木の花ファミリー通信2020年冬至号『風が吹いてくる』

2019年5月1日、「令和」という新たな元号の時代が幕を開けました。
その名は、万葉集「梅花歌三十二首并序」の詩序にある「令月」と「風和」に由来し、当時の安倍首相は「厳しい寒さの後に、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望と共に、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定した」と語っています。

奇しくも、冬至を越えた2020年12月22日より、宇宙的には「風の時代」が始まったと言われます。

壁に囲まれた部屋の中にいれば、そこは無風の状態です。しかしその無風の中にも、人生の風が吹いています。私たちは常に、時代の風を受けて生きているのです。
時代は、様々な風を吹かせます。これまで、数多の文明が地上に現れては消え、ダイナミックな変化の歴史が刻まれてきましたが、人々はそこに流れている風の存在に気付いてはいませんでした。流れに逆らえば、負荷の力が大きくなります。そしてやがて、壊れます。しかしそれは、次の新たな時代への扉を開くことへとつながってきたのです。
やわらかな風も、強い風も、風は私たちを未来へいざなうメッセンジャーとして、希望を乗せてやって来ます。その風を感じ、風に乗って生きる時代が始まりました。風は私たちに、こう呼びかけています。

「真に自由であれ。」

 


 

地上に吹く風を感じることのできる象徴的な存在が、物理的肉体を持つ私たち生命です。

私たちの命は、地水火風空という自然の五大要素から成り立っています。大地に育まれたものを食べ、水を飲み、太陽の光を浴び、空気を吸って呼吸する。では風はどんな役割をするのかというと、生命を逞しくする働きをします。
植物は無風の中で育つと、自らの体を維持するだけの強さしか持つことができません。すると、やがて子孫を残すための実を充実させる時に、その重みを支えることができなくなってしまいます。風を受けることで、その刺激に耐えられる逞しさが育まれるのです。
そういった物理的な作用と同時に、この世界には常に、見えない風が流れています。それは、次の時代へと向かう気配を運んでいます。それを感じられるのは、人間が時代を読み解くセンサーを持ち合わせているからです。

私たちの生きる世界には、様々な現象が起こります。その現象は、無秩序に起きているのではありません。もしも無秩序であったなら、過去から現在に至るまでの現象の羅列が、まるでひとつらなりの物語のように進化のプロセスを表現することはなく、世界は継続性を保つことができなかったでしょう。そこには確固たる秩序があり、現象世界を生きる私たちは、その制約のもとに生きる定めを与えられているとも言えるのです。
その制約の背後には、この世界を創造する大いなる存在の意図があります。しかしその意図が理解できない人々は、自らが出会う現象に対し「なぜこんなことが起こるのだろう」と疑問や不満を持ちます。そして自らを変えることなく、現象が変わることを願うのです。その奥にあるメッセージに目を向けぬまま、ただ現象だけを変えようとすれば、それは流れに逆らうこととなり、さらに負荷が膨らみ、負の現象の連鎖へとつながります。そういった場では、人々は目の前の出来事に右往左往しながら、周りと類似したものを求め、人と同じになることで安心を得ようとするのです。
しかし本来自分とは、過去にも未来にも、宇宙にたったひとつだけの、極めて個性的な存在です。
地球は宇宙の中でも類まれなる、無限の生命にあふれた星です。それは極めて多様で、それぞれが個性的でありながら、その全てがひとつの共通の秩序の下に存在しています。秩序に従い、この世界の大いなる流れに沿うことで、それぞれの存在はそこにあるべきものとしての役割を果たしながら、安定して存在し続けます。その安定の下に、大空へと羽ばたき、風に乗って舞うかのように、個性豊かに自らを表現する。それが、この星に生きるものに与えられた自由という姿です。

地球は、宇宙の中でも際立って自由が表現される場です。宇宙は本来自由な場ですが、他の天体たちのサイクルは非常に長く、例えば50年以上前に人類が月に降り立った時の足跡が今も残っていると言われるように、水も空気も風もない他の星々の変化の速度は、気が遠くなるほど緩やかなものです。ところが地球上に足跡を残せば、そこには風が吹き、雨が降り、草木も生えれば無数の生物たちの生命活動があり、生態系の循環の中で足跡はあっという間に消えてなくなるでしょう。宇宙は、自由であることの本質を学習する場として、地球に大循環生命生態系を創ったのです。
その数千万種とも言われるほどの生命の中でも、とりわけ人間は、一人ひとりが他とは違う際立った個性を与えられたオリジナルな存在です。しかしこれまで、多くの人々は「みんなと一緒」であることを良しとして、多様性を欠いた社会を作ってきました。或いは、自らが正しいと信じて過剰に自己主張をし、対立を生んできました。そのどちらも、既存の価値観の枠の中に自らを閉じ込めることで固定された状態にあり、本当の自由とは言えないのです。
地球は秒速30㎞で広大な宇宙空間を移動し続け、他の無数の星々と共に、常に未知なる場所へと進んでいます。その地球上で表現される時代の変遷は、星々の対話によってもたらされており、地球上に吹く時代の風とは、宇宙の風なのです。全ての地球生命は、この宇宙の風に乗り、時代と共に自在に変化しながら未来へ向かって進化し続けます。その中にあって、いかに現状を維持するかに腐心し、同じ場に留まり続けようとしているのが、私たち人間の作る人工の世界です。

しかしそもそも、私たち生命は、人工の力を遥かに超えるこの世界の大いなる仕組みによって生かされています。

一つの種の中でそれぞれが全く違う個性を持つ人間は、それだけ強い自我を与えられたということでもあります。それは、ただこの世界の創造物として仕組みのままに生きるのではなく、その世界から自らを切り離して捉え、全体を俯瞰し、この世界を創造したものと同じ視点に立つことのできる能力として与えられたものです。ところがその自我故に、私たち人間は世界のために生きるよりも、自分のために生きることとなりました。
しかし私たちは、自分である前に人間であり、人間である前に生命です。本来、生命の領域では、個々の生命は自分のために生きてはいません。多種多様な生命がそれぞれの個性を発揮して生きることで他の生命を支え、つないでいく、大生命循環の一員として、地球生命生態系を表現する役割を果たしているのです。

今、世界は大きく混乱し、大転換の時を迎えています。これからの人間は、個々の枠を超え、他者のため、世界のために生きることが求められています。それは生命の本来の姿に立ち返ることです。
さらに人間は、ただ生命としてこの世界の仕組みのままに生きる以上の役割を果たすために、地球上に降ろされました。それはこの世界を創造したものと同じ視点に立ち、共に世界を創造していくことです。この世界の創造主を神と呼ぶならば、それは自らを空にして、神の器となることです。私たちは神の領域に達するために、神から切り離されたのです。

この世界には常に、見えない風が吹いています。風は、私たちを生かす大いなる宇宙の意思を乗せてやって来ます。地球上に新たな命が次々と芽吹いていくように、そして地球や他の無数の星々が決して留まることなく宇宙の中を進み、果てしない旅を続けているように、宇宙とは無限の連鎖(フリーエネルギー)を続ける世界なのです。
その風を感じ、風に乗った時、物事は極めてスムーズに進むようになり、無駄が削がれて大いなる宇宙の好循環が地上に表現され、全ての生命たちが喜ぶ、地上天国が顕れることでしょう。そこでは、自分のための人生はなくなります。そしてそれが、真に自分のための人生となるのです。

そこに吹くのは、希望の風です。その流れに乗り、宇宙にただひとつの個性を羽ばたかせ、自分らしく自由に生きることが世界のためになっていく。そして誰もが、自らの存在を誇って生きられるようになる。

その時、世界に奇跡が起きるのです。

 

 


 

生命力の強い葉っぱを採取し、お茶やパウダー、酵素液など様々に加工して日々の生活に取り入れ、人の免疫力を高める新たな取り組み「プロジェクト64」が始動しました。

葉っぱは、風と共にあります。
自然は時と共に変化し続け、進化するものです。変化するのが、自然の掟です。人工のものが同じ形を保ち続けようとするのに対し、自然は流れに乗って変化しながら、逞しい生命力を育みます。それは天然(天の然るべき姿)に近いものであり、これからの時代の人々は、より天然のものをいただいて生きることが大切になってきます。そうすると、現代のように複雑で環境に負荷をかける多くのものが、不要になっていくのです。

折しも、新型ウィルスによって医療現場は混乱し、各国がワクチンの開発を競いながらも、その安全性には疑問の声が上がっています。そして人間が自然の摂理を無視し、抗生物質等の薬物を乱用してきた結果、それに対する耐性菌が広がり、近い将来に抗生物質が効かなくなる時代が訪れることが予測されています。
現代医療が限界を迎えつつある一方で、私たち人間の経済活動が引き起こした温暖化によって、100年に一度と言われる災害が毎年のように訪れるほど気候が不安定になり、これまでと同じように作物を育てることが難しくなってきました。
そのような中、気候変動にも負けない旺盛な生命力を持つのが、葉っぱです。
木の花ファミリーでは、自然界に自生する薬効成分の高い葉っぱを採取すると同時に、様々な効能を持つ樹木等を育て、その葉っぱを活用することで、薬に頼らずに人々の免疫力を高める新しい取り組みを始めました。その名を「8(は)×(っ)8(ぱ)=64」で「プロジェクト64」と言います。

自然は、天然の生命力に満ちています。牛や馬が草を食べて立派な体を作るように、植物には、私たちを健康にし、逞しくしてくれる力があります。その天然の力を暮らしの中に取り入れていくことで、私たちはもっとシンプルに、もっと健全に生きていくことが、きっとできる。
みんなが健康で幸せに生きる時代が訪れることを願い、これからもプロジェクト64を発展させてまいります!

 

 


プロジェクト64では、ローゼル、蓮、マコモ、イチジク、パパイヤ、ビワ、柿、桑、熊笹、ヨモギ、シモン他、多彩な葉っぱの加工を行っています。製品は、カフェ&ショップロータスランド等にて好評販売中です!


 


【木の花のたより 】美と健康のパワーフード・ローゼル

ロータスランドに、美と健康のパワーフード「ローゼル」を使った新メニューが続々登場!

自家製小麦の生麺とローゼルスープが大好評の「ローゼル美葉(びよう)ラーメン」
とろ〜りチーズとふわふわ玉子の「ローゼルスープ蕎麦」
日替わりのロータスランチには、ローゼルのちらし寿司も登場!

というわけで、本日のテーマはローゼルです(^v^)

 

おなかの中から元気になろう!
その7
ローゼル

前号でもお伝えした通り、木の花ファミリーでは今年から西アフリカ原産(注:諸説あり)の植物、ローゼルを育て始めました。7月の長雨、8月の猛暑と畑の作物には厳しかった今年の天候の中でも、ローゼルはぐんぐんと育ち、たくさんの恵みをもたらしてくれました。

ではでは、ローゼル畑に収穫に行ってみましょう!

ローゼル畑

近づくと、そこはジャングル。

葉っぱが生い茂り通路の見えないローゼル畑

何せ今年が初めてのローゼル、どのくらいの間隔で植えるのか、肥料をどれだけやるかなど、すべてが初めての体験でした。オクラにも似ているということで、これまでの経験を参考にしつつ「ではこのくらいの間隔でやってみよう」と5月初旬に定植をしましたが ───

ネキリムシにかじられないよう、定植後間もない頃はストローで株元を保護していました

見事な生命力でぐんぐん葉っぱが生い茂り、もはや通路は見えません。収穫のためには枝をかき分け茂みに分け入り、畑の中を進みます。

密林の中を行くが如くのローゼル収穫

教訓:来年は肥料を少なく、通路を広くしよう!(`ε ´ )ゞ
こうして枝をかき分けながら奥へと進み、やわらかく美味しそうな葉を収穫します。

あたり一面、生命力いっぱいのローゼルに囲まれながら収穫をしていると、不思議といつの間にか自分も元気になっているような感じがします。そのくらい、ローゼルの畑にはエネルギーがあふれているのです。

「この感覚は、実際に畑に入ってみて、初めてわかるよね」と収穫担当のミッチー。

作物の収穫と、ロータスランドのスイーツ作りも担当しているミッチー

ローゼルの葉には、クエン酸やリンゴ酸、カリウム、カルシウムなど、美容と健康に嬉しい成分がいっぱいなのですが、畑に立ち、そのエネルギーを実際に感じてみて、「これは確かにすごい」と納得。こんなにパワーがあるのなら、それを食べる人にもきっと元気が届くはず。

そんなローゼル、秋にはオクラに似た白い可愛らしい花を咲かせ ───

※イメージ写真

その後に残る真っ赤なガクを収穫するのですが ───

※イメージ写真

時は10月、季節は秋のはずなのに  ─────  花が咲かない。

実際の畑

うーむ。何せ今年が初めてのローゼル 、いったいどうして花が咲かないのか明快な理由はまだわかりませんが、来年への課題と楽しみを残してくれました。
気候も涼しくなってまいりましたので、葉っぱの収穫もいよいよクライマックス。葉が黄色くなる前に、今朝は総勢11名で葉っぱ狩りをしました。

酵素用の葉っぱを収穫するきょうこちゃん

まだまだ元気な葉を集め、炒めて冷凍したり乾燥させてパウダーにしたり酵母を作ってパンを焼いたり、色鮮やかな葉柄(ようへい)も酵素にしたりお茶にしたりと、余すところなく活用します。

ローゼル の特徴でもある、赤い葉柄(葉から茎につながる柄の部分)
葉っぱと葉柄から生まれる美しい色合いの「ローゼル美葉(びよう)茶」

花は咲かねど、あふれるほどの恵みを与えてくれるローゼル 。
自然の力に感謝しながらその恵みを活用し、これからも皆さまをおなかの底から元気にする食べ物をお届けしてまいります。
食は命。健全な食は私たちの命を健全にし、その一人ひとりの健康が、地球全体の健康へとつながっていく。命あふれるこの星が、本来の生命力を呼び覚まし、光り輝く美しい星となりますように。そんなことを願いながら、今日も畑に立つのです。

(ともこ)

元気な畑は、元気な地球への一歩です

 

 


メンバー日記🗒

ゆうちゃんの巻


今回のメンバー日記は、税理士としてのキャリアを活かしファミリーの経理を担うゆうちゃんです。

えいこばあちゃんと一緒に、梅干しを漬けるための赤ジソを洗うゆうちゃん。 「えいこばあちゃんと一緒に作業をすると、えいこばあちゃんの智恵や周囲への心遣いを感じて、すごく学びになるし、楽しいよ。」

2年前にメンバーになったゆうちゃんは、木の花ファミリーの経理全般の改革を進める会計のプロでありながら、どこか天然で、本人はいたって真面目なのになぜか周囲の笑いを誘ってしまう癒し系キャラでもあります。そんなゆうちゃんがメンバーになった理由は、「心を磨いて、神さまにお仕えして、世のため人のために自分を使ってもらおうと思ったから。」

以下、本人が「書きながら、改めて大切なことだなと思い、涙が出てきました(笑)」と言う日記をご紹介します!
  

木の花ファミリーに来る前の生活

私は、木の花ファミリーに来る前は税理士事務所に勤務していました。父親が税理士だったので、親の期待もあり、いつの間にか自分も税理士になるべきだと思い込んでいました。

大学生のときから毎年税理士試験を受け続けて29歳の時に税理士試験に合格して、念願の税理士登録をしました。

ところが、その後燃えつきてしまい、何のために働くのか、どこに生きる希望があるのか、旅をしたり本を読んだり模索する日々が続きました。

そんな中、妹が、木の花が運営するカフェ&ショップロータスランドがオープンしたということで、私を連れて行ってくれました。その時に見たスタッフの表情がなんとも穏やかで平和的だったこと、また、木の花ファミリーのひまわりホールで見た、あさちゃんという年配の女性が洗濯物を畳みながら赤ちゃんの子守をしているのをみて、「こんな生き方があるんだ!」ととても驚きました。

子どもを見ながら洗濯物を畳むあさちゃん

将来のためにお金をためて、年老いたら老人ホームに行って、ということしか知らなかったので、生きるってつまらないなと思っていたのですが、あさちゃんの姿を見たときに、こうして年をとってもみんなの役に立つことができるんだ!と生きる希望が感じられました。

その後、木の花ファミリーのイベントに参加し、初めてジイジと話をした時に「あなたは幸せですか?」と聞かれ、「はい、幸せです」と答えると、ジイジから「本当に幸せなら、そんな顔はしていませんよ。あなたは自分のことをよく理解していませんね」と言われました。私は初めてそんなことを言う人に出会い、自分のことをもっと知りたいと思い、その一週間後から一か月半の間木の花に滞在して、心の日記を書いたり、何度もジイジと話をする時間をもらったりしながら、自分のことを知っていく時間を過ごしました。その後、1ヶ月間の真学校を受講し、木の花の生き方の大事さを改めて認識し、メンバーになりました。
  

ある1日の過ごし方
(これは、まだ蓮の花が咲いていた頃の、夏のある日の記録です)

 
私の木の花ファミリーでの役割は、経理(会計処理、申告書作成)と、ジイジの秘書と、コンサートの時に舞うことです。日によって違いますが、ある一日の様子をご紹介します。

朝6時30分:
ジイジが作業にスムーズに入れるよう支度を整え、朝のニュース番組を一緒に見ます。ニュースの内容でわからないことがあれば、その場ですぐに調べます。

8時:
蓮の鉢の中の藻や草を取ります。鉢の中の泥はとろとろで、触るととても気持ちがよいです。パソコンに向かって仕事をすることが多いので、土に触れるのはとても貴重で癒されます。少しの時間でもやるときれいになって嬉しいです。

蓮の鉢からすくい上げた藻
蓮の葉にいた静岡県指定の天然記念物、モリアオガエルと一緒に

8時45分:
オフィスに到着して農事組合法人木の花ファミリーの会計処理をします。

木の花ファミリーでは今まで法人組織が3つ、任意組合が1つあったのですが、全体の経理をよりシンプルにするために、組織再編を行うことになりました。木の花ファミリーの経理も過渡期にあり、課題もたくさんあります。
会計処理のタイムラグを少なくしていき、よりみんなに役立つ数字を示し、数字を明快にしていく。木の花のようなコミュニティの経理は、事業と生活とが密着しているので、会計処理が煩雑になります。一度ちゃんと処理方法を確立してしまえば、もっとスムーズになりますが、今はまだ試行錯誤しながら行っている段階です。

また、数字が分かることで全体の意識も全く違ってきます。例えば飲食部門では、原価を見直したことで無駄がたくさん見えてきて、頭を使い、無駄を省いてより良いものをお客さんに提供していく意識が出来ました。数字という物差しが入ることで、より具体的な改善点が見えてきて、日々の業務にも魂が入ります。

木の花の経済の仕組みは本当によくできています。財産はすべて共有されており、全体から各自に信託されています。各自は全体のことを考えて、必要なことにお金を使います。そこには絶対的信頼関係に基づく助け合いの精神があり、個人は必要以上のお金を確保する必要がなく、お金の心配を全くすることがない暮らしが出来ます。木の花に来てからは、私も自分のお金を心配する必要がなくなりました。

「お金は社会の血液」であり、巡っていることが健康であり、どこかに偏ると流れも悪くなり病気になります。今の社会の行き過ぎた貧富の差も、人と人との距離が出来て自分の分を確保しなければという、周りとの分離した心が生み出しているのだと思います。

自分はすでに出来上がっている木の花の経済の仕組みに乗っているけれど、その仕組みの奥にある助け合う心を育てて日々を生きることが大事だと改めて思いました。

オフィスにて、各部署の担当者と経理の打ち合わせ

12時:
お昼ご飯。お祈りをしていただきます。ニュースを見ながらご飯を食べます。

木の花では人といつでも一緒にご飯を食べるのが当たり前なのですが、木の花に来る前はほとんど個食でした。今はほとんどのものが自給自足で、一緒にご飯を食べるというのがとても豊かだなと思います。

また、ニュースや他の番組をテレビで見て、そのことを一緒に食べている人たちと話すことが以前はほとんどなかったので、とても良い毎日を頂いているなと思います。

食後は休憩時間です。

14時:
木の花ファミリーの書籍のポップの準備。

昔出版した木の花ファミリーの書籍の値段や販売方法の見直しをし、より魅力的なポップに変えて、お客様に分かりやすくするためにポップの文章を考えました。

改めて本を読んでみたら、木の花ファミリーの生活の奥に流れている自然観、宇宙観、他者を思うことを一番にする精神が書かれており、それは創立時から何も変わっていないことが分かりました。コロナウィルス後の新しい生活スタイルがここに書いてあって、今こそ人々の心に染み入る本だと確信しました。(書籍はネットショップでも販売しています。)

特別価格で販売中。とても大切なことが書かれている本です。

16時:
農業経営に使える税制・補助金についてインターネットで検索。
農事組合法人木の花ファミリーの月次処理。

18時30分:
今夜は6人娘の会という、高校生4人と中学生2人の女の子たちが、月に一度自分たちで食事を作り、ジイジを囲んでみんなでご飯を食べてお話をする会が開かれました。

今夜はそば職人のメンバーのやじーからうどんを打つことを習い、みんなでうどんとかき揚げとデザートとジュースまで(!)作ってくれました。

娘たちの作った手打ちうどん。おいしい!

ジイジが話す話は、宇宙のことだったり、世界情勢のことだったり、性のことだったり、その人や場に合わせて話が出て来るので、多岐にわたって本当に面白いです。

ちなみに今日はギャグを言うと脳の思考回路が活性されるということ言っていたので、一日一ギャグを素直に実践しようと思います。

6人娘たちとの夜ごはんは、とっても賑やか♪

20時10分:
ウェルカムコンサート。
初めて訪問されるゲストさんをお迎えするときには、ウェルカムコンサートを開きます。私は、コンサートの中で木の花楽団の歌を表現する一部として、舞う機会をいただいています。

舞うときは、神前で舞を奉納するという意識で行っています。歌自体が、地球や宇宙の仕組み、地球神のメッセージが詰まった大切な歌なので、自然と舞も、舞手の意識も、その世界観を表現するものになるのだと思います。

21時30分:
大人ミーティング。
日々の連絡事項を共有したり、心の学びをするミーティングです。今、私の課題は自分の意見を言う事と、場を創ることです。
一つの出来事をみんなで共有して、問題点や改善点を見つけることができるとても貴重な時間です。

23時30分:
ニュースを見たり、話したり。ほとんど一人で過ごすという事がない生活です。木の花に来る前は一人の時間がとっても多かったので、改めて全然違う生活を頂いているなと思います。それは学びも多く、同時に自分自身を知ることが出来るとても濃い時間です。

24時30分:
就寝。
  

メンバーになって、今思うこと

メンバーになって2年半が経ちました。

毎日、自分が今世生まれてきたのは、この大事な生き方を表現するためにある、ということがどんどん深まっています。

木の花ファミリーには、富士浅間木の花祭りというお祭りが年に一度あり、その中で、地球神である艮の金神と、人間の代表である翁が問答をする場面があります。その問答の艮の金神の言葉に、こんな一節があります。

「縁ある御魂引き寄せて、掃除洗濯済みしものより、神の使える器となりて、こ度の尊き天意転換(たてなおし)、汝らご用に使うてやる。」

これは、縁のある魂を引き寄せて、心を磨いたものから、神の使える器となりなさい。そうしたら地球最後の立て直しの時に、あなた方を使ってあげますよ、という意味です。
まだメンバーになる前に初めてこの問答を読んだ時に、腹に力が入って、これは大切であり、問答に書いてある「縁ある御霊」とは自分のことだと感じました。

心磨きを一番大事なこととして生きられることは、とってもありがたいことです。

また、色々な出来事を通して自分自身を知ることができるというのは、とても面白いです。

私の中には、とても自己中心で問題を人のせいにする闇の部分も、天と共に生きるという光の部分も、両方混在しています。もし木の花ファミリーに来なかったら、自分自身のことをほとんど知らないまま、人生を誰かのせいにして過ごしていました。

ジイジから教わった宇宙の法則の中に、すべての出来事はその人にふさわしく起こるということがあります。そのように日常で出会う出来事をとらえて人生を歩めることは、とてもダイナミックで面白いです。ジイジに感謝です。

メンバーになったばかりの頃、ジイジと一緒に

あとは、ここに来る前にずっと心にあった願い ───「心が通う人たちと仕事をして、本物の食べ物を食べて、仕事と生活が密着していること」が叶いました。そして木の家に住むことも、小学生の時の夢だった「農家になること」も叶いました。

改めて、今回記事を書く機会をいただき、この生活を頂いているありがたさに気が付きました。こんなにたくさん、豊かさを頂いていて、ちゃんと世界にお返ししないといけないなと思いました。

(ゆうこ)

夢が叶った今、これからは世界にお返しをしていきます!

 

 

 

Source of photo: PIXTA / 写真AC