木の花ファミリー通信 Vol.64 が発行されました!

今年最後のニューズレター、「木の花ファミリー通信」の64号が発行されました。

11月に開催された「大人サミット」を始め、2月に行われる節分祭に関連した愛知県・東栄町との交流など、今月もどうぞお楽しみください!

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網地島からコンニチハ! ー リックさんの夢

2013年2月17日〜3月19日、木の花ファミリーでは
エコビレッジ・デザイン・エデュケーション(EDE)を開催します。

このEDEに、宮城県石巻市の網地島より受講のお申し込みがありました。
網地島在住のアメリカ人、リック・ミッケルソンさんです。

 

リック・ミッケルソンさん
リック・ミッケルソンさん

 

2004年、英語教師として日本にやって来たリックさん。

その後日本人女性と結婚し、
夫婦で網地島を訪れた際にその美しさに魅了されたといいます。
そして1年越しでようやく網地島に移ろうという日の4日前、
東北大震災が起こりました。

 

網地島

 

震災後、がれきを撤去するトラック運転手として復興に携わる中で、リックさんは
まだ十分利用できる木材などが大量に焼却処分されていく光景を目にします。
再生のための機会を失っている ―
そんな思いを抱きつつ、作業の合間に島の人々との語り合い、
皆を家族のように感じるようになったというリックさんは、
誰もが安心して暮らせる場としての網地島の真の復興の力になりたい、
と願うようになりました。
そしてそのための智慧と実践力を身に付けたい、と、EDEの受講を決意しました。

 

EDEは、世界のエコビレッジ関係者の教育組織であるガイア・エデュケーションによって
開発された、持続可能な暮らしを「環境」「経済」「社会」「世界観」の4つの側面から
総合的に学ぶプログラムです。
現在ガイア・エデュケーションの理事を務めるファミリーメンバーのみちよちゃんは
かつて、英語で書かれたEDEカリキュラムの「自然再生と災害復興」の章を読んだ際に
「これはいつか必ず日本でも必要になる。導入を急がなければいけない」
と感じたといいます。
その後仲間とともに170ページに及ぶカリキュラムを翻訳し、
EDEの日本開催を実現しました。

 

前年度受講生からも
「持続可能な社会を目指すなら必ず受けるべきプログラム」
と高い評価を受けた木の花ファミリーで開催されるEDEは、
必ずや大きな力になれるものと信じて、
ファミリーとしてもリックさんの受講とその後の活動を応援しています。

リックさんは現在、受講に必要な資金への寄付を募り、
サポートしてくれた方々への受講レポートの提出や、
網地島へのご招待を企画しています。

以下は、リックさん本人からのメッセージです。
みなさん、リックさんとその活動をぜひ応援してください!

 

 

*  *  *  リックさんからのメッセージ  *  *  *

 

網地島(あじしま)からコンニチハ!宮城県石巻市の網地島に住んでいるリックです。
人口300人の小さな島に、日本人妻と共にエコビレッジを築こうとしています。
しかしその前に、知恵と実践力を身につけるため、日本のエコビレッジの先駆けである
木の花ファミリーにて開催される「エコビレッジ・デザイン・エデュ ケーション」の
受講をしたいのです。そのための寄付を募りたいと思います。

寄付を通して網地島に注目してもらい
網地島の再生をより多くの方々に見守って頂きたい、
そして、いずれエコビレッジ移住希望者が出て来てくれるかもしれない
との願いも込めています。
寄付の目標は、1月末までに18万円を募ることです。 

 

◆スポンサーへの引換券

1000円〜  EDE受講レポート(英語)
3000円〜  EDE受講レポート(英語)とEDE写真
5000円〜  EDE受講レポート(英語+日本語)とEDE写真
10000円毎 EDE受講レポート(英語+日本語)とEDE写真と
        網地島ご招待券(ペアで一泊+お子様やペットも同伴可)

例:2万円であれば二泊、3万円であれば三泊…
網地島ツアーと シェフ リックの料理付き!
(現地までの交通費は、各自ご負担お願い致します)

 
 
 ◆振込方法
ゆうちょ銀行からの振込
ゆうちょ銀行 記号 18140 番号 3684981
 
ゆうちょ銀行以外からの振込
ゆうちょ銀行 店名 八一八(ハチイチハチ)
普通預金 3684981
 
ミッケルソンセカンド リチャード ジェームス


*口座振込の際には、お名前と振込日を、
 メールにて下記アドレスまでお知らせ下さいますようお願い致します。
rick@dreamseedfarms.com

 
 
 ◆ホームページ
リックのこと、網地島のこと、詳細は以下よりご覧下さい。
www.dreamseedfarms.com/ede.html
“網地島に夢の種を育てよう!”
パーマカルチャーの要素を十分に取り入れたエコビレッジを創りたい!

循環して、人と人、自然がつながり合う暮らしの提供。
『自然農』で、人にも環境にも優しい野菜作り。

それは日本の食料自給率向上にもつながっていくこと!

震災前は、毎日のように本島から来てくれていた八百屋のトラック。
足腰の弱い高齢者の家の近くをちゃんと回ってくれていました。

でも、被災して来られなくなってしまいました。
今は、坂の上の公民館で、週に一度だけの青空市場。
小さな商店はあっても、コンビニも信号もない島、人口300人程の網地島。
坂道の多い島では、一人暮らしではなかなか自由が利きません。
漁師として働き盛りの多くは、船を失い、職のないままです。

不便でも、生まれた場所、網地島で暮らしたいという、多くの人の願い。
エコビレッジに若い人が集まって、本来の健康的な野菜を作って、
それを配達するシステムを創っていったら、それはそれは大歓迎!
島の高齢化と共に荒れ地となっている、沢山の畑。
有効活用できる土地が数多くあるのです。
働き手が集まって、食料を自給していくことは、小さな島の大きな力。

Thank you so much!

 

 

 

= = = = = = リックさんプロフィール = = = = = = =

 
高校時代より高齢者の手伝いや学校でのボランティアコーディネーター等、
数々のボランティアを経験。
大学卒業後、タイの孤児院ボランティア等を経て、 2005年よりスマトラ沖大地震の
被害を受けたインドのアンドラプラデシュ州の不可触民の村の再建に5年間尽力。
ボランティアリーダーとして集めた義援金 550万、育てたリーダー1 0名、
集めたボランティア150名。
レンガ造りの家を132軒建設し、食糧支援や学校再建、
子どもたちと思い切り遊んだり、文房具や英語の授業の提供等を行う。
日本へは高校の英語教師として来日し、その後日本人女性と結婚。
インド滞在時の経験を生かし、インド文化の授業をシリーズ化する。
スパイスからカレーを作る英語の調理実習を学校や公民館で開催し、
インドの村に興味を持った人から寄付を募ったり、
一緒にインドへ行って建築のボランティア活動 を行う。
震災後は、瓦礫撤去のトラック運転手や古民家解体作業等の復興支援活動を行う。
その他、コンポストトイレやストローベイル建築、自然農を学んだ経験があるので、
エコビレッジの立ち上げに生かしたい。
= = = = = = = = = = = = = = = = = = = 

 

 

 

 


かや集め

 今日は、萱を集めました。毎年、冬の仕事がひと段落すると、来年の土作りなどの準備のため、地域で取れる有機資材(萱、落ち葉などなど)を集めていきます。

今日は、総勢12人くらいで萱をかりにいきました。この萱は、来年の夏野菜の敷き藁に使う予定です。

コマネチが萱をはこんでいるところ

今日は、2tロングに一台。軽トラに5台積みました。

銀河の冬至を迎えた時間に丁度おやつをしました。記念に一枚

ユンボも起動させて積んでいきます。早い早い。

 

萱刈り第一弾は終わり。まだまだ、たくさんとって来年の夏野菜のために備えます


EDE経済ミーティングが行われました!

※2012年12月19日EDE説明会開催予定!

2013年2月17日から3月19日まで開催される第2期EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)。本番に向けて今、着々と準備を進めています。12月10日には、経済の講師を担当する方々をお呼びしてEDE経済ミーティングが開催されました。
来て下さった講師は、NPO法人農商工連携サポートセンター代表理事の大塚洋一郎さん。お金や暦、エネルギーや草木染めなどのワークショップを開催している冨田貴史さんのお二人です。そして、NPO法人懐かしい未来代表理事の鎌田陽司さんはスカイプにて参加して下さいました。
このミーティングは、(1)講師の方々にEDEについての理解を深めていただく。(2)僕を含めたEDEの講師がそれぞれの活動について話すことで、相乗効果を生み出し、講義内容を磨き上げること。以上2点を目的として開催されました。そして、木の花ファミリーはEDEのホストとして、メンバー全員でこの過程を共有しサポートしました。
まずは講師の実践報告の時間を持ちました。

大塚さんは農業の6次産業化を通して地方の活性化を支援しています。農産物は加工品にすると5倍の付加価値を持ちます。それをマーケットにて直売します。お客さんと直接触れ合う体験は農家さんの遣り甲斐に繋がり加工品収入は農業経営の安定に繋がります。そして、都市に暮らす人々の農村体験の受け入れも行っています。最近では被災地支援を中心に行っており、塩害の被害を受けた土地で「塩トマト」を植え収穫する実践も行っています。この時、首都圏からたくさんの人達が来たようです。農業を通して地方を元気づける大塚さん。そのノウハウはエコビレッジを立ち上げる際の力となることでしょう。

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6次産業や被災地支援について熱く語る大塚さん

冨田さんは自分たちで生活を創っていく体験を重視しています。海水から塩を炊き上げるワークショップや草木染めのワークショップはそのような取り組みを表しています。その冨田さんは、EDEでは心のシェアをしたいと語りました。TPPや増税、震災復興、原発問題など。経済が絡む問題は私たちの暮らしに繋がっています。賛成反対に捕らわれず、それぞれの問題に一人一人が何を感じているか?どう向き合っているか?そんなことを率直に語り合うことは自らの心を掘り下げる作業となります。そんな心を共有することは受講生に深い結びつきをもたらすでしょう。

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年間300回以上のワークショップを開催するたかくん(冨田さん)。

鎌田さんは長年のネパールでの実践、そして現在進めている三重県伊賀市での取り組みから地域経済の大切さを実感しています。経済のグローバリゼーションが進んでいますが、ローカルな取り組みは人々に繋がりをもたらします。受講生は実例からその大切さを学んでいけるでしょう。

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スカイプで参加して下さった鎌田さん

この世界の出来事はすべて人々の精神性の顕れで、経済も同様です。木の花で財務を担当している僕はそのような視点をこのミーティングに提供しました。才能のある人がその才能に見合った利益を得ること。個人的な幸せを追求すること。個人の財産を蓄えること。このようなことを当然と思う心が資本主義経済を支えています。その結果、個人的な満足は得られるかもしれませんが、競争や嫉妬、不安も生まれています。一方、木の花ファミリーはすべてを共有する心を大切にしています。所有する感覚を手放していきます。その結果、お金の心配のいらない安心安全な暮らしを実現しています。EDEではこの木の花の経済を人類の歴史の中に位置づけることで、未来の経済に対する展望を描いていきます。

講師の話の後は、全員で語り合いました。話合いはとても充実したものになり、内容は多岐にわたりました。以下、4つの内容のついて簡単に触れておきますね。

【お金について】
昔は物々交換だったが、お金の登場により、効率よく循環するようになった。お金は英語でカレンシー。「流れ」、カレントが語源になっている。この世界は一つの身体でお金は血液のようなもの。流れの滞りが病気。より多くを求める心、貯めこむ心が滞りを生み、不健康な状態をもたらしている。お金は最初、ただのメディア(媒体)だったが、貯蓄や投資の対象となり、信用や信頼の感覚を失ってしまっているのが現在の問題と言える。

【経済について】
日本語の経済とはもともと経世済民。「世を治めて民を救う」という意味。
英語のエコノミーの語源はオイコス(=家)のノモス(法則)。家や集落の実際の運営を表す言葉。その土台にはエコロジーがある。エコロジーの語源は、オイコス(=家)のロゴス(真理)。家の真理(エコロジー)を土台にすることで、家の運営(エコノミー)は健全な形になる。だけれども近代社会はエコロジーを無視してエコノミーが一人歩きしてきたそれがお金を稼ぐことに終始する経済を生んだと言える。そして、この家とはまさに地球のこと。

【農業について】
農業とは農のビジネスではなく、農の技。自分たちで作るという根源的な営み。百姓は百の姓。百というのは数字の百ではなく無限ということ。自然生態系とか、太陽の運行のこと。宇宙の様々な法則が我々に影響している。奥が深いというけど、作物を育てることを通して我々は天と対話する。雨も天の恵みだけど、晴れても天の恵み、この世界の天体の恵みというもの。人間が考えられない世界に誘ってくれる、それが農。なぜ人間がこういう営みをしながら、他の生命とは違う、百姓として生きるのかというのはとても奥の深い話。そこらへんは経済も含めて世界観のテーマ。全部つながっている。それを分析してみるのはいいことだけど,それを全部つなげて、全部一つだね、ともっていけるEDEの講座。

【仕事について】
社会ではお金を稼ぐことが目的で、仕事が生活に直結していない傾向がある。でも、ここでは自分たちの仕事が生きていくことに直結している。自分が自給出来る所から、自給していくことは大事。大切なことはみんなで協力して自給して共有していくこと。現代の人々は皆で共有することを忘れている。この自給自足の暮らしは、お金を使った生活以上に彩りがある。その素晴らしさも伝えていきたい。

その他、「創造と芸術性」「学びとは?」「社会問題と日常生活」などの話題についても語られました。とても刺激的な学びに機会となった経済ミーティング。その学びはそのまま本番のEDEに活かされます。加えて、本番のEDEには今回仕事の都合で顔を出せなかったコミュニティ・ユース・バンクmomo代表理事の木村真樹さんの講座も加わります。木村さんには「地域内でお金を循環させる方法、資金を調達する方法」について講義してもらいます。

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残念ながら当日欠席された木村さん

本当に多彩な講師の方々が集まって下さいました。木の花ファミリーを土台にしてみんなで講座が創り上げていきます。
経済というテーマで世界や生きることの本質に迫り、実践力を育む。
そんな講座になる予感が今からしてわくわくしています。
受講を検討している方。申込はお早目に!


今年も販売します!ファミリー自慢の杵つき餅

釜戸で蒸かしたもち米を丁寧に杵でついたファミリーのお餅は、お客様にもメンバーにも大人気。その美味しさの秘密を、「返し手」歴17年のベテラン、まりちゃんに聞いてみました。

「土づくりからこだわって、完全無農薬で育てた餅米。そのお米が、釜戸で蒸す人、つく人、返す人、伸ばす人、というように、ひとつの流れの中でお餅になっていくんだよね。釜戸の火をたく人はむらなく蒸せるように風向きを見ながら火加減を調節したり、つき手は返し手が返しやすいように、そして返し手はつき手がつきやすいようにと、みんなが常に自分の動きが次にどうつながるかを意識してる。たとえば、つき手が蒸し加減がおかしいと感じたら、すぐにそれを蒸し手に伝えて、蒸し手はそれを受けて改善する。そうやって全体がひとつの輪として回っているんだよ」。

それは餅つきに限らず、日々の暮らしの中でも同じこと、とまりちゃん。

「どんな仕事でも、自分のやることはすべてどこかにつながっている。だからこそ、どれだけ人のことを思ってやれるかが大切なんだ」。

そう語るまりちゃんと、同じく餅つき歴17年のじゅんじマンの息の合った餅つきは、まさに芸術!ひと言も交わすことなく、次々と見事なお餅がつき上がっていくのです。

種から大切に育てたお米を、美味しいと喜んでくれる顔を思い浮かべながら、心を込めてついたお餅。ご家庭でも、いかがですか?「お餅って、こんなに美味しかったんだ!」と驚くことうけあいです。皆さんに新年の笑顔をお届けできますように!(ご注文は下のフォームからどうぞ)

(文/ともこ)

釜戸で餅米を蒸しています
蒸しあがった餅米を、臼に入れて…(写真は玄米餅です)
じゅんじマン(左)とまりちゃんの名コンビ!

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