【生命禅院レポート】近況とアイリェンからのメッセージ

地方政府からの圧力により存続の危機に直面している中国のエコビレッジ「生命禅院 第二の家」の近況について、皆さまにお知らせします。

昨年末、解散の意志はないことを表明した生命禅院
昨年末の宣言「生命禅院 第二の家は解散しません」

電線や水道管が破壊されたり、門を壊して男たちが押し入るなどの行為を受けていたことは既にお伝えしていますが、その後も毎日のように警察や政府関係者が現れ、様々な理由を述べて解散を要求し、修理した水道管が破壊されたり、コミュニティの出入口が封鎖されるといった状況が続いています。

年末から年始にかけては中国のメジャーなメディアと香港からの取材班が訪れましたが、警察や軍関係者から公的な取材許可を取るよう求められたり、宿泊するホテルにも監視がついて自由に行動ができず、生命禅院を離れることを余儀なくされました。
生命禅院メンバーの移動も厳しくチェックされ、第一支部へ通じる道は封鎖されることになりました。婚姻制度などの既存の枠にとらわれずに全ての人が対等な暮らしを営む彼らに向けて、門の前で朝から晩まで休みなく、中国の結婚法や少年教育法などをスピーカーを使って大音量で流し続ける、という嫌がらせも続いています。

1月8日には揚水ポンプへの送電線が切断され、彼らの水の供給に深刻な影響を与えています。これまで生命禅院に電力を供給していた鉄道会社が送電を停止し、地方政府は電力や水の供給において生命禅院を孤立させる方針です。
精神的リーダーであるシェファンさんが執筆した出版物は、一度も販売をしていない内部交流用のものでありながら違法出版物とされ、第4支部上空をヘリコプターが旋回し、コミュニティのすぐそばには警察が常駐するための小屋が建てられました。

*詳細な状況については、現在彼らに唯一残されている英語のホームページにて報告されています。
 →生命禅院ホームページ

この困難な状況の中でも、生命禅院では法的に公正な対応を当局に要求したり、若手メンバーたちが外に働きに出て経済的にコミュニティを支援するなどの努力を続けています。
 
そして昨日、昨年夏に生命禅院からの訪問第1号として木の花に滞在していたアイリェンより、みちよちゃん宛にメッセージが届きました。

生命禅院を訪れたみちよちゃん(右)とアイリェン(手前)、ツォンロン、トンシンの三姉妹
みちよちゃん(右)とアイリェン(手前)、ツォンロン、トンシンの三姉妹

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道代へ

木の花ファミリーからの大いなるエネルギーを送ってくれてありがとう。物理的には共にいないけれど、魂では互いに繋がっているね。
ツォンロンが返信したように、こちらの状況は改善していないけれど、みんな前向きに暮らしています。

道代の「起こること全てに理由がある」という言葉は正しいと思います。「大きくなった木は風によって壊される」という中国のことわざをシェファンが先日言ったように、道(タオ)の仕組みに沿って、私たちにもそれが起こりました。

私たちの暮らし方は、中国の中ではとてもユニークです。私たちは誰のせいにもしないし、地元政府を憎んだりもしない。代わりに、私たちの愛を、私たちを傷つける人達も含めて、広げていくべきだと思っています。
だから、道代からのメールに「警察官も地元政府の人も含めて、みんなにとって良い年となりますように!」と書いてあって感動しました。

メッセージは生命禅院のみんなにも伝えます。木の花のみんなにもくれぐれも宜しくお伝えください。
みんなのことを時々恋しく思います。フェイスブックで木の花の写真を見ると、木の花での美しい思い出が思い出されます。木の花での体験はわたしにとって2013年で最高の体験です☺

みなさんにとって2014年とこれからのEDEが素晴らしいものになりますように。

愛とハグと共に
愛恋

木の花滞在中のアイリェン
昨年の夏、木の花にてキビ刈りをするアイリェン

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*生命禅院を支援するインターネットでの署名にご協力をお願いします。
 習近平国家主席への請願 〜 中国最大のエコビレッジを助けて!

署名は、画面右上の欄にあなたのメールアドレスを入力し、「SIGN」ボタンをクリックするだけで簡単にできます。
 


「宇宙おじさんの人生講座」受講生のその後

2泊3日の木の花塾「宇宙おじさんの人生講座」を終えてそれぞれの地に帰った受講生たちは、現在もメーリングリストなどで活発なやり取りを続けています。
全3回シリーズとなる本講座では、受講生同士の距離も近く、この3週間ほどの間に交わされたメールはなんと100本以上!それぞれの想いをシェアして客観的な視点を伝え合い、時には「宇宙おじさん」からの宇宙視点も参入しながら、アツい心の学びが続いています。

そんな中、今回が初めての参加となるすみえちゃんとあゆちゃんからメールが届きました。
 
すみえちゃんより

木の花楽団の歌を聴くすみえちゃん(左)
木の花楽団の歌を聴くすみえちゃん(左)

3日間お世話になりました。ありがとうございます。明日からどんな自分になっていくのか、ワクワクしています。
帰りの車で『この世界をつくっているのは』をずっーと家に着くまでリピートして聞きながら、大泣きしてしまいました。。魂がぐわらぐわらと揺さぶられて、たくさんの感情が涙になって、溢れてきました。。すっきり!!
素敵な歌をありがとうございます。。(ちょっと運転危なかった)
 
あゆちゃんより

座談会でのあゆちゃん(右)
座談会でのあゆちゃん(右)

皆さんには、三日間本当にお世話になりました。ありがとうございました!
家には無事に帰りつけてぐっすり眠り、また今日から日常がはじまりました。でも木の花に行って、心が変わったみたいで、今日がとてもきらきらしたものでした。いつも通りの一日だったのですが・・・いつも通りなんてことは一瞬もないんだなって思ったり、周囲の人に対しても、すごく自然に、遠く(宇宙?!)からの視点で接することができました。
またぜひ遊びに(学びに?)いかせてください。
 
 
木の花塾を離れても、心の中に蒔かれた種は確実に育ち始めています。
メーリングリストよりも直接話そう!と、受講生同士でスカイプ会議をする計画も進んでいます。
 
 
木の花塾の今後の開催については、ホームページの最新ニュースにて随時お知らせしていきます。
また、2月24日〜3月25日にかけては、丸々1ヶ月木の花ファミリーに滞在しながら、「環境」「経済」「社会」そして「世界観」の4つの側面から総合的に未来の地球の生き方を学ぶ、木の花塾の集大成ともいうべき「エコビレッジ・デザイン・エデュケーション」が開催されます。

今の社会を見て、周りを見て、自分自身を見て、
「このままでいいのだろうか」と心のどこかで感じている方 ―――
既存の枠を越えて、ともに学んでみませんか?
 
 


「宇宙おじさんの人生講座」受講生からの感想

この週末、2泊3日の木の花塾「宇宙おじさんの人生講座」が開催されました!

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木の花塾は、固定概念を超える学びの場として昨年7月に開校しました。 140113-145457

これまでの私たちの生き方の結果が今の社会だとしたら、そのままの生き方で今の問題を解決することはできない。既存の枠を飛び出して、視野をぐぐんと広げた時に、枠の中から見ているだけでは解決できなかった問題ごとを乗り越えることができる。
そのためには「目からウロコ」どころか「目ん玉ごと落っこちる」くらいの価値観の転換が必要だ!ということで、受講生のみなさんから毎回「頭がパンクしそう〜〜」と声が上がる濃密な講座を提供してまいりました。

今回の講座のテーマは、『宇宙意識で生きる』
今日は、3日間の受講を終えたみなさんの感想をご紹介します!

♦ 人より幸せになるために働いていたから苦しかった
140111-142115「宇宙視点」を持つと自分が幸せになれる、人より幸せになれる、自分だけ、自分の家族だけ・・・そう思って参加しました。私は幸せになりたい!!という気持ちが強かったように思います。
そのために毎日忙しく(心を亡くして)働いていましたが、働くとは他者を楽にすること、と聞いて、目からウロコがポロッと落ちました。人より幸せになるために働いていたから苦しかったんだ。これからは、他者を楽にするために、この身体を使おうと思います。
家庭でも職場でも自分の意見を相手に押し付けていましたが、なぜ自分はそう思ってしまうのかに気付けました。この種の芽を、しっかりと出します。苦しみや悩みも、もう怖くないです。
また来ます。今度は家族と来ます。(すみえちゃん)

♦ 人が生きることの純粋な楽しさを取りもどすことができた 
140111-143316来る前は、毎日日々の中で「何かが違うなあ」と思っていました。朝、混んでいる電車に乗っていて皆の暗い顔を見ているとき、職場でわたわたバタバタした空間や人や自分を感じたとき、とても健康で自分で動いたり働いたり人の役に立つことができるのにどこか「自分」にこだわっているとき・・このままじゃまた癌になってしまう!! 生きているってこんなものじゃないのに、と。
この3日間、塾のプログラム、参加者の皆さんのシェア、そして木の花ファミリーの皆さんとの生活で、人が生きることの純粋な楽しさ、すばらしさ(=宇宙の視点)をとりもどすことができました。また日常に戻ったら、まわりに動揺したり、「自分」視点になってしまったりするかも・・・と思わないと言えばウソになるかもしれません。でも私は自分に与えられた場所で、環境や生活は物質的だったとしても、心は宇宙で生きていきます。
また息がきれそうになったときや、もちろん学びたいな!と思ったとき、戻ってきます!!(あゆちゃん)

♦ 今世界で起こっている事は過去からの流れの中で起きている
140111-141951まだまだ自分の世界観の狭さに気付かされて良かったです。今世界で起こっていることは、いろんな問題ごとがあるけれど、それは過去からの流れの中で起きているのだということが良く理解できました。裁判官も被害者だ、といういさどんの言葉に、私はまだそこまで思えませんが、なぜそうなのかということが理解できて良かったです。
どんどん楽に生きられるような実感がしてきています。私は私らしく、で、みんなに何をもたらしていけるのかがとても楽しみです。EDEの受講もとても楽しみです。
おいしいご飯をありがとうございました。食べ過ぎないようにコントロールが大変でした♪ 皆さんありがとう!!(たみちゃん)

♦ 世のため、人のため、自分のために
140113-152518宇宙視点をたくさん与えて頂きながら、「〜せねばならない」という自分視点がとても強いので、そこをどんどん手放し、変化していきます。世のため、人のため、自分のため、自分のできることをやっていきます。
今回木の花塾に参加させていただき、いつものみんな、新しく出会ったみんなに力をもらえ、元気付けられました。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。(じゅんぞう)

♦ 本当にありがたい、ありがたい
140111-142315ありがとうございました。感謝いたします。
はじめはドキドキしましたが、今まできれいごと、うわべだけで生きてきたことに気付きました。わからないことはわからない、心の闇も明るいところも、自分で受けとめます。そして、発酵するように、ゆっくり急がずに生きていきます。自分の人生の山登りの途中でどこまで登ったのかを気付きに、また木の花をおとずれます。何度も行ったり来たりして、新しく受けながら地球視点に近付いていきます。山登りははじめが一番つらいと思うので、メールでやりとりしたり、イベントに参加していきます。本当にありがたい。ありがたい。自分が喜んで、人も喜ぶことをします。(ひろちゃん)

♦ 頭から湯気が出ておりました
140111-142149木の花塾では、頭から湯気が出ておりました。木の花の生活では、実際の行動として自分のクセや問題、そして視野の狭さを発見することができました。時を経て発酵して、どういう風になっていくのか楽しみです。視野を広げて、神様は問題事を与えようとしているのではない、ありがとうございますといただく気持ちで、表現することを恐れずに、想い、行動します。そして、欲と神の意志との違いがわかるようになれるよう健全な心をつくります。(かおりん)

♦ 自分の枠にとらわれていた発想から新しい流れへ
140113-145441今回の講座もとても楽しかったです!講座全体の流れが、宇宙視点というだけに、遠くの宇宙のことから徐々に自分に近付いて来て、最後には自分に落ちていくということを感じることができました。明日からまた仕事が始まりますが、力まず自然体で臨んでいきます。
自分の仕事や自分の生活から、周りの人や出来事に目を向け、人の話もよく聞き、社会や宇宙の流れも感じ取りながら生活していきます。自分事よりもそこを意識していくことで、今までの自分の枠にとらわれていた発想から、新しい投げかけや流れをつくることができるということも少し実感でき始めたので、これからも宇宙の奥に突き抜けるような自分を日々表現していきます!心磨き、男磨きで、周りをハッピーにできる人になっていきます!(あわちゃん)

♦ 映画を宇宙視点から分析
140113-150421今回も束の間の2泊3日間でした。何をやるのかな?寸前までわかりませんでしたが、当日来てみてメニューにビックリ!! こんなに短い間に映画を3本も観るなんて?! 本当に久しぶりの映画鑑賞でした。ではなく、「宇宙視点」で視なければならない。
そのうちの1本では、主人公が木の花を訪れる以前の自分の姿に類似しており、かなり感情がこみ上げたまま観てしまいました。後日復習の意味で、また観直したいと考えています。自分なりに作品を選んで、宇宙視点から分析したことを皆さまに。書き足りないので、また後で“反省メール”します。ありがとうございました。(かまちゃん)

♦ 人それぞれ、いろいろな視点を持っている
140111-142343講座が始まる前までは自分のクセにハマっていて、家ではそのことを話しても解決しないので、今回こちらでいろいろな人と話をする中で自分のクセに改めて気付くことができました。自分で正解を出そうとするより、自分の想いを素直に出して周りの意見を聞く。自分のことではなく周りの空気を良くすることを考える。いろいろな人の見方を取り入れることで視点を広げる。一つの映画を見ても人それぞれ色々な視点を持っていて、自分も色々な視点から考えることができました。
てりやきのおもち、おいしかったです!(しゅうくん)

♦ 人生には新しい世界が広がる可能性がある
140113-082251意外に、人生は悪い方へ傾いても、その後に血となり骨となり、次に新しい世界が広がる可能性を持っているものだなと知りました。
改善点:情報量が多いので知恵熱がでそうだった!!(NAO)

 

 

次回「宇宙おじさんの人生講座」は2月15、16日の1泊2日にて、『宇宙おじさんの真学校』を開催します。プログラムは固定せず、受講生主体のフリースタイルで、二日間めいっぱい語り合います。
“学びを超える学び”の場へ、ぜひご参加ください!


【生命禅院レポート】生命禅院てどんなとこ?

最新ニュースでもお伝えしている通り、木の花ファミリーと国境を越えて一つの家族となった中国のエコビレッジ「生命禅院 第二の家」が、地方政府からの圧力により存続の危機に直面しています。

現在、インターネット上で彼らを支援するための署名活動が展開されていますが、まずは皆さんに、生命禅院がどんなところか知ってもらおう!ということで、この11月に生命禅院を訪れたみちよちゃんのレポートをご紹介したいと思います。

生命禅院にて子どもたちの歓迎を受けるみちよちゃん
生命禅院にて子どもたちの歓迎を受けるみちよちゃん
歓迎会の舞台には“Welcome Michiyo”の文字が!
歓迎会のようす。舞台には“Welcome Michiyo”の文字が!

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「ニーハオ!」と、どこに行っても笑顔で勤勉に働く人々のいるコミュニティ。
「生命禅院(ライフチャンユェン)第二の家」は、雲南省に拠点を置く中国最大のエコビレッジです。既存の核家族化された家族の形態が「第一の家」なら、全体の調和を大切にした大きな家族による新しい生き方を「第二の家」と、彼らは呼んでいます。
2009年5月に設立されたこのコミュニティは、子ども14人を含む150人のメンバーが、雲南省内の3つの支部(第1、第3、第4支部)に分かれて暮らしています。
生命禅院は、精神性を最も重んじるコミュニティで、このコミュニティの精神的なガイドであり、創設者でもあるシェファン(雪峰)さんが持つ「千年界」のビジョンを元にデザインされました。

生命禅院 第1支部
生命禅院 第1支部
生命禅院 第4支部
生命禅院 第4支部
みんなでレクリエーション
月に1度はレクリエーションの日があります
レクリエーションを楽しむシェファンさん(右)
レクリエーションを楽しむシェファンさん(右)
お年寄りもパソコンで論説を読みます
お年寄りもパソコンで論説を読みます

ここでは、絶対的な調和を目指した社会のモデルづくりを念頭に置いています。そのためには一人ひとりのメンバーの精神性を高める事が大事であると言うことで、メンバーは毎日シェファンさんの書く精神性を高めるための論説をインターネット上で読み、それに照らして自分の日ごろの心のあり方を見つめ直し学びます。これに加え週に3回、シェファンさんの話を聞く勉強会が2時間あります。

生命禅院では、この4年半、住居に力を入れてきました。これからは食の自給に力を入れるそうです。現在も、米・小麦などを除く殆どの食料を自給しています。敷地内には、ジャガイモ、葉野菜の他、色々な種類の果樹や花々が植えられており、今年も豊作だった梨は、乾燥して日常のおやつになっています。
標高2000メートルに位置する第4支部では、水は源泉からパイプを引き、エネルギーは、既存のエネルギーを使っています。

農作業のようす
農作業のようす

主な収入は、シェファンさんの執筆に共鳴した在内外のメンバー800人からの寄付です。これ以外にも、農作物が多くとれた場合、対外的に販売することで収入を得ており、これで充分な暮らしが営めると言うことです。お金に囚われない生活をするということで、特にコミュニティビジネスを始めようという動きは今のところありません。
シンプルな暮らしですが、常に笑いが絶えず、心穏やかに仲良く暮らしています。

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(以上、みちよちゃんのレポートより)
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破壊された太陽熱温水器
破壊された太陽熱温水器

理想郷の実現を目指し、地主から友好的に土地を借り受け、何ら法を犯すことなく生活していた彼らですが、今年に入ってから電気の切断や水道管の破壊など、度重なる嫌がらせを受けるようになりました。地元の警察に訴えても助けはなく、第3支部は既に閉鎖に追い込まれており、11月30日には第4支部に40人の男が突然押し入るという事態が発生しました。その後も石を投げ込まれたり、ソーラーパネルや水道管が破壊されるなどの行為が続いています。
今月に入り、彼らの暮らしが違法であるとして地方政府から立ち退きと罰金の請求がありました。

門を蹴って脅す男たち
門を蹴って脅す男たち

12月12日、シェファンさんはメンバーの身の安全を第一に考え、生命禅院の解散を表明し、メンバーに負担のないよう立退きまでに十分な時間を与えてもらえるように地方政府と話し合いました。

ところが、地方政府はその話し合いを反故にし、生命禅院に対して好意的な地主に圧力をかけ、僅か6日以内での立ち退きを要求しました。
これを受けて、12月16日、シェファンさんは解散表明を撤回し、法の下に戦うことを決意します。
「創立以来、生命禅院はずっと政府に協力をしてきました。しかし、非人道的な政府に協力をする必要があるでしょうか?非人道的な政府に協力をすることは、私たちもまた非人道的になることを意味するのです。」

一連の出来事を報じた彼らの3つの中国語のウェブサイトは既に強制的に閉鎖されていますが、英語のサイトはまだ残されています。「これからどんなことが起こるかわからないけれど、唯一残されているこのサイトで情報を発信していくので、ぜひ経過を見守ってほしい」とシェファンさん。
サイトは随時更新されており、生命禅院に関する最新情報を見ることが出来ます。
 ↓
生命禅院ホームページ(英語)
立ち退き要求に関する経緯の説明(英語)

みちよちゃんが理事を務めるグローバル・エコビレッジ・ネットワークでは、人道的対処を求める公式書簡を中国大使館へ送っています。
生命禅院では、メディア関係者や人権問題などの専門家、そして崇高な理想を目指す全ての人の訪問を歓迎しています。関心をお持ちの方はどうぞご連絡ください。

「この暮らしをぜひ実際に来て、見て、調査し、体験してください!」
「この暮らしをぜひ実際に来て、見て、調査し、体験してください!」

 

生命禅院を支援する署名はこちら!
 ↓
習近平国家主席への請願 〜 中国最大のエコビレッジを助けて!

*署名は、画面右上の欄にあなたのメールアドレスを入力し、「SIGN」ボタンをクリックするだけで簡単にできます。

 


ヒジュンからの手紙

木の花では、うつ病や統合失調症など、さまざまな心の病を抱える方の回復をお手伝いする自然療法プログラム(通称ケア滞在)を提供しています。この秋、インターネットで木の花を見つけて韓国から訪れたヒジュンは、木の花初の外国人ケア滞在者となりました。
ソウル大学出身で日本にも留学したことのあるヒジュンは日本人以上に美しい日本語を話し、俳優としての経験と持ち前のユーモアで時には大人ミーティングでカラオケを披露したりもしながら、約1ヶ月間の滞在で見事に卒業をはたしたのでした。

それから1ヶ月が経ち、ヒジュンから手紙が届きました。
とても嬉しい内容だったので、この手紙をブログで紹介してもいいか聞いたところ、ヒジュンからは「木の花を知らない人や、ケア滞在を必要としている人のためにもぜひ載せてください」との返事が返ってきました。
そこで、以下にヒジュンからのメールをご紹介します!

旅立ちの朝、ヒジュンと、韓国から来たお母さんを囲んで記念撮影
旅立ちの朝、ヒジュンと、韓国から来たお母さんを囲んで記念撮影

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木の花ファミリー ケア滞在体験談
< Konohana Effect = 木の花効果 >
金 熙俊(キム ヒジュン)

私は2013年9月30日から11月17日まで木の花ファミリーでケア滞在をした、キムヒジュンです。ケア滞在としては、外国人第1号ですね。
1ヶ月半の滞在のあと、私には次のような三つの変化がありました。まず、脈管浮腫(angioedema)がなくなりました。脈管浮腫というのは、じんましんの一種で、身体中のあちこちが赤く膨らむ病気です。ストレスが原因だと思われますが、特に夜になるといつもおしりが膨らんでかゆかったです。大学1年の時から今まで17年間続いたものですが、ケア滞在中の11月あたまごろからそれがなくなったんです。不思議ですね。
もう一つの変化は、統合失調症とうつ病の為に朝と夜一錠ずつ飲んでいた薬を、今は夜の一錠だけに減らしたことです。ケア滞在中には一時期全く飲まなかったんですが、韓国に帰ってから少し具合が悪くなり、医者と相談して一錠だけ飲むようになったんです。でも、医者も私の変化を認める雰囲気でした。
そして、最後に、やる気ができました。今、私は一生懸命仕事を探しています。まだ成果はないのですが、漠然としていた以前と比べて、より具体的に接近している感じです。

以上に述べた大事な変化の原因を私は< Konohana Effect = 木の花効果 >と呼ぶようになりました。何故木の花に来てそのような変化が生じたのか、私は考えてみました。それを以下の三つのことにまとめてみました。

1、 無農薬有機栽培の食べ物
直接無農薬有機栽培した野菜を毎日ファミリーメンバーと共に食べたことです。韓国のうちでもなるべく無農薬有機栽培の野菜を食べようと母親は努力しているのですが、木の花ほど確実ではないでしょう。また、それをメンバー全員で一緒に食べたことも重要だったと思います。韓国では一人で食べることが多いですが、木の花ではみんなと一緒に楽しく話しながら食べることができ、心も体も嬉しかったのではないでしょうか。木の花のみんなともっとぺらぺらとしゃべりたかったですね。。。日本語の足りなさを感じていました。

2、 私を愛してくれた木の花の皆様
食べ物だけでなく、無農薬有機栽培の皆様のあたたかい気遣いが私に変化をもたらしました。最初は気づいていなかったのですが、皆様は私のことを綿密に観察していました!(気づいたとき、驚きました。)夜の大人meetingで聞いた、私に対する皆様のお言葉はそのような観察に基づいたものでした。皆様のお言葉は、私にとってむちとあめになり、私の変化に良い影響をおよぼしました。
それに、家でも病院でも患者とみなされていた私を、木の花の皆様は普通の一人の人間として、一人前になれる人間としてみなしてくれたことです。そのおかげで、患者として家では親から過保護されたり、病院では薬なしでは生きていけない者にみなされたりして傷付いた私の心に、自分も普通に暮らしていけるという希望と勇気が湧くようになったのです。
あまり近くもなく、あまり遠くもない適当な距離を持って、相手の変化や成長をじっくり見守る。私はそれが愛だと思います。私を愛してくれた皆様に本当に感謝しております。皆様、ありがとうございました!

3、 いさどんの存在
ケア滞在の前に、一週間ほどゲストとして木の花を初めて訪問したとき、蜂小屋で初めて会ったいさどんは、私の挨拶や悩みを聞いてそのまま仕事をしながら、「じゃあ、仕事をする力を入れてあげようか。。。」と言っていました。あの自信感とエネルギーはなんなのか。私は最初からいさどんが好きになりました。
そして、ある日の夜、私から見るとただ希望のない患者のYちゃん(重度の障害を持ち、木の花に滞在していました)と談話室で一生懸命コミュニケーションをしようとしているいさどんの姿を見て、いさどんのことを信頼するようになりました。「信じるものは救われる。」私はいさどんのアドバイスを信じて、それを実践しようと努力しました。

韓国にいる今も、働く時に見た富士山や、自転車に乗って見ていたひまわりの周辺の景色が浮かびます。木の花でのケア滞在はすばらしいものでした。いい思い出です。これからも木の花で学んだ心磨きを実践して行きます。そして、また遭うときには、もっとかっこよくなったヒジュンを皆様に見せるつもりです。楽しみにしていてください。
日本にいる私の家族、木の花ファミリーの皆様。愛しています。そして、感謝します。全員の名前を呼んで一人一人hugしたいです。皆様、ありがとうございました。また遭う日まで元気でね!

「起こり行くことのすべては / 善きことのためにあると
 悲しきことも、苦しきことも / すべてこの身にうけて
 この星の上生きている / この星の上生きている」
 ーーー 木の花楽団『この星の上で』より

2013年12月8日
心を込めて、ヒジュンより
 

就職活動のための写真を撮ったヒジュン
韓国帰国後のヒジュン