苦しみは神が人間に与えた唯一の救い

最近、「おひさまハウス・ひまわり」の事務所でパソコンに向かい、次々とデザインの仕事を手掛けているのは、9月1日にメンバーになったみきちゃん。元パートナーとの関係や子育てで行き詰まり、友人に紹介されて、5月の下旬に1才5ヶ月のゆりかちゃんと初めてファミリーを訪れました。

ファミリーの第一印象は、「とにかく厳しく思えた。今まで子どもに対して叱ったことがなかったから、ここの子育ても厳しく見えました」と話してくれました。実は訪問する前からここに移住したいという想いもあり、いさどんに相談してみたところ、「ここを駆け込み寺だと思ったら違うよ。ここは出家者の集まりみたいなところだから、相当の覚悟がないと辛くなるよ」と言われ、いったん家に戻りじっくりと考えてみることにしました。一生の決断ということで2ヶ月間迷った末、「心を磨くということを求めている自分もいる」と思い、7月下旬再びゆりかちゃんと一緒にファミリーを訪れました。そして、9月1日の自分のお誕生日の日に、メンバー宣言をするに至りました。

メンバーになってからの2ヶ月を振り返ってもらうと、
「いさどんが神様からいただいたメッセージをようこちゃんが教えてくれたの。それは、

苦しみは、神が人間に与えた唯一の救いである。
苦しみと対面し、苦しみを乗り越えることが、その苦しみから解放される唯一の方法。
今あなたが与えられている苦しみは、今までのあなたの生に対する答え。
他の誰にも与えられていない、神からの救いです。

今まで人生で辛いことも沢山あったけれど、他人の辛さをわかるためには大切なことだったし、こうやってここと出会えたことは本当にありがたいと思っています。」

みきちゃんは20才から15年間アトピーを患っていましたが、ここに来てからの3ヶ月で7割方改善され、1年ほどアトピーを患っていたゆりかちゃんはここに来てから1ヶ月でほぼ良くなりました。「その一番の要因は、自分の心の変化だと思っています。今までは自分勝手に考えて生きてきましたが、ここに来てから初めて感謝する心が芽生えたのです。心の滞りがなくなるにつれて、アトピーもどんどん良くなっていって、新しい仕事も色々と頼まれるようになってきました。」

もともとWEBデザイナーだったスキルを活かし、商品ラベル等のデザインを手掛けるようになりました。みんなからも「仕事が丁寧で、綺麗な仕上がりだね」と評判は上々です。デザインの仕事の合間には、ミシンに向かってみんなの洋服の直しから木の花庵に置く小物づくりまでこなすみきちゃんは、実は洋裁学校出身だそうです。

「実はお料理も得意だし、特に煮物とか和食が得意なの。高校の時にはバンドのボーカルをやっていて全国大会に出たこともあって(笑)、歌うことも大好き!小学校の時はスピードスケートをやっていたから体力にも自信があるし、畑や田んぼ隊でもいけるかも?!私って器用貧乏なの!」と笑いながら話すみきちゃんは、まさに木の花で重宝されるオールマイティな人材です。

「ファミリーを一言で言うと、本物の救いがあるところ。そして本当に成長出来るところ」と語るみきちゃん。これからのみきちゃんの成長を皆さんも期待して下さいね!

「相手のイメージにぴったり合うデザインを心がけています。」
みきちゃんがデザインした商品ラベルの数々。

木の花ファミリー通信 Vol.38

月刊のニューズレター、「木の花ファミリー通信」の38号(2010年10月号)が出来上がりました。10月号といいつつ、末日の発行になってしまいました。今月号は、以下の内容でお届けします!

  • 新メンバー「海ちゃん」のご紹介
  • 旅館「木の花庵」が正式開業
  • 「大人サミット」開催報告
  • 田んぼだより

11/7、ファーマーズ・マーケット@東京・青山に出店します!

7月末に引き続き、11/7(日)に東京・青山の国連大学前で開催される「ファーマーズ・マーケット@UNU」に出店します!

今回は日曜日のみの日帰り出店です。秋野菜や定番のクッキーやあられに加えて、日帰りならではの手づくりの食べ物も出品予定!えいこばあちゃんの手づくりこんにゃくやファミリー自慢の杵つき餅も並びます。ファミリーのおやつによく登場、みんなが大好きな玄米コーヒークッキーとお茶クッキーも、商品化を検討するためのテストとして出品します。手づくりパンも焼いていきますよ!

ファーマーズ・マーケットは他にも多数の出店があり、若いスタッフの熱意に支えられた素敵な催しです。首都圏にお住まいの方、ぜひ、おいでください!

前回(7月末)の出店の様子です

営業部長がやって来た!

スマイル海ちゃん(真ん中)。畑隊のひろみちゃん(左)、りょうちん(右)と一緒に。
木の花最新メンバー「海ちゃん」こと海藤禎宏さんは埼玉県出身の52歳。色々な本を読んでいるうちに、「世界を変えるためにはコミュニティの生き方がひとつの選択肢」という考え方に触れ、コミュニティというものに興味を抱くようになりました。6年前には新しき村の村外会員となり、その後も色々なコミュニティについて調べていくうちに、3年前、木の花ファミリーと出会いました。

木の花の第一印象は、「とうとう見つけた!自分が思い描いていた通りのコミュニティがあった!」というものでした。その後、3ヶ月に1回くらいのペースでここに通うようになり、今年の9月には会社をやめ、木の花のメンバーとしてここでみんなと暮らすことになったのです。

今まで銀行員、警備会社の総務経理から環境事業の営業畑と歩んできた海ちゃん。そんな海ちゃんに移住早々与えられた役割は、なんと「営業部長」でした!

「『せっかく畑仕事で自然と触れ合いながら心磨きをしていこう!と思っていたのに、また営業部長になるなんて?!』と最初は思っていたけれど、『自分の特技や経験を活かして社会のために生きていくのがここの精神だよ』と言われ、その通りだと納得しました。畑仕事だけをやるのであれば他のコミュニティでも良かったはず。ではなぜ自分が木の花で暮らすことを選んだのかというと、理想を語っているばかりではなくてそろそろそれを実践しないとと強く思ったからです。エコビレッジ仲間のたけちゃんにも、『海ちゃんは頭ではもう十分わかっているのだから、あとはやるだけだよ!』と言われていたからね(笑)。」

海ちゃんが実際にここで暮らし始めて早1ヶ月が過ぎました。この1ヶ月の感想を聞いてみると、

「ここはすぐに現象として現れるから、外の世界とは違うよね。外の世界だと、まあいいやで済まされたり、自分で気づかなくもいいようなことでも、ここではしっかりと現象として与えられるから、自分の心を見つめざるを得ない。それは本当にありがたいことだと思っています。今までずいぶんいい加減に生きていたけれど、やっと全うになれるのだから(笑)。」

色々な経験をして、ようやく心磨きの道に辿り着いた海ちゃん。「今までの癖でつい営業スマイルをしてしまうんだよ(笑)」と語る海ちゃんですが、海ちゃんの笑顔が真に輝き、みんなに幸せをもたらす日も近いことでしょう。


宿泊施設「木の花庵」を正式に開業します!

ファミリーでは、このたび付属施設「木の花庵」と「おひさまハウスひまわり」について旅館業(民宿)および食堂としての営業許可を取得しました。11月1日より正式に開業します。

宿泊料金などは下記の通りとなります。

  • お一人様 一泊 5,000円(自然菜食のお食事3食付き)
    小学3年以下2,500円、2歳児以下1,000円
  • 全8室(6畳~10畳)、定員23名

今後、個室でゆっくりいただくコース料理のご提供や、滞在型の食養生プランなども計画しております。どうぞお楽しみに!

ご訪問・ご宿泊のお申込みにつきましては、こちらをご覧ください。

木の花庵の玄関
和室の一例
和室の一例