今日は、ESP(エコビレッジ・サポート・プログラム)講座のひとつである「コミュニティ創設講座」が開かれました。講師は道代ちゃんといさどんです。4回シリーズのうち第3回目となる今回は、「コミュニティにおける軋轢の解消の仕方」というテーマで進められていきました。
実はグットタイミングなことに、昨日から20名のヤマギシ会の方が滞在されているのですが、そのうち14名の方がこの講座に参加することになりました。そして、50年もの間共同体という現場で実践してきたヤマギシさんと意見を交換し合う貴重な場となったのです。
道代ちゃんが、「木の花ファミリーには『正直・素直・信じる』というモットーがあります」と説明すると、いさどんは次のように話しました。
「子どもの頃に自分の正直な気持ちを表現出来ないでいると、大人になってからちょっとしたことが起こっても、元々抱いているネガティブな感情が呼び覚まされて、人間関係のトラブルが起きるのです。ですから、ここではまず自分の心を正直に出すことが大切です。そして、素直に相手の心を受け取る。そのためには相手の善意を信じることです。これはファミリーメンバーになるための条件でもあります。
日々の生活の中で、個々人が感情的になる前に、お互いに客観的に情報提供をする練習を行なっています。そうやって、この場が揺るがないものとなるのです。」
その後、いさどんからヤマギシさんに、「50年もの歴史を持ち、200人、300人単位で暮らしているヤマギシさんは、どのように軋轢を解消してきたのですか?」と問いかけられると、
「ヤマギシでは職場ごとに“出発研”と“整理研”というものがあって、毎日同じメンバーで作業の始まりと終わりに心を調整しています。その他にも“仲良し班”などの色々なチームがあって、網の目のように縦横無尽に色々なグループの人たちと関わりながら、心を研鑽しているのです。
あとは、これだけ大勢の人と一緒に暮らしていると、誰か気になる人がいれば、『あの人はこうなんじゃないか、ああなんじゃないか』と色々なところで話が出るものです。そういう時には、“調整係”と呼ばれる人が実顕地ごとに何人かいるので、当事者と一緒に問題解決を図るという仕組みもあります」と答えられました。
「さすが、これだけの大規模になると、そういった仕組みも整っていくのですね」といさどん。
しかし、ヤマギシさんからは、
「でも、昨晩の大人会議に参加させていただき、実際に皆さんと触れ合っていく中で、自分たちももっともっと心を通わせていきたいと思いました」という感想も上がりました。
講座の最後に、道代ちゃんから、
「実は、大先輩のヤマギシさんの前でコミュニティ創設講座をさせていただくということで、昨日から緊張していました(笑)。でも、『自分ひとりで抱え込まなくてもいいんだ。皆さんに助けていただこう!』と思ったら、気持ちが楽になりました」という本音がこぼれると、ヤマギシさんからも、
「僕も同じです!お正月特講に木の花さんから道代ちゃんとたっちゃんが参加されるということで、『どうしよう?』と思っていました(笑)。でも、『おふたりに助けてもらえればいいのだ』と思ったら、気が楽になりました。」
「そうやって新しい風が吹いていくのですね」といさどん。どんな時でもみんなとつながり、お互いに助け合っていけば大丈夫!そういった大切なことをみんなで確認し合った今日のコミュニティ創設講座でした。
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