お金のいらない国とファミリーの暮らし

現代に生きる普通のサラリーマンが、ふとした拍子にタイムスリップ。そこは、「お金のいらない国」になっていた500年後の日本だった・・・。

そんな内容の寸劇が、4月5日にファミリーで上演されました。この寸劇は小説「お金のいらない国」の著者である長島龍人さんが創作し、ご本人の主演と江端左恵子さん(NPO法人「ネットワーク地球村」代表・高木善之さんの秘書)、谷岡正美さん(農業)の共演により、各地のさまざまなイベントなどで上演されているものです。今回は、よしどんとの縁でファミリーで上演していただけることになりました。

劇が始まる前に挨拶された龍人さんは、「すでに『お金のいらない生活』を実践に移している人たちに、自分たちが何を言えるだろう?」と、少し戸惑っているようでした。けれども、彼が衣装に着替えて、舞台に立った瞬間に場の空気が変わり、劇が始まってみると、大人だけでなく子供たちも皆、その世界に引き込まれていきました。

お金というものがなくなり、物の値段も、そして所有の概念もなくなった世界を描いた1話目に続いて、2話目が描き出していたのは、現代人が自明のものとして考えている「恋人」や「夫婦」といった人間関係の枠がなくなった世界でした。上演が終わったあと、龍人さんは「この話に当然のように共感してもらったのは、ここが初めてです」と笑って話されていました。

ファミリーでは、ひとりひとりがお金やもの、そして人間関係などへの執着を少しずつ手放していくことを心がけて暮らしています。そうした私たちの実践と、龍人さんが小説や寸劇を通して描き出した世界が見事に重なり、お互いが笑顔で「出会えてよかったね」と語り合うことのできる時間となりました。

龍人さん、江端さん、谷岡さん、楽しく有意義なひとときをありがとうございました!

江端さんが「ネットワーク地球村」のブログで今回のご訪問を紹介してくださっていますので、そちらもぜひご覧ください。

今回の出会いを発端として、この寸劇と、木の花ファミリーをコラボレーションさせたイベントの企画も持ち上がっています。お楽しみに!

500年後の世界の住人を演じる龍人さん。「これが、お金というものですか・・・」

谷岡さん演じる現代人(右)と龍人さんの不思議なやりとり

劇のあとで、龍人さんはジョン・レノンの「イマジン」を日本語訳で歌ってくれました


鶏さんが卵をたくさん産んでいます

ファミリーを訪問されたほとんどの方に見学していただく「にわとり小学校」。広々とした清潔な環境と、自家配合の発酵飼料に含まれる有用微生物の働きでほとんど悪臭のない環境で、鶏さんたちはのびのびと育っています。

外気と金網で区切られただけの開放鶏舎は、冬には自然のサイクルで少し卵の量が減るため、お客様のご要望にお応えできないこともありましたが、春になり、卵をたくさん産んでくれる季節になりました。

自家配合の特製飼料と、たっぷりの緑餌(畑の雑草や野菜くず)で育てた鶏さんたちは、ひなのころから抗生物質などの化学薬品を一切使用していません。自然な餌と環境で育った「木の花自然卵」を、この機会にぜひご利用ください!

木の花ファミリーの商品ページはこちらです。

赤玉 52円 ・ 10個入りパック 520円 ・ 10個入りケース代 52円

ひろびろとして清潔な「にわとり小学校」(全8室)

のんびり緑餌をついばむ鶏さんたち

ファミリーの定番、卵焼き。絶品のおいしさです!


昔ながらの家づくり

ファミリーを中心としたエコビレッジづくりのプロジェクト、「富士山エコビレッジプロジェクト」にはふたりの建築家さんが参加してくださっています。そのうちのひとりで、一級建築士事務所「きらくなたてものや」を主宰されている日高保さんが4月3日にファミリーを来訪され、伝統工法による家づくりについての講座を開いてくださいました。

講座には子どもも含めたファミリーのほとんどが参加。釘を一本も使わず、木組みだけで部材を組み上げていく様子を、みんなで歓声を上げてながら見守りました。「やっぱり、住むなら木でつくったお家がいいね」。未来の住居に向けて、それぞれが夢をふくらませた、楽しいひとときとなりました。

当日の様子は、日高さんもブログでご紹介くださっています。楽しくためになる講義をしてくださった日高さん、本当にありがとうございました。

パワーポイントを使って講義される日高さん

伝統工法の実演です。釘を一本も使わずに部材をあざやかに組み上げていく様子は、本当に「かっこいい」のです


田植えと食事と野外コンサートの一日

田植えの季節の始まりを告げるファミリーの恒例イベント、「田楽田植え祭り」が今年も開催されます!

ファミリーの「宮の下広場」は大きな富士山が望める気持ちの良いところです。広々とした青空の下、「木の花楽団」の野外コンサート、ファミリー自慢の炭焼き五平餅と簡単なお食事、そして裸足になっての田植えを楽しんでいただけます。

ゴールデンウィークの一日、皆様、ぜひお出かけください!

  • 日時:2008年5月3日(日)10:00 <雨天中止>
  • 場所:宮の下広場(地図はこちら
    少しわかりにくいことがあるので、当日、ファミリーの本宅においでいただければご案内します。
  • 参加費:300円
  • お申し込み:参加人数と代表者の氏名・連絡先を明記の上、メールまたはファクシミリにてお申し込みください。
    メール:info@konohana-family.org FAX:0544-58-7687

写真は昨年の様子です。

お食事です。手前が自慢の味、炭焼き五平餅

木の花楽団による野外コンサート

みんなで輪になって歌いました

裸足に泥の田植え体験。とっても気持ちいいです


6月、大磯でイベントを開催します!

昨年の12月8日、ファミリーは日本エコビレッジ推進プロジェクトとの協賛で東京・府中の「カフェスロー」でファミリーの営みを紹介するイベント「木の花ファミリーの豊かな夢 ~ 地球家族の暮らしかた」を開催しました。イベントには100人を超える来場者があり、大盛況となりました。

そして今回、大磯のスタジオ「EPINARD(エピナール)」のオーナーである「らくさん」こと中里柾己さんとのご縁をいただき、6月14日に同スタジオを借り切っての一日イベントを開催する運びとなりました。詳細は未定ですが、近日中に正式に発表予定です。お楽しみに!

また、エピナールはコンサートホールのほか、さまざまな表情の小さなスペースが組み合わさった空間です。エピナールとファミリーでは、私たちと志を同じくする出店者を募る予定です。こちらも詳細は未定ですが、興味のある方はぜひ、ファミリーまでご連絡ください!

エピナールの全景。この日はイベント「Spring Share」が行われていました

メインの通路です

ステージ。こちらで「木の花楽団」のコンサートやプレゼンを開催する予定です

2階の出店スペース。このほかにもスペースがあります

イベントの予告編を兼ねて、みかちゃんが「むかしむかし」を歌いました

オーナーの「らくさん」こと中里柾己さん。木の花についての想いを話してくださいました

吹き抜けです。螺旋階段がおしゃれです