情報学と自然農法

(今日のブログは、ファミリーのよしどんが書いてくれました)

今年に入って、ここ木の花には大学の研究者も度々訪れるようになりました。

自然農を研究している方や、社会福祉関係の方など分野は様々なのですが、今回の京都大学大学院情報学研究科の片井修教授のお話は、とても興味深いものでした。

片井先生の研究領域として一文を引用させていただくと・・・

「人間 -機械-環境の関わり合いの解明,システムのモデル化,構成法の研究,情報 通信,画像・知識情報処理,医用工学,応用情報学などの個別の技術の教育・ 研究を通じて,大規模・複雑なシステム構築のための方法論を探求します。」(引用元: http://web.i.kyoto-u.ac.jp/~sys/lab_intro.html

「共生システム論」(彼の専攻)
http://www.symlab.sys.i.kyoto-u.ac.jp/research/index.html

と、とても複雑そうな内容なのですが、ファミリーでの先生は、えっ?と思うようなコメントをされていました。

「最近は、自然農を研究をしている。」

「今、僕は、セレンディピティ(思いがけず大きな発見をする能力)を研究している。」
http://www.symlab.sys.i.kyoto-u.ac.jp/research/serendipity/serendipity.htm

「・その人が培ってきた環境(思考)
・現段階の苦難
・スピリチュアリティ
人が成長していく過程でこの3つの領域が重なる部分に、とても重要な要素がある事に気がついた」

などなど、とても、情報学・システム科学という分野の先生が発言する言葉とは思えず新鮮でした。特に僕がとても面白いなぁと思ったのは、

「最近僕は、上昇思考の逆、つまり、下降思考が大切だと感じ、便利より不便、苦難に伴う思考プロセスを研究している。 そこにこそ、人生を豊かにする鍵があるのではないかと・・・」

僕は、木の花の大人会議に共通するものがあるなぁと思い、とても興味深く聞いていました。 僕は今の社会は、上を目指す傾向があるけど、そう遠くない時期に、下降(縮小、苦難、事故、トラブルなど)に伴う当事者の「思考」パターンを観る事こそ、人や企業・組織の成長に欠かせない部分であるという事が、社会の常識になると思っています。

ロジックでは全く説明できないここの生き方に興味を持ち、ファミリーで行われているような考え方・生き方を)論理的に研究されている方が訪れるようになった事を通して、時代の転換期だなぁとしみじみ感じました。

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地元小学校の運動会

先週の日曜日、地元の小学校で運動会があり、ファミリーのみんなで観戦に行きました。ファミリーからは4人が地元の小学校に通学しています。

ファミリーの小学生たちがたくさんの大人たちに愛情を注がれ、見守られ、すくすくと成長している様子が伝わるでしょうか。

親子競技の「ムカデ競走」には、若いお父さん役としてたっちゃんといさおが参加しました。これも、血縁を超えたファミリーならではの光景かもしれませんね。

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須佐乃王(左・小学5年) とお友だち

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龍音(1年)

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翔太(6年)

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日和(3年)

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ムカデ競走・大和(小学6年、右から2番目) 、先頭はいさお

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ムカデ競走・翔太(小学6年、右から2番目) 、先頭はたっちゃん

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お弁当

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美琴(2歳)

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翔太(一番左)、大和(左から3番目)

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翔太(真ん中)


5回目の生活体験ツアー

22日(土)、23日(日)の2日間、5月から毎月恒例となった「生活体験ツアー」が開催されました。

5月に初めて開催した際はいろいろな点で手探りだったツアーも、プログラムの内容や全体の流れなど、ひとつのスタイルが出来上がってきました。けれども、私たちが驚くくらい参加者のみなさんは個性的で、毎回本当に雰囲気がまったく違うのです。

今回で5回目となったツアーは、いつも通り定員いっぱいの10名の参加となりましたが、今回はなんと全員が女性という初めてのケース。とはいえ、年代は10代から60代までと幅広く、職業などのバックグラウンドもさまざまでした。

2日間にわたる見学やプレゼンテーション、ウェルカムコンサート、農作業体験などのプログラムの最後には、参加者全員にファミリーの数人が加わって感想のシェアリングをおこなっています。どのツアーでも共通テーマのようなものが自然と浮上し、それについて自由なディスカッションが行われます。

何かを見失っている気がして、何かを探していて、何かに気付きかけていて・・・ツアーに参加されている方の多くは、意識的であれ、無意識的であれ、 何らかのテーマを持ってツアーに参加されるようです。今回は、「人がともに生きるということ」に対して、それぞれの想いを持っておられた方が多くいらっ しゃいました。

ツアーを通して出会わせていただいた方々も、これで40人を超えました。それぞれの生き方のテーマに何かのメッセージをお届けすることができたならば、私たちにとって本当に嬉しいことです。

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ヤギさんたちと

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畑の見学

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真剣なまなざし。ウェルカムコンサートで

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後ろに見えるのは蜂小屋。蜂の世界について話すいさどん

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落花生の収穫

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農作業記念?

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他の人のシェアリングに真剣に聞き入っています

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ファミリーのメンバーによるシェアリング

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シェアリングの最後はみんなで歌って締めくくり

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ファミリーの宮ノ下広場で記念撮影。みんないい笑顔です


中学校の運動会

一昨日、ファミリーの咲久夜と玲衣花の二人が通学している地元の中学校の運動会がありました。

当初、日曜日に予定されていた運動会ですが、雨のために順延。この日は平日だったためか、観客席はちょっと寂しい様子でした。ファミリーからは、「若いお父さん・お母さん」役として、よしどんとようこちゃん、道代ちゃんが応援に駆けつけて、父母競技に参加したり、一緒にお弁当を食べたりしました。

たくさんの家族に囲まれて暮らす木の花の子供たち。血縁を超えて、たくさんのお兄さんやお姉さん、そしてお父さん、お母さんに見守られて成長していきます。

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咲久夜(中学一年)

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玲衣花(中央、中学一年)とお友だち

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体育館でお昼ご飯