夢はスポーツカーの台湾の少年が、農業を学びに木の花ファミリーへやって来た!

今年、台湾国営の客家テレビにて「Seeds from the Heart」というテレビ番組が放映されました。

これはオーディションで選考された台湾の若者が海外で様々な技術を学ぶというもので、昨年木の花ファミリーに、園芸高校に通う18歳のあーちゃんが4名の撮影スタッフとともにやって来たのでした。(その時の様子を、木の花ファミリー通信第74号にて紹介しています。)

えいこばあちゃんと記念写真を撮る撮影スタッフとあーちゃん(前列左から2人目)
えいこばあちゃんと記念写真を撮る撮影スタッフとあーちゃん(前列左から2人目)

そしてこの夏、そのテレビ番組を見たという国立台湾大学の学生さんたちが木の花ファミリーを訪れました。親からも、ぜひ一度木の花ファミリーに行ってくるように、と強く勧められたとのことで、はて台湾ではいったいどのように放映されたのだろう、と思い、あーちゃんに連絡を取ってみたところ、あーちゃんがプロデューサーに頼んでくれて、番組全編を見られるURLを教えいただいたのでした。

これがおもしろい!!!

撮影のためにあーちゃんが木の花に滞在していた時には知らなかった台湾の社会的背景やあーちゃんの夢が語られ、それが木の花に来てどのように変化していくのかが描かれており、メンバー一同今さらながらに「そうだったのか〜〜〜!!」と目からウロコ。改めて、あーちゃんと出会えてよかったな、と、噛み締めたのでした。

日常を撮影するスタッフたち
日常風景を撮影するスタッフたち

実は番組には描かれていませんが、滞在中に変化したのはあーちゃんだけではありませんでした。プロデューサーを始めとする4人の撮影スタッフも、当初は肉も魚も食べずタバコも吸わない木の花の生活を「絶対厳しいよね」と敬遠し、人と一緒にお風呂に入るという台湾にはない習慣に戸惑っていましたが、日に日に皆と打ち解けてゆき、最後にはお風呂の時間が楽しみになって風呂場で記念撮影までしていたほど(笑)。
そして当初は日本のお茶農家を訪ねることがメインだったはずの番組が、いざ出来上がってみると44分間のうち半分以上が木の花になっていました。
 
さあそれでは、その番組「農業心種子 〜 Seeds from the Heart」をどうぞご覧ください!!

*番組には中国語と英語の字幕が付いています。下記に、日本語の要約文を掲載します。【 】内に時間を表示していますのでご参照ください。

 
■    ■    ■
 
場面は、あーちゃんが日本に来る40日前の台湾のお茶農園から始まります。手作業での収穫。技術の必要性を語る地元の人々。

あーちゃんは18歳。園芸高校の3年生です。卒業後は、大学に進学せず田舎の祖父母のもとで農業をすることを選びました。「彼らのもとで農業を学びたい。その方が実践的な道だと思ったから」とあーちゃん。

台湾でのサツマイモ収穫
台湾でのサツマイモ収穫

祖父母の地元で、あーちゃんはさつま芋の収穫をします。
台湾の農業には、高齢化という現実があります。あーちゃんのおばあさんは66歳。都会では60歳で定年を迎えるのに、ここではおばあさんはまだまだ若い方。70、80歳でも働いている人たちがいます。「人を雇おうにも雇える人がいない。僕がいなければ祖父母は2人きりになる。」

おばあさんは、自分たちを手伝いにあーちゃんが帰ってくることを申し訳なく思っています。

あーちゃんのおばあさん
あーちゃんのおばあさん

「孫は、自分が望んでそうしているのだから申し訳なく思う必要はないと言うの。だから彼の好きなようにさせています。」けれどもおばあさんは本当は、あーちゃんが勉強を続けることを望んでいます。
しかし、あーちゃんは言います。「勉強は無意味だ。無意味な大学を出ても月収7万にしかならない。車も買えないのに、ましてや家が買える?それでどうやって子どもを育てる?」

地元の男性は言います。「今の若者は農業をしたがらないよ。お金にもならないし。若者はこんな暑いところよりも、エアコンの効いたところで働きたいんだよ。」
別の男性は言います。「あと5年もしたら、今働いているここの女性たちは、年をとって働けなくなるだろう。そして機械が取って代わるようになる。彼(あーちゃん)も最新の機械を買うべきだね。彼はいい子だよ。でもどんなに一生懸命働こうと、この田舎に縛り付けられることになるだろうね。」

あーちゃんは言います。
「自分たちの農業の文化を変えたいんだ。日本やヨーロッパでは、百姓は敬意を払われている。農業が価値ある仕事になっている。だから僕は、大学に行かずに若い百姓になりたい。僕の話を、最初はみんな冗談だと思ってた。そして馬鹿げていると言ったよ。」

「夢はスポーツカーを買うこと」とあーちゃん
「夢はスポーツカーを買うこと」とあーちゃん

「僕の目標は、4年間で330万円貯めること。大学に行くはずだった時間を、お金を稼ぐために使うんだ。みんなは大学に行くために、4年間で330万を使う。でも僕は、4年間で330万円を稼ぐ。つまり、4年後にみんなより660万円多く持ってスタートを切るんだ。
僕の夢は、スポーツカーを買うこと。男にはみんなスポーツカーが必要だよ。大きさや速さはどうでもいい。ただスポーツカーでありさえすればいいんだ。」

そして番組のオーディションに受かり、日本へ農業を学びに行くことになりました。
「航空券を手にした時、わお、本当に外国に行くんだ、と思った。すごく楽しみだよ。日本に行ったら、百姓がどんなふうに生計を立てているかを学びたい。農業をやる人が減っていることに対しての解決策があるのかも知りたい。」

日本に到着し、街を歩くあーちゃん。
「日本の街並みは、想像していた通り。雑誌や漫画で見ていたからね。」

日本では、伊豆の自然農法大学校に通う台湾人のカエイちゃんが、通訳として同行することになりました。
(実は木の花ファミリーを番組プロデューサーに紹介したのも、カエイちゃんでした。農業で一番大切なのは心、というカエイちゃんに、プロデューサーが「では日本で心を大切にしているところを教えてほしい」と頼み、木の花が紹介されたのでした。)
  

最新のお茶刈り機に大興奮!
最新のお茶刈り機に大興奮!

【7:00】
あーちゃんはまず、御前崎のお茶農園へ向かいます。
社長と挨拶を交わした後、さっそく最新式のお茶刈り機に試乗をさせてもらうあーちゃん。「台湾ではこんな機械見たことがない。素晴らしい!!」と大興奮。「おじいちゃんがなんと言おうと、日本人は素晴らしい。こんな機械があったら、この茶畑全部を一人でやれる。将来お茶を作ることになったら、絶対この機械を買うよ!」

その後、製茶工場を見学します。カエイちゃんに日本語を教えてもらい、従業員の女の子に「あなたはどのくらいここで働いていますか」と聞くあーちゃん。彼女が2週間と言うのを聞いててっきり2週間働いているのかと思ったら、カエイちゃんから「この作業は2週間続くって言ってるのよ」と聞いて「通じないな〜」と苦笑い。
工場内を見学しながら、最新式の設備に感心しきりのあーちゃん。「全てが自動的に動いてる。素晴らしい。不思議の国のアリスになった気分だよ。(スタッフに向かって)僕のこと笑ってるけど、初めて来た時には同じように思ったでしょ?」
工場全体に3人しか人がおらず、明後日は1人で稼働すると聞いて「台湾ではあり得ない」。異物が混入したらすぐに機械を止めるX線装置を見ながら「消費者に選ばれたかったら品質だけじゃなくて梱包も重要だ」と感心しっぱなしです。

お茶農園の社長は、一日50種類のお茶を試飲します。それを見ていて、奇妙な感覚をあーちゃんは覚えます。
「だって僕は台湾でたくさんさつま芋を植えているのに、一度もそれを食べたことがない。食べたことがないのに、どうやってそれを消費者に勧められる?それがいくらで売れるか、ということにしか関心がなかったんだ。だけど社長は、初めて会った時から最後まで、一度もそのお茶がいくらで売れるか、という話はしなかった。」

社長のスポーツカー
社長のスポーツカー

社長とカエイちゃんと飲み屋に出かけたあーちゃんは、社長のiphoneに写っているスポーツカーの写真を見せてもらいます。
「僕は男はみんなスポーツカーを持つべきだと思ってる。社長はすでに3つも持っていた。憧れるよ。僕の人生の目的をすでに達成してるんだもの」と言うあーちゃんに、社長が、私も若い時には買えなかったけれど、目標を持ってがんばった、あなたも頑張れば大丈夫、とエールを送ります。
  
【14:00】
そして舞台は、カエイちゃんの通う自然農法大学校へ移ります。

あーちゃんとカエイちゃん
あーちゃんとカエイちゃん

農薬や化学肥料を使わない百姓を育て、人々を健康にするという学校の理念を語るカエイちゃん。
あーちゃん「僕の学校では農薬は使わない。でも雑草は取り除く必要がある。雑草が全て取り除かれると、点数が上がる。取れば取るほど点が上がるんだ。」
カエイちゃん「変なの!」
あーちゃん「変だよ。生徒はテストのために生きてる。でもテストで良い点を取ったからって、ものごとを理解してるわけじゃない。たとえ満点でもね。」
カエイちゃん「テストをパスすることと理解することは違うね。」
あーちゃん「でも台湾では、テストで良い点を取ることが大事なんだ。それが全てになってる。」

カエイちゃんが語ります。
「私は台湾で文学を学んでいました。農業とは何の関係もありません。成績は良かったです。だけど、大学が人生の最終到達点のように思えてしまって、そこから先に何をしたらいいのかがわからなくなったんです。それで家に帰って、農業か何かをやろうと思いました。そして日本で、自然農法を学ぼうと思ったんです。そこに、人と自然が持続可能に生きられる何かがあると思ったから。」

自然農法大学校
自然農法大学校

自然農法大学校の若者たちと一緒に作業をしたあーちゃんが言います。
「台湾では他の学生を見ることがない。もし一緒に骨折って働ける仲間がいたら・・・さつま芋を一緒に運んだりしたら、きっと疲れない。僕は家で働くとすごく疲れる。おしゃべりしたり、心を分かち合ったりする同年代の仲間もいないから。」

カエイちゃん「生徒たちは週末には外出するの。」
あーちゃん「遊びに行くの?」
カエイちゃん「そう。みんなでカラオケに行ったりとかね。」

カエイちゃんは言います。
「 私は大学を2回落第しています。その頃は、とても混乱していました。鬱になっていたのではないかと思います。たくさん食べては吐くということをしていました。それ以外の鬱の症状も出ていました。その状態が1年ほど続きました。家から出ることもできず、他の人と向き合うこともできませんでした。」
「これから訪ねるのは木の花ファミリーです。私は以前、木の花についての記事を書きました。今も、時間がある時にはそこに行きます。大体月に1、2回かな。日本では、私の心のふるさとのような場所です。」
  
【19:45】
そして自然農法大学校から木の花ファミリーへ!

木の花ファミリーに到着
木の花ファミリーに到着

木の花ファミリーに到着し、なかのんがスーツケースの車輪を拭いています。
あーちゃん「今の感覚をまだどう表現したらいいのかわからないよ。」

到着して、初めての昼食。
あーちゃん「なるほど、みんなの準備ができるまで待つんだね。」
あすか(当時2歳)が「おいのりします!」と声を上げます。
 
【21:55】
田んぼ隊メンバーと一緒に、お茶畑での除草作業を始めます。御前崎で最新式の機械とは対照的な手作業での地道な作業に、あーちゃんは口数も少なです。

手作業での除草
手作業での除草

カエイちゃん「畑でカマキリを見つけると、私たちは喜びます。だってカマキリはたくさんの害虫を食べてくれる天敵だから。自然農法にはたくさんの流派があるけれど、一般的に、生態系を持続可能に保つことを旨としています。そして自然に作物との対話をします。例えば、虫を見付けたらつかまえるでしょう。でもそれがカマキリのような天敵だったら、感謝するんです。」
撮影スタッフ「台湾の君のさつま芋畑に、カマキリはいる?」
あーちゃん「いいや、いないよ。木の花の人は虫を見つけると喜ぶね。でも僕が畑でなめくじやバッタを見付けたら、自分の作物が食べられちゃうって思うだろうね。だけど木の花の人たちは、心配する代わりに写真を撮るんだよ。」

肥料まきをしながら。
あーちゃん「慣行農法無しには、世界の人口を食べさせることはできない。」
 

裸足で農薬をまく台湾の男性
裸足で農薬をまく台湾の男性

【23:12】
日本に来る10日前の台湾のあーちゃんの地元。男性が裸足で農薬をまいています。
あーちゃん「僕の地元の年寄りたちは長靴を履かない。裸足で畑に入るし、防護装置も着けずに農薬を撒いてる。
僕は、人々を惹きつける自然農法とはいったい何なのかを知りたい。彼らが人生をそれに捧げるのはなぜなのか。だって、僕にとっては自然農法は全然魅力的じゃないから。それが正直な想いだよ。」
 
【23:48】
茶畑での作業の後、地主のおばあちゃんの家で休憩しながら、あーちゃんがメンバーたちに質問をします。
あーちゃん「皆さんは全員、農業をやっている。世界にたくさんの仕事があるのに、どうして農業を選んだの?ただ興味があるから?それとも経験者だから?」

*まこっちゃんが、質問に日本語で答えます。
引きこもりだった自分がなぜ農業を選んだのかを、まこっちゃんの言葉で、どうぞお聞きください。

質問に答えるまこっちゃん
質問に答えるまこっちゃん

  
あーちゃんにじゃれつくゆりか
あーちゃんにじゃれつくゆりか

【26:08】
本宅でゆりか(5歳)に絡まれるあーちゃん。
撮影スタッフ「一緒に遊べば?」
あーちゃん「子どもは嫌いなんだよ。」
撮影スタッフ「じゃあ、やめてと言ったら?(ゆりかに向かって)こっちにおいで!頭をなでてやったら?」
あーちゃん「あぁ、もう耐えられない。」

【26:28】
木の花庵の廊下に座り込むあーちゃん。

廊下に座り込むあーちゃん
廊下に座り込むあーちゃん

あーちゃん「ここは美しいけど、僕にはいいところだとは思えない。この暮らしに馴染めない。僕は普段、寝たい時に寝て、疲れてなければ寝ない。シャワーを浴びるのは寝る前だけ。でもここでは毎日決まって午後6時に浴びなくちゃいけない。
ゲストが一人でシャワーできる所があればいいのに、と思ったよ。そうすればみんなと一緒に浴びなくて済むから。
僕は普段は気ままに生きてるんだ。だけどここでは、全てが決められていて、時間通りに動かなくちゃいけない。本当に馴染めないよ。行動が制限されて、最初は軟禁されたような気分だった。」
 
【28:00】
カトケンと一緒に、肥料作りを体験。
カエイちゃん「これは昨日お茶畑でまいたものよ。ボカシと言って、未完熟な分解のコンポストなの。」
あーちゃん「(荷物を運ぼうとして)まず、ウォームアップさせて。でないと持ち上げられないよ。(軽く準備体操をした後、コンテナを持ち上げてみて)あー、とても軽いんだね。」
「(くしゃみをして)すごく涙が出る作業だね。」

撹拌機を使った肥料作り
撹拌機を使った肥料作り

「自分で肥料を作るなんて、やったことがない。僕の地元では肥料は買うのが普通だよ。ほとんど全てが化学肥料だね。」
カエイちゃん「これは植物を搾った残りかすよ。すごくいいにおい。」
あーちゃん「 本当?嗅がせて。」
カエイちゃん「 うーん、いいにおい。」
あーちゃん 「地元に帰ったら何をしようかと考えてる。こういった機械(攪拌機)もないから、シャベルを使って土を返さなくちゃ。時間がかかるね。ちょっと考えてみるよ。やってみたいんだ。」
カエイちゃん「カトケンは新潟県の出身。新潟はコシヒカリの産地なの。小学生の時に、人生の意味を考え始めたと言っているわ。」
あーちゃん「小学生の時に?その年のわりに大人だったね。」
カエイちゃん「そう、どんなライフスタイルが最大の喜びをもたらすかを考えたのよ。みんなが真の幸福を感じられるライフスタイルを。」

*カトケンが、なぜ自分はこの生き方を選んだのかを語ります。

なぜこの生き方を選んだかを語るカトケン
インタビューに答える1年前のカトケン

〈実はこの数日後にカトケンは木の花を離れたのでした。映像の中のカトケンを見て、半年ぶりに帰ってきた現在のカトケンとあまりにも表情が違ってビックリ!〉

現在のカトケン
現在のカトケン

〈カトケンの変化については、木の花ファミリー通信今月号のメンバー紹介をどうぞ!〉
 
あーちゃん「僕らはとても似ていると思った。僕の母も祖母も、僕が大学に行かずに地元に戻ることに最初は反対したよ。だけどカトケンはこう言った。彼がこの暮らしで何かを掴んで、良い人生を送ることができるなら、両親もきっと理解するだろう、って。それを聞いて、勇気をもらった。だって彼はすでにそれを実現しているから。彼の両親はもう、反対しない。だから僕も地元に帰って、何があっても自分の信じることをやり続けたら、きっと母も祖母も、僕を支えてくれるようになるんじゃないかと思うんだ。」
 

コンサートで歌う子どもたち
コンサートで歌う子どもたち

【31:45】
ウェルカムコンサートにて『Welcome to 木の花ファミリー』を歌う木の花楽団。会場のメンバーたちも一緒に歌ったり、踊ったりして、そのようすをあーちゃんはカメラに収めます。

あーちゃん「ここの人たちが求めているのは、お金じゃない。10年、20年前はそうだったかもしれない。でも、今は違う。
自然農法とは、健康や、環境のことだ。それは、お金じゃできないことなんだよ。」

まこっちゃんの背中を流すあーちゃん
まこっちゃんの背中を流すあーちゃん

【33:00】
お風呂場でまこっちゃんの背中を流しながら。
あーちゃん「気持ちいい?」
まこっちゃん「Very Good!」
 
【33:40】
サツマイモ畑でひろみちゃんと一緒に収穫。
あーちゃん「ここの土は本当に親和力がある。とても良い土だ。見て、土に団粒性がある。僕の地元の土は、こうならない。ここの土は握れば固まる。」

ひろみちゃん
ひろみちゃん

ひろみ「(さつま芋を見せながら)Too big!」
撮影スタッフ「どういう意味?」
あーちゃん「Very big. すごく大きいってことだよ。彼女が何を言おうとしているのかを感じなくちゃ。そのためにはいくつかの単語さえわかればいい。英語と同じだよ。ほとんどの単語は助詞だから意味がない。自分が知っている日本語を使えばいいんだ。言語は語彙力が全てで、文法はそんなに重要じゃない。互いに理解し合えれば、それでいい。」

畑に寝転ぶあーちゃん

ひろみ「He likes talking.(あーちゃんは話をするのが好きね。) Do you like talking?(話すのが好き?)」
カエイちゃん「話をするのが好きかどうか、ひろみちゃんが聞いているよ。」
あーちゃん「うん、すごく良くしゃべるよ。すごいおしゃべりだよ。」
(ひろみ:笑う)

あーちゃん「最初の数日は、あまり話さなかった。でも、今日さつま芋の収穫をして地元を思い出したんだ。それでいろいろ想いが湧いてきてる。」
そのままあーちゃんは、サツマイモ畑に寝転びました。

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えいこばあちゃんとおこわ作り
えいこばあちゃんとおこわ作り

【35:50】
釜戸小屋で、えいこばあちゃんと一緒におこわを作ります。
あーちゃん「えいこばあちゃんはとてもよく気が付く人で、こちらがお腹をすかせていたらすぐにわかるんだ。」
「(味見しながら)しょっぱくも油っぽくもないよ。すごくいい匂い。野菜の香りだね。(日本語で)超おいしい!」

〈ここで「えいこばあちゃん70歳」という字幕が出ますが、実際は74歳です♪〉

あーちゃん 「えいこばあちゃんはあまり英語を話さない。だから、僕たちが会話をするのは難しい。彼女は素晴らしいよ。まるで僕のおばあちゃんみたい。彼女は調理器具もそのまま素手で扱えるんだ。他の人がフキンはどこかな、と探している間に、もう料理をテーブルに置いてるんだよ。」
 
【37:00】
林の中を歩きながら。
あーちゃん「僕が育った町には友達がいるけど、祖父母の町にはほとんど友達はいない。でも、僕が本当に我が家のように感じる唯一の場所は、祖父母の町。時々、僕は祖父母のことを気の毒に感じるんだ。二人とも田舎に孤独でいるから。彼らの子どもたちは、もはや田舎に住んでいない。」
〈台湾の祖父母と食事をしている映像が映し出されます〉
「子どもの頃から、祖母は僕を甘やかしてきた。彼女は僕の好きな食べ物を知っていて、僕が戻ったら、お気に入りの料理を全て作るだろう。もし僕がおいしくないと言ったら、その料理はもう二度と僕の前には出てこない。祖母は自分のためには作るかもしれないけど、僕には二度と出さないんだ。」

台湾のおばあさんと農作業
台湾のおばあさんと

撮影スタッフ「おばあさんについて感じることを、人に話すことはある?」
あーちゃん「ほとんどない。両親でさえ知らないよ。もしも祖母のことを話したら、両親は僕のことを偉そうだと思うだろうね。それは普段の僕と違うから。
もし、誰かが急に自分の感情を全て話し出したとしたら・・・そう、人はたぶん、それがその人の本心だとは思わないんじゃないかな。だから、僕は人に話さないことを選ぶんだ。」
  
【38:20】
滞在最終日の夜。ファミリーの大人全員が集まる大人ミーティングで、あーちゃんが台湾から持ってきたお茶を淹れてくれました。

台湾のお茶を淹れるあーちゃん
台湾のお茶を淹れるあーちゃん

あーちゃん「こんばんは。この日本への旅行のために、台湾でお茶について学んできました。そして、これは自分で作ったお茶です。
〈日本へ行く7日前の台湾のお茶工場の映像〉
あーちゃん「朝10時から始めて、翌朝4時近くまで終わりませんでした。これが客家(ハッカ)精神です。これは、主に客家地域で生産されているお茶です。日本人は緑茶を飲むので、ここの皆さんのためにお茶を持ってきました。台湾人がどのようなお茶を飲むのかが、わかると思います。」

写真を見ながら木の花メンバーたちがお茶について質問したり、試飲をします。
その後、あーちゃんがみんなに挨拶をします。

あーちゃん「僕は木の花で多くのことを学びました。最初は、自然農法についてだけ学ぶのだと思っていました。こんなにも多くのことを得られるとは思ってなかった。できたら、僕の祖母と両親を本当にここに連れてきたいです。日本にこんな生き方をしている人達がいるってことを、知ってもらえるように。」

*えいこばあちゃんが、あーちゃんに挨拶をします。

日本語であーちゃんに語りかけるえいこばあちゃん
日本語であーちゃんに語りかけるえいこばあちゃん

 
えいこばあちゃんの言葉をじっと聞いていたあーちゃんが言いました。
「えいこばあちゃんにハグしてもいいですか?僕のおばあさんを思い出すんです。」
 
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木の花楽団の曲『この世界をつくっているのは』が流れます。
 

カエイちゃん
「種は発芽する必要があります。農業では、種は独りでに発芽するわけではありません。水を必要とします。土を必要とします。酸素を必要とします。それから適切な天候が必要です。だからあなたを、ここに連れてきたのです。私がやっているのは、ただ種を蒔くこと。これは素晴らしい運命だと思います。」

あーちゃん
「僕は今、とても感動しています。日本語の歌詞はわからないけれど、美しい音楽と映像が、歌の魂と僕をつなぎ合わせてくれました。
僕は・・・この音楽を聴きながら、自分の心の中を感じました。そして、自分がこの人生で本当に求めているものは一体何なのか、ということと、向き合ったんです。」

 

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*おまけ
エンディング曲となった『この世界をつくっているのは』は、一人ひとりが心の中に想いの「種」を持っており、どのような花をこの世界に咲かせるのか、ということを歌っています。そしてこの番組のタイトルは、「Seeds from the Heart」―――― そう、「心の種」なのでした。

 


みんなの笑顔が大好き!〜ファンちゃんのスライドショー

この春から夏にかけて木の花に滞在していた中国人のファンちゃんが、木の花ファミリーのスライドショーを作ってくれました。

ファンちゃん
ファンちゃん

先月帰国したファンちゃんは、約3ヶ月間の滞在で経験したことを綴った長編の文章を書き上げ、それを友人や知人にシェアする場を持ちました。「いろんな分野から集まった人たちがこのシェアを楽しみ、心が温かくなったと言い、そして木の花のみんなから何か大切なことを学んでいました」とファンちゃん。シェアの最初に、彼女はこのスライドショーを上映しました。

絵のワークショップをするファンちゃん
ワークショップをするファンちゃん

映像から、彼女のやさしい人柄が伝わってきます。ぜひ、フルスクリーンモードでご覧ください。(画面右下の「vimeo」の文字の隣にある4つの矢印のマークをクリックすると、全画面表示にすることができます。)
冒頭に出てくる絵は、美術の先生でもあるファンちゃんのワークショップを受けて、木の花のメンバーが描いたものです。

彼女は言います。
「この映像に出てくるひとつひとつの瞬間を生み出しているのは、あなた達自身です。みんなが元気で、日々、たくさんの笑いがありますように。みんなの笑顔が大好きです。」
  
それでは、心あたたまる6分間の映像をどうぞお楽しみください!
  

  
 


「わくわく宇宙ごはん・夏」参加者の皆さんの感想

この週末、木の花塾「わくわく宇宙ごはん・夏」が開催されました!

「わくわく宇宙ごはん・夏」参加者の皆さん
「わくわく宇宙ごはん・夏」参加者の皆さん

「すべては響き」をテーマとして開催された今回の講座には、台湾からのゲスト5名も参加。偶然にも木の花に長期滞在中だった、中国滞在経験のあるリンリンとHちゃんの通訳のもと、言葉の壁を超えて、心で響きあう3日間でした。
以下、今回の参加者の皆さんの感想をご紹介します!
  
■ ウェンディ
DSC_0036今回の講座は、私が思っていたものとはちょっと違いました。(もっとよかった。)特に「心と哲学」の部分。いさどんの講義を受けて、木の花ファミリーはこの「心」によって、一番基礎の部分から築き上げてきたのだとわかりました。
また、人と人との関係の可能性を感じさせられました。皆さんのつながり合っている姿が、すごく好きです。そして、人と環境、人と宇宙もつながっている。
ここに来て、心も体も浄化され、高められました。ここで学んだ精神性を台湾の家に持って帰れるといいな。土地の手入れや人に対する配慮や食べ物への注意など。
(日本語で)木の花ファミリーはだいすき!
 
■ イチュン
DSC_0183今回は、私にとって本当に特別な経験となりました。私がこれまでに学んだ農業では、人と土地の深い関わりについて触れることはほとんどありませんでした。私は大地を愛していますが、人間がその大地から、そして「見える世界」と「見えない世界」から生まれてきているということを、理解できていません。
私はこの講座を本当に楽しみました。そして、木の花ファミリーの精神を称えます。木の花ファミリーがこの生き方を続け、より多くの人に影響を与えていくことを望みます。今日、私はその影響を受け、近い将来、他の人に影響を与えるでしょう。小さな力が、だんだん大きくなっていくのです。
いろいろとありがとうございます。皆さんにまた会えますように(^^)
 
■ ユキちゃん
DSC_0286ここはまさに「シャングリラ(理想郷)」ですね。善良な人々、かわいい子どもたちがいて、健康的な食べ物と美しい風景と正しい心の農法があります。ここに来ると心は救いを得られ、地球を愛する心を育てられます。
木の花ファミリーの全てのメンバーに、3日間のおもてなしを感謝します。台湾の友だちにこの場所を必ず紹介します!
 
■ アンちゃん
皆さん、3日間大変お世話になりました。そして、いろいろなシェアをありがとう。木の花の皆さんと交流し、食べ物の大切さや人と環境のつながりを学習したり体験できたのは、とても楽しくて、ラッキーなことだったと思います。私たち人類は、同じ理想を持って、環境や自分自身や隣人と一緒にやっていくべきですね。まずは自分自身から始めて、共に美しい地球と素晴らしい時代を共に創っていきたいです。
Welcome to Taiwan !!!!!
 
■ リンちゃん
DSC_0126(日本語を学んでいるリンちゃんは、感想も日本語で書いていました。)
日本語があまりうまくできないので、簡単な言葉で書く。
この3日間を通し、私はこの所が好きになった。美しい景色だけではなく、食べ物もおいしいし、子どもたちも超かわいいし!
それに、一番震えるほど感動したのは、木の花ファミリーの皆さんの心の美しさだ。講義と畑見学で、皆さんの生き方を支える宇宙観を学んだ。私は初めて自分とこの宇宙の間のつながりを知って、これからの人生もずっとここに教えられたことを持ち、天と周りの人に感謝の気持ちを込め、毎日ほほえんで生きる。
いろいろ勉強になった。木の花ファミリーの皆さん、本当にありがとうございます!!
 
■ なおちゃん
DSC_0096『わくわく宇宙ごはん』タイトルにひかれて申し込みました。体調が思わしくなく、参加できないかと思いましたが、思い切って来て本当に良かったです。
食のことに留まらず、地球のこと、宇宙のこと、全ては繋がっている。全ては響いている。自分の発する響きが、周りに与える影響・・・。想像を超える内容でした。内容が深すぎて、まだまだ消化できないことばかりですが、今回体で感じたことを大切にしたいと思います。カタカムナのこと、美しい四季の中で育まれる恵み、素晴らしい食文化のある日本に生まれて、日本人として生まれて良かったと感じています。
最終日に、みんなで楽しく作ってみんなでわいわい楽しく食べたごはん、本当に美味しかったです。いろんなことを難しく考え過ぎていた自分が、少しだけ楽になりました。楽しかったです。ありがとうございました。
 
■ まもるくん(木の花の自然療法プログラム卒業生)
DSC_0147私は、病気の原因はどうでもよくなってきていて、それは必要な分だけ振り返り、向き合う。辛くともそれが喜びに必ず変わるのだからと教えてもらっていたので、辛くとも向き合うことを必要なだけ、かつ客観ですればいいと思っていて、どうして、近しい友人、家族全員、直近の医者から見捨てられた精神病がここまでよくなったのか?という溢れる思いがあった。
私は、学ぶことは温故知新することだと思っていた。先ず木の花ファミリーの学びは、この点で、私の知る限り13,000年前まで温故知新してカタカムナを学んで、ということに驚き、そしたら、一体全体なにをどうしたら、そこの学びに人々が到達できるのか?という新たなる思いが横溢した。次に、そこには学びだけではなく、気付き(直観)があった。響きがあった。波動があった。
私は、よくなった因は、木の花ファミリーという変化を信じて止まないコミュニティが、私の心頭を量も質も変化させたし、実際変化してきたという事実に基づいたコミュニティの自身と喜悦が木の花ファミリーに充実し、その響きが私の心身を芯まで癒したのだと思ったし、それだけではない、ということにも気付き(直観)があった。
 
■ ゆっこちゃん
全体を通して、以前にはない内容の濃い充実したものを感じました。特に体験を通したワークが、自ら感じるところと頭で得たものを見事に結びつけることとなり、予想外の変化が自身の中で起きました。
DSC_0146① 畑へ出ての野外学習において、こうちゃんの充実した経験により述べられたお話から。
内容:ほんの小さな命さえ、この世界には役割がある。その小さな命の役割が果たされ、その命をまた次の命へとつなげるように、そんなふうに受け継がれた命や自然な環境により、人間は生かされている。命は全ていただいている、ということでした。
変化:この世界では何もかもが生かされあって生きていて、なくてよいものなどないということがわかり、とても心が穏やかになり、緊張がなくなりました。
② いさどんのお話より。
内容:この世界は響きからできており、それは自らの心の響きや想いが影響している。個々がそれに気付き、日々それを大事に心を磨いたり、どんな想いを持って生活するかが今後のこの世界での大事となる。
変化:自分を責めたり、苦しめたりして、心の響きを持って生まれたもの以上に悪いものとしていた自分を見つめることとなり、もう、響きを悪いものとして発してしまうことはしやしないと自分で強く感じました。心が大きく変わりました。
DSC_0020③心をつなぐワークより。
内容:自分やこの世界の響きを自然の中で感じ、自分の響きがどのように周りに影響しているかを感じる。
変化:自分本来でいる感覚がわかり、人の想いや心をいつもよりいっぱい感じました。そのまま料理実習となり、幸せな時間となりました。心地よい腹八分目で食欲もおさまり、すてきな食事でした。
3日間を経て変化した自分を実感し、次の木の花塾の9月の講座では、また夫婦ともども成長した姿で参加したいと思います。
 
■ オッシー
DSC_0050「わくわく宇宙ごはん」は最初「宇宙」と「ごはん」がどのようにつながるのかがわかりませんでしたが、いさどんの2日間の講義で、宇宙と食物(ごはん)が密接に響きでつながっていることがわかりました。
2日目のこうちゃんの畑に出ての実習では、命のつながりの大切さ、作物を作る時の想いがいかに大事かを教わりました。
3日目のカレー調理実習では、天然循環農法でとれた野菜を使い、みんなで楽しく料理をする喜び、それをおいしくいただく感動をいただきました。
この3日間で一番大切さを学んだのは「響」でした。これを普段の生活でも取り入れて、豊かなものにしていきます。ありがとうございました。
 
■ けんくん
DSC_0076妻、子どもから離れ、1人の人として参加して、いろんな人と話をさせてもらい、聞いてもらい、楽しい3日間だった。いつも来ている時よりも、笑って、楽しく過ごせたかなと思う。
つながるワークの時に、すれ違う人と笑顔や目と目で会話をしてみて、すごく新鮮で、心が温かくなった。そして、自分の出している響きが周りにどんな影響を与えているのかを考えた。仕事場で、今まで不調の響きを出していたと思う。これからどんな響きを出して、周りの人と響き合っていけるか楽しみになった。
家族4人のことも、4人だけのことではなく、全ての中のこととしてどうしていくか、話をしていきたい。ありがとうございました。
 
■ めるし〜♪
DSC_01123日間とても楽しかったです。裸足で畑に入り、アーシング&グランディングができ、とても気持ちよかったです。生のとうもろこしが甘くて衝撃でした。普段は料理は作らないけど、みんなで調理実習でき、すごく楽しく、また色々と感謝の心が湧いてきました。
「食は命」。ありがとうございました。
 
■ Hちゃん
最近、自分が体の安全に強い執着があることがわかりました。それは「とらわれ」と言うべきほど強いもので、その背後には黒いどろどろ渦のエネルギーがあります。「守ってよ」「自分を守らなきゃ」という思いから来ています。それですぐ家庭内暴力の体験を思い出しましたが、またこれも、人は自分のゆがみの振動を増幅するために、わざわざその家庭を選んで生まれてきたのだと初めてわかりました。
DSC_0718今朝、このとらわれを取るのはすごく難しいと思いました。でも全ては響きでできている。私の命はお金によって生まれたものでもないし、白米によって生まれたのでもない。大本の響きから生まれた、このことをまず心にとめようと思いました。天に生かされている。
いさどんは、自分の口から自動的に天の意志が語られ始めた時、「この道を行くのは辛い。でも、この道を知って、行かない者があろうか。自分がこんなすごい道は行けないと思って、社会にこれを伝えないのは社会への冒涜だ」と思ったそうです。「私はここのメンバーの人たちみたいには心を磨けないよ。そこまでは私は無理だろうな」と思っていたけど、とらわれを手放せるように積極的にやっていきたいと思いました。
 
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次回木の花塾は、9月13日(土)〜15日(月/祝)、「宇宙おじさんの人生講座」です。お楽しみに!
 
 


太陽マヤ族のシャンティより

メキシコの太陽マヤ族最高司祭の尊母ナー・キン氏の娘であるシャンティからメールが届きました。
ナー・キン氏一行は、7月26日に木の花ファミリーにて開催されたマヤ新年10OCの祭典を中日として日本各地を旅し、シャンティはその中で通訳の役割も務めていました。

通訳を務めるシャンティ。左は阿祖山太神宮の渡邉宮司。
阿祖山太神宮の渡邉宮司との会話を通訳するシャンティ

 
以下、シャンティからのメールです。
  
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ツアーで忙しく、返事がすぐにできませんでしたが、メキシコにもどってきました。

私たちの心よりの深い感謝を申し上げます。

140726-111553私たちの誰もが木の花ファミリーの愛と美しさにとても感動しました。皆さんは私たちの心の中に今も、そしてこれからもあり続けます。
また不二阿祖山太神宮からの素晴らしい愛の仕事を感じました。
マヤの新年の式典10 OCは天国の中に作られました。私たちは成し遂げたのです!それは可能な限りを尽くしたスピリチュアルな成功でした。
どうもありがとうございます。

私たちが神により恩恵を受けたパワフルなスピリチュアルな光のつながりを創りだしたことは確かです。木の花ファミリーと不二阿祖山太神宮は、私たちと共に、愛の力の架け橋の役割をしているので、今後も皆さんとつながり続けることは確かです。私たちはそれを感じることができます。
ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。

愛と感謝と共に
シャンティとマヤの伝統の太陽族より
  

I couldn’t answer you before since we where very busy in the tour, but we are back in Mexico now!

THANK YOU SO MUCH FROM THE DEEP OF OUR HEART.

Everyone of us felt so move because of the love and beauty of Konohana Family, all of you are in our hearts, now and forever. We also felt the great work of love from Fuji Asoyama Daijingu. The Mayan New Year Ceremony “10 OC” was made in heaven. We made it! It was a Spiritual Success in all ways possible, thank you so much.

For sure we have created a powerful spiritual bond in light, bless by the divine. We sure going to keep contact with you, because Konohana Family and Fuji Asoyama Daijingu are doing a bridge of love power with us. We can feel it! Thank you, thank you, thank you.

With love and gratitude,

Shanti and the Solar Mayan Tradition.
 
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分離から統合の時代へ 〜 マヤ新年10 OCの祭典

7月26日、メキシコのユカタン半島に住むマヤ族の中の一つ「太陽マヤ族」の最高司祭、尊母ナー・キン氏とその一行の方々が、木の花の聖地「宮ノ下」を訪れて、2014年のマヤの新年を祝う祭典を行いました。

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今回の儀式は彼らマヤ族の暦の20年のサイクルの中の一つ、10OC「白い犬」の年に当たります。

太陽マヤ族最高司祭 尊母ナー・キン氏
太陽マヤ族最高司祭 尊母ナー・キン氏

「富士山は世界の中でも最も高い次元のために開かれたスペースであり、宇宙の中心とのコミュニケーションが図られる場」とのインスピレーションを得たナー・キン氏は、今年のマヤの新年を祝う場として、日本の富士山麓を選びました。その流れの中で彼らの活動を支援する日本人の方から木の花ファミリーの存在が伝えられ、私たちの聖地「宮ノ下」がこの祭典の会場となったのです。

この新年の祭典は、2012年12月のマヤ暦の終焉、そして25800年ぶりの銀河の冬至から続く流れの中にあります。

私たちが住む太陽系は、約25800年周期でらせん状に回転しながら、天の川銀河の中心を約2億2600万年かけて回っています。約13000年間、ゆっくりと闇の時代をくぐり抜けてきた太陽系は、分離と闘争の長い時代を経て2012年12月21日に闇のピークを迎え、その時を境に、光が増していくサイクルに入りました。
闇の中に徐々に光がさして行くことで、闇の時代には見えなかった、人の心の闇や社会の闇が照らし出されその構造が炙り出され、統合の時代への流れに逆らう者たちは最後の抵抗に出るという事もあるでしょう。そういった一見悪い出来事に見えることも、光が増していくにつれて真実が炙り出されていく浄化作用であり、起こることのすべてが良きことのためにあるという確信のもとに、光の時代を創り上げる意思を持った者たちがつながりあうことで大きな力が生まれてきます。

木の花ファミリーの聖地「宮ノ下」がこのように価値ある歴史的な祭典の会場に選ばれたことは、これまでの歩みの大切さの確認の場になりました。そしてその意味の深さを知るにつれ、今年20周年を迎え、「菩薩の里」として本来の道を歩み出した木の花ファミリーの役割の大きさを確信することになりました。

不二阿祖山太神宮の渡邉宮司(右)
不二阿祖山太神宮の渡邉宮司(右)

またこの祭典では、昨年11月に運命的な出会いをいただいた、木の花ファミリーと富士山を挟んでちょうど真向かいに位置する不二阿祖山太神宮からも、時を同じくして、共に富士山から世界に向けて祈りが捧げられました。木の花ファミリーが理想の生活を実践する「陽」の役割とするならば、不二阿祖山太神宮は神事に重きをおき、神を祀る「陰」の役割であり、私たちの生活の神殿に当たる対になるものと捉えています。ナー・キン氏は、富士山の両側で式典を同時に行うことは、陰陽が調和したバランスの取れた力を生み出し、統合されたエネルギーを地球全体へ向けて富士山が放射するのを助けることになる、と語っていました。

大盛り上がりのウェルカムコンサート
ウェルカムコンサートは子供達も大盛り上がり!

不二阿祖山太神宮の方々が前日に木の花へ来て下さり、ナー・キン氏一行と共に現地の下見を行いました。そして当日に同じ意識で祭典ができるように、互いの意識を確認する時間を持ちました。その後、木の花ファミリーのウェルカムコンサートに参加し、この祭典に関するナー・キン氏のプレゼンテーションから、高い意識の次元で今回の祭典を行うことを確認されて帰られました。このウェルカムコンサートでは、マヤの方々が魂から喜んでいる様子がうかがわれ、共にこの出会いの喜びを分かち合う熱い時間を過ごしました。

互いの意識を確認し合った座談会
互いの意識を確認し合った座談会

交流の中でナー・キン氏は次のように語っています。
「富士山が私を呼びました。私がしたことは富士山が伝えてくれた意志を叶えただけなのです。毎日富士山と共に瞑想していた時、銀河の中心から富士山に向かって、強烈な光の柱がらせん状に降りて、それが地球上に広がりました。それは、まだ人類が知らない純粋な愛のエネルギーであり、これは特定の団体のためではなく、すべての人類のための愛のエネルギーなのです。」
そして、ナー・キン氏がこのビジョンを見たのは、20年前のことでした。これは木の花ファミリーが創立した時と一致します。

祭典前の意識合わせ
祭典前の意識合わせ

 
さて当日、ナー・キン氏一行は朝8時から聖地に入り儀式のための準備の意識合わせをしました。
祭典は、4つの要素(火・水・空気・大地)を代表する四方(西・東・北・南)に挨拶をすることから始まりました。そして、3つの偉大なる魂(聖なる太陽、神なる地球、すべての人間の中にある神性)に挨拶をした後、マヤの新年10 OCの特別な祝祭に移りました。
富士山を挟んだそれぞれの地にて、神の愛の周波数に調和し、この聖なる山に息づく偉大なる魂を呼ぶための儀式を行い、無限なる愛の光線を地に降ろしました。ナー・キン氏は、この地は地球の神なる愛の中心地なのです、と語ります。そしてその愛の光線と一体となり、様々な楽器の音と共に、愛のエネルギーを地球全体へと広げていきました。
 
祭典前に、「火」の役割の人々が皆を清めます。
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清めを受けるえいこばあちゃん。
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固まるあやな。
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花のエキスをもらうかずこちゃん。
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「水」の役割の人が、バジルの葉を使って皆に水をかけていきます。
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大地への挨拶。
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この時、この季節にはほとんど見えない富士山がうっすらと姿を現しました。
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一人ひとりが楽器を持ち、呼び降ろした愛のエネルギーを音にのせて地球全体へと広げていきます。
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キッチンスタッフは楽器も仕事道具。
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祝詞をあげる祭主のヒロッチ

祭典の中で、木の花ファミリーは神道の儀式を通じて、降神祝詞で富士山の神を降ろすという役割を果たしました。その儀式により、マヤの祭壇と艮の方角にある富士山、そしてさらにその向こうにある不二阿祖山太神宮に向って祝詞があげられました。そして祭場全体を祭主が大きく回って八方払いによって場が清められました。
続いて、カタカムナの中でも「世界を元気にする」と言われている63首をマヤの方々と共に全員で7回奏上し、舞を奉納しました。

また今回は、不二阿祖山太神宮と木の花をつなげてくださった西村雅秀さんによる、「アワ歌」の奉納も行われました。
こうした新年を祝う祭典の最後には、種、果物やはちみつと共に水晶などを地中に埋め、花々でまわりを飾り、無事セレモニーは終了しました。
 
カタカムナ63首の奏上。
カタカムナ63首の奏上
舞手を務めたようこちゃんとひとみちゃん。
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お米や豆などの種。
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祭場に掘った穴へ、種や果物などを入れていきます。
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埋めた後に花を飾る子どもたち。
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最後に再び祝詞を奏上し、セレモニー終了。

20年前に、富士山をアンテナとして、大切な生き方を世界に向けて発信しようと始まった木の花ファミリーの暮らしは、20年の長い物語を経て、やはり20年前に同じビジョンを地球の裏側で見ていたマヤ族の方々と出会い、時空を超えてつながったのです。そして、時代の流れの中で大切な役割を果たしていく者たちがこのような形で出会うことに感銘しました。

祭典終了後、いさどんとハグするナー・キン氏
祭典終了後、いさどんとハグするナー・キン氏

ナー・キン氏は「この美しい出会いにあまりにも感動し言葉も出ません。皆さんとは初めて出会ったのではなく、出会うべくして出会ったという感じがします」と語りました。
そして「今、人類に対しての責任を感じています。それは、小さいグループではなく、人類全体に責任があるという事です。私たちの仕事は人類全体にとって、とても重要な仕事だと感じています」とも語っていました。

木の花ファミリーの20年の歩みの中で、マヤの人たちの歴史も存在も、とても大きな意味があると感じていました。今回のマヤの祭典は、同じ目的を持ちながらそれぞれの場所で役割を果たしながら生きてきた者たちが、マヤの新年の祭典を通し出会った、壮大な宇宙物語の中の出来事だったのでしょう。

2012年の銀河の冬至以降、地球は新しい時代を迎えましたが、人類はまだそのことをよく理解できていません。しかし、その中でも時代の幕開けを感じ始めた人々が地上に少しずつ現れてきています。今回、このように天の計らいをもって、マヤの新年のセレモニーでそういった人々が集えた事に、私たちはとても感謝し、感銘しています。

富士山は確かに聖なる山ですが、それは地球上の一地点であって、これからは宇宙にある地球自身が尊い存在として、人類が宇宙に対してその尊い役割を果たす場所として時代の扉を開けていくのだろうと、私たちは考えています。
そのことを願って、富士山麓より魂の目覚めの暮らしをこれからも発信していきます。
 
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