にんじん播種・採種とベンハー

 今日は、秋冬人参の一回目の播種をしました。例年は、10日に一回目なのですが、雨のため、のびのびになって、今日でした。

一回目の品種は、夏蒔き鮮紅五寸という品種。つくりやすくていい品種。タキイかな。2回目、3回目以降に、自家採種している木の花筑摩の7寸を蒔いていきます。

種まきごんべえ君でまきます。今日は、1畝分

畝間80センチで2条まきにしました。まき溝をしっかりと足で踏んで、その上にくん炭をまいていきます。その上に籾殻をまいて、保湿と草抑え。

籾殻をまいています。つくつくのお尻はなかなか筋肉でぷりぷり。たっちゃんは、畑のプリンスだけど、

僕は、畑のぷりんケツといっています(笑)

 

 

にんじんの採種圃場のようす。品種は、自然農法センター育成の筑摩の5寸から4年間自家採種をして、コアの色をそろえて、7寸くらいの人参にしています。すでにオリジナル品種になりつつあります。

 

天花のようす。いい種になってますー。

ベージュ色に色づいたものから、収穫していきます。

微妙な笑顔のりゅうしろう。現役のSE(システムエンジニア)今日はお休みで畑のお手伝いです。普段は、木の花から、外にSEとして勤めに出ていて、週末に畑にでてリフレッシュ。ただいま、仮メンバー期間中でございます

「あなたに美しい花をあげるわ」って言ってます。木の花劇団の団長つくつく。畑では、いつも演劇チックに作業が繰り広げられています(笑)

立派な天花。いい種。

最近、もっぱら、機械を使うお勉強のつくつく。今日は、初草刈り機。真剣にかってます。除草だけでも筋肉がつく体質なので、きっと、また、筋肉がつくでしょう(笑)

となりの田んぼでは、田んぼのまこっちゃんが、奴隷労働。おっと、失礼。チェーン除草です(笑)これを田んぼに入れて引くと、小さな草がとれて除草されます。機械の設計の仕事。自動車などの整備の仕事を経て、その後3年間の地獄の引きこもり期間をすごしました。自殺未遂も何度も。その後、木の花にケアプログラムで来て、あっというまに回復。今では、田んぼのエースです。来た当時のぷよぷよな肉体はどこえやら、筋骨隆々、真っ黒になってます。地獄を味わったからこそ、今、ここで楽しく生きていることに日々感謝がわくのでしょう。口癖は「ほんとにありがてーなー」

まこっちゃんと並んで、かとけんが、チェーン除草。この時期、日に日にたんぼ隊の体がマッチョ化していきます。チェーン除草を別名別名「ベンハー」とよんでいます。古い人は分かるかな?元、農業高校の非常勤講師。自然農法センターの研修後に木の花のメンバーに。


所外研修(自然農法センター)

自然農法センターの1泊2日の宿泊の所外研修を木の花ファミリーで行いました。見学・コンサート・大人会議への参加・作業体験・振り返りと盛りだくさんの内容でした。 始めは、硬い感じだった研修生も最後には、ほぐれて表情も明るく、そして、いろいろな話をしてくました。

ちなみに、8年前、僕は、自然農法センターの研修生でした。そこで、わたわたに出会い、育種を学び、農業の奥深さを知りました。その時から、目標はエコビレッジづくりでした。8年たった今、その時に描いた以上の現実が木の花ファミリーで展開しています。

とても楽しい時間でした。研修生の皆も色々と話していくうちに、自分が何をしたいのかを内側に問いかけ、自分自身のこれからのことを深めている様子でした。

作業体験では、トマトのハウスで芽かきと誘引をしました。水稲を勉強しているみんなは、木の花のたくさんある水田の見学にいきました。

とまとの芽かき中

  

作業の合間の休憩タイム。メンバーと研修生の交流の時間。いろいろな質問や話題が飛び交いました。

トマトの作業体験を終えて、一枚パチリ。みんな暑い中お疲れ様でした。

木の花からは、いさどん、こうちゃん、たっちゃん、まこっちゃんが参加して、研修生達と、今回の研修の振り返りの時間を持ちました。みんなから様々な面白い感想がでました。

・自分の持っていた枠が壊れました ・単なる自己実現だけでなく、社会貢献ができるように、大きな視点で農業をやっていきたい ・物理的なことの奥にある心を大切にしているところに感銘を覚えた・・・などなど。それぞれの視点から、様々な意見が聞けて僕等もたのしかったです。

ちょうど、いさどんが今年から公益財団法人自然農法国際研究開発センターの外部理事をつとめることになり、より木の花としても、自然農法センターと連携をしていく流れができているのだと思います。たんなる技術ではない、自然農法の魅力や深みを広めて生きたいし、自然農法の奥にある世界観、宇宙観といったもの、宇宙の法則を生活の中に生かしていくひとつの事例として活用して貰いたいし、共に活動していきたいなと思ってます。

以下は、わたわたがブログであげてくれた木の花での研修の記事です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自然農法センターの研修生の所外研修の一環として、木の花ファミリーを視察に来ています。木の花ファミリーで実践されている自然農法の稲作や畑作、発酵飼料・地域資源を活用した採卵養鶏、農産物の宅配販売、加工品製造などをコミュニティとして複合的に運営をしている現場を視察しようという研修です。自然農法センターの考えている自然農応は、単なる栽培技術ではなく、自然を規範とし順応する農業のあり方であり、その農業を成り立たせ得る社会づくりをも含むものです。で、その自然をモデルとする営農方法・暮らし方のひな形の1つとして、農業を基盤としたエコビレッジがモデルになるだろうと思われるわけです。というわけで、エコビレッジの実際を経験しようとやって来ました。
所外研修1 所外研修2
農場や施設を見学させてもらい、その後、農業や暮らし、自然をモデルにするという精神性についてプレゼンを聞きました。理想論だけで考えると、共同の農場運営や生活は経済性や環境負荷を少なくという観点では素晴らしいけれど、それを実際に行おうとすると、例えば血縁のない農家数軒が共同生活体を作れるかというとそれは難しいと誰もが思うでしょう。では、例えば経営者と労働者という会社のような人間関係ではどうかというと、家事労働にまで労賃を払っていたら成立できなくなってしまう。企業体ではなく、構成員がみなフラットな関係で事業から生活まで全て共同するということ、すなわち血縁を超えた人々が同じ理念のもとに、家族として暮らすことで成立しているのがエコビレッジというあり方、その1つが木の花ファミリーです。

自然をモデルにした農業にはいろいろな形態があっていいし、農業と暮らし方を一致させる方法としてのエコビレッジにもいろいろな形態があっていいのだけれど、いずれにしても、その当事者は人間であり、人と人との関わりで運営されるということ。つまり調和的に生きる、暮らすという心が一致していなければ成り立たない。何をどうつくるか、どんな事業をするかも大事だけれど、それをどんな心のもとに行うか、何を大事にして人が集まるのかが、継続できるかどうかの鍵を握っていると言えるのです。一見、農業に無関係なように思われる心の在りようが、実はそこにどんな農業の形を呼び込んでくるかを決めている。それは宇宙の絡繰りだと思います。

「畑を耕す前に心を耕せ」という木の花ファミリーで良く語られる言葉の意味するところを聞き、自然農法の理解を深めてる研修の一環としました。自然農法で農業をしていく、自然農法で暮らすということは、まず自らの心が自然を規範とした在りようなこと。自然は利他の仕組みで成り立っています。すなわち生態系全体が調和的になることに貢献する種族が進化を許されていく。自分や自分の身近な存在と同じように他人や社会や地球のことを考える。そのなかに農業として必要なことを見出していくなら、それが農法・技術となるのでしょう。自然農法は単なるテクニックや特定のやり方のことではなく、その都度現れる自然に合わせていくということ、その地の農業としての役割を果たしていくこと、そこにどう向かい合うかという姿勢・心のことだと思ったのでありました。

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メンバー紹介2段

 畑のメンバー紹介第2弾

みさちゃん:躁鬱病を治すために、木の花のケアーを受けにきて、見事回復。それからメンバーになりました。元ナンバーワン キャバクラ嬢という経歴もあります(笑)

よしどん:元ITベンチャーの社長。26歳で年商9億。40人の会社を経営。30歳で会社を売却し、新しい生き方を求めて全国行脚後、木の花のメンバーに。

最近、もっぱら、管理機担当のつくつく。

こうちゃん。青年海外協力隊でエチオピアに行った後に、日本で有機農業の農家になりました。その後、木の花に合流。

きょうこちゃん 今日は、トマトの採種果をとりました。早稲田の教育学部を卒業後、何を血迷ったか(笑)、有機農業の研修を受け、有機農業で新規就農をめざしました。研修先でこうちゃんと知り合い、結婚。有機農家になり、その後、木の花に合流

きょうこちゃん

ちなみに、この二人、ITチーム。ITチームの強化ミーティングを今日しました。

左は、いさおちゃん。元プログラマー。右は、りゅうしろう。現役のシステムエンジニア。いさおちゃんが業務過多のため、りゅうしろうがITチームのリーダーになりました。新旧交替です。第一IT世代から第二IT世代への以降。歴史的瞬間を記念撮影しました。笑顔の二人。


新しい人材・とうもろこし追肥・土寄せ

 今日は、トウモロコシの追肥・土寄せをしました。最近、木の花では、新しいメンバー希望の人たちが何人かきていて、さらにいろんな個性が加わってにぎやかになってきています。

こちらは、たかやん、昨日から、仮メンバーとして木の花に移住して生活し始めました。もと自衛隊員です。対戦車追撃ミサイルから、三角ホー(除草道具)に持ちかえて今日も、草を追撃しています。様々な職業を経験してきただけあって、オールマイティーにいろいろこなしてます。建築・農業・音楽まで・・・。たかやんの移住でまた、新しい風が木の花にふいています。

管理機で跳ね上げた土を三角ホーで株元に寄せて、株もとの草を抑えていきます

 

こちらは、つくつく、ここに来て約1年。養蜂と畑を担当してます。木の花劇団の団長でもあります。

今日は、管理機デビューの日。少しふらついて、曲がってはいますが、一生懸命やっています。

ちょっとカッコつけてるつくつく。ただ作業をしているだけで、筋肉がついていくという面白い性質を持つ。除草をしているだけでもマッチョになる。そして、IT系も強い。人間グーグルです。何かわからないことがあると、みんなつくつくに調べておいてと頼みます。そうすると即座に検索して分かりやすく伝えてくれるありがたい存在。

新しいメンバーが入ると雰囲気も変わるし、多彩な人材の才能を活かせる。なによりいろんな人と暮らすのは楽しいしね


土壌改良など

 今日は、土壌の化学性改善のために、苦土石灰を撒きました。

苦土石灰とは、天然鉱石のドロマイト(カルシウム・マグネシウムの炭酸塩からなる鉱物)またはドロマイト質石灰岩を焙焼してつくる石灰肥料の事です。
有機JASSでも認定された資材でもあります。

この圃場は、PHが低かったので、苦土石灰による酸性改良をしました。まず、専門機関(上の原農園土壌環境技術研究所の池上さん)に依頼して土壌診断をして、改良が必要ならば、実際の土で緩衝能試験をして、実際に資材を撒いたときに、数字が動くかどうかを試験して、その結果に基いて、施用量をきめていきます。理論上の想定値で改良をしようとしても、実際の土にまいてみると反応が違います。なので、最初から現地の土で試験をすることにより、ずれをなくし、効率的な改良をするためにしています。

pH4.80(KCL) 塩基飽和度33.9% CEC27.30・・・・・・でした。塩基飽和度を苦土石灰施用によりあげて、phを安定させます。

今回の目標値は、ph(KCL)4.8を5.6にあげる改良です。これを緩衝能試験をして、実際にこの数字になるための施用量を割り出すと、1200kg/10aの施用になります。ちなみに、すごい量です。木の花の土は、火山灰からできたクロボク土でCECが25~30と高いです。土には、常に平衡をたもとうとする機能があります。つまり、すこしくらい何かをまいても数値がかわらないのです。それを打ち破って、数値をあげるには、CECの高い土では、かなりの施用量がもとめられます。ただ、一度、改良するとそこで平衡をたもつので、数年は、特に何かを施用しなくても何もしなても数値がうごくことはほとんどありません。

撒いています。前面真っ白になります。

撒き終わり。こんなに畑を真っ白にするのって、結構、恥ずかしいし、笑えます。今日はあつかったー!!

このあと、みんなでシャワーを浴びて、美味しい昼ごはんを食べました。

 

丁寧に土と苦土石灰を反応させるために、ゆっくりと耕起しています。

別の圃場では、キーゼライトで苦土とカルシウムのバランスを補正しました。キーゼライトは、ちなみに、硫酸マグネシウム。簡単にいったら塩みたいなものか。もちろん天然の鉱石を砕いたものです。

300kg/10a 撒きました。

ごまの間引きと除草をしています

仕事の邪魔をしています(笑)

他の作業に追われて後手に回ってちょっとたいへん

今日は、ここまで!!みんなお疲れ様ー!!実は、見えにくいけど、富士山がバックに綺麗に見えています