京都出張の夜

いさおです。今日は「みろくビレッジ」プロジェクトに関連して、いさどんと一緒に2泊3日の出張ということで、2日目の夜を京都のホテルで過ごしています。

たくさんの方のご協力で2日間、盛りだくさんのスケジュールをこなしてきましたが、今回の出張でも多くの貴重な出会いをいただいています。「みろくビレッジ」プロジェクトにも、わくわくするような新たな展開が見えてきました。

明日は、同志社大学の大原農場を見学させていただいて、帰路につきます。今回の出張の成果は、追ってみなさまにご報告します。どうぞお楽しみに!

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今夜、いさどんの講演を企画してくださった同志社大学の今里滋先生(右)といさどん


サイボーグひろみちゃん?!

ファミリーのひろみちゃんは、小柄な体とベビーフェイスに似合わず、「超」のつく体力とパワーの持ち主です。軽作業をしていて「ちょっと物足りないな、もっとガンガン動きたい気分」なんてことをさらっと言ってのけてしまうひろみちゃんは、畑チームの主力メンバーとして大活躍中。かわいい顔で飄々とダンプを運転するそのギャップがかっこいい!のです。

「夜、部屋でコンセントを差して充電しているらしい」「押し入れを開けるとスペア部品が積んである」「ときどき、あちこちに油を差している」といったジョークが定番になっているほど頑丈なひろみちゃんに、先日までファミリーに長期滞在していた大ちゃんからプレゼントが届きました。どこのホームセンターでも売っている、潤滑剤の「クレ556」です。「体のメンテナンスに使ってくださいね」ということで、さっそく膝に油を差すひろみちゃんなのでした。

そんなネタのためにわざわざ写真まで撮って記事を書くか?という突っ込みが聞こえてきそうですが、たまにはそんなのもいいかな?(笑)

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龍くんの挑戦

木の花ファミリーには、うつやひきこもりなど、さまざまな問題を抱えている人が訪れます。ファミリーと共に暮らし、自然な生活リズムや健康な食事、そしてこころの調和を実践していく「自然療法プログラム」で、多くの方が心身の健康を取り戻して社会復帰していきます。

先日ここを訪れた24歳の近藤龍くんは、16歳からの7年間をいわゆる引きこもりの状態で過ごしました。23歳で介護のアルバイトを始めた龍くんでしたが、一年ほどで退職、再び家にこもってしまったそうです。それでも何とかして立ち直りたい、と考えていた矢先、知人から「農業でもやって心身の健康を取り戻した方がいい」とファミリーを紹介され、自分の意志でここへやってきました。

来た当初は、どこかおどおどした様子だった龍くん。けれども、「自然療法プログラム」を担当するいさどんとの面談を終えた龍くんの顔には、すでにプログラムを体験したかのようなさわやかな雰囲気が感じられました。龍くんにどんな話をしたのか聞いてみると、「いさどんに言われた言葉を聞きたくて、ここを訪れたのがよくわかりました」と笑顔で答えてくれました。その後、話しながら嬉しさのあまり涙ぐむ場面もありました。

そんな龍くんの思いを、みんなにもシェアしたくて文章に綴ってもらいました。ブログに文章を掲載することを快諾してくれた龍くんは、明日から1ヶ月間の予定でファミリーでの生活体験を始めます。ファミリーでの短い時間でこんなにも前向きになれた龍くんが、これからどんな変化を見せてくれるのか、本当に楽しみです。大きな挑戦を始める龍くんを、皆さんもどうか暖かく見守ってあげてくださいね。

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こまねちの日記から

ファミリーには、「愛とお米があればいい」「正直・素直・信じる」など、みんなが大切にしているこころを表したいくつかの言葉があります。その中でも最もよく引用される言葉が、「畑を耕す前にこころを耕せ」でしょうか。ファミリーの日常でもっとも大切にされていることは、日々、こころを磨くこと。メンバーひとりひとりの地道な積み重ねがあってこそ、50人を超える血縁を超えた家族が仲良く暮らしていくことができるのです。

「日々『こころを磨く』ことを、自分もしていきたいと感じました。でも、それはファミリーのような暮らしをしていなくては難しそうに思えます」。私たちはよく、お客様からそんな感想をいただきます。

最近メンバーになった「こまねち」が、ある日の「大人ミーティング」でその日の出来事を綴った日記を読んでくれました。淡々としたその文章の中に、日々こころを磨きつづけていくためのヒントがあるかもしれないと思い、ブログで紹介させていただくことにしました。興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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なかのんは金庫番

ファミリーでは、ひとりひとりの役割が自然な流れの中で絶妙に割り当てられていきます。足りないところはみんなで補いあい、日々の仕事がスムーズに回っていくようにみんなで心を合わせていますが、ときには「こんな人が来てくれたらいいね」という要望も出てきたりします。

そんな中で、「食当さん」のリーダーと経理を兼ねているあいちゃんや、青草の会の事務を担当するみちよちゃんをはじめとした何人もの人が「経理ができる人がほしい!」と待ち望んできました。その切実さは、数ヶ月の間ではありますが実際にパートさんを雇っていたことがあるほどです。

そんな中でファミリーメンバーとなったのが、通称『金庫番』のなかのんです。いさどんいわく「なかのんの堅さが、まさに金庫番にぴったり!顔のえらの張り具合も金庫みたいだし(笑)」ということで、なかのんは、なんと移住する前から「ついに経理担当の人が来る!」とみんなに期待され、なかのんも「みんなが望んでくれる仕事なら」と喜んで引き受けてくれたのでした。

「ここに来てから、どんな時に幸せを感じる?」と聞いてみたら、なかのんは「自分が失敗したり、至らない所や醜いところが見えたとしても、それでも生かされていることや、周りのあったかさを感じた時に幸せを感じるよ。何かを達成した時に高揚感を感じることもあるけれど、それよりも、こういうときのほうがじんわりと幸せを感じるんだ」と穏やかに話してくれました。経理の仕事についても「この役割を通じて自分の心をみつめていきたい」とどこまでも真面目ななかのんですが、幼児たちのパワーの前ではたじたじのようです。でも大丈夫!こうやって天使ちゃん(小悪魔ちゃん?!)たちが、なかのんの堅さをやわらかくほぐして、なかのんがみんなのために輝けるように手助けしてくれていますからね。だから、なかのん、たまにはわたしたちとも遊んでね!

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幼児たちにとりつかれた?なかのん。顔は笑っているけど、こころの中は・・・?