春日山にただいま!した日~後編

施設見学を終えた後は、「村のお風呂」でひと休み。檜風呂に入りながら、一緒にいたヤマギシの方と話が弾みます。いつでもどこでも歌っているちなっぴーを見て、「このお風呂で歌を歌う人は今まであまりいなかったね~。ずっと歌っていてほしいね~」とおばあさんはにこにこ嬉しそう。

夕方の懇親会の場では、冗談が飛び交っていつまでも笑いが絶えませんでした。そして、心のこもった菜食の夕食をいただいた後は、コンサート&交流会の始まりです!

総勢200名近く集まり、会場は熱気がムンムンです!
今日を境に「♪WELCOME TO 木の花ファミリー」という歌は、「♪WELCOME TO アースファミリー(地球家族という意味です)」になりました!子どもからお年寄りまでみんな一緒に「ウッキー!ウッキー!」
ヤマギシの方たちからは「風のカーテン」と「森が生まれる」の2曲を歌ってもらいました。ハレハレバンドの登場です!
私たちもみんなで一緒に肩を組みながら合唱していると。。。
みんなの人気者・ひろしくんが舞台に登場!ユニークなダンスで会場を沸かせます。
その後は、木の花メンバーの自己紹介と今日の滞在の感想をシェアする場となりました。木の花でお笑い&ゲスト担当のまり姉(真ん中)は、春日山に来る前から有名だったそう?!まり姉のユーモアに会場はさらに笑いの渦に包まれていきました。
笑いが一段落した後は、木の花楽団による「♪いのちの泉」。「あなたはわたし わたしはあなた」のフレーズに涙する方もいらっしゃいました。

木の花恒例「♪光るいのちの歌」が始まると、老若男女みんなそろって阿波踊り!ヤマギシ&木の花のみんなが「一体」となって、会場をぐるぐると回りだしたら。。。「地球家族だアースファミリー♪ 愛とお米があればいい♪」
その後、今度はヤマギシの方から感想をいただきました。「感動しました!」「私が普段思っていることを表現してくれて、ありがとうございました!」「今日は石川県から来たのですが、来て良かったです!」「これからも地球家族としてつながっていきましょう!」とみんな心は一緒なのだと確認する場となりました。
みんなでひとつの大きな大きな輪となり、「♪みのりの風」で竹鈴を振るいさどんとよりどん。よりどん曰く、「いさどんのどんは丼ぶりの丼ですが、僕のどんは鈍感の鈍です(笑)。」笑いのセンスはどちらも良い勝負?!

なんといっても、今日の敢闘賞はひろしくんでしょう。こうして楽しく有意義な交流会の場は幕を閉じたのでした。「それでは、春日山実顕地のみなさーん!私たちは富士山実顕地に戻りますが、またすぐに帰ってきますね!みなさんもいつでも富士山の麓に帰ってきてください。みんなで楽しみに待っていまーす!」

春日山にただいま!した日~中編

おいしいお昼御飯をいただいた後は、マイクロバスで養鶏、養豚、養牛場や畑などの見学に連れていっていただきました。

養鶏担当のともやくん。好奇心旺盛な私たちの質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれました。

養鶏を担当するのは、ともやくんのような障害を持った方も多いそうです。動物や自然に癒され、自らの活かし所を見つけたともやくんは自分らしさをしっかりと表現していました。
次に、養豚場を案内してくれたのは古坊さん。「結局、作業を通して私たちが表現したいことは、みんなが仲良く暮らしていることです。」
木の花歌姫みかちゃん&ちなっぴー&みちよちゃんが歌い出したら、豚さんたちもとても気持ち良さそうでした。
「春日山実顕地にはトマト名人・川添さん(真ん中)がいる!」ということで、トマトをこよなく愛するたっちゃんは川添さんを質問攻めにしていました(笑)。
養牛場で案内してくれたのはユーモアたっぷり柳さん。「私がこの子たちの種付けをしているので、私にとってはみんな自分の子どものようです。たまに自分が人間なのか牛なのか、わからなくなる時もあります(笑)。」

「木の花さんは牛乳を飲まないと聞いていましたが、今日は飲んでいただけて嬉しいです!」とおっしゃる柳さんに、「私たちはやわらかいんですよ(笑)」と答えるいさどん。
「木の花さんなら何でも見たいとおっしゃると思って・・・」とよりどんが次に案内してくれたのは、普段外の人にはあまり公開することのない「公人の丘」にあるお墓でした。

扉を開け、まるで異次元につながっているような廊下を進んでいくと、下は海・上は宇宙をイメージした空間に出会いました。静かに歌を口ずさみ始めたみかちゃんに、「ここで歌を歌った人は初めてだよ(笑)」とよりどん。そして、さらに奥の空間に納骨堂がありました。永遠のいのちをモチーフにしたモニュメントや、境のない世界を表現した天井、五穀と太陽と水を表した壁を目にした私たちには言葉がありませんでした。

「公人の丘」を案内してくれたこばどん(奥の真ん中)。「この足元にある円を形成するひとつひとつのパーツはひとりの人を表しています。そして、それはどの位置にいても平等であることを表しています。それは創設者・山岸巳代蔵さんの想いでもあります。」「木の花でも上から見たら真円、横から見たら1本の線という表現がありますよ。」

春日山にただいま!した日~前編

先月から続いているヤマギシ訪問ラッシュ。「今度は私たちもヤマギシさんのところに行ってみよう!」ということで、12月10日、13名のメンバーがヤマギシズム・春日山実顕地を訪れました。朝5:30に木の花を出発し、春日山に到着したのが9:30頃。その後、午前と午後に施設見学をさせていただきましたが、その敷地の広さと施設の充実ぶりに私たちはただただ驚くばかり!「ヤマギシさんと木の花のことをゾウとネズミに例えていたけれど、これではゾウとノミくらいのものだね(笑)」というコメントがメンバーから出るほど、完成された村の姿がそこにはありました。

昼食、おやつ、夕食をごちそうになり、200名近くが集まったコンサート&交流会で盛り上がった後には、時間はすでに夜の9:00をまわっていました。沢山のヤマギシの方に見送られ、木の花に戻ってきた時には夜中の1:30を過ぎていましたが、この素晴らしい出会いに感動、興奮冷めやらないメンバーは3:00過ぎまで談笑していました。

ブログを読んでくださっているみなさんともこの感動を共有したいと思い、今回は前編・中編・後編に分けてご紹介いたします。お楽しみに!

ヤマギシさんの言い方にならって「富士山実顕地」という名札をつけた私たちを出迎えてくれたよりどんの名札には。。。「木の花ファミリー・よりどん」と書いてありました!息ぴったりの私たちです♪
まず案内されたのが、「底抜けに明るい老蘇のくらし」がモットーの陽光館。太陽光パネルが屋根に設置されており、床暖房完備のとてもきれいなところで、ご近所の方からも「ここに住むことは出来ますか?」という問い合わせがあるそうです。
しばらく談笑した後、2階にあるお部屋を案内してくれたあるおばあさんは、「この前うちのメンバーが木の花さんに行った時にね、みなさんが何でもどうぞどうぞと見せてくれたことにびっくりしていたのよ!それまで自分のお部屋を外の人にあまり見せたことがなかったけれど、私もそうやってみようと思って」と嬉しそうに話してくれました。
「ヤマギシズム学園・幼年部」に向かう途中で、とっても魅力的なツリーハウスを発見!「来年は木の花のこどもたちを連れて、ここに遠足に来たいね!」
でも、高所恐怖症の人はよく考えてからのぼらないといけません(笑)。「いさどーーん!へっぴり腰になっているよ!!」
幼年部では5、6歳のかわいらしい子どもたちがお出迎え。最初は緊張気味の子どもたちでしたが、すぐに「よりどーん、遊ぼうよ!」「いさどーーん!」「たっちゃーーん!」と名前を覚えてくれました。「よりどん」という呼び名は木の花ではお馴染ですが、春日山ではまずは子どもたちの間から浸透しているようです(笑)。
人なつっこい子どもたちは、ひとつひとつのお部屋をしっかりと説明してくれた後、♪ドレミの歌を元気いっぱい披露してくれました。
「たっちゃーーん、幼年部になって!」とおねだりするりんちゃん(真ん中)に、「大人会議でみんなに聞いてからね(笑)」と答えたたっちゃん。本当にどの子ものびのびとした良い子ばかりで、今回の訪問の印象に残ったこととして、子どもたちのことを感想にあげているメンバーが沢山いました。

お食事処「愛和館」。「うちには愛ちゃんと和子ちゃんもいるし、陽子ちゃんには陽光館があるしね(笑)。」木の花のダジャレ菌?!もヤマギシ会に浸透していくのでしょうか?!

「食生活部」の方の配慮により、今日は一日菜食料理を用意してくれました。「普段はだしもカツオでとるし、最初はどうしたらいいの!と思ったけれど、色々と試行錯誤しながら自分の枠を超えることが出来ました。面白い良い体験をさせていただきました!」とコメントしてくれました。
みんなで食卓を囲んだら、和気合い合いと話が弾んでいきます。昼食に出た「小松菜の煮びたし」も、夕食に出た「飛龍頭の摘み入れ鍋」も絶品でした!ヤマギシの方も「いつものつみれ鍋も良いけれど、今日のもおいしいね!」と喜んでいらっしゃいました。

みんなで楽しく「エッ?!」ビフライ作り

先月の「ヤマギシ訪問ラッシュ」に続き、12月6日、7日には5か所の実顕地から20名のヤマギシ会の方が訪問されました。今回は6名ものお料理担当の方がいらっしゃるということで、木の花食当チームが考えたメニューは、「エッ?!」ビフライです!「木の花は菜食じゃなかったの?」と思われたあなた、エビフライではなく、「エッ?!」ビフライですから、食べてびっくりお野菜で出来ているのです。

フライの中身は、小さく刻んだしいたけ・にんじん・こんにゃく・やまいもにしょうゆ・砂糖・塩でうす味をつけ、片栗粉で固めたものです。台形に切った薄焼き卵に適量をのせ、端ににんじんのしっぽを置いてまいていきます。最後にのりをつけたら、あっという間に「エッ?!」ビフライの出来上がり。木の花ではおせち料理として年に一回食卓に上がりますが、今日はヤマギシ会の方がいらっしゃるということで一緒に作ることになりました。

木の花で揚げ物名人といえばはるちゃん(左から2番目)。「ヤマギシ会の方は一般のゲストと違って、全体の空気を読んで動いてくれるから、共同生活をしている人は違うなと思ったの。一緒に気持ちよく仕事が出来ました。」

みなさん経験豊富でいらっしゃるので、テキパキと手際よく作業が進んでいきます。一緒に作業をしたきょうこちゃんは、「さっきおもちを切っていた時にね、おもちを切った後の包丁にはべったりとおもちがついているでしょ。それを見たヤマギシの方は厨房にあった大根の切れ端をさっと持ってきてくれて、それで切るようにして包丁を拭くといいのよと教えてくれたの!」と嬉しそうに話してくれました。

ヤマギシの宝塚?!ちなみさんとの共同作業。長身でかっこいいちなみさん、木の花のミュージカル部門にぜひ引き抜きたいところです(笑)。
みんなでやれば「エッ?!」ビフライづくりも怖くない?!今日は全部で60本作りました。揚げる前は薄焼き卵とにんじんのしっぽが見えますが、揚げ物上手のはるちゃんの手にかかると。。。
どう見てもおいしそうなエビフライです!今日はヤマギシ会の方のおかげでとても楽しいひとときを過ごすことが出来ました。「いつでも帰ってきてくださいね!また一緒にお料理出来るのを楽しみにしています。BY木の花食当チーム」

たった一言で

先日、共同体の暮らしや自給自足に興味があるご夫婦がファミリーを訪れました。農作業&お料理体験や施設見学、いさどんによるプレゼンテーションとひととおりの体験を終えた後、いさどんと今後の生き方について相談する場がもたれました。

最初は旦那さんがいさどんに色々な質問を投げかけ、奥さんはそれを黙って聞いていらっしゃいました。しかし、その後いさどんに「何でもいいから、何か質問はない?」と振られると、「実は私、劣等感が強くて」という言葉が漏れました。そこでいさどんが、「あなたは自分が強いからね」と優しく言葉をかけると、彼女は堰を切ったようにぽろぽろと泣き出したのです。そして、事前にお二人に書いてもらった家系図を見ながらいさどんが、「あなたにはお母さんからの影響が強かったでしょう」と言うと、彼女はますます激しく泣き始めました。そんな彼女を温かく見守りながら、いさどんはこう続けました。「あなたはもともと明るい人なのですよ。ただ、お母さんのからの抑圧が強かったから、今のように心が不安定になってしまったのです。でも、ここにしばらしく滞在したら健全な自分を取り戻すことが出来ます。まずは、自分の心を立て直すためにここに来るといいですよ。」彼女はいさどんの話を頷きながら聞いていました。長年の間溜まっていた感情が一気に出たかのようにずっと泣いていらっしゃいましたが、しばらくすると彼女の顔にうっすらと笑みが浮かびました。

その場に同席した私が感じたのは、「たった一言で、人の心が癒されることがある」ということです。生まれてからずっと一緒にいる両親でも、血縁のある家族でも、そこに思惑や利害が絡むと、本当のその人を理解することはなかなか難しいものです。しかし、見ず知らずの他人でも、真に理解してくれる人に出会えば、その理解が今まで閉じていた心を開き、癒しにつながっていくのだということを目の当たりにした一日でした。

最初彼女はここにいても落ち着かず、どこか暗い雰囲気を漂わせていましたが、相談が終わって帰る頃にはすでにもともとの明るさを少し取り戻し、メンバーからも「彼女の雰囲気が変わって良かったね」という声があちこちで聞かれるようになりました。

ここには心身のケア相談を目的に色々な方が訪れますが、いさどんと1時間くらいお話をすると、「もうあなたの病気は半分くらい良くなった感じですね」といさどんから言われるような方もいらっしゃいます。自分ひとりで問題を抱え込んでしまうとどこまでも暗く落ち込んでしまうものですが、勇気を持って正直に想いを伝えると新しい道が開かれるものです。

まずはひとりひとりの健康が健全な地球を創り、それが地球の平和につながっていきます。今日もまたひとり、心の健康を取り戻し始めた方と出会いました。その出会いに感謝です。

木の花のケア相談にはもれなく笑い上戸のエリー(左)といさどんのダジャレ、そして合いの手上手なようこ(右)がついてきます!