れいかからのメール

この春から大阪の美容専門学校に通っている玲衣花(れいか)は、
木の花ファミリーの歴史とともに歩んできた
木の花生まれ・木の花育ちの19歳。
活発でいつもみんなのとりまとめ役だった彼女は、
新生活でも1年生100人の中から学級長に大抜擢されました。

そんな玲衣花から、昨日、以下のメールが届きました。
読んだ大人たちは「玲衣花の姿勢から教えられた」と感動し、
中には涙を流す人も。
みなさんにもぜひシェアしたいと思います!

社会に大きく羽ばたき始めた玲衣花
社会に大きく羽ばたき始めた玲衣花

*   *   *   *   *   *

研修旅行の写真見てくれた
みたいでコメントありがとね。
人生で1番可愛くしてもらったわ笑
あたしさ、今回モデル
やらさせていただいて、
ほんとによかったなって思えたよ。
モデルになると、その分
ショーは見れなくて、
ヤダなあって思ってたし
自信もなかったから憂鬱だった。
だけど、舞台裏なんてめったに
見れないし仕込みも見れない。
それをマジかで見て、
自分の体で感じて、確認できて
勉強になったよ。
メイクヘアーをしている間
退屈な時間もなかった。
美容師さんって凄いなって思えた。
朝は3時おきで、次の日も仕事なのに。
でもね、1番感動したのは、
あたしを担当してくださった人は
もお28歳で自分より下の人が
何人かいたんだけど、
自分が上に上がっても雑用を
こなしてたことかな?
上に上がるとどおしても
上からになって自分はやらなくなる。
そりゃ、従わせてはいたけど、
自分もやってた。それって凄い。

今、寮の先輩がわけもなく
気に入らないからってしかとしたり、
あれやれこれやれ言ってくるのに
先輩たちはやれていなかったり、
そんなんぢゃ 続かないと思った。
年下ができたからといって
自分は何もやらなくていーとかぢゃ
ないと思う。

あたしから先輩に挑みの
メール送った!
いまは忙しくて話合いできないけど
そのままにしておくことがいやだから
話しましょうって。
みんな愚痴ばっかり、噂ばっかり、
実際なにもしよーとしないし、
自分が悪いところがあるかも
しれないって思ってない。
だから今回でちゃんと話し合う。

それと、同部屋のこないだ言ってた子
寮をやめたよ笑
親がもおやめますって決めたらしい。
親が親だから子もそうなるわ笑
辛いことから逃げることしか
昔からやってない家系だよ。

その研修旅行であたしの
クラス問題事たくさん起こして
担任は上からちゃんと指導が
なっていないって怒られ、
一般のお客様に怒られ、
夜に全校集めて説教され、
あたしらクラスが起こしていないこともあなたたちクラスではないかといわれ、
先生はぶちぎれ。
次の日は担任があたしたちの前で
怒りながら泣きました。
悔しいって。真面目な人が沢山
いるのに、その人たちを巻き込んで
自分だけよければいいってゆう人がいて悔しいって。
午前中授業はなしになって
あたしたちのクラス生徒だけで
話合いをしたよ。学級長だから
まとめながらみんなに何が大事か伝えたよ。

みんなも、前にでてきて
反省したことを伝えたり、
ばれてないけど、こんなことしてました。って言ってくれたり、
これからどおして行くか考えたり、
みんなみんな泣いて、男子も
本気になっているところ。
次の日は引き締まって、まとまりがあった。
みたらきっと凄いところだなって
警察学校か自衛隊機だって
思うくらいのクラスになったよ。

みんなが言ってくれるの。
玲衣花にかんしゃだって。
玲衣花みたいになりたいって。
でもあたしだってミスするし、
別に偉大ぢゃない。
でも気づいて動ける。
そして、人の倍やってやろうって思える。掃除は人の倍、声出しは人の倍、
先生からの期待されていることは人の倍表現する。
言われたことをそのままやるのは
小学生でもできる。
言われたことが終わったら
他はやる事ないか、より良くなるように考える。

今1番に頑張っていること、
疲れた~、だるい~とか
口にだして言わないこと。
友達はすぐ先生のせい、
世間のせいにして、愚痴ばっかり。
でも自分もそおだった。
まずは自分が出来てるのかって
考えるべきだとおもう。
あることすべてにもうちょっとでも
感謝すべきだと思う。
だから頑張ってる。
雑用だからこそ学べるし
雑用だからこそチャンスだし、
言ってくれるからこそありがたい。
素直に受け入れる。

なんかね、木の花が言っていることは
すごいことなんだってわかる。
言われたことを素直にやらないと。
生かされてるし、
言われたことがここまで来てもそのままだなって変わらないなって思う。

実はまだまだ学びがあって
伝えたいことはあるのだけど、
伝えきれない、
だから帰った時にシェアするね。
他にも伝えたいことは心にとめとく。

 

昨年東京で開催されたイベントにてー大勢を前に堂々のプレゼンテーションを行う玲衣花
昨年東京で開催されたイベントにて ー 大勢を前に堂々のプレゼンテーションを行う玲衣花

 

 

 


リックのEDEレポート ー 後編

先日ご案内したリックのEDEレポートの後編が完成しました!

リックの2013EDEレポート 後編(16〜31日目)日

このレポートには、日々の受講記録に加え、
彼自身の日記とそれに対するいさどんのコメントが掲載されています。
当初は網地島でのエコビレッジ作りのための
技術的側面を学ぼうとEDEを受講しにやってきたリックでしたが、
エコビレッジ(持続可能な暮らし)を築くためにもっとも大切なことは
自分の心を変えることだった、と気づいていくその過程を、
日記を公開することでリアルに描いています。

 

リックは自身のサイトにて
上記レポートの英語版EDEの写真も公開しています。
また、ブログにて網地島での日々の活動も発信しています。
(英語ですが、右側の言語選択で日本語を選べばなんとか読める!)
EDEで蒔かれた種がこれからどう花開いていくのか、
みなさん、どうぞ応援してください!

 

EDE受講中の一幕
EDE受講中の一幕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EDE終了パーティーにて
EDE終了パーティーにて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


リックのEDEレポートが世界へ

2013EDE終了から、間もなく2ヶ月が経とうとしています。
14人の受講生たちは、都会から田舎へ移住したり、新たな仕事を始めたり、
独自のイベントを開催したりと、それぞれのスタートを切っています。

そんな中、被災地・網地島から寄付金を募って参加したリックが、
支援してくれた方たちへ向けて受講レポートをまとめました!

この大作のレポートを、グローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)
オセアニア・アジア地区代表のみちよちゃんが
GEN創設者であるヒルダー・ジャクソン氏に送ったところ、
なんとヒルダーより、世界のEDE講師たちのためのEDEを木の花で開催したい、
という提案がありました!

以下は、ヒルダーからのコメントです。

*   *   *   *   *   *   *   *

このレポートを読んで、涙があふれました。
本当に豊かで、気づきをもたらしてくれるこのレポートを、
世界中の人々に読んでもらいたいと思いました。
そしてまた、世界中の人々に、
木の花ファミリーのようなEDEを体験してもらいたいと思いました。

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EDEは真に持続可能な社会を築くための学びとして
30カ国以上で開催されている世界的な教育プログラムですが、
その世界の講師たちが木の花ファミリーに集い、
1週間の集中プログラムを受講できるようにしたい、とヒルダー。
リックのレポートが、世界のエコビレッジのリーダーたちの
心を動かしたのです。

 

さあそれでは、
そのリックのレポートとは一体どんなものなのでしょうか。
たくさんの想いが詰まった1ヶ月間の記録を、ぜひご覧ください!

リックの2013EDEレポート 前編(1〜15日目)

*後編は追ってご紹介いたします

 

ユーモアいっぱいのリック ー EDEの餅つき大会にて
ユーモアいっぱいのリック ー EDEの餅つき大会にて

 

 


EDE2013開講ーリックさんからのメッセージ

エコビレッジ・デザイン・エデュケーション2013が
いよいよ始まりました!

国内外のエコビレッジについての講座を受ける受講生たち
初回講義は「国内外のエコビレッジについて」

年齢も経歴もさまざまな14人の受講生たちが、
1ヶ月間寝食を共にしながら、真に持続可能な暮らしについて学んでいきます。

その受講生の中に、これまでブログフェイスブックでもご紹介してきました
宮城県は石巻市の網地島在住のリック・ミッケルソンさんがいます。

まこっちゃんとつくつくと共に
まこっちゃんとつくつくと一緒に

リックさんは、受講までの1ヶ月間網地島でごみ拾いを続け、
EDEの受講費を寄付で募っての参加でした。
そんなリックさんから、皆さんにお知らせがあります!

リックさんは、EDE受講を支援をしてくれた方々に、
寄付金額ごとに下記のプレゼントを用意しています。

1000円〜  EDE受講レポート(英語)
3000円〜  EDE受講レポート(英語)とEDE写真
5000円〜  EDE受講レポート(英語+日本語)とEDE写真
10000円毎 EDE受講レポート(英語+日本語)とEDE写真と
網地島ご招待券(ペアで一泊+お子様やペットも同伴可)

例:2万円であれば二泊、3万円であれば三泊…
網地島ツアーと シェフ リックの料理付き!
(現地までの交通費は、各自ご負担お願い致します)

寄付サイトJustGivingなどを通して寄付してくださった方の中には
連絡先のわからない方もいらっしゃいます。
そこで、もしもこの案内をご覧になり、プレゼントを受けたい!という方は
どうぞお気軽に下記EDE事務局アドレス又は電話にてお知らせください。

ede[at]konohana-family.org
*[at]は@に変換してください。

 

受講の様子は、フェイスブック
EDE@木の花ファミリーのホームページでも公開していきます
どうぞお楽しみに!

これから1ヶ月間を共に過ごす仲間たち
これから1ヶ月間を共に過ごす仲間たち

 

 


「アジアの女性による異宗教間の対話」に出席しました

先日フェイスブックでもご紹介しました通り、
グローバル・エコビレッジ・ネットワークのオセアニア・アジア代表を務めるみちよちゃんが
タイで開催されたアジアの女性リーダーたちが集う会議に出席してきました。
そのレポートを、以下にご紹介します。

 

DSCF4575
3日間の会議を一つの川に例えて絵に表す様子

 

各国の女性リーダーたちと
各国の女性リーダーたちと

 

◆     ◆     ◆     ◆     ◆

 

みちよです。1月28日から30日にかけてタイで行われた「アジアの女性による異宗教間の対話」という国際会議に招かれて出席してきましたので、皆さまにご報告します。

会議の主催はINEB(仏教者国際連帯会議)で、会場はバンコク郊外の「ウォンサニット・アシュラム」でした。出席者の年齢層は20代から70代までと幅広く、仏教、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教、スーフィー、そして無宗派と、さまざまな信仰を持つ37名の女性たちが一堂に会しました。南アジア、東南アジアからの参加者が多く、東アジアからはわたしだけでした。

会場では、11年前に知り合ったミャンマーのクゥアン・ルーンさんと予期せぬ再会を果たしました。彼女は私がスコットランドのエコビレッジ「フィンドホーン財団」で「エコビレッジ・トレーニング」を受講した際のクラスメートだったのですが、その彼女が会場の上空をヘリコプターや飛行機が通過する大きな音に涙を流していたため、私が理由を尋ねると、内戦中にヘリコプターに爆撃された記憶が甦るのだと話してくれました。
民族衣装に身を包んだ女性たちの集まりは外見こそ華やかでしたが、彼女たちが実際に取り組んでいる社会問題は性産業への人身売買、家庭内外の暴力、レイプなど、大変重い課題が多く、同じ地球上でそうしたことが未だ日常的に行われていることに対し、わたしたちが出来ることはないかと想いを馳せることがしばしばありました。

会議の中では、わたしの人生の中ではこれまで接点のなかったパキスタンの女性たちとも交友を育むことができました。洪水の影響で避難生活をしている人達が、被災から自力で立ち直り、生活を取り戻していく動きを支援する取り組みは、社会的背景の違いはありますが、東日本大震災の復興においても参考になると感じました。わたしからは、日本の「地元学」の発想をもとに、現地の産物であるジュード(麻)の商品化などに地域の人以外の新たな視点を取り入れるといったアイディアを提供しました。彼女たちは、さっそくその考えを取り入れて実行に移す、と話してくれました。

持っている信仰ごとにグループに分かれて話し合う機会も数回ありました。わたしは特定の宗派に属さない「スピリチュアル」というグループに入りましたが、全体でのディスカッションでは、わたしたち人類が一人ひとり目覚め、霊性を高めていくことが最も大切であるという結論に至りました。宗教や信仰ごとに表現は違いますが、伝えられているメッセージの真髄は同じであることも確認し合い、今後もこうした信仰の違いを超えた女性たちの集まりを定期的にしていくことになりました。

2日目の夜には、各宗教の儀礼に沿った平和を祈る儀式を10分ずつ行いました。わたしたちのグループは2人だけだったので、同じくメンバーが2人だったヒンドゥー教の女性たちと共に儀式を考えることになりました。私が以前から知っていて彼女たちに提案したのは、いろいろな宗教の平和の祈りを別々のメロディーで唱和し美しいハーモニーに織り上げていく祈りの歌でした。実際に皆で歌ってみたところ、たいへん好評で、あとでぜひ音源や祈りの言葉を送ってほしい、と頼まれたほどでした。
皆、最初はやや緊張気味だったのですが、2泊3日を共に過ごし、最後は旧知の親友のように別れを惜しむほど深い心の交流ができました。この地球上で同じ志を持った人たちが国境を越えて共働しあう、そんな時代が既に到来していることを実感した3日間でした。

 

DSCF4553
      2日目の夜、各宗教の儀礼に習い平和を祈る儀式の後に       ろうそくを囲む女性リーダーたち