ファミリーでは、ひとりひとりの役割が自然な流れの中で絶妙に割り当てられていきます。足りないところはみんなで補いあい、日々の仕事がスムーズに回っていくようにみんなで心を合わせていますが、ときには「こんな人が来てくれたらいいね」という要望も出てきたりします。
そんな中で、「食当さん」のリーダーと経理を兼ねているあいちゃんや、青草の会の事務を担当するみちよちゃんをはじめとした何人もの人が「経理ができる人がほしい!」と待ち望んできました。その切実さは、数ヶ月の間ではありますが実際にパートさんを雇っていたことがあるほどです。
そんな中でファミリーメンバーとなったのが、通称『金庫番』のなかのんです。いさどんいわく「なかのんの堅さが、まさに金庫番にぴったり!顔のえらの張り具合も金庫みたいだし(笑)」ということで、なかのんは、なんと移住する前から「ついに経理担当の人が来る!」とみんなに期待され、なかのんも「みんなが望んでくれる仕事なら」と喜んで引き受けてくれたのでした。
「ここに来てから、どんな時に幸せを感じる?」と聞いてみたら、なかのんは「自分が失敗したり、至らない所や醜いところが見えたとしても、それでも生かされていることや、周りのあったかさを感じた時に幸せを感じるよ。何かを達成した時に高揚感を感じることもあるけれど、それよりも、こういうときのほうがじんわりと幸せを感じるんだ」と穏やかに話してくれました。経理の仕事についても「この役割を通じて自分の心をみつめていきたい」とどこまでも真面目ななかのんですが、幼児たちのパワーの前ではたじたじのようです。でも大丈夫!こうやって天使ちゃん(小悪魔ちゃん?!)たちが、なかのんの堅さをやわらかくほぐして、なかのんがみんなのために輝けるように手助けしてくれていますからね。だから、なかのん、たまにはわたしたちとも遊んでね!
幼児たちにとりつかれた?なかのん。顔は笑っているけど、こころの中は・・・?