3月3日、桃の節句。今年は本格的なお雛様が「おひさまハウス・ひまわり」のホールに飾られ、艶やかな着物姿での舞いがみんなの心を楽しませてくれました。そして、お祝いの締めくくりに、いさどんがこんなお話をしてくれました。
「桃の節句で飾るお雛様は、どんな人としてつくられたのか知っていますか?天皇と皇后のことです。この国の繁栄を象徴するということでお雛様はあるのです。
桃の節句の桃と言えば桃源郷です。桃というのは不老長寿の食べ物と言われ、色々な神話にも出てきます。桃源郷とは、昔中国のある山深い奥地に桃の花が綺麗に咲く村がありました。そこに中国の役人の一人が迷い込んでしまうのですが、あまりにも素晴らしい場所だったので、それを見て帰った後、もう一度その国を見ようと政府の役人を連れていったそうです。そうしたら、二度とその場所は見つからなかったというのが桃源郷のお話です。
それくらい、心の綺麗な場所に出会うというのはなかなか難しいことです。しかし、その桃源郷は心の中にある世界です。
『木の花ファミリー』の木は桜だったり桃だったり梅だったりしますが、木の花を咲かせるということは桃源郷の世界をつくることではないかと思っています。ここでは、心を綺麗にして、美しい心の人たちの生活というものを目指して暮らしています。
まさしく今日は、桃の節句のお祝いにふさわしく、女の人たちがとても綺麗な衣装を着ていますが、その衣装や振る舞いにふさわしい心で常日頃ありたいと思っています。
桃の節句、桃源郷、木の花、まさしくここのことだなと思っています。」