シンガポールからの農業研修生

木の花ファミリーには、海外からもたくさんのゲストが訪れます。

一昨日から4日間の予定で滞在しているマイケルさんとケンさんは、シンガポールの出身。
中国の食料問題などの解決のために、これから北京で農場を立ち上げたい、という二人は、
有機農業を学ぶために、はるばる日本の木の花までやって来ました。
木の花畑隊ではそんな二人の為に農業講座を開設し、
今日も午前中は生ゴミ堆肥作りや林の土を見に行くなどの実習、
そして午後はきょうこちゃんによる育苗の講義がありました。

畳にコタツのくつろいだ雰囲気での講義

 

きょうこちゃんの講義を、ケンさん(中央)が英語に訳します

 

木の花に来た初日、マイケルさんはみんなの前でこんなふうに挨拶をしました。

「ひとつの部屋の中に、こんなにたくさんの幸せそうな顔を見るのは本当に久しぶりです。
いつかまたここに来たいと思います。」

 

 

4日間の経験が北京でどんなふうに花開くのか、楽しみです!

 

 

 

- 追 記 ―

 

後日、今回の滞在の窓口となったみちよちゃん宛てに、
二人から下記のようなメールが届きました。

 

おはようございます。

あなたとあなたを通して知り合った木の花ファミリーのみなさんに

私達の深い感謝をお伝えするためにメッセージを書いています。

幅と深さのある経験豊富な講師、特に専門知識と経験を共有してくれようとする熱意、

メンバー全員の温かさともてなしの心、

わたし達の要求に対応するために使ってくださった時間の長さに感謝します。

本当にありがとうございます。

わたし達にとって、最も学びとなり、感激の体験でした。

今後も相互の情報共有、特に相互に有益な協力できる潜在性のある分野への

探求などを共にできることを楽しみにしております。

畑に残ったわたしたちの足跡は消えてしまったかもしれませんが、

木の花ファミリーに滞在した想いではここに残っています。

皆さまによろしくお伝えください。

ケン・ウォン

 

 


ある日のお花見

こちら富士宮では、例年よりも遅く、ただ今桜が満開!

ぽかぽか春の陽気の今日、
家事や農作業をぬけ出して、みんなでお花見をしました。

 

富士山をバックに、作業着で記念撮影

 

ふと空を見上げると、なんと虹が!

桜の枝の先に、真円の虹

 

手をかざして虹に見入るみんな

 

一列に並んで寝っ転がってみたり

 

 

さて、そろそろ帰ろうか、と立ち上がって歩き始めると、
誰かが再び空を見て声を上げました。

「見て―――!!!」

 

虹の輪の中を走るひこうき雲と、その影

 

天からの大サービス♪

 

 

 


福井イベント、大盛況でした☆

4月7日、福井での出版記念イベントが無事終了しました。
今回のイベントは、福井出身メンバーであるまっちゃんと
その友人であるふくい未来ビレッジ・ネットワークのあっきーの
「木の花ファミリーの生き方を、ぜひ地元福井にも届けたい!」
というアツい想いによって実現したものでした。

が!

定員80名のイベントなれど、開催1週間前の参加申し込み人数はなんと20名。
「どうなることかと思って夜も眠れなかった」というまっちゃん。
ところがどっこい、地元のラジオ番組に出演したり、
友人知人に声をかけていくうちにあれよあれよと申し込みは増え、
当日は遠く石川や三重から駆けつけてくれる友人たちもいて、
定員超の大盛況となったのでした。

 

心配で夜も眠れなかったというまっちゃん

 

今回、たっちゃんとのダブルパーカッションとしてイベント初参加のひろっちは
まりちゃんに衣装を作ってもらいました。

でもなぜか一人だけ格闘家風

 

当日は朝6時に富士宮を出発!片道6時間をかけて福井へ。
天気予報は雪だったけれど、着いてみたら晴天でした。
そして会場のマイドーム清水に到着!

会場内の様子

 

司会を務めるまっちゃんと、今回のイベントの立役者あっきー

 

書道家でもある未来ビレッジのたけちゃんが、素敵なお品書きを書いてくれました

 

先日ヤマギシ会でもらってきた横断幕も飾り ―

 

最後はやっぱり踊らにゃ損々!

 

コンサート後は、木の花メンバーに参加者の皆さんが質問をするフリートークの場となりました。
会場からは
「メンバーの役割はどういうふうに決まっていくの」
「自分は今世間的な経済感覚の中にいるけれど、メンバーになるとそれを超えられるのか」
「こういう暮らしをすることを家族はどう思っているのか」
等々、次々と質問が上がり、メンバーがそれぞれの体験や想いを語りました。

 

次々と上がる質問に答えるメンバーたち。聞く側も答える側も真剣です。

 

あっという間に時間が過ぎ、延長してもまだ足りず、
語りつくせなかった分、続く交流会で話が弾みました。

 

最後にみんなで記念撮影!

 

 

イベント後に回収したアンケートでは、さまざまなコメントをいただきました。

「私の存在について、歌を通して教えられた気がしました」
「大地とのつながり、人と人とのつながりを感じた」
「生かされている命を最高に輝かせるように生きよう」
「自分がそこに行って満足するだろうかと、いろいろ想いました」
「人は私を理解してくれないと不満に思い、人に求めていたが、
自分の心に原因があることに気付かされた」
「 今回のイベントで初めて木の花ファミリーを知りました。
びっくりすることばかりでした。いつか行ってみたいです。」
「 みんなで生きていくとはどういうことなのか、少しわかった気がしました」

 

 
その夜、福井に宿泊したメンバーで、今回のイベントの振り返りをしました。
プロではない自分たちが人の心を打つために何があるのかというと、それは真剣さ。
そのためにも日々を真剣に生きていくこと。
そして今後はコンサートだけではなく、農業、エコビレッジ活動、自然療法プログラムなどの
さまざまな切り口から行き先のニーズに応じた内容を組み立てたり、
メンバーも積極的に入れ替えたりしながら、
聴いてくれる人たちの心により届くイベントを創り上げていこう!と話し合いました。

 

回を重ねるごとに進化していく木の花イベント、さあ次はどんな展開が待っているのでしょうか。
ただ今福島、石川、京都でも計画が進行中です。
その他どこでも、興味のある方はどうぞお声掛けください。
いっしょに場を創り上げてきましょう!

 

 

 

― おまけ ―

 

翌日、コンサート中に撮影したビデオを見ていたら、
途中から画面に無数の小さな 光の粒のようなものが現れました。

「なにこれー!!」とみんなで大騒ぎ

 

たっちゃんは「ホコリだよ」と言いますが、

はてさて、真相や如何に。

 

 

 


豊里でコンサートをしてきました!

昨日、福井での出版記念イベントに先駆けて、
かねてより交流のある三重県のヤマギシ会豊里実顕地にてコンサートをしてきました!

豊里でのコンサートは昨年の1月以来で、今回が2回目。
木の花からの「ただいまー!」の声に「おかえりー!」とこたえてくれた
ヤマギシのみなさんの暖かい空気に包まれて、会場は大いに盛り上がったのでした。

 

まずは出発の朝、豊里に向かうメンバーのお弁当を作るキッチンのみんな。

いつもワイワイ、にぎやかなキッチン

 

そしてできあがったお弁当が、こちら!

一人ひとりに、名前入り

道中のランチタイムでがぜんやる気が湧いて、いざ豊里へ!
嵐の中、前を進むトラックの幌も平行四辺形にゆがむほどの強風にあおられながら進みます。

 

そして豊里に着いてびっくり。

なんと、空に特大の虹が!

 

メンバーたちはそれぞれに、ヤマギシのみんなとの再会を喜び合いました。
前回訪れたときに、「また次に 会う時まで」と互いの名札を交換した
ヤマギシののぶたんと木の花のえいこばあちゃん。

二人とも、お互いの名札を大切に持っていました。

1年2ヶ月ぶりに名札は本人のもとへ・・・・と思いきや、
「やっぱりまた会いたいからもう1回交換しよう!」とのぶたん。
というわけで、やっぱり名札は交換したままです。

 

そしていよいよ、コンサート開始!

「おかえりー!」の声に迎えられて登場の木の花楽団

 

1曲目は、『Welcome to 木の花ファミリー』ならぬ『Welcome to アースファミリー』!

会場のみんなも一緒に

 

心を伝える楽団のかなめ、みかちゃん

 

いつも元気いっぱいのちなっぴー

 

新星、ちーちゃん

 

心を天に向けて歌うみちよちゃん

 

キーボードのかずこちゃんと、ギターのきょうこちゃん

 

歌を聴きながら瞑想するたっちゃん

 

そしてコンサートの中で、「交流の時間」が持たれました。
みんながそれぞれの想いを語る中、ヤマギシのもとやんより
「今回は出版記念コンサートということなので、本の登場人物であるえいこばあちゃんにも
ぜひ語ってもらいたい」と、マイクはえいこばあちゃんのもとへ。

突然話題をふられたえいこばあは、すっと立ち上がりました。

みんながえいこばあの話に聞き入ります。

 

自分は学歴がないとかそういうことが、ずっと心の中に引っかかっていたこと、
だけど今は、心の中のそういうものが全部とれて何もなくなったこと、
あとはもう、お迎えが来たらいつでも逝くだけなんです、と語るえいこばあ。

笑顔で語るえいこばあと、それを見守る同じく笑顔ののぶたん

 

えいこばあとのぶたんの二人に、会場からは大きな拍手がわき起こりました。
そこですかさず木の花のじゅんじいが登場!
「お二人にはぜひ、PPK対決をやっていただきたい。」
― 「PPK」とは「ピンピンコロリ」の略です、とじゅんちゃん。

笑いに包まれる会場

 

盛り上がったところでコンサート再開!
自然とみんながつながってゆきます。

手をつなぎ、みんなで歌います

 

後ろの方も総立ち

 

そして最後は『みんなで踊ろう』!
その通り、みんなで踊って大きく盛り上がり、フィナーレを迎えたのでした。

老いも若きもみんないっしょに!

 

ヤマギシのみなさん、すばらしい時間をどうもありがとう!

 

 

― 追記 ―

実はこの日のコンサートは、インターネットで木の花にも中継されていました。
画面の向こうの盛り上がりをキャッチした木の花では、
洗面器を持ったでこちゃんと鍋敷きを持ったあっちゃんが踊り出し、
同じく盛り上がっていたそうです。

 

なかのんとあっちゃん。ヤマギシのやすみさんからのケーキを手に。

 

 

 


その名は「焚空水」

先日、ラブちゃんと赤ちゃんが、助産院から無事帰って来ました。

赤ちゃんは、生後1週間とは思えないほど体も顔つきもしっかりしています。
初めての出産で戸惑いのあったラブちゃんも、今や子育ての大ベテランたちに囲まれて、
母子ともに元気に過ごしています。

今日は皆さんに、赤ちゃんの名前のお披露目です!

 

退院の日、助産院の先生と。

 

「焚空水」と書いて、「たくみ」と読みます。

このちょっと変わった名前の誕生には、こんなエピソードがありました。

 

これまでファミリーの子供たちは、大人が意図してその名を考えるのではなく、
誰かの中にメッセージのようにふっと名前が降りてくる、という形で
命名を受けていました。
名前はその人の心のかたちを表すものであり、人から付けられるものではなく、
本人がその名を選んで生まれてくる、と捉えられているからです。
生まれる数年前から予告のように名前が先に降りてくることもあれば、
生まれてすぐに降りてくるなど、タイミングは様々。
ところが今回は、生まれてからしばらくしても
誰の中にも一向に名前が降りてくる気配がありませんでした。
これをいさどんは、こちらから「たくらむ」必要がある、と捉えました。

 

いさどん:
「たくらむ」と言うと悪い言葉のように聞こえるかもしれないけれど、
大事な方向に物事を方向付ける、という意味では、健全に「たくらむ」ことは必要になる。
今年は“結びの年”。
結ばれる、ということで、待っていればいいという意味もあるけれど、
自分たちから結ぶ、つまり仕掛けていく、という意味もあり、
その時には、たくらむ ― 「たくむ」心が要る。
僕たちは、天と地の共同作業の中に生きている。
出来事を上からいただいて、そしてそれが成就するように、下から努力していく。
それは天と地がつながり、両方向からこの世界を創っていくということ。
今年は新しい本の出版や各地でのイベントなどがあり、積極的にこちらから打ち出して、
その輪が広がっていくように働きかけていく。
そういう意味で、「たくむ」のは大切なことだと思った。

 

いさどんのこの話を聞いて、
木の花楽団ボーカルのみかちゃんは次のように語りました。

 

みかちゃん:
かつて私が天から歌をいただくようになった時、
初めは、口をぱかっと開けて受け取る、という姿勢だった。
自分が意図してつくるのは違う気がして、そのことをある人に話したら、
「それは純粋でいいことのようだけれど、自分からこういう歌が創りたい、と
意図することも大切だよ」と言われたことを思い出した。
世のためにこんな歌があるといいな、ということをたくらんで、そのことを天に伝えて、
天と共同作業で創っていくのは、意思を持った大人がすること。
良いことを「たくむ」ことの大切さを、この話を聞いて思った。

 

こうして生まれた、「たくみ」という名前。

そしてそれにようこちゃんが、「焚空水」という漢字をあてました。

 

ようこちゃん:
昨日、みこ(6歳)が「赤ちゃんの名前は“空”だよ」と言っていたのを思い出して、
まず「空」を当てはめた。
そして「焚」が出てきたときに思ったの。「地水火風空」みたいだな、って。

 

苗字の山本と合わせて、ぴったり線対称の「山本焚空水」。

メンバーからは、
「澄みきった『空』と『水』の上に、『焚』のエネルギーが天に向かって立ちのぼるイメージ」
「火を焚くと風が起きる。まるで風林火山」
「山、木、林、火、空、水・・・・・地球じゃん!」
という声が上がりました。

 

画数から見ても、非常にバランスの良い焚空水くん。

「これから世の中が安定に向かうときに、こういうバランスの良い魂がきっと必要になる」
といさどん。

 

 

さて、焚空水くんはいったいどんな人に育ってゆくのでしょうか。
これからが楽しみです。

 

 

親ばか全開のまこっちゃんと、焚空水