「えいこばあちゃ～ん」「ばーちゃん！」
いつでも厨房にいるはずのえいこばあちゃんの姿が、最近見当たらないことがあります。その理由は…敷地内の草取りに精を出しているからなのです。
ファミリー最年長のえいこばあちゃんは70歳。少しでも時間があれば草取りをしたい！というほどの草取り好きです。「今から草取りに行ってきまーす」と厨房を出ていく後ろ姿を見て、食当のみんなは「えいこばあちゃん、嬉しそうだね」と笑っています。
「昔から草取りは大好きなの。振り返ってきれいになっているのを見ると気持ちがいいし、草も喜ぶし、草を食べる鶏さんも喜ぶし」と満面の笑顔で話すえいこばあちゃん。まだまだ現役バリバリのばあちゃんの元気は、木の花ファミリーの元気です。
草取りに精を出すえいこばちゃん
たいへん遅ればせの報告になってしまいましたが、田植えの季節を告げる毎年恒例の行事、「田楽田植え祭り」が今年もファミリーの「宮の下広場」で5月2日に開催されました。素晴らしい晴天となった当日はお客様が予約時点で百名を上回り、例年をはるかに超える人出となりました。
例年通りの「木の花楽団」のコンサートに、今年は元「コブラツイスターズ」のギタリスト、相馬圭二さんが参加。オリジナル・ナンバー2曲で盛り上げてくれました。ファミリーの女性陣によるフラダンスも披露され、みんなを楽しませていました。
ファミリー名物の「炭焼き五平餅」やおこわが並んだ食事の後は、田んぼで手植えを楽しみました。こちらも例年よりもたくさんの方々で賑わい、楽しいひとときでした。
※ 2、3枚目の写真はお客様でいらしていた金湖直子さんから提供していただきました。ありがとうございました！
あでやかなフラダンス。前列左からちーちゃん、あさちゃん、ようこちゃん
手をつないで作った輪！過去最大の大きさです
みんなで並んで手植え
燃えるロック魂、圭二さんの勇姿！
私たちは日々、全体の調和を大切にしながら、皆で助け合って暮らしています。皆の心からの笑顔や、鶏さんや山羊さんたちの穏やかな様子に表された私たちの暮らしぶりに、ファミリーを訪れるたくさんの方々から「笑顔や勇気をもらった」といったご感想を頂いています。
そんな中で、近頃ゲストの皆さんの目を引いているのが「木の花ベイビーズ」のふたりです。1歳2ヶ月の裕統くん、1歳の陽美子ちゃんがお世話係のあっちゃんから離乳食をもらっている姿に、ゲストの方々はよく「こんなにおとなしい赤ちゃんは珍しいですね」と驚かれます。大声で泣くでもなく、椅子から降りてうろうろするでもなく、時に笑いあったりしながら、じっとおとなしく順番を待つふたり。それは、まさに私たちが日々大切にしている調和と秩序の表れだと考えています。
今はまだはいはい歩きの二人ですが、これからトコトコ歩き出したら、さて、どうなるでしょうか？
ただいま、おやつ中！裕統と陽美子、お世話係のあっちゃん
最近、ファミリーへの新たなメンバーの参加が続いています。いつもながら個性豊かな人たちがやってきて、ファミリーの生活の幅を広げてくれています。
ちーちゃん（小柴千里）
4月始めにファミリーにやってきたのは、「ちーちゃん」こと小柴千里です。ちーちゃんはファミリーのいさどんと愛ちゃんの長女ですが、これまでファミリーで暮らした経験はなく、愛知県春日井市で美容師さんをしていました。
ちーちゃんはこちらに来てすぐに交際していたファミリーのよしどんと入籍し、6月には出産を控えています。 ちーちゃんは出産の準備をしながら家事をしたり、みんなの髪を切ったりしてくれています。「あれ、ファミリーの人たち、最近ちょっとおしゃれになった？」と感じたら、それは「ちーちゃん効果」かもしれません。
田楽祭でフラダンスを踊るちーちゃん
こまねち・みほちゃん（前川晃一・美穂）
同じく4月に「とりあえず3年間の短期滞在」という不思議な条件でやってきたのが、「こまねち」「みほちゃん」こと前川晃一・美穂夫妻です。
こまねちは、地元の福井県でエコビレッジづくりを目指す有志のグループ「あまてるの里」の一員で、将来、仲間たちと地元にエコビレッジを創立する夢を持っています。現在、ファミリーが京都・綾部に設立準備中の「みろくビレッジ」にも参加を表明、それに先だって故郷を旅立つ決意を固め、みほちゃんとともにファミリーの生活に加わりました。口数は少ないけれども心は熱いこまねち、マイペースに着々と前進していくみほちゃんは、ファミリーの暮らしの一翼をしっかりと担ってくれています。
田んぼ隊で活躍するこまねち
みほちゃんは育苗担当のホープとして期待されています！
まり姉ちゃん（渡邉満里子）
5月に引っ越してきたまり姉ちゃんは、長年、大阪で中学校の先生をしていました。10年前、病気のケアを目的にファミリーに滞在したまり姉ちゃんは、それから休みのたびにファミリーに来ては「心のヒント」を持ち帰り、日常で実践しながら暮らす歳月を過ごしてきました。この3月に教師を退職、念願叶ってファミリーへやってきたのでした。「熱血教師」の姉ちゃんは、さっそくファミリーの子どもたちの家庭教師として活躍してくれています。
頼れる姉貴、まり姉ちゃん。今日はバラを背負っています（笑）
長期滞在の人たち
現在、ファミリーでは4人の長期滞在者が家族と同じように生活しています。
2月から滞在している「大ちゃん」こと橘大三郎さんは、大阪のトマト農家さんです。農園をたたんで新たな出発をすることになったのを機に、ファミリーで農業や心を学ぼうと、2月から4ヶ月にわたって滞在中です。「田んぼ隊」のメンバーとして働きながら、若いメンバーたちの「兄貴分」として面倒見のいいキャラクターを発揮してくれています。
「こうへいくん」こと松尾耕平さんは、こころの病のケアのために2月からファミリーに滞在しています。一ヶ月ほどで病気は全快、現在は今後のことを真剣に考える期間としてファミリーへの滞在を続けています。ふだんは農作業に加わっているこうへいくんですが、もともとは調理師で、ときどきは厨房も手伝ってくれます。どんな仕事も器用にこなすこうへいくんは、みんなに重宝がられています。
「だいしくん」こと藤崎大子さんは、2月の「生活体験ツアー」で初めてファミリーにやってきました。ファミリーの生活が気に入っただいしくんは、その後一ヶ月の「お試し滞在」を経て、「いったん帰って、正式にファミリーとしてやってきます」と宣言、現在移住の準備中です。
「よこっち」こと横田洋さんは、農業研修のために滞在中です。これまで就労経験のないよこっちは、まずは心と体を鍛えるべく、日々、農作業に汗を流しています。
左からこうへいくん、よこっち、だいしくん、（ひとりおいて）だいちゃん
