今、子供たちの大好物と言えば?

今、子供たちの大好物と言えば、あんべちゃんが作るチャーハン!あんべちゃんは12月11日から、ここでケア滞在をしています。20数年ギャンブル依存症、アルコール依存症、そしてニコチン中毒だったあんべちゃん。ケア主治医のいさどんから、「とりあえず1週間は、自由に過ごしたらいいよ」と言われていましたが、ケアスタート2日目から自ら厨房に立ち、得意のお料理をし始めました。外食産業で長年キャリアを積んできたあんべちゃんは、この1週間、皆が大好きなチャーハンから、かき揚げ・すり身豆腐などの揚げ物、メルベイユ・スイートパンプキンなどのデザートに至るまで、なんと一日2、3品の料理を作ってくれています。そして、そのどれもがプロ級の味!

今夜は大学芋を揚げているあんべちゃんに、今までの滞在の感想を聞いてみると。。。

「日に日になんというかな。要は、つきものが落ちる感じ。昨日もなかのんと話していたんだけれど、僕はここに余分なものを捨てに来ている。今まで、精神的な贅肉をいっぱいつけてきたから、それをいったん捨てて、スリムになって、再スタートしたいなと。だから今は、今まで身につけてきた余分な価値観を捨てる作業をしている。

それは、街に戻った時に一からやり直すための、とても大切なものだと思っている。今までと同じ価値観で街に戻ったところで、結局は同じだから、とにかく今までの価値観を全部捨て去って、新たに価値観を構築したいなと、そういう感じです。」

「ちなみに、これからは、どういう価値観を身につけていきたいの?」と尋ねると、

「身の丈に合った生活レベルでの価値観。自分の物欲とか金銭欲に捉われない人生観が、自然に身につけばいいな。ここに来て、人間関係の大切さ、物事を素直に見ることの大切さに気づいた。今までは、裏に変な意図があるんじゃないかと疑って生きてきたから。」

丁寧に心のうちを話してくれるあんべちゃんからは、もう既にケア滞在で来ていることを感じさせないような、自然体で素直な空気が出ています。

「料理することは、僕にとってリハビリです。手を動かしながら、ものを考えることで、前向きにものを捉えるための非常に有効な手段となっている」と言うあんべちゃんに、「今は、何を考えていたの?」と聞くと、

「特に何も考えてない。今までは、常に考えるのが嫌だから、アルコールで脳みそをマヒさせていた。でも、今はアルコールもたばこもなしでいけると思う。パチンコも、今のところ、日常の中では意識しないでいける。パチンコ依存症の人は、パチンコをしている自分を想像するだけで、脳の中に快感を引き起こす物質が分泌されるらしいんだけれど、今の僕にもうそれはないな。まあ、街に戻ってどうなるかは、戻ってみないとわからないけどね。」

淡々とそう語るあんべちゃんは、順調にケア滞在を過ごしています。それはやはり、「ケアを卒業したら、もう実家には戻らず自活してやっていきたい」という彼の強い意志があるからでしょう。もう既に、木の花食当チームの中で重要な存在となっているあんべちゃん。あんべちゃん料理を皆いつも楽しみにしているけれど、どこにいてもあんべちゃんが一番生き生きと輝いていけるよう、皆で心から応援していくからね。

子供たちからも、「あんべちゃん、あんべちゃん」と慕われています。(右から2番目)
子供たちからも、「あんべちゃん、あんべちゃん」と慕われています。(右から2番目)

ここで、人間関係の大切さとか、物事を素直に見ることに気づいた。


幸せの柚子胡椒

大分冷え込む季節となってきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?今夜の木の花の夜ご飯は、体も芯からあったまる、お餅とうどん入りのお鍋です。木の花では、からしの代わりに、手作りの“柚子胡椒”と一緒にお鍋をいただきます。その柚子胡椒を作ってくれるのが、普段は苗担当のきょうこちゃんです。

「作り方はすごく簡単!青トウガラシと柚子の皮を同量用意してね。青トウガラシは、辛みが強い、たかの爪がいいわね。柚子もできたら無農薬のものがあるといいのよね。うちも、今年から自家製の柚子が取れたのよ。

まず、トウガラシのへたの部分を取って、粗く刻んだら、フードプロセッサーで細かくします。それを35度くらいの焼酎とミキサーにかけて、とろっとさせるの。水分が多いと、冷凍保存の時にしゃりしゃりになってしまうから、焼酎の量は最低限で。柚子も同様に、まず皮をむいて粗く刻み、フードプロセッサーで細かくします。それを焼酎といっしょにミキサーにかけたものを、先ほどの青トウガラシと合わせたらできあがり。

冷凍保存したら、1年中おいしい柚子胡椒が楽しめます。お鍋にもいいし、わさび代わりにおすしやおさしみにもどうぞ♪」

柚子の皮を慣れた手つきで刻んでいくきょうこちゃんの隣にいるだけで、柚子のとてもいい香りが漂ってきて、幸せな気分になります。でも、幸せな気分になれるのは、柚子の香りだけではなく、きょうこちゃんが醸し出している優しい空気も関係していそうです。

「この柚子胡椒の作り方は、2年ほど前に亡くなられた東さんが教えて下さったの。東さんは、ご近所に住んでいらっしゃって、いつも木の花のことをサポートしてくれていたの。東さんは亡くなられたけれど、私たちの心の中にはいつもいらっしゃるし、柚子胡椒もこうやって木の花で作れることはありがたいわ。」

いつも優しく皆を癒すきょうこちゃんは、お昼休憩時に、幼児たちに絵本を読んでくれます。幼児たちも、きょうこちゃんに絵本を読んでもらって、いつもとてもうれしそう。そんなきょうこちゃんには、来年の2月、赤ちゃんが生まれる予定です。いつもにこにこきょうこちゃんの優しい波動を受けながら、さて一体どんな赤ちゃんが生まれてくるのでしょう。来年、ますます木の花がにぎやかになることは間違いありませんね。

ひみ(左)とゆうとう(右)にも、もうひとり妹か弟ができるね。「もうちょっとで来るって!」BYゆうとう
ひみ(左)とゆうとう(右)もお待ちかねのきょうこちゃんの赤ちゃんです。「もうちょっとで来るって!!」BYゆうとう

とびきりの花 Part II

田んぼ隊長じゅんじマンの冬の内職はパスタ作り!「クリスマスまでには、何とか間に合わせたいな。失敗してもうどんにはなりそう?!できなかったらごめんね!僕が責任を持って全部食べるから(笑)」

田んぼ隊長じゅんじまんの冬の内職はパスタ作り!「クリスマスまでには、何とか間に合わせたいな。失敗してもうどんにはなりそう?!できなかったらごめんね!僕が責任を持って全部食べるから(笑)」
パスタマシン+じゅんじマン。何となく、いい組み合わせです

田んぼ隊の特攻隊長?まこっちゃんの冬の内職と言えば、薪割り。でも、皆が一番まこっちゃんに感謝する瞬間は、御飯を何でもさらって食べ切ってくれること!「いつも皆に愛されているなって思います。」

田んぼ隊特攻隊長!まこっちゃんの冬の内職と言えば、薪割り。でも、皆が一番まこっちゃんに感謝する瞬間は、御飯を何でもさらって食べ切ってくれること!「いつも皆に愛されているなって思います。」
きれいに食べるのも愛情への感謝!

田んぼ隊のマスコット♪こまねち♪の活かしどころは、「断捨離」という名の整頓と大人会議の書記。「全て皆の愛の海の中に浸かっているから、何でも自主的に取り組めているんだな。ということを踏まえた上で、ガンガン働きます!でも、ついうっかり自分で走っているように見えたら教えてね笙・」

田んぼ隊のマスコット♪こまねち♪の活かしどころは、断捨離という名の整頓と大人会議の書記。「全て皆の愛の海の中に浸かっているから、何でも自主的に取り組めているんだな。ということを踏まえた上で、ガンガン働きます!でも、ついうっかり自分で走っているように見えたら教えてね笙・」
今日も遅くまでパソコンに向かいます

田んぼ隊のマネージャー、まりちゃんの冬の内職は、「断捨離リサイクル」!破れたこたつカバーがエプロンとバンダナセットになったり、腕抜きになったりと、いろいろ考えるのが楽しい!『これはあの人に合いそうだな』と布を見ながら、皆のことを想うのが幸せです」

田んぼ隊マネージャー、まりちゃんの冬の内職は、「断捨離リサイクル!破れたこたつカバーがエプロンとバンダナセットになったり、腕抜きになったりと、いろいろ考えるのが楽しい!『これはあの人に合いそうだな』と布を見ながら、皆のことを想うのが幸せです。」
渡された人がみんな「うわー、すごい、ありがとう!」と感謝する魔法の技

田んぼ隊チアリーダー、最近は英語に凝っていて「キャサリン」を名乗っているちなっぴーの冬の内職は、お正月に向けてのしめ縄作り。「ちなっぴーは今、宇宙旅行に行っていることになっているから(笑)日本と外国の文化の違いを見ることが、小さい頃からの夢でね。今、滞在中の韓国人のヨンちゃんに、英語の先生になってもらったり、しめ縄作りを教えたり、夢が実現して、Nice! Great! Wonderful!!皆もキャサリンに英語で話しかけてね♪」

“]田んぼ隊チアリーダー、最近キャサリンになった?!ちなっぴの冬の内職は、お正月に向けてのしめ縄作り。「ちなっぴは今、宇宙旅行に行っていることになっているから(笑)日本と外国の文化の違いを見ることが、小さい頃からの夢でね。今滞在中の韓国人のヨンちゃんに、英語の先生になってもらったり、しめ縄を一緒に作ったり、夢が実現して、Nice! Great! Wonderful!!]
しめ縄は自然のアート!お正月を彩ります

とびきりの花 Part I

憲章チームリーダーのなかのんは、哲学科卒、兎年生まれ。「僕の名前は善文です。兎年の守り本尊は、文殊菩薩。文殊菩薩の文は、善文の文で、文証の文でもある。僕にとって文章は命そのもの。」

憲章チームリーダーのなかのんは、哲学科卒、兎年生まれ。「僕の名前は善文です。兎年の守り本尊は、文殊菩薩。文殊菩薩の文は、善文の文で、文証の文でもある。僕にとって文章は命そのもの。」
パソコンに向かうなかのん。大切な文章が生み出されていきます

普段は収穫・配送チームのあきちゃん。今日は朝から一日パン作りです。「皆においしいパンを食べてもらいたい、という想いだけです。皆が喜んでくれれば、それでいい。」

普段は収穫・配送チームのあきちゃん。今日は朝から一日パン作りです。「皆においしいパンを食べてもらいたい、という想いだけです。皆が喜んでくれれば、それでいい。」
パンづくりをするあきちゃん(右)。いつも、なんでも一生懸命です

今日はクリスマス用のクッキー作りをしているちーちゃんは、いつもとっても楽しそうに幸せそうにお菓子を作ってくれます。「お菓子好きの私としては、思い浮かんだお菓子をぱっと作るのが好き!失敗する時もあるけれど(笑)、洋菓子から和菓子までどんどん新しいものに挑戦するのが好き!」

今日はクリスマス用のクッキー作りをしているちーちゃんは、いつもとっても楽しそうに幸せそうにお菓子を作ってくれます。「お菓子好きの私としては、思い浮かんだお菓子をぱっと作るのが好き!失敗する時もあるけれど(笑)、洋菓子から和菓子までどんどん新しいものに挑戦するのが好き!」
楽しそうにクッキーをつくるちーちゃん

昨日からケア滞在中のあんべちゃんは、外食産業で20年近く働いていました。ケア主治医のいさどんからは、「とりあえず、最初の1週間は自由に過ごしていいからね」と言われていましたが、いつの間にやら厨房で夕食の準備に加わっています。「手を動かしているほうが、安心するんです。」

昨日からケア滞在中のあんべちゃんは、外食産業で20年近く働いていました。ケア主治医のいさどんからは、「とりあえず、最初の1週間は自由に過ごしていいからね」と言われていましたが、いつの間にやら厨房で夕食の準備に加わっています。「手を動かしているほうが、安心するんです。」
慣れた包丁さばきのあんべちゃん(右)

とにかくお花が大好きなきょうこちゃんは、いつの間にやら木の花のお花係として、皆の心を癒すのに一役買っています。「木の花という場がお花でいっぱいになって、皆の心が安らいで、明るい気持ちになるといいなって。好きが走ると皆の調和を乱すけれど、生産第一でただ野菜だけを作るよりも、心のゆとりの部分も大切だねということで、お花のお世話ができてありがたいです。」

とにかくお花が大好きなきょうこちゃんは、いつの間にやら木の花のお花係として、皆の心を癒すのに一役買っています。「木の花という場がお花でいっぱいになって、皆の心が安らいで、明るい気持ちになるといいなって。好きが走ると皆の調和を乱すけれど、生産第一でただ野菜だけを作るよりも、心のゆとりの部分も大切だねということで、お花のお世話ができてありがたいです。」
ファミリーの施設は、どこもお花がいっぱい。きょうこちゃんのおかげです

文章を書くのが好きな人、パンを作るのが好きな人、お菓子を作るのが好きな人、お料理するのが好きな人、お花のお世話をするのが好きな人・・・。ひとりひとりの中に、自分が喜んですることがまわりを幸せにする種があります。

♪ あなただけの大きな花が 大地の上に開いたならば
この星はどんなにか 美しくなるだろう 美しくなるだろう 美しくなるだろう

(「とびきりの花」の歌詞は、いさどんブログを参照下さい。)

何べん生まれ変わっても、この人生は一度きりですから。ともに、お互いのとびきりの花を咲かせていきましょう。


木の花ファミリー憲章ブログができました

今、ファミリーでは15年の歴史で初めて明文化した取り決めである「木の花ファミリー憲章」を作成する準備をしています。

最近までこの木の花ファミリーブログでその様子を報告させていただいていましたが、この度、「木の花ファミリー憲章ブログ」として独立させました。

15年間。ファミリーは自然の仕組みに沿う形で、生活を営んできました。自然から学ぶ姿勢を忘れずに、愛と調和と善意を大切にしてきました。

その生活は閉ざされたものではなく、外に対して開かれたものです。広がることでみんなと繋がっていくことを目指しています。

今回、その理念を文章にまとめ、憲章を制定することにしました。この憲章は自然を雛形にして作成されます。より多くの人が自然界を自らの暮らしの雛形とするように―。そんな願いを込めて憲章創りを進めていきます。