炭素循環農法経過報告

定植後、1週間たった苗と定植前の苗です

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みごとに窒素飢餓の症状。たんじゅん農法では、えさ不足と捉えるらしい

ちなみに、この畑の履歴は、

前年度、米 それまでは、米・麦・大豆の輪作体系をやってました。比較的できる田んぼと畑。

前年度、イナワラを30kg/10aの米糠と活性液散布しすきこみ、サブソイラーをかけ、排水性改善対策。その後、エンバクを播種

春先に40センチくらいにしたエンバクをすきこみ(米糠30kg/10aと活性液で発酵処理)→廃菌床を全面に500キロ 畝に800キロ 通路部分は、そば殻・大豆からなどをまいて少量の米糠で発酵処理。

その後に定植

果菜類は、葉物などが炭素循環でできるようになってから、最終的にすすむ方がいいとされていたが、面倒なので、いきなりの転換してみました。

予想をしていたが、見事に結果がでました。果菜類のなす・きゅうりについては、今年は、方針転換。1割~2割ほどは、炭素循環を完全に試す区画を設け、その他は、ぼかしなども適宜つかっていく栽培に切り替えて、今年は乗り切ろうとおもいます。その後、来期に向けての炭素循環的な土作りにとりくむ方向ですすめる

なすのとりあえずの対策としては、畝上と畝間に廃菌床を1000kg/10a追加。その後、木の花菌活性液・光合成細菌・糖蜜・ソリブルを混ぜて、潅水。微生物の活性をあげて、養分供給を狙うのと、ソリブルによる液肥の追肥による窒素飢餓の打破。

炭素循環で残す区画は、そのまま廃菌床のみを1000kg/10a追加

来年への対応策としたh、

低窒素の栽培になっていくので、苗の育苗用土を来年からは、無施肥用につくりかえるなどの対策が必要だろう。これは、わたわたと検討していく予定。苗の様子をみると環境変化に対応しやすい若苗定植が向いていると思う。

あと、果菜類を作る際は、葉物や根菜類などがある程度、出来るようになってから切り替えたほうが妥当だと思います

大根・人参は、緑肥のみをつかった無施肥栽培。現在のところ良くできているし、いい葉色をしている

葉物・きゃべつ・ブロッコリーは、伸び悩み。キャベツは比較的良好だが、葉物(小松菜など)は、キスジニミハムシの害がでている。圃場ムラも顕著に現れてきている。あと、普通にみてみると窒素飢餓のような症状。これは、転換時に出る症状らしい。えさ不足だそうだ。ちなみに、この畑は、昨年、ソルゴーを2.5メートルにしてすきこんでから、その後、エンバクを育て、春先にすきこみ。その後に、上記の作物の播種と定植。

林さんが見たところ。この畑は、えさ不足だそうだ。畑の中には、ソルゴーの残渣などもまだ分解しきらずのこっているので、ワタワタが林さんに質問したところこんな感じの回答をえて、ミクシーにも書いてくれました。

なぜか貼り付けができないので今度シェアします 

では、今日は眠くなりましたのでここまで・・・・・・おやすみなさい


炭素循環交流会①

昨年の秋作から新しい農業の取り組みをしてきました。

その方法とは、「炭素循環農法」と呼ばれる自然農法の1つで、高炭素比の資材(落葉、カヤ、木材チップ、竹繊維)やキノコ廃菌床、大きく育てた緑肥などを主体にした有機物投入により、土壌中に糸状菌(担子菌類)を多く発生れさせ、その分解過程で作物を栽培するという方法です。ボカシなどの炭素比の低い資材を極力使わないことにより、土壌中の硝酸態窒素を極低濃度で維持することを特徴とするとされています(未検証)。今後は、このうち緑肥を主体に、カヤや木材のチップや廃菌床を補助的に使う栽培方法を行っていく予定にしています。

ツꀀその炭素循環農法の実践交流会をさる5月5日木の花ファミリーで開催しました。

ちょうど、今回の講師である林さんがブラジルから来日され、2ヶ月にわたり日本を縦断して30箇所以上で圃場見学や講習会を開催するという話を聞き、早速、木の花で開催したい旨を伝えたら、即OKということで開催させてもらうことになりました。

ツꀀ当日は、ファミリー以外の参加者が30名以上に及び、ファミリーメンバー含め40名以上で圃場見学と講演会を聞きました。まさか、そんなに参加者がくるとは予想していなかったため、この農法への関心の高さが伺われました。

ツꀀ炭素循環に切り替えてから2シーズン目は、転換期における典型的な症状がおこるということを聞いていましたが、今、木の花の圃場でも作物の出来にばらつきや生育不良がおきるなどの

症状が発生しており、林さんにそれを見てもらい、具体的なアドバイスをもらえたことは私たちにとっても非常に参考になりました。

ツꀀ今までの肥料をあげながら育てる有機農業の考え方とかなり異なる部分があるので、苗から無肥料で育てていくための育苗土の工夫など、いままでの技術の枠組み全体をみなおしていく必要があるなと思っています。

いろいろ問題に見えることが起こる可能性が高いですが、やりがいもあります。

炭素資材の連続使用による土壌の変化などは、気になるところなので研究機関と共にデータを蓄積していこうと思っています

転換時の畑の様子やトラブルなども適宜報告していくつもりなので、まあ、おおらかにみていてください


「炭素循環農法」実践交流会@木の花ファミリー

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  「炭素循環農法」実践交流会@木の花ファミリー
   2010年5月5日(水・祝)09:00~16:00
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これまで16年間に渡って無農薬・無化学肥料による
畑作、稲作を行ってきた木の花ファミリーですが、
昨年から画期的な無施肥農法「炭素循環農法」を畑作に取り入れ、
着実な成果を上げています。
このたび、炭素循環農法の啓発に尽力されている
林幸美さんをお迎えして、勉強会を開催することになりました。
既存の有機農法からの転換期にあるファミリーの圃場見学を含め、
理論と実践を交えた価値ある学習の機会になると思います。
ぜひ、ご参加ください!

*日時:平成22年5月5日 09:00~16:00
    ※ 昼食が必要な方はご持参ください
*集合:おひさまハウスひまわり
    〒419-0302 静岡県富士宮市猫沢238-1
    (旧住所表示:静岡県富士郡芝川町猫沢238-1)
    アクセスマップ http://www.konohana-family.org/way/way.html
    TEL/FAX:0544-66-0250
    メールアドレス:info@konohana-family.org
*主催:木の花ファミリー
*講師:林幸美氏
*費用:無料
*日程:09:00 おひさまハウスひまわり集合
       圃場見学
    12:00 林氏による講義、質疑応答、交流会
    16:00 終了
*お申し込み:
 ・インターネット(http://goo.gl/vhrV)よりお申し込みください。
 ・代表者のお名前、メールアドレス、連絡先、参加人数を明記の上、
  メールまたはFAXでお申し込みください。

■ 木の花ファミリーとは

木の花ファミリーは60人(2010年4月現在)が
血縁を超えた大家族として暮らす、
富士山のふもとの農的共同体です。
1994年、20名の創立メンバーが世代や血縁を超えて助け合う
共同生活を志して静岡県富士宮市に移住、
ファミリーの前身である「木の花農園」を創立しました。
メンバー全員が調和の精神のもとで
それぞれの個性を生かした役割を持ち、
互いに助け合いながら日々の生活を送っています。

ファミリーでは、生活の基盤として
化学肥料や化学農薬、遺伝子組み換え技術を一切使用しない
自然農法を営んでいます。
自給自足が可能な生産性とのバランスを取りつつ、
資源の循環に配慮し環境負荷の少ない農法を採用しています。
耕作面積は野菜・穀類が約8ヘクタール、稲が7ヘクタールの
計15ヘクタールで、そのほとんどが
地域の遊休農地を借り入れて活用しています。

110品目、250品種を超える野菜や穀類をはじめ、
10品種のお米、平飼い養鶏による自然卵やヤギのミルク、
養蜂による純粋蜂蜜、伝統製法による手作りの味噌や醤油、
そしてさまざまな加工品など、
砂糖や塩など一部の調味料を除いたほとんどの食材を自給しています。

また、EM(有用微生物群)をもとに独自培養した
「木の花菌」を家畜の飼料や飲料に利用することで、
悪臭の極めて少ない健康な飼育環境を実現しています。
「木の花菌」は肥料の発酵や作物への散布にも使われるほか、
人も飲用して健康づくりに役立てています。

■ 木の花ファミリーと炭素循環農法

ファミリーでは16年間にわたって自然農法を実践してきましたが、
ボカシや堆肥などをつかったいわゆる有機農業の技術に限界が見えてきていまし
た。
そんな折、一年ほど前に知人から炭素循環農法のホームページを紹介され、
さっそく実践を始めた次第です。
約8ヘクタールの畑作圃場のほとんどをソルゴーや燕麦などの
イネ科の緑肥を使用した炭素循環農法に切り替えてきました。
今年から始めたきくらげ栽培で廃菌床が出るようになったため、
果菜類などに使い始めています。
現在は転換期なのでまだ作物の出来にはばらつきがありますが、
確実に作物の姿が変わってきています。
今回は、自然農法から転換中の畑の様子をご覧いただき、
林氏に解説をお願いします。
また、実践者同士の情報交換などもできればと思っています


土ぼかし

今日は、雨だったので、土ぼかし作りをしました。

日々の生活の中で出る資材をうまく利用したりしていろいろまぜました。これだけ混ぜると

どんな微生物が働いているのか分からないごちゃ混ぜ土ぼかしです(笑)

◆配合

土(カキガラ袋に10袋)とEM嫌気性ぼかし(2型)60㎏ 容積比 1:1 

腐葉土・・・・・・・・・・・・・有用な微生物の補給など

ゼオライト20㎏・・・・・・・保肥力アップ・微生物の住処

もみがら燻炭・・・・・・・・・微生物の住処など 気層率を上げるため

溶燐 5キロ・・・・・・・・・・ミネラルの補給

カニガラ 5キロ・・・・・・・・・放線菌のえさ

醤油の搾りかす・・・・耐塩性酵母を利用するため

どぶろく酵母・・・・・・・どぶろくを仕込んだ後の残りかす

木の花菌活性液50倍 

光合成細菌活性液50倍

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醤油かすをしぼったもの

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どぶろく酵母

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各部材を交互に積んでいきました。

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光合成細菌と木の花菌活性液の入った水をまきながら切り替えしていきます

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温度計をさして、ござをかけて終了

この跡、温度を見ながら適宜切り返しをして水を足しても温度が上がらなくなっら完成


ネギのチェーンポット

去年から実験的にネギの定植にチェーンポットを使いはじめました

紙製の成分解性ポットです。定植機にセットして引っ張ると植えられるという優れもの。今までは手で植えていたのですが、面積が大きくなったため、手植えだと時間がかかりずぎるので、導入しました。去年は、きびもチェーンポッとでやりました。はじめに育苗するので初期に草負けしないというメリットがあり、いい感じでした。後、引っ張るだけでいいので、しゃがんだりの作業もなく、植え付けスピードも10倍くらい早いかも。とにかく楽でした

今日は、まず、種の播種作業をしました

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チェーンポッとを広げて、育苗箱にセットします

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土詰め機で土をつめます

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種を蒔くための穴を開けます

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種まき板をセットして種をまきます

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最後に覆土をして終わり

これを育苗して、定植していきます