週刊文春掲載を経て、今思うこと〈にちわ&ゼンより〉

昨日、木の花ファミリーで毎晩開催されている大人ミーティングにて、「週刊文春掲載を経て、今思うこと」のコメントをメンバー一人ひとりが読み上げました。マイクがリレーのように次々とパスされ、情感たっぷりに読み上げる人もいればたどたどしい人もいて、それぞれの個性がそのまま表現されながら全体がつながってひとつになってゆく、楽しくも温かい時間でした。
そして今日新たに、この春中学を卒業し、晴れて木の花ファミリーに「就職」した15歳のにちわと、アメリカの大学で物理学を専攻し、「将来は中国でコミュニティを立ち上げたい」と木の花に長期滞在中のゼンが、今思うことをシェアしてくれました!
  

にちわ
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書かれた内容についてはイヤなこともあるけど、ここのことをみんなに知ってもらえるという意味では逆に嬉しいし、世の中にもっといっぱいここのことを知ってもらいたいなって思う。

小さな頃からいつも周りを明るくしてきたにちわ
小さな頃からいつも周りを明るくしてきたにちわ

記事の中には誤解もいっぱいあって、確かに外から見たらここはそういう風に見えるかもしれないけど、殴られたのもちゃんと理由があるわけだし、それを暴力って受け取るとダメなことになっちゃうのかもしれないけど、何でそうなったのか理由が気になったら、木の花に来てもらえるといいな。
ここではいつも笑顔でお客さんを迎えてるし、毎日の生活もすごく充実してる。朝早く起きて、学校に行ってる時は面倒だと思う時もあったけど、ここにいると自分の好きなことができて、授業では眠くなったりしたのに、今はひたすら動いてるのが楽しいよ。畑は暑いけど、痩せられるからいいよね(笑)。キッチンに入る日は、今日は何作ろうかなって楽しく決められる。

第7回大人サミットにも最年少で参加
第7回大人サミットにも最年少で参加

周りに何を言われようと、自分はここで生まれてるし、自分にとって雑誌に書いてあるようなイヤな場所じゃないから、気にならないよ。そりゃあ、自分の好きなところがああいうことを書かれるのはイヤだよ。だけど、自分はここを大切だと思ってるから、周りからどう言われようといいかなって思う。
この間、他の子どもたちといさどんと、雑誌のことについて話し合った時に、みんな「周りが何を言おうと自分がどう思うかだけだから、関係ないじゃん」って言ってた。気にしてないって。いさどんがダジャレを連発して、みんなで爆笑して終わったよ(笑)。

大好きないさどんと
大好きないさどんと

  
  
ゼン
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現在、私はアメリカで物理学の博士課程で勉強しています。この夏(2014年5月)、どのようにエコビレッジを創るかを学ぶために「ヘルパー」として木の花ファミリーに滞在しています。

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みんなと一緒に農作業

木の花ファミリーは素晴らしいところです!現在の主流と比べて、全く反対の価値観を持っています。
ここでの暮らしは愛と智恵にあふれています。ここでの愛は民族や宗教、そして国籍を超えています。
ここの人々は特定の宗教や宗派を支持したり、抑圧することはありません。彼らが大切にしているのは、人々がどのようにお互いを愛するのかを学ぶべきだということです。
もし全人類が競争ではなく協働を、そして利己主義ではなく献身的な愛を選ぶのであれば、全ての人々が本当に幸せに共に暮らせるのだということを、彼らは人々に示しています。

ミーティングにも積極的に参加
通訳を受けながらミーティングにも積極的に参加

一言で言えば、ここでの暮らしは私の知る限り最高のものであり、さらに高いレベルに向かって進化しています。従来の医療ではほとんど改善が見られなかった深刻な身体的または精神的病を抱えた多くの人々が、数か月の通常の滞在後、奇跡的に回復することができるのです。
さらに驚くべきことは、ここの人々は植物にまでその愛を広げています。まるで赤ちゃんをお世話するように植物のお世話をするのです!
また、このコミュニティの創設者と私は何度も触れる機会がありますが、彼は全く厳しくも無礼でもなく、それどころか、ほぼいつも愉快で穏やかです。

私の言葉では言い尽くせない素晴らしいことが、ここにはたくさんあります。
私の知る限り、ジャーナリストのほとんどが、一日にも満たない時間をここで過ごしただけで、木の花ファミリーについての報告を書いています。しかし事実は、このような深いコミュニティは一日以内で理解できるものではなく、ここの人々と純粋に話すことによって理解できるものなのです。
ですから、このコミュニティに関する真実を知りたいジャーナリストや人々は、表面的で「社会の現実」や個人的欲望からの圧力によって歪められた記事を書く前に、ここでの詳細を経験するため、ヘルパーとして最低1週間は私のように滞在することをお勧めします。
  
Currently I’m studying my Phd in physics in USA. During this summer (May 2014), I stayed in Konohana family as an “helper” to study how to create an eco-village.
Konohama family is an amazing place! It has totally opposite values compared with the current mainstream. Life here is full of love and wisdom. Love here is beyond race, religion, and nationality. People here neither favor nor suppress any particular religion or school. What they value is that people should learn how to love each other. They show people that if all human beings choose collaboration instead of competition, and devotion instead of egoism, All human beings can truly live happily together.

お茶会などの日本文化も体験
お茶会などの日本文化も体験

In a word, lifestyle here is the best in my knowledge and is progressing towards an even higher level. Many people who got serious physical or mental diseases that showed little improvement after conventional medical care came here can magically recovered merely after a normal stay of several months. More amazingly, people here even spread their love to plants: they care plants just like caring a baby! In addition, according to my many touches with the creator of this community, he is absolutely not rigorous or rude, instead, he is humorous, and peaceful almost all the time.

To many awesome things here that beyond my words. According to my knowledge, most of the journalists only stayed here for less than one day before they wrote the reports. However, the fact is that such a profound community can hardly be understood within one day and by purely talking to people here. So, I suggest that any journalist or individual who want to know the truth regarding this community should, like me, stay here for at least one week as a helper to experience the details here before writing a pice of article that seems superficial and distorted by pressures from “social reality” and personal desires.

IMG_0540*ゼンが描いた絵。
上は様々なエネルギーが融け合い循環していく木の花ファミリーのイメージ。下は個が分離して融け合うことなく固まっている現代社会のイメージ。
   
   
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

   
  


2 thoughts on “週刊文春掲載を経て、今思うこと〈にちわ&ゼンより〉”

  1. 私は 一昨年の8月から今年の3月の末まで1年8ヶ月近く 木の花ファミリーに長期で滞在していました。今回 7、8年メンバーだった人達が 途中で抜けるに至った経緯 そして彼らが抜けた後も 毎日欠かさずに 木の花ファミリーのみんながどんなことを話し そして どんなことを目指してきたのか よ~く見てきました。 私は生き証人ですね!(ファミリーでは お客様に対しても メンバーと同じ場所で情報を共有します。つまり隠し事は無いのです。わからないことは聞けば伝えてもらえます。)
    私が思うに 木の花ファミリーのみんなは 人類史上かつてない 美しい世界を表現しようとしていると思います。 
    そして日頃の暮らしは とても穏やかで 楽しく 何よりもその美しい世界を表現する為の綺麗な心を作っていこうとしている人達だと 心底思いますよ。
    たった 数時間や1泊2日でこのファミリーの目指す世界が理解出来るかしら・・♪
    出来れば良いなあ とは 思っています。
    血縁の家族も大切ですが 皆さん知っていますか? 
    先日 NHKの放送で世の中の犯罪事件の半分が血縁の親族間で起きていることを。
    ましてや 血の繋がらない人達と暮らしを共にする訳ですから 色んな行き違いなどあるでしょう。そこを見つめて 仲良くしていくことを一番大切にしているのです。
    近所や会社 友人との人間関係 などなど
    未だに 戦争の絶えない 世界の国々 その原因はひとりひとりの心にある そう思いませんか?
    やっぱり 未来の人類の ひな形じゃないでしょうか?
    だって そこを追及しているんですよ 木の花ファミリーって!
    途中で抜けちゃったメンバーも後悔しているのではないかしらね と 思っているこの頃です。 

  2. 民ちゃん、コメントありがとう。
    今はいろいろなことが起きているけど、それがこの先にどうつながっていくかは行ってみないとわからないよね。今ここを批判している人とも、この先にどんな関係になっていくかは行ってみないとわからない。ただただ瞬間瞬間目の前で起きることを大切にして生きてこう!^^
    木の花も、メンバー一人ひとりも、日々変化してるよ。またお帰りを待ってます♪

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