ちなっぴーの日常が学び!~その③~にちわ編

皆さんこんにちは。
ちなっぴーの日常が学び・その②みこと編で、みこの口から「大好きなにちわ」と出てきましたので、今回はにちわについてのエピソードをお伝えします。

彼女は小さい頃から、初対面のゲストの方にも

「私、にちわ! あなたの名前は?」

と聞き、ゲストの方が名前を答えると

「○○ちゃんって言うんだね。じゃあ○○ちゃん、私たちは今日から友達だね。」

と言ってゲストの方の膝の上に座り、緊張した心を解し、ここの空気にすぐに馴染めるように案内してくれます。時には病を持った人が訪ねてくると、

「一緒に畑に行こう!」

と誘い、手をつないで裸足で畑を駆け回ったり、畑に寝転んだりして、その人の心や身体を癒してくれました。

そんな彼女ですが、実は小学校に上がる前はとても恥ずかしがり屋さんでした。夕食後に毎日行われる、大人と子供全員によるミーティングの時間になると、大勢の前で話すのが嫌になり、その場から逃げてトイレに隠れたりしていました。そんな彼女の姿勢を見たいさどんは、ミーティングの場で言いました。

「にちわ、そんな姿勢をしていてはダメだよ。みんなの前でちゃんと自分の心を話せるようになろうね。」

するとにちわは次の日から、お風呂の中で「はい。今日は~~をしました。とても~~でした。」と練習をし始めたそうです。そして彼女は見事、その恥ずかしがり屋さんの心を克服し、大勢の前で話すミーティングに限らず、ウェルカムコンサートや、月に一度の誕生日会には自分から積極的に、みんなのために踊るようになりました。

そんな彼女の2008年7月の誕生日会のときの即興ダンスを紹介します。みことと同じ、9才の頃のにちわの映像です。

これは当時14才のれいかと30才のようこちゃんのダンスを披露する時間なのですが、飛入りで、当時54才のじゅんじまんと当時9才のにちわが参加したものです。途中、当時3才のみことやきよみ、4才のゆうゆやみのりが、ちょろちょろと歩き回っています。それでは、ちなっぴーが選ぶ木の花おもしろビデオ大賞をお楽しみください。

最後に、やすえどんの「にちわがいるだけで、部屋が明るいね。」という言葉を、ちなっぴーはにちわに伝えました。するとにちわは、

「えー! にちわが明るいのは皆のおかげだよ。だって一人で明るく笑っていたら、バカじゃーん。」と言いながら、お風呂に行きました。

そこで、その当時にみかちゃんが作詞作曲した曲を紹介します。にちわにぴったりの歌です。

太陽の女神

空からやって来た
空からやって来た  太陽の女神

大地に花を咲かせるために
大地に喜び まき散らすために

空からやって来た
空からやって来た  太陽の女神

あなたと一緒に歌うために
あなたと一緒に踊るために

全ての人の心の中に
輝くいのち 太陽の女神

太陽の女神
太陽の女神・・・


ちなっぴーの日常が学び・その② 美琴編

みなさんこんにちは、こまねちです。
今日は僕がちなっぴーの日常が学び②:美琴編をお伝えします。

木の花ファミリーでは、ゲストの方が訪れると歓迎の想いを込めてウェルカムコンサートを開いています。それは、この暮らしの奥にある心を音楽を通してお伝えしているからです。

先月末にいらっしゃった太陽マヤ族の最高司祭、尊母ナーキンさん達をお迎えしてのコンサートの時の出来事です。
「みろくの世」という曲が始まるとともに、まりちゃんによる手作りの衣装に包まれたようこちゃんとひとみちゃんの舞が始まりました。そして、その曲が終わりに近づいたとき、9歳の美琴が即興で二人の舞の中に入っていったのです。その舞はとても愛らしく、みんなの心を和ませたのでした。

そこでちなっぴーは、美琴に後で伝えたそうです。
「みこ、ちなっぴーはみこの踊りを見て感動したよ、ありがとう。ところで、みこはどうしてあの時踊ろうと思ったの?」
すると美琴は答えました。
「それはね、大好きな日和(美琴のお姉さん、15才)が踊れるのに、どうしてみこは踊れないんだろう。そこでね、去年の七夕の時、神様にお願いしたの。みこも日和のように踊れますようにってね。そしたらね、最近踊れるようになったの、だから、心に決めたの。1年間、踊りたいと思った時には踊ろうって。だから踊ったんだよ。」
ちなっぴーはその答えを聞いて、美琴の舞に感動すると共に、神様から頂いた直感を大切にし、行動するという彼女の心にも感動したそうです。

それで「この感動を皆と共有したい」という彼女の想いを、ブログにすることにしました。
それでは、木の花楽団の「みろくの世」という曲の、美琴の舞が加わった2分間をお楽しみください。

みろくの世 歌詞


自分のダメなパターンはもうやめよーぜ(笑

最近まで体の疲れが半端なくたまっていた、キッチンスタッフのやじおさん。キッチンの中で孤独感を感じていたそうです。そういうことを人に話したら、自分が良くないパターンにハマっていたことに気付いたといいます。今では体がとても軽くなったやじおさんに話を聞いてみました。

こまちゃん(以下こ)「最近どう?」
やじおさん(以下や)「昨日、あわちゃんと話してさ。というのは、まりねえにあわちゃんについて思うことを話したことがあって、それをまりねえから聞いたあわちゃんは、僕の真意を知りたいってことで、直接色々話したんだけど。」
こ「うん。」
や「昔からだけど、僕もあわちゃんも、人に自分の気持ちを出さないで、一方通行というか、我慢してることで怒りがたまってることが共通しててね。で、僕の場合は言葉をストレートに出さないで、オブラートをかけて表現する癖が今まではもちろん、その時のあわちゃんとの会話の最中にもあって。それに気付いたから、話の後半ではそういうストッパーもなしにして話したら、あわちゃんが僕の真意を分かってくれて。相手は鏡だからね。あわちゃんに話してるようで自分に言い聞かしてるような感じだった。
今までの人生のことも話したんだけど、結局、さみしく思ってたのは、自分で抱え込んでいただけだった。それが分かって、抱えずに皆にシェアするようにしたら、僕自身は特に何も変わってないのに、急に体が軽くなった。
最近まで、職場のキッチンから出てきて、食卓で皆と話す気がおきなかった。人と話したらエネルギーをもらえるってわかってるのに、皆のところに出ていけないぐらいエネルギーがなかった。ちょっと休みたいからって。だからひきこもってる自覚はあったけど、鬱への黄信号だねってまりねえに言われた時は、なるほどなって思ったよ。」

キッチンスタッフに囲まれるやじおさん
キッチンスタッフに囲まれるやじおさん 左から二番目

こ「なんでそこまでエネルギーがなくなったんだろう?」
や「キッチンスタッフの誰もが自分だという感覚はあるんだ。キッチンにいるのが嫌とか、キッチンスタッフが嫌とかでは全然なくて、むしろ感謝してるんだ。ただ、キッチンで話をしても解決しないというか話が深まらなくて、まぁいいやで止まる。
キッチンにいるのがつらいから、表に出て働きますっていう話じゃないんだよ。そんな噂がたってるようだけど、男ばっかりの田んぼ隊に入ったらっていう人がいたけど、ポイントはそこじゃない。要は自分のパターンをやり続けていただけ。
昔から、何かをしたいという思いがあっても、それをやり遂げるのは苦手だった。行き詰まっては、引っ越しをしてみたり仕事を変えたり。精神性を深めたい気持ちはあるんだけど、それをやり抜く実行力が課題。継続性が苦手。いさどんに3回ぐらい、社会で生きていくのは難しいと言われた(笑。ただ、料理とか、自分のできることにピタってハマれば役に立つ人だと言われた。それは誰でもそうだけど。いさどんには『自分に足りないところは皆に助けてもらいな』と言われていたのに、人に力を借りることを忘れてしまって、自分でなんとかしようとぐるぐるして、苦しくなっていた。」

こ「僕は1ヶ月ほど前、皆にその時の思いをシェアした事があったよね。今の自分のままではダメだから、でも自分では自分がよく分からないから、皆の力を借ります、教えてくださいって。」
や「そう、それと同じ気持ち。自分をどんどん出していきたい。僕はなんでも自分でやろうとして、抱え込んで、シェアを出さない傾向がある。自分が滞ってるし、体の疲労が半端ないし、そのことも素直に表現できないし、もんもんとしてた。ある時まりねえに相談したというか、なんとなく話したら、『あぁもう変わらないといけないな』と思った。問題はキッチンにあるんじゃなくて、自分の中にあった。だから今後、キッチンになんか問題が起きた時、まりねえに話を聞いてもらって解決してもらうというのも手なんだけど、それでは受け身だから、僕が変わって、キッチン以外のところから新しい視点をもらったりしてそれをキッチンに持ち帰って、みたいにやっていこうと思うから、引きこもってる場合じゃないよね。今までは自分でうまいことやりくりしていくけど、ちょっとずつズレていって、怒りが溜まっていき、そのまま進んで大分ズレてしまってから、仕事を辞めたりしてきた。やっぱりストレスをためないのが一番。そのためには自分の課題に向き合って取り組まないと、いつまでもそのままだよね。なのにいつまでも過去に取り憑かれてるというか、執着を捨てないでいるなんて、ばかなんじゃないのって自分でも思う。」

こ「今はやじおさんの事を、皆が気にかけてくれてる感じだよね。」
や「それは感じる。それがなんか、今までは悪いなぁと思ってた。でも、事が深刻になるまで出さずにいて話をややこしくしてるのも自分だから、こんなパターンはもうやめよーと思う。」
こ「うん。」
や「少なくとも、食卓にきて皆と毎食話せるようにはなってるよね。それだけのエネルギーがあるし、話すとさらに活性するし。」
こ「一人で作業してると、思考が全て自分発の思考でしょ。あの人だったらどう考えるだろうっていうシミュレーションをすることで自分以外からの視点を入れて思考してみたりするけど、それもやっぱり自分発の思考だし。それで僕はネガティブにハマりがちで、だから人と話すって大事だと思う。」

や「「恵みいただきます」という食事会のメニュー決めという役割があって、キッチンスタッフの5~6人でメニューを決めるんだけど、アイディアは出るのよ。だけどだいたい似たり寄ったり。その案を恵みチームに出すと、かなりの確率で却下されるんだよね。キッチンスタッフだけでむりやり出したアイディアだからイマイチなんだろうね。それでみんな落ち込んで、キッチンに持ち帰って、またスタッフだけで気が乗らないのにむりやり考えるって負のスパイラルだよね。それでどうしようもなくなって、『恵みチームでメニューを決めよう!』という話になった。皆で決めるようにしたら、面白いように決まっていった。今までだったら、いんげんの胡麻和えをやりたいっていうアイディアをキッチンスタッフで決めて恵みチームに出しても、その時期にはいんげん採れないよってことになって、またキッチンスタッフで考え直してた。だから恵みチームに収穫係さんが入っていたら、即判断できるじゃん。あっという間に、それこそ悪乗りするぐらいの明るい雰囲気でメニューが決まっていった。もはや却下されることもないしね。」

や「メニュー決めはキッチンのことだから、自分たちが主になってやろう、と所有してた。それで却下されると、多くの人はへこむし、僕だと『じゃあ、お前らが考えろや!』っていう怒りになるし。キッチンという枠やプライドを手放して、みんなで決めようってことになったら、満場一致になって流れがすごく良くなった。」

こ「流れが良いか悪いか分かってなかったんだろうね。今やってる流れが客観的に見えてるかどうか。今までのやり方を手放せずに、悩んで疲れていったんだね。」
や「今までのやり方で流れをつくっていこうとするのが習慣になっていて、上手く行かなかったらもっと頑張ればっいいっていうやり方で今までやってきてダメだったのに、まだそれを続けてたことを今回実感したのが良かった。」
こ「いい流れの中にいるのか、それとも良くない流れにいるのか、嗅ぎ分けられるといいよね。今までとは違う流れの作り方に気づけるといいよね。それは全員に共通するよね。」
や「小手先の知識とかでやっていっても大本は変わらない。今までも上手くいった試しがないのに、一体何に頼ってたんだろうって今は感じるね。それで、僕の話は僕だけの話じゃなくて皆の話でもあるのに、なんかどっかで、自分だけで解決しようとするのはなんでだろうね。」
こ「分かる。僕も自分の力だけでやりくりしようという傾向がめちゃ強い。木の花に来る前までは社長の息子という立場だったり、怖がりなのによく思われたい気持ちがあったり、長男として強くあれと育てられたりとかで、人に頼ろうとしなかった。それが大小色んな滞りをうんでいた。これからは頼りまくってやろうと思うよ(笑」
や「僕は人に頼られるのが好き。他の人の中にもそんな人はいるだろう。頼れば、頼られたその人は喜ぶかもしれないのに、頼らないのはなんでだろうね。」
こ「頼んだら、迷惑かけるかもしれないとか思うからかな。」
や「今度、そこを深堀りしない? なんで人を頼らないのか。ここを解明しないといつまでも出しにくいじゃん。」
こ「そうだね!」       

そして、「僕らはなぜ人を頼らないのか?」に続く。予定。

ご飯を食べながら。 左:やじおさん 右:こまちゃん
ご飯を食べながら。
左:やじおさん 右:こまちゃん


心の癖って、ないとつまらないよね(笑

ファミリーブログには初投稿させていただきますこまねちより、
先日あった農作業中の何気ない会話を紹介します。

「心磨きって具体的にどうやるの?」と聞かれることがありますが、
この会話の中に心磨きのヒントがあると思い、シェアします。

こ:こまちゃん
あ:あわちゃん

こ「あわちゃんて、昔から心の話が好きだった?」
あ「そうだね。自分を深く分析するのが好きだった。だけど友達には『考えすぎだよー』とか言われてた。」
こ「一緒に考えてくれなかった?」
あ「考えてくれるけど、ついてこれなかった。」
こ「あ~。今はついてこれる人が木の花にはいるよね。」
あ「そうだね、特にまりねえとは2か月前から色々話したりやりとりをしてきた。自分をここまで理解してくれる人に初めて会えた。」
こ「ソウルメイトだね。」
あ「そうだね。」

(この後にはやりとりが実際にはあったけど、もう思い出せません。ゴメンナサイ)

こ「自分には相反する側面があるんだ。」
あ「それって、みちよちゃんが昔『木の花ファミリーは好きだけど、この部分は好きでこの部分は嫌い』て言ってたんだけど、それに対していさどんが『好きは好きだし、嫌いは嫌いなんだ。ある部分が好きである部分は嫌い、なんてことはない。好きなら、好きと嫌いの両方合わせて好きってことなんだ。』と言った事と似ているね。いさどんは、だからあいまいな表現はしないよね。」
こ「確かに、しないね。」
(こまちゃんがちょっと沈黙したことに、あわちゃんは違和感を感じる)
あ「あれ? オレ、こまの言いたいこととは違うことを言ってる?」
こ「そう・・・だね。『あれ?なんかかみ合ってない感じがするぞ』て思ってた。」
あ「やっぱり! でも察知できたぞ! つかめた。」
こ「えーと。さっき何を思ってたかというと、(確かにいさどんはあいまいな言い方しないよね。だけど僕が言った、相反する側面があるというセリフとそれはどうつながるんだろう・・・?)と思ってた。」
あ「その考えてる感じが伝わってきた!」
こ「そうなんだw」
(しばらくの間があって)
こ「僕は自己認識を正しくせずにあいまいなままにしてきたから、心磨きが進んでこなかったという思いがベースにある。たとえば、『正直な思いを出す時もあれば出さない時もあるよね』ぐらいの自己認識でいた。これは間違っていて、正しくは『正直を全く出さない自分だよね』だった。間違った自己認識でいると『正直を出そう』ていう意思が強まらないし、正しい自己認識でいれば『正直を出そう』ていう意思が強くなるし。というわけで、あいまいさは自己分析を邪魔すると思ったの。」
あ「そういうことかー!」
こ「だけど、ここまで分かっててさっき言ったわけじゃないんだ。感覚的に適当に言ったんだ。だから、『いさどんってあいまいな言い方しないよね』て言われた時は、『それはそうだよね、・・・あれ?』ぐらいにしか思わなかった。」
あ「その『あれ?』は察知したよ。こまちゃん、昔に比べてそういう心の動きが雰囲気に現れるようになったよ。」
こ「・・・そうかもね。それでもし、あわちゃんが『オレ違うこと言った?』て聞いてこなかったら、そのまま流してた。聞いてきてくれたから『僕はあいまいなままにしとくから心磨きが進まなかったなぁ』ていう感覚をこうして言語化できたよ。」

あ「いや~、こういうやりとりは、ためになるね。今までの僕なら相手が??となっても気にせず自分の話をしていたけど、そんな自分だと自覚してたから、今回はこまちゃんの『???』を拾う事ができたから、ためになった。しかもそれがこまちゃんの学びになって、さらにうれしいよ。」
こ「僕もためになったw」
あ「はは、嬉しいね^^」
(ちょっと間があいて)
あ「ところで、こまちゃんにはどうためになった?」
こ「えーとね。(かなり考える)」
こ「『・・・』になったら、会話を中断してでも『ごめん、今僕は・・・なんだけど』って言おうと思うようになったから、ためになった。」
あ「それは大きいね!!」
こ「今までは日常会話の中でいくらでも「あれ・・・?」というのがあった。これを流してきたから心磨きが進まなかったのが段々分かってきた。逆にちゃんととらえると、さっきみたいに深まると思うと、『・・・』になったらそれこそ言おうと思ったから、ためになったよ。」
あ「それは、さっきのようにこまちゃんが何かを伝えたくて、相手がその真意をつかんでなさそうな時にこそやったらいいね。どんな時でもやるとありすぎて大変だから。」
こ「なるほど! そうしよう。」

こま(黙々と農作業を続ける)
あ「オレ今、こまちゃんが作業してる姿が愛おしく見えたよ。」
こ「あ、そうw」
あ「で、そっから発想が広がって、まりねえのことを思い出して、まりねえはいつもオレやみんなのことをこういう気持ちで見てるんだろうな、だからオレもまりねえや、他の人にも、こういう気持ちを持って伝えていこうっていうことを改めて思ったよ。」
こ「いいね!」
あ「ありがとう、こまちゃん。」
こ「こちらこそ、ありがとう。」
こ「ところであわちゃんて、何気なく質問してくるよね。『今何考えてる?』とか、『なんか違うこと言った?』とか『どうためになった?』とか。」
あ「聞くね。」
こ「それが有り難い。他の人なら質問せずに、流したり単純に同意したりするかもしれない。するとそれ以上話が深まらず、心磨きやお互いの理解が進まないから、聞いてくれるのがありがたい。」
あ「それはうれしいね!」
こ「僕は物を言う時、けっこう感覚で物を言ってる。質問されるとそれに答えるためにその感覚が言語化できて、自分の腑に落ちる。質問されないとその感覚はその感覚のままで自分に落ちてこず、そのうちに忘れてしまうw」
あ「そういった役割が自分にできることが認識できるのは、僕のためにもなる。」

(作業が終わり、帰り道での会話)
こ「いい気分のことを、ほろ酔い気分って言うよね。」
あ「うん。」
こ「今そんな気分。」
あ「うん。」
こ「世間の人はアルコールがないとほろ酔い気分になれないらしい。タバコとか、趣味とかお金がないといい気分になれないらしい。だけど僕らは、酒も趣味もお金も、何にもなくても意識さえあればほろ酔い気分になれるね♪」
あ「なるほどね。」
こ「こんな人らの方が、地球にとっていいよね。神様にとってもいいよね♪」
あ「そうだね。お互い、すごい通じあえた気がする。これってほろ酔い気分に近い気がする。」
こ「意識さえあれば、何気ない会話から始まって、理解を深めあって、価値を共有し合えて、ここまで話が深まる。」
あ「すごいよなー。こういう話をしたかったー!」
(ちょっと間が空いた後、おもむろに)
こ「心の癖ってものは誰にでもあるよね。」
あ「その癖が出るからこういった豊かな場ができるんだよね! 逆に、ないとつまらないね!」
2人爆笑。 終わり。


20年目の覚悟 〜 いさどんからのメッセージ

5年前に書かれた「15年目の合格」というブログを読み返してみて、改めて創立メンバーのまりちゃんが今の想いを語った「20年目の告白」を先日ご紹介しました。
今日は、それを読んでのいさどんのメッセージをご紹介します。

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木の花創立前のまりちゃん(中央)といさどん(左)
木の花創立前のまりちゃん(中央)といさどん(左)

この「15年目の合格」というエピソードとは5年前に出会い、それがまたこうやって発掘されて、今回読むのが3回目になりますが、その度に涙が出ます。
こうやって、ここのメンバー一人ひとりに対しての僕の想いと木の花物語が紡がれているのだと思うと、ある意味まりちゃんは、僕の木の花人生の作品第1号なのです。まりちゃんは元々キャパがそれほど大きい人ではありませんし、どちらかと言うと的外れなことをやる人でした。それを、何があっても揺るぎのない人に変える作業は、僕にとって初めてのことでもありましたし、なかなか至難の業でした。

鶏の世話をするまりちゃん

では、なぜそれが必要だったのかというと、この中にも書かれていましたが、彼女には万能選手をやってもらわないと当時はここがまわっていかなかったのです。それは、ここを運営するということが目的なのではなく、こういった生き方へと船を漕ぎだし、その船が進む中で出会う色々な出来事は、こちらが予定をして出会ったものでもなければ、戦略的に仕組んでやってきたことでもなく、それを出港したがために出会った出来事でした。ですから、その旅を進んでいくときに、何があってもそこに立ち向かって崩れない人が一人でもいる必要があったのです。

そして一人から始まって、順番に一人ずつそういった作業をしていったことを思い出しました。

夏祭りにて
今や阿吽の呼吸でお笑いもこなす二人

それは大変だったとは思いません。具体的に当時のことを想えば、真剣だったし、大変だと言えば大変だったのかもしれませんが、今ここに到達するためのプロセスだとしたら、それは必要なことだったのです。そして、今現在がこのような状態にあって、これから先、我々の歩みが私たちの目的を超えて世の中にとって大事であることがわかればわかるほど、大変だとは全く思わないのです。

それは、前もってわかっていたら絶対にやれないことであり、やれないようなことをやってきたと思います。だから、「あの時ああだったから、もう一度こういうふうにやり直そう」ということは、ありえないのです。そうやって歩んできた結果、今があるのですから、出会ったこと全てが必要だったと思っています。そして、これから先も我々は同じように歩んでいきます。この20年は、そのことをいつも肌で感じ合ってきた歩みでした。

みんなに囲まれての誕生日
みんなに囲まれて誕生日を迎えたまりちゃん

まりちゃんのような姿になっている人のことを、「揺るぎない」人ということのだと思います。しかし、まりちゃんよりもさらに揺るぎない人がいて、それは僕です。そして、さらにもっと揺るぎないのは天の存在です。そのように、ランキングがあるのです。
揺るぎないことは僕にとっては当たり前のことです。この道に出会ってしまったら、脇目をふることはないし、どんなに揺さぶられてもその価値がわかっているからぶれることはありません。自分の中から何を捨てても、この道を選んだ限りはこの道を外すわけがないのです。

それを想うと、少なくともそれを共有できる人が1人、2人、3人・・・80人と、今はこれだけ多くの人たちがいるわけです。特にここのところ、全体が大きく揺さぶられて、そのおかげでみんなの絆が強くなって安定してきています。

これまでの歩みを振り返ってみると、本当に色々なことがありました。なぜ色々なことがあったかというと、「来るものは拒まず」ということで本当に色々な人を受け入れてきましたので、事件が沢山あったのです。まりちゃんも言っていましたが、思い返してみれば、ケア滞在の人とプロレスをしながらお風呂へ入れたという話もありました。10年もお風呂に入っていなかった人をお風呂に入れたのですから、犬を洗ったときのような臭いがしましたね。

そうやってこれまで色々なことがあったとしても、今こうやってここに落ち着いたことを想うと、そろそろ来るべき段階に至っていると感じています。それは最終到達地点ではありませんが、この歩みの延長にここが仕上がっていくのを確信しています。

ここは安定してきていますが、これから世の中はますます厳しくなっていきます。ですから、みなさん、これからも心して世の為人の為に歩んでいきましょう。

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