消すにはどうしたらいいのでしょうか?」とか、「なぜ自分のお尻に火がついているのだろう?」と考えているような話なのです。

今現在も、あなたは頑なに、「僕は好きでやっているのですか?そんなはずはない」とわたしの話を受け取ろうとしていません。

Nくん:
僕は嫌で仕方がないのですが、それでも好きということなのですか??

いさどん:
好きという言い方をすると捉え方を勘違いするかもしれませんが、そういった状態であることがあなたらしいのです。逆に言うと、そういった状態がすべて改善されたあなたが未来にいるとしたら、今、そこへ行くことはある意味あなたにとって未知なることなので、恐怖でもあるのです。あなたは長年今の自分を生きてきたので、今の自分が自分らしいと思い、それに慣れてしまっています。あなたにとってそこから生まれる現象は嫌なことでもあるのですが、そういった人生をずっと生きてきたので、それが改善された状態の自分が考えられないのです。しかし、「新しい自分になりたいですか?」と質問されると、「なりたいです」と答えますよね?

Nくん:
はい!

いさどん:
しかし、あなたは本当にそうなれるかどうか疑っていますし、「新しい自分になれた時に自分はどうなるのだろう?」という考えもどこかにあるのです。ですから、今の自分は嫌なはずなのに、今の自分が自分らしくて心地が良い状態でもあるのです。それは言い方を変えると、今の自分が好きとも言えるのです。あなたは新しい自分を想像できませんよね?

Nくん:
はい!それは想像外のことなので、全く想像できません!

いさどん:
そうであるならば、あなたは今、新しい自分を想像することはできないはずですよね。それなのに、あなたはネガティブな思考をまわし、想像できないはずのことにエネルギーを消耗しています。新しい自分はそういった余分なエネルギーを使わない人です。ですから、今は観えない未来の自分を、先に考えてはいけないのです。それは、「先に行ったら新しい自分に出会うのだろう」というぐらいのスタンスでいるとちょうどいいのです。

Nくん:
まず、僕は何をしたらいいですか?

いさどん:
まず朝起きて・・・

Nくん:
(いさどんの話を遮って)でも、眠れないかもしれないです!

いさどん:
なぜ先にそのようなことを考えるのですか?早速、余計な思考をまわしていますよ!今は夜なのですから眠ってください。まずは、良い生活を送ろうとするのではなく、良くても悪くても何でもいいから、新しい環境で一週間を過ごしてみましょう。あなたは、取り組む限りは成果を残さないといけないとか、今晩眠れなかったらどうしよう、と早速、余計なことばかり考えています。そのメカニズムを伝えても、自動的に考えてしまう性質が今のあなたにはあるのです。あなたは余分な思考を素早くまわしていますが、それはある意味能力が高いのです。ただ、頭は使えているのですが、それはエネルギーを無駄使いしている状態なのです。とりあえずは、自由に最初の一週間を過ごしてみましょう。

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ケア滞在初日の夜は早速4~5時間眠ることができたと喜んでいたNくん。睡眠障害の改善と農作業体験を目的にケア滞在をスタートしたNくんは、早速初日から畑で農作業をし、その後も夜に途切れ途切れの睡眠をとりながら昼間は農作業をして過ごしました。そして1週間が経ち、1週間面談の際にいさどんはNくんにこう伝えました。

いさどん:
あなたの日記を読むと、自分のことをよく振り返っていることは伺えますが、自分のことに興味が行き過ぎてしまい、自らの思考に囚われている状態です。あなたは頑なに現在の自分を守り続けているのですが、そういった自分を超えていくことが今後の課題です。

そのためには、もっと広い視野のもとに世の中の情勢にも興味を持ち、自分のことについても客観的に捉えられるようになることが大切です。たとえば睡眠については、睡眠が不十分であればどうなるのか、と冷静に考えれば、それで死ぬことはないことがわかりますね。そうやって今の囚われから離れていく作業がこれからのテーマです。

あなたが不眠症で眠れないのは、ただ何も考えずに眠れないのではなく、たくさん思考をまわしていることによって興奮状態になり、眠れないのです。今まで眠れないことがあなたにとって大問題であったとしたならば、そのテーマについてはひとまず置いておき、今はもっと他のことに目を向けていけるといいですね。つまり、思考の中身の転換です。ですから、今のあなたの状態では薬を飲んでも意味がありません。それには、今の思考を分析していき、客観的視点で自分の状態を理解することが必要なだけなのです。

実は、心の問題というのはたちどころに治せるものです。今の状態を引き起こした自らの性質に気付き、それをやめるだけなのです。ですから、それは瞬間芸でできるのです。ところが、自らと向き合わない限り、十年経っても、それこそ死ぬまで治らないことにもなるのです。今のあなたは自分と向き合ってはいるのですが、常に現在の自分を肯定している状態なので、それでは今の自分を超えていくことはできません。そこでは頑なに囚われている自分の性質と向き合う必要があるのですが、あなたは起きてくる出来事や思考の内容に視点が向いてしまっています。ですから、そこでは根本的な原因のほうに興味を持っていく必要があるのです。

前回のケアスタート面談では、あなたが自分の状態を訴えることを優先していたものですから、このような話はできませんでした。しかし1週間経って、この話ができるようになりました。これは進歩しているということですよ。それを評価したらいいのです。

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いさどんの話を聞いていたNくんは、「僕としては進歩しているのかどうかわからなかったのですが、それが客観的視点なのですね」と言いました。そこで次の1週間は、自分視点について振り返り、自分に客観視点があるとしたらどこでどのように使っているのかを観察することが課題として与えられました。

その後、Nくんは昼間は農作業をし、夜には6時間眠れる日があったり、なかなか眠れない日があったりしながら、さらに1週間が過ぎました。2週間面談の際、いさどんはNくんにこう伝えました。

いさどん:
あなたは頭の中で自分を分析することはできています。昨日の大人会議では皆で映画を観ましたが、あの時間は映画の話自体をすることが目的なのではなく、映画を通して今の社会や時代背景を観て、日常生活につなげていくことが目的だったのです。ですから、頭の中で考えたことが自らの日常生活に反映されることが大切なのです。たとえば学校の勉強は学校でするだけ、宗教に入ったら宗教活動をするだけで、それと日常生活は別ということでは意味がないのです。会社へ行って仕事をしても、日常生活は別ということになると、仕事でストレスがたまったら日常生活はそれを解消するためにあるという話になります。しかし本来、会社でストレスがたまったら会社で解決すべきですし、会社で培われたことは日常生活でも生かされていくように、人生すべてに共通して反映されることが大切なのです。

あなたは自分の頭で考えることが日常生活にどのような出来事として反映されていくのか、つなげて捉えていません。それは、思考がだらだらと巡っているだけの状態です。それではいくら考えても、それが日常生活には反映されず、同じ自分がい続けることになります。そこで、頭で考えていることを日常生活に生かすためには、それを皆に語り、フィードバックをもらいながら、客観視点を受け入れ、自分の思考がどのような現象を引き起こしているかに気付くきっかけにすることです。

そのために、次の1週間のテーマは大人会議で発表することです。そこでは日記の内容をシェアしてもいいですし、大人会議で語られていることに対して自らの想いを語ってもいいのです。それは今まであなたが避けてきたことであり、一番苦手なことでもあります。しかし、そこを超えないと新しい自分には出会えません。

そのことが大事だと気付き、普通にやれるようになると、このケアの取り組みも終了となります。そして、それをやり続ければ、そうすることが心地良くなるのです。心地良くなれば、それを積極的にやるようになります。それが新しい自分になるということです。

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面談後、Nくんはサポーターのヒロッチに、「とりあえずこの面談の内容を大人会議で発表はしますが、毎日発表することはさすがにできません」と言いました。しかしヒロッチからは、「タバコについても、最初は0にすることはできないと言っていたけれど、いさどんのサポートのおかげでケアを開始してから11日目以降タバコなしで過ごせている。大人会議での発表についても、自分にはできないとすぐに決め付けるのは今までの思考パターンそのものなのだから、一日一日、目の前のことに集中して取り組んでみよう」と伝えられ、Nくんは早速大人会議で自らの想いを発表したのでした。

しかし、2日続けて発表した後、Nくんはヒロッチに「大人会議で発表することが心の負担になって、ここ2日間、夜なかなか寝付けませんでした」と伝えました。そして、その次の晩は一睡もできなかったとNくんはヒロッチに伝え、「いさどんからもらった課題は長期的に継続していくとして、眠れていない今の状況が辛いので、一度東京に戻ろうと思います」と申し出てきました。それを受けて、急遽いさどんと面談する場が持たれました。それはケア滞在を始めてから15日目のことでした。

いさどん:
あなたはケア滞在を始めてから、あなたの判断を超えた新たな視点をまわりからもらいながら今までの状態を改善してきました。しかし、今回東京に戻ろうとすることは、あなた自身の判断です。ここで自らの判断を超えると、自分が新しくなるのです。今のあなたの考えは理解できますが、今のあなたの判断は新しい自分につながらず、元の自分に戻ることになるのです。今、元に戻る力と前に進む力の胸突き八丁(意味:富士登山で頂上までの8丁《約872m》の険しい道・物事を成し遂げる過程で一番苦しい正念場)を迎えています。誰でもそこを通るのです。そこを越えて初めて、次の世界にいる新しい自分に出会えるのです。

タバコの話でも大人会議で発表することでも、こちらが薦めたことを最初あなたは抵抗していましたが、新たな考えを取り入れることによって次の段階へと進んできたのです。こちらからの投げかけがなければ、あなた一人ではタバコはやめられませんでしたね。今回、あなたは自分ひとりで判断し結論を出しましたが、そこを超えるためにこちらが手助けをする状態は同じです。

たとえば眠れないとしますよね。眠れないでいて作業に出るのが辛いということですか?

Nくん:
作業に出ても出なくても、辛いのです。どちらにしても眠れないことに変わりはないのですから。

いさどん:
では、東京に行くと眠れるようになるのですか?

Nくん:
まだこの場所にいることに緊張しているところがありますので・・・。

いさどん:
そうしたら、その緊張を抜く必要があるのです。今までのあなたの思考が今の状態をつくっているのですから、元の環境に戻れば、この2週間取り組んできたことを帳消しにしてしまいます。わたしにはこの取り組みに対する欲はありませんが、あなたがせっかく取り組んできたことに対して、もったいないと思うのです。

Nくん:
やってきたことがすべてご破算になるとは思っていません。

いさどん:
あなたは自分の見解がベストだと思っているのですが、今まで自分の見解で生きてきて自分を導いてこられましたか?

Nくん:
それはできませんでした。

いさどん:
だから今、そこを超えるチャンスなのですよ。眠れないということは、眠れないことに対して何か囚われの心があるのです。

Nくん:
それはすごくあります!

いさどん:
そこを突破していかないことには次へ進めないのです。それは場所を変えたからといって、思考の中にあるものですから、何か変わるわけではありません。

(Nくんが何か言いかけたことをさえぎって)あなたは今、わたしを説得しようとしていますか?

Nくん:
自分の見解を述べようとしています。

いさどん:
わたしはあなたのことをよくわかっています。あなたの今の状態もよくわかっています。それをわかっているからこそ、今を超えていくことが大事だと伝えています。あなたがこのような段階に来ることは最初からわかっていました。最初にあなたに面談したときに、あなたは治りますよと伝えましたね。治らないと思っている人はここで預かりませんからね。そこでイメージするだけの世界ではとんとん拍子で治るのです。それはなぜかというと、こちらの伝えるとおりに事が進むイメージだからです。ところが、実際にはこちらが伝えるとおりに皆取り組みません。そこでは自我が出てくるからです。その自分と向き合って、今までの癖を突破したときに初めて、回答が出るのです。これは薬では治せません。そして、今までもそうだったように、今までの自分に任せていても治りません。だから、人に委ねに来たのです。

今、あなたは自分の見解を述べようとしましたね。それは、「自分のことをわかってほしい」という心です。

Nくん:
そうです。

いさどん:
だいたい皆そうなのですから、そんなことはわかっています。ただ、代わってあげることはできません。その代わりに、あなたがそこを突破する智恵とサポートを提供しているのです。今回のことはある意味予定通りなのですよ。眠れない症状があるとしたら、その状況でやれるようにやっていくだけです。そこでは、あれをしないといけない、これをしないといけない、という想いは捨てていくのです。わたしはここでたくさんの事例に出会ってきましたが、そういった状態の多くの人は睡眠障害を持っています。そこで伝えることは、「人間の体は眠るようにできています。眠れないと言っても、眠れないことによって死ぬ人はいないのです。誰でも3日も起きていたら、絶対眠れます。だから、眠れない時は起きていればいいのです」と伝えます。

Nくん:
僕も最初にそう伝えられました。

いさどん:
眠れないことを嫌だと思うのではなく、眠れないなら起きている作業をするだけです。最初は睡眠が欠乏しているので昼間でも眠くなるとします。そこで昼間はなるべく起きていると、その眠いという負荷が夜まで持ち越され、夜になってから眠るのです。それを数回繰り返していくと、必ず夜になると眠くなります。ですから、本来、睡眠障害の改善はそれほど難しくありません。逆に、自然の摂理に反する異常な状態にもっていくほうが大変なのです。ですから、正常な状態に戻すことはそれほど難しくないのです。

ところが、それを邪魔しているのが、ああでもない、こうでもない、と考える人間の心です。そこで、邪魔している自分の心と向き合う作業をしていくのです。あなたはやっと今、その段階に来たのですよ。これは予定通りです。しかし、少し時間がかかりすぎていますね。通常なら、ここではだいたい1週間で多くの人が睡眠障害は改善されるのですが、あなたの場合は2週間以上かかっています。それはなぜかというと、最初の面談でも伝えたように、あなたの状態が重症ではないからです。あなたはうつでもなければ統合失調症でもありません。あなたは自分の精神状態がこの症状を引き起こしていることに気付いていません。それに自我がとても強いので、改善に時間がかかっているのです。もっと精神的に重い状態の人であれば、自我が保てず、自分の状態にこりごりしているので改善は早いのです。しかし、あなたは自分の状態に対して、まだ懲りていないのです。睡眠障害については懲りているかもしれませんが、自分の性格には懲りていないので、自分の見解を持ち出して訴えています。あなたは口では「もうこりごりです!」と言いますが、そのこりごりが足りないから、元に戻ろうとするのです。

うつで薬を飲んでいる人の場合、まず薬の影響を抜き、それからうつの症状を引き起こしている精神状態に取り組んでいきます。そして自己コントロールしていく段階に入るのです。あなたの場合は、その前段がなく、いきなり心のコントロールの段階に入ったのですが、囚われが強いと物理的な症状が軽くても、改善に時間がかかるのです。

だから、自分の心に向き合わないといけません。あなたは客観視点について学びましたが、今のあなたは全く客観視点に立っていません。自分の主張したいことだけを主張しているのですからね。自分をしっかりと観て、自己コントロールできるようになって初めて、客観視点は有効なのです。酷かもしれませんが、そこに取り組まない限り、これは超えられません。先程、胸突き八丁と伝えましたが、ここを越えられたら頂上ですよ。

Nくん:
わかりました。眠れるまで起きています。

いさどん:
それで心を病む必要はないのですよ。今はそこを超えていく段階だと思って、談話室で本を読んでいようが、一晩中テレビを見ていようが、座禅を組んでいようが、何をしていても構わないので、眠れるまで起きていればいいのです。方法は簡単です。しかし、そこで何とか眠ろうと思ったら難しいのです。

逆に眠れない人には、こう提案することもあります。「眠れないことを逆手にとって、一体どのくらい起きていられるのか、チャレンジしてみましょう!」そうすると、結構すぐに「眠れました!」と言ってくる場合が多いのです。そういったことを楽しめるぐらいの余裕があると、本当はいいのですよ。

Nくん:
がんばります!ありがとうございました。

いさどん:
別にがんばらなくてもいいのです。ただ眠くなるまで起きていればいいだけですよ。

――

その翌日の大人会議で、Nくんは嬉しそうにこう発表してくれました。「面談でいさどんが伝えてくれたことで、眠れないことへの囚われの状態から心が解放されました。いさどんの確信ある言葉の力に後押しされ、眠れないなら無理に眠ろうとせずに時間を過ごそうというつもりで布団の上でインターネットをしていたら、睡魔が襲ってきたのです!結局1時頃には寝付くことができ、そのまま眠ることができました!10年ほど不眠で苦しんできたことを考えると、驚きの体験です!」

そんなNくんに対し、皆からは大きな拍手が送られました。その後も、Nくんは夜布団に入ってから30分から1時間ほどで眠りにつくようになり、睡眠がしっかりとれたことで体調も良くなり、精神的にも良い状態で過ごすことができるようになりました。まわりからも「表情が良くなってきたね!」「捉え方が180度変わると人はこのように変われるんだね!」と伝えられるようになりました。

そして、2日後の3週間面談の際、Nくんはいさどんにこう伝えました。

Nくん:
2日前、急遽いさどんに面談してもらってから、いつかは眠れるのだということがわかってきました。今日眠れなくても、明日眠れなくても、次の日ぐらいには眠れるだろうという安心感が出てきました。その安心感が薬になっているように感じていて、前ほど眠ることに対して思い悩まなくなりました。

いさどん:
以前も伝えましたが、人は眠るようにできているのですよ。

Nくん:
前回の面談が僕にとって大きなターニングポイントになったと思います。以前とは全く違います。

いさどん:
ということは、心の問題だったということですね。

Nくん:
はい、心の問題です。これまでは、しっかりと自分に向き合っていなかったと思います。

いさどん:
そうやって、ひとつコツを覚えましたね。しかし今はまだ、睡眠に対して強く意識が向いています。眠れるかどうかを常に意識しているのは異常な状態なのですから、それが不要になることが大切です。そのために次に取り組むことは、なぜ自分がこういう状態になってきたのかを分析することです。その多くはあなたの考え方の癖なのです。その自己分析に取り掛かることが次の課題です。

たとえば、あなたにはそのつもりがなくても、あなたはすぐに人と議論する傾向があります。他者の意見が自分の意見と違うと、そうではなくてこうなのです、と自らの主張を理解してもらおうとする傾向があるのです。そういった意味では柔軟ではありませんね。

Nくん:
自分のことは頑なだと思います。それはここに来て、初めて気が付きました。ここに来るまでは、むしろ自分は他人の意見を柔軟に取り入れているほうだという思いもあったのです。

いさどん:
ハッハッハ。そこで、自分の癖が出る前に、自分の心がどういう構造になっているのかを知ることが重要なのです。それと、あなたは今まで生きてきて、とても身近なことに意識が行き過ぎていました。それは、自分が眠れるかどうかに意識が強く向くくらい、身近だったのです。

今後あなたがどのように生きていくのかはあなたにとって大きなテーマですが、本来自分がどう生きていくかは、自分がどういう性質を持ち、どのように生きているかによって、自然に縁ができて現れるものなのです。ですから、未来についても改めて考えていくことが大切だと思います。本当のあなたらしい生き方があると思うのです。そして、それを見つけることは重要なことです。自分自身を知って、天命を生きたら、充実した希望ある人生になりますね。あなたの地球暦を観ると能力は高いのですが、今まではそれが秘められてきました。それを生かしていけば、食うがためだけに職業に就くのではなく、もっと自分らしく生き生きと、世の中の役にも立てる生き方に出会えることでしょう。

今、方向性は観えてきているので、今の延長にまず健康になりましょう。それは、意識して眠るとか、意識して自分の癖を観るということではなく、自然体で眠れて、自然体で自分の癖に対してチェックできるようになるということです。次の1週間でそこに努めていき、70%それが定着したら、卒業になります。

――

その後の日記にNくんは、こう書いていました。
「自分の心の癖に気付くようになったが、その対処法が心の癖の延長線上になっている。僕がよくやる心の癖として、自分がまわりから排除されているのではないか、人から変に思われているのではないかと思い、その思いに対してまたやっていると自罰的になる。自分の外の世界に対する不信感は、自分に対する自信のなさの反映。自己イメージが不信をベースにしたやさしくないものなので、まずそこを変える必要がある。」
「眠れないことに対する不安感はだいぶ和らいだが、眠らなければならないという思い込みが強い。夜眠くて、朝起きなければならない、さもなければ次の日の作業が辛くなってしまうだろうという思い込み。」
「僕は自分視点の思い込みをして、それで自分を苦しくさせていたようだ。そのようなことがあまりにも多すぎる。病は気からではなく、病は誤解からだと思う。」
それに対し、いさどんは「面白いです!人は相手を観ているより、自分の感情を観ていることが多いのですが、そのことがわかってくると、人は初めて自分を見つめるようになります。人生は階段を昇るように上に向かっていくものです。それは、仕込みのための期間と一気に成長する時が交互に訪れます。あなたは今まで仕込みの期間を長く取ってきたと思えば、これから一気に上昇するチャンスだということになりますね。そして、これからまた新たな仕込みの期間が来ますので、自らに囚われないで、常に学んでいく姿勢を忘れないで取り組んでください。これからの姿勢が特に大切なのです。ここに来た当初からすると新しいあなたがいますね!」とコメントしました。

そうして、ケア滞在がスタートしてからちょうど4週間が経った2016年1月18日、いさどんからNくんに1月20日をもって卒業とすることが伝えられました。その際Nくんは、「まわりからのサポートやいさどんから課題をもらいながら、70%までは来られたと思います。残りの30%は自分の本質とどう向き合うかだと思います。自分がなぜこのように生きてきたのかと考えたときに、今まで生きてきた中で無自覚に受け取ってきたものが大きく左右していると思うのです。たとえばそれは両親の価値観であったり、先祖代々受け継いできたこと、さらに学校教育で受けてきたことが自分の人格をつくってきたと思います。そのように与えられたものを自分の癖で受けてきて、本当は居心地が悪いのに、自分の癖からすると無理やり居心地が良いと思い込むようにしてきました。これからも今までの価値観や世界観で生きていれば、また同じ世界にい続けることになるので、これからが本番だと思います」と語りました。

そして、1月20日の卒業コンサートの際、Nくんはこう皆に伝えました。「今回のケア滞在を通して、いろいろな気付きやサポートなど、皆さんからありとあらゆることをいただきました。その恩返しは、いただいたものを自分の中に留めておかないで、人に与えられる人間になることだと思っています。そのためにはやることがたくさんあると感じています。これからもよろしくお願いします。」

人は一生自らと向き合っていくものなのですから、この物語に終わりはありません。「病は誤解から!」と気付き、人生の胸突き八丁を乗り越えたNくん物語は、これからが新たな章の始まりです。

 

 


ショックでもあり、ものすごく嬉しい 〜2秒間のマインドコントロールからの解放

「私は、見えない世界をなかなか信じられない人たちの代表です。今回大人サミットに参加した目的は、少しでも信じられるようになりたいからです。」

先月、木の花ファミリーでは第9回大人サミットが開催され、アメリカ、タイ、バヌアツ、インドネシア、中国内モンゴル自治区、そして日本の世界各国から様々な人々が集い、新しい時代の「クニ(地球)ツクリ」を語り合う場となりました。大人サミット専用ホームページにて、内容をご覧いただけます!)
その参加者の一人であるこうたんは、「木の花ファミリーがどんなことをしている団体なのかは良くわかりませんが、面白そうなので参加します」と初めてファミリーにやって来ました。「私は一応健康で、家庭も有り、基本的には幸福です。但し、本質的なところでいのちや宇宙の不思議に感銘したり、考え込んだりします。」そうプロフィールに書いていたこうたんが、3日間のサミットを通して感じたことをみんなにシェアしてくれました。

第9回大人サミットより
第9回大人サミットより

■    ■    ■

自分は、今の社会の枠組みの中では「成功者」と呼ばれる方かもしれません。それは、いわゆる大学を優秀な成績で卒業して、企業に就職して、その中でがんばってがんばって何とか上の方に行って、もがいて今に至っている、というような社会の枠組みの中での成功者、という感覚です。

今日、話を聞いて、自分が懸命に努力していた価値観が、こんなにも浅はかというか、ほんのごく最近の価値観だということを知りました。地球の誕生から今までを1年に例えると、産業革命以降の250年間の価値観というのは、たった2秒間のできごとなのだと。

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それはショックでもあり、ものすごく嬉しい、という気持ちです。

今の私の仕事は製造商社で、例えば1本5トンもする鉄のかたまりを飛行機に乗せて何度も海外に送ったりします。エコ的な観点からすると、ものすごく矛盾がある世界です。表面的には、今の社会的に意義のある企業活動なのですが、いろいろ観ていくと、こんなことでいいのかなという気持ちはあります。それでも給料は出ますし、やることはあるので一応のことはやっているのですが、いろいろ悩むところもあって、還暦にも近付いているので、これからの人生をどう過ごそうかと今年の頭ぐらいに考えました。その時に描いた絵が、これです。

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こうたんが描いた絵

これは自分の一生です。たぶん80くらいで死ぬとして、今59歳ですから、人生をいくつかのステージに分けて考えてみました。それで、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」に、どういうふうに人生の中で時間を費やしてきたのかをざっくり色分けしてみました。そうすると、たぶん赤ちゃんで生まれた時にはやりたい放題だったような気もします。でも、だんだんやりたいことができなくなって、やらなければいけないことが増えていったのが、最初の受験の頃だったと思います。

僕はもともと真面目なものですから、学校で教えられたことについては非常に忠実に理解をしていたと思います。けれども、今の唯物的な考えが強くて、ずっとそれに対して違和感がありました。こうやって意識があって、目の前の風景が認識されていること自体がほとんど奇跡に近いことだと思いますが、そういうことを言うと「おまえ、頭は大丈夫か?」と言われるので、あまりそういうことを出さずに来ました。本でいろいろと読んだりはしていますが、結局そこのあたりの違和感がずっとあって、その先がよくわからず、自分のやっていることや意識というのはどういうふうになっているのだろう、という疑問がずっとありました。

インドのお坊さんは、ピークを過ぎると森に入って暮らすということを本で読んだことがあります。それで、今後どういう暮らしをしていくのかをかなり真面目に考えました。だぶん、だからこそ、ここにも来たのだと思います。

自身の想いを語るこうたん
自身の想いを語るこうたん

今までずっと、自分のことだけ考えて生きてきました。今もそうです。もちろん、家族や親族、友人は大切ですけど、自分が大切で、今後現役の一線を退いた後に、何らかの形で世のため人のために役に立ちたいという気持ちはあるのですが、たぶん今の自分がそういうことをやってもウソになると思います。無理すればできるかもしれませんが、続かないという気持ちがあります。その時にどうしたらいいのか。その答えはないです。

たぶん、「誰かのため」ということが、自分から切り離された誰かではなくて、誰かというのは実は自分なんだ、という感覚が持てれば、無理しないでできるだろうとは思います。そして、今の自分はそこから遥かな距離にいるのだと思います。

サミットでの語り合いの時間
それぞれの想いを語り合う

今回、おぼろげながらに自分が考えていたことがやっぱりそうだったのか、という印象はあります。自分としては、産業革命のもうちょっと手前の石油の発見が人間の生活を変えたぐらいの時間軸で考えていて、とてもじゃないけど、遥か彼方の何万年というサイクルの中で私たちが生きているとまでは考えたことがありませんでした。空間的なことに関しても、ああやって太陽がぐるぐるまわりながら、そういうビジョンで空間的なイメージを持ったことはなかったです。そういう意味では、自分がなんとなくこうではないかなと思っていたことが、時間軸と空間軸を合わせてさらに大きなスケールの中で、ダイナミックな理解が少し進んだかな、と思っています。

これから何をするのか。まだよくわかりませんが、なんとなく一歩近づいたかなという感覚は得ることができて、それはとりもなおさず、ここにいる人たちの姿を見たからだと思います。私にしてみると、ここはちょっと奇跡のような世界だなと思っています。こういう人たちが本当にいるのだ、というのは驚きでした。皆さんの存在自体が、私の不安を消してくれるひとつの証拠になっています。

早朝に富士山を見る ー 第9回大人サミットより

大人サミット中、一番感銘を受けたことは、昨晩の子ども会議です。一人の小さな男の子が、鉛筆を友達の額にさしてしまったことを皆の前で報告していました。

毎晩夕食後に行われる子ども会議
毎晩夕食後に行われる子ども会議

驚いたのは、たくさんの人たちが彼を叱ったことです。今の私の生きている近所で同じことをしたら、大変なトラブルになります。今の一般的な日本の家庭生活の中ではありえないことですから、私は他人の子どもを叱ることをしません。ただ、どちらが異常なのでしょうか。そう考えてみれば、問題は明らかです。

私が子どもの頃は、近所のおじさんやおばさんによく怒られていました。しかし、それはここでも可能なのです。それは、愛を持って育てていく意識があってのことだと思います。そして、そういった環境で育った子どもがどういう表現をするのかを見せてもらいました。(→「子どもたちが平和を絵にしたら」

ひみこが描いた『太陽の世界のたのしいくらし』
7歳のひみこが描いた『太陽の世界のたのしいくらし』

小さな子どもが描いた絵や詩の中にウソはありません。理屈の世界で理屈を納得させるのはなかなか難しくて、なおかつ大人にはさんざん騙されてきました。

私を羽交いじめにしている力が何かはわかりません。もしかしたら、教育がもたらした常識というものなのか、それとも私の自我が、はっと気付くと、私を羽交いじめにしているのかもしれません。それを何とか振り払いたいのですが、大人と理屈で話しても、自分の体を自分で持ち上げることができないようなもどかしさを感じます。

でも、子どもたちの詩や絵に出会ったら、何となくそんな説明も、もういらないと思ったのです。

 

第9回大人サミット参加者の皆さん
前列左から2人目がこうたん。次回は「家族を連れて来たい」とのこと。お待ちしてます!

 

■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  

2016年2月14日〜3月12日
木の花塾「1ヶ月間の真学校」を開催します!

今まで知らずにいた本当の自分自身に出会い、私たちはなぜ地球に生きているのか、その真の意味を知る、かけがえのない1ヶ月間を過ごしてみませんか。それはきっと、あなたの人生を豊かにし、この世界を豊かにします。皆さまのご参加をお待ちしています!

【 日 程 】
2016年2月14日(日)〜3月12日(土)

【 会 場 】
木の花ファミリー

静岡県富士宮市猫沢238−1

【 対 象 】
■ 自分を変えたい人

■ 世界を変えたい人
■ 今の世の中をどこかおかしいと感じながら、どうすればよいかわからずにいる人
■ それまで知らずにいた本当の自分自身を知り、真に人生を謳歌したい人
■ この星に生きる人 すべて
☆ その他、2015年度受講生からは以下の人に薦めたいという声が上がっています。
■ 漠然とした不安がある人
■ 自分も他人も責め続けている人
■ 人を信頼したいという思いはあるが、できない人
■ 未知の世界があることを知りたい人
■ 出会った人 すべて
(詳細は受講生アンケートにてご覧頂けます。
 → 受講生アンケーヘ)

【 内 容 】
講座は「農」「食」「医」「経済」「環境」「教育」「社会」「芸術」と多岐に渡りますが、全講座に共通して学ぶことは、物理的な現象の奥に流れる深い精神性です。それまでに考えたこともない新たな視点に出会うことで世界観を大きく広げ、今社会はどのような状況にあるのか、その中で自分は一体どういう存在であるのかを紐解いていきます。
〈 講座一例 〉
人格を学ぶ講座(カルマ読み・地球暦・カタカムナ)/天然循環法の畑作/ファシリテーション/世界観を広げる/菩薩の里の経済/自然療法プログラム/食養生/有用微生物群の培養/天然醸造味噌作り/創造性と芸術/性と宇宙/自然再生と災害復興/持続可能な心の持ち方
*その他、誕生日会や季節の祭事、地域の食事会などのイベントも盛りだくさん!生活の様々な場面を通して、互いに助けあいながら宇宙の流れにそって生きる豊かなコミュニティの暮らしをリアルに体感できます。
*上記講座はあくまでも一例であり、プログラムは固定されていません。受講生との双方向の掛け合いにより、その時、その場で、もっともふさわしいものが提供されていく、誰にも予測不可能な世界に二つとないプログラムです。(→ 2015年度レポーをご覧下さい。)

【 主 催 】DSC00081
NPO法人ぐりーんぐらす

木の花ファミリーを母体として様々な社会貢献事業を行っているNPO法人です。

【 共 済 】
木の花ファミリー

詳細は、こちらをご覧ください!
「1ヶ月間の真学校@木の花ファミリー」

☆ご不明な点も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
 電話 :0544-67-0485
 メール:info★npo-greengrass.org
 (★を@に置き換えてください。)

 

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