太陽熱消毒と甲田療法

この時期、玉ねぎの苗の除草が大変なのですが、今年は、除草がゼロ。根きり虫や苗の立ち枯れ病のようなものもゼロです。

なぜか?理由は、夏場に行った太陽熱処理です。玉ねぎ苗予定地の畝たてを夏場に行い、雨が降り、畝がしっかり濡れた後、ビニールで畝を覆います。その後、一ヶ月ほど、夏の日差しの中温度をかけます。雑草や病原菌は死滅してしまいます。

ちなみに、良い菌も死ぬのでは?という疑問がわいてくるのだが、どうやらいい菌は少しは死ぬけど、あまり死なないそうです。植物に寄生する病原菌っていうのは、数多い土壌微生物のうちでは耐熱性が弱いし、酸素がないと生きていけなくて、わりと低い温度で死んでしまうのだが、有機物を分解したりするような菌はかな剛健で、熱には強いうことです。

順調に発芽しています。雑草も生えていない。作業労力がへりました。他の作物への利用も検討してみよう。

今、長期間、ひろちゃんという人が来ています。断食・少食療法で有名な故甲田光雄先生の元で学んだ人です。

通常の訪問者だけではなく、精神のケアー、体のケアー目的で来訪される方も増えています。そこで、せっかくの機会を頂いたので、木の花のメンバーに希望者をつのって少食療法を始めてみました。

基本一日2食。生の玄米を粉末にしたものに水と塩、蜂蜜を混ぜたものと、青汁、豆腐のメニューです。

甲田式を始めたメンバー達

みんなで西式の健康体操をはじめてみました。

今、初めて3日目ですが、少しづつ体が軽くなってきました。とにかくよく噛んでたべるので、少量ですみます。そして、少しの野菜だけれどもよくかむことによって野菜の味が良くわかる。久々に食に対しての感謝の心がまざまざと沸いてきました。

きっかけを与えてくれたひろちゃん、ありがとう


9月度体験ツアーのご報告

こんにちは!よしどんです。

9月27日(土)・28日(日)に行われた第17回木の花ファミリー生活体験ツアーが、無事に終了しました!今回は男性8名、女性4名の合計12名と、前回に引き続いて男性の多いツアーとなりました。以前は女性の方が多い傾向があり、ある月などは定員10名全員が女性ということもあったのですが、どういう理由で変化しているのか、興味深いです。

今回参加してくださった方々のもうひとつの特徴は、「ファミリーのようなコミュニティを自分の地域に作りたい」「NPO団体の手伝いをしながら家庭菜園をしている」「退職して畑をやっている」といった、実践型の人が非常に多かったことです。それだけに、見学やプレゼンに対する質問なども熱心で、最終日の体験シェアリングの時間に同席したいさどんから「せっかくこれだけ本気に動いている人たちが集まったのだから、共にやれることや意見を出し合って、共同プロジェクトを立ち上げよう」という提案があり、実際に専用のメーリングリストを立ち上げることになりました。

大阪から参加してくれたひろっちは、大阪・京都を舞台に密かに進行中のエコビレッジ構想(近日中に概要を発表できると思いますので、お楽しみに!) に興味津々(ギンギン? 笑)で、眼をキラキラさせながらいさどんのプレゼンを聞き、夕食後には、私の部屋まで追いかけてきて、「大阪エコビレッジの話を もっと聞かせてください!」と詰め寄られたのでした(笑)。本気モード全開の彼から、たくさんのパワーをもらいました。ひろっち!みんな!一緒にやっていこう ね!

参加者のみんなへ

二日間、本当にありがとうございました!これから、みんなでつながって、楽しくやっていきましょう!


Solviva Live with 木の花ファミリー!

前号までにお知らせした通り、9月18日に大阪・梅田のオーガニック・レストラン「ソルビバ梅田店」で同店と木の花ファミリーの共同企画「ソルビバ・ライブ・ウィズ・木の花ファミリー」を開催しました。

ソルビバ梅田店さんはファミリーの有機野菜を食材として使ってくださっているほか、スタッフの方々や店舗を経営する会社の役員さんがファミリーを訪問されるなど、「家族ぐるみ」のお付き合いをさせていただいています。今回の企画も、そうした親密な関係から生まれました。

コンサートの前日、木の花楽団のリーダーみかちゃんと音響担当のいさおちゃん、そして企画担当のよしどんが「先発隊」として大阪に出発。会場の下見と企画の最終打ち合わせを行い、本番に備えました。そして翌日、「本隊」の9人が朝6時にファミリーを出発、高速道路をひた走り、昼前に大阪に到着しました。

「ソルビバ梅田店」は梅田芸術劇場が収容されている建物の一階にあり、周辺には「スターバックス」や「ロフト」といった商業施設が立ち並ぶ、まさに都会のど真ん中。洗練された雰囲気は、ふだんのファミリーの生活とはずいぶん趣が違っています。そんな店内の一角にステージを設置して、夕方5時と夜8時の2回にわたってディナー&コンサートを行いました。

第1部のステージはソルビバの支配人「ミッキー」こと桝田佳明さんとソルビバのスタッフさんが踊りながらカウントダウンをするにぎやかな演出で夕方5時に幕を開けました。会場の雰囲気こそふだんと違っていましたが、オープニング曲の「ウェルカム・トゥ・木の花ファミリー」では、ファミリーでのコンサートと同じように「ウッキー、ウッキー」の掛け声でお客様に「お猿さん」のポーズをとってもらい、会場は和やかな空気に包まれていきました。

コンサートとディナーは前半5曲の演奏の間に前菜を、後半5曲でメイン・ディッシュを召し上がっていただく構成をとりました。後半に演奏された「この星の上で」の前には、お客様はプロジェクターでゆっくり映し出されるファミリーの写真を見ながら、いさどんのいのちのつながりについての話に聞き入りました。ラストはふだんのファミリーでのコンサートと同じように「みのりの風」。曲の終わりにはみんなで手をつないて人の輪をつくり、感動的なエンディングとなりました。

第1部の終了後、お客様の入れ替えを行い、夜8時から第2部を開始。コンサートは同じ進行でしたが、アンコール2曲を加えて演奏することができました。

今回の企画を立ち上げてくださった桝田さんは終了後に「さっそく、次回も企画しましょう!」と力強く語ってくださいました。また、ファミリーの友人である江端左恵子さんにはご自宅を宿舎として提供していただいたほか、企画や広報などを通じてお世話になりました。

ファミリーも、多くの新たな試みを盛り込んだ今回の企画で貴重な経験を積ませていただきました。そして何より、ご来場いただき、素晴らしい場を共有させていただいたたくさんのお客様、本当にありがとうございました!


Solvivaスタッフさん手書きの看板。気合いが伝わってきます!


「先発隊」のよしどんとみかちゃん、えばちゃん宅のガーデンで優雅にモーニング・ティーの図。「ふだん、この時間って何してるかなあ?」「鶏さんのお世話」「お掃除」


イベント当日、ファミリーがSolvivaに到着。これからお昼ご飯をごちそうになります


Solvivaスタッフさんからの心温まるメッセージ。きめ細やかな心遣いに、ファミリー一同感激しました


開演しました。おしゃれな店内の一角がステージです


いさどんのお話


「みのりの風」のラスト、みんなで手をつないで大団円


撤収後、お店の前でSolvivaスタッフさんとファミリーメンバーで記念撮影。お疲れさまでした!


今回、宿舎の提供その他でお世話になった「えばちゃん」こと江端左恵子さん(左)、ライブを企画してくださったSolviva支配人の「ミッキー」こと桝田佳明さん(中央)


光合成細菌とキャベツ

今年は、光合成細菌の安定培養ができるようになったので、育苗時、葉面散布などに積極的に混ぜています。

その成果、こころなしか苗もがっちりした苗が育っています。畑に出しても今年のキャベツやブロッコリーはなぜかでかい!!外葉がガッシリしており、かといって色が濃いわけでなく淡い色をしている

施肥を増やしたわけでもないのに、なぜだろうと思いながら見ていました。虫害も去年に比べると少ないように思う。やはり光合成細菌の影響がでていると考える方が妥当なようだ。

キャベツ。品種は若峰

キャベツ、ブロッコリー畑

この写真ではいいところをとっていますが、もちろん、虫害のでているところもあります。比較的、苗の出来の良いところの虫害は少ないようだ。

ちなみに、自然農法センターの石綿さんに聞いたころによると、(うる覚えかもしれないのであしからず・・・・・。)

苗の時に光合成細菌を使うと、苗土の中の低栄養のものを好む微生物(ミネラルなどを好む微生物)が活性化される。光合成細菌がそれらの微生物のえさになる。

ちなみに、乳酸菌や酵母主体の活性液を使うと、乳酸菌や酵母は高栄養なので、高栄養なものを好む微生物が活性化するそうです

光合成細菌をえさにして地味な微生物たちが増えると、苗土の養分を使いながら増える。そうすると作物と微生物がせめぎあいながら養分を奪い合う。苗土には、養分はあるんだけれど、微生物さんたちが利用しているからなかなか吸えない。なので、より毛細根をのばすことでなんとか養分を吸っていこうとする。そうなると、がっしりとした苗になるそうです。

よく、無肥料で栽培をする人がいますが、そういうところで成功している作物は、ない中でなんとか根を伸ばして養分を吸っていこうとするので地上部ががっしりして虫につかれにくい作物になるようです。

光合成細菌を使うとそれに似たような状況になる。あと、光合成細菌は多糖類の膜をつくっていて、グルカン?っていう成分があって、それが植物の根に触れると、攻撃をうけているような錯覚をうけて、それに対抗するためにグルカナーゼという成分をつくるらしい。そのような免疫機能を上げるような回路が発動すると、同時にいろいろな防御機能が発動される。たとえば、だぶついている養分を減らせー!!とか、クチクラ層をあつくしろー!!とか、病原菌から身を守れーみたいな指令が発動するので、結果的に健康な苗になるそうです。そんな感じで光合成細菌を使うと、風が吹けば桶屋がもうかる的な効果によって、健康な苗になる。

そんな苗を畑に定植すると、環境適応能力も高く、いい感じの成長をするのではないかと感じます

石綿さんがもってきてくれた、きゃべつの苗は、青虫が食えない。卵があってふかしても、クチクラ層が発達しているので食いにくいので餓死してしまうような状態がつくられるそうです。ただ、コオロギやバッタには食べられるようですが(笑)

ちなみに、うちの苗でもこれはと思うものは、虫もつかないし、強いて上げれば、やはりバッタやコオロギが食っているようだ。

光合成細菌、なかなか面白い!!引き続き試していこう!!


「田んぼの生きもの調査」結果

ご報告が遅くなってしまいましたが、先日行われた「田んぼの生きもの調査」(記事はこちら)の結果が送られてきました!

ファミリーの田んぼと畦周りに確認された生きものは80種類以上で、「非常に多いと言える」のだそうです。下の画像で読みづらい方は、こちらのPDFファイル(約3MB)をご覧ください。