けんちゃんは、木の花ファミリーが創立して間もない頃から
ずっと家族同然に付き合ってきた大切な友人です。
家も近所で、よくご飯を食べに来たり、一緒に川や山へ出かけたり、
玄米コーヒーを焙煎するえいこばあちゃんが大変そうなのを見て
もっと楽にできるようにと焙煎機をプレゼントしてくれたのも
けんちゃんでした。
そのけんちゃんが、この春、64年の生涯に幕を閉じました。
一昨年白血病を発病して以来、入退院を繰り返していたけんちゃん。
亡くなる前日にはみんなでお見舞いに行って、
木の花楽団は枕もとで『おかえりなさい』という歌を歌いました。
けんちゃんが亡くなった日、子どもたちの住む「本宅」の庭の片すみに、
こんなお墓ができていました。
小学1、2年生の、ゆうゆ、みの、きよ、みこの4人が、
誰に言われるともなく、けんちゃんのお墓を作ったのでした。
お墓に向かって「ずっとずっとお祈りしたんだよ」と、みの。
その日の夜の「子どもミーティング」で、
4人はけんちゃんのお墓を作ったことをにこにこしながら報告してくれました。
「みんなでお墓に向かって『けんちゃーん!!』て言いました。」
翌日、お墓はさらににぎやかになっていました。
「どろのごはんのおかわりをあげたよ」と話す4人。
ごはんだけでなく、カエルも一緒にお墓の脇へ。
でも肝心のカエルは「逃げちゃった!」(笑)
おやつの時間には、みこは自分のおやつを
「パラパラ~ってお墓にかけてあげた」そうです。
さらにその後、お墓には手紙が添えられていました。
添えられていたお手紙
そんな子どもたちの姿を見たいさどんは、
「大人ミーティング」 の場でこう話しました。
「大人と子供に垣根がなく、けんちゃんのことをごく自然に想って、魂を送っている。
なんだか、現代のお葬式よりも魂がはるか天まで届くように感じました。
本当に美しい世界だな、と。」
けんちゃんも空から見てるかな?