「生活体験ツアー」に参加しませんか?

木の花ファミリーでは、毎月1回、週末にファミリーを体験していただく「生活体験ツアー」を実施しています。

ほとんどの食材を自給した自然菜食によるお食事、田畑の施設の見学、ベテランのメンバーがファミリーの営みを総合的に解説するプレゼンテーション、「木の花楽団」によるウェルカムコンサート、農作業や家事の体験、毎晩行われているコミュニティ・ミーティングへの参加、そしてファミリーメンバーを交えて体験を深く振り返る時間など、盛りだくさんの内容です。

★ 生活体験ツアーへのお申込みはこちらからどうぞ!

  • 第55回 (2012年4月28日~30日/2泊3日) 〆切りました
  • 第56回 (2012年5月19日~20日/1泊2日) ただいま募集中です

これまで53回を数える体験ツアーでは、たくさんの出会いをいただいてきました。ツアーに参加したことがきっかけで、ファミリーのメンバーになった人もいます。ライフスタイルを変えていくきっかけになった方、本当に目指していきたい方向性を見出すきっかけになった方など、多くの方々にとって転換点となる体験を生み出してきました。

ここでは、その中から都内で会社経営をされている男性の感想を掲載させていただきます。

今回、ツアーに参加された目的をあらためて教えてください。また、その目的は達成されましたか?

「資本主義の次に来る社会」を探して参加させていただき、その目的は達成されました。

<産まれてから死ぬまで安心して暮らせる共同体>というのを確かに感じることができ、「きっとこれが雛形だ!」と興奮しました。

体験ツアーを通じて、もっとも印象的だったことは何ですか?

みなさんが楽しそうに暮らしていたことです。たぶん本当に<お金の心配や将来の不安>などなく、<今と自分>に集中して生きているんだろうなあと思いました。僕はずっと共同体の<システム>に興味があったのですが、それにも増して大切なのは<心>のほうで、みんなが調和する意思を持っていることが大前提なのだと、気づくことができました。

ここをもっとよく聞きたい、知りたいと思うところがあったら、教えてください。

木の花ファミリーとして今後こうなっていきたいよね、という方向性のようなものがあればぜひ聞いてみたいです。

あとこれは自分のことですが、どうすれば調和する心に近づいていけるか、ヒントをいただきたいです。次に伺う際は、いさどんとの面談を申し込みたいと思います(笑)

ツアーの内容や進行など、改善したほうがよいと思われることがありましたら、教えてください。

移動の車のなかでも知りたかったことをいろいろ教えてくれたり、食事中にもいろんな人が隣に座ってきてくれて話を聞かせてくれたり、田んぼや畑でもさりげなく語りかけてきてくれたりで、僕はあまり初対面の人と打ち解けるのが得意ではないのですが、みなさんのほうからそっと距離をつめてきていただけて本当にありがたかったです。ありがとうございました。

木の花ファミリーの未来にあなたなりの夢や希望を描くとすれば、それはどんなことですか?

ここしばらく「会社勤めの代わりになる選択肢が必要だ!」「早く作らなくちゃ!」と勝手に焦っていて、木の花を見て、「ここにもうあるじゃん」と思えて、いい意味で肩の力が抜けました。訪問後は変な焦りもなく、とても平和な気持ちが続いています。

僕個人としては、みなさんの活動を応援しながら、ときどきヒントもいただきながら、自分は自分で果たせる役割を見つけて、「よりよい社会づくりに貢献できた!」と思える人生を過ごしたいと思っています。

最後に、木の花ファミリーにあなたからのメッセージをいただければ幸いです。

短い滞在でしたが、たくさんの収穫がありました。本当にありがとうございました。

木の花のみなさんが実践していることは、新しい社会の雛形につながっていくと感じています。ぜひまたいろいろ勉強させてください。今後ともよろしくお願いします。


木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

木の花ファミリーの月刊ニューズレター、「木の花ファミリー通信」の2012年2月号が発行されました!このエントリーの中で閲覧可能なほか、こちらからPDFファイルのダウンロードも可能です。ぜひ、お読みください!

  • トピックス
    • 「キラキラする砂金を拾いました」
    • 「節分祭が開催されました」
  • 麹だより
  • 木の花菜食レシピ「大豆のきなこ和え」

「キラキラする砂金」を拾いました。

去る2月11日、1カ月間にわたり開催されていた
「EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション) in 木の花ファミリー」が無事終了しました。

EDEは、国連の「持続可能な開発のための教育の10年」から支援を受けている、
次世代の地球の暮らし方を学ぶプログラムです。
「実践者による実践地での学び」として開催されたEDEは、日本で初めてとなります。
受講生の皆さんは1カ月間ファミリーと生活を共にしながら、
18名の講師による多彩な講座を修了したのでした。
密度の濃いプログラムに「ゆっくり休む暇がない!」と悲鳴を上げながらも、
毎晩のように夜中まで語り合い、熱心に学び続けて大きく変化していった10人の受講生たち。
最終日前夜には彼らの主催する修了パーティーが開かれ、笑いと涙が入り混じる中、
受講生の最年長であるキタさんはこう胸を張りました。

「受講生みんなの、この表情を見てください。最初に来た時と全然違うでしょう。」

 

今日は、そのキタさんの日記を皆さんにご紹介したいと思います。

 

20年間にわたって長野県で有機農家を営み、
日本の有機農業の厳しい現実を身をもって体験されてきたというキタさん。
農業を改めて学び直したい、そして共に農業をやっていく仲間を見つけたい―
という思いから、今回のEDEに参加されたのでした。

この1カ月間、受講生の皆さんには、プログラムの一環として毎日日記をつけてもらっていました。
以下にご紹介するのは、2月10日、『持続可能な心の持ち方』と題された
EDEの最終講座の最中にキタさんが書かれたものです。
いさどんが語るファミリー創設当時のエピソードに受講生の多くが涙を流して聞き入る中、
キタさんは一心不乱にペンを走らせていました。

 

 

*    *   *   *

 

 

最後の授業

「持続可能な心の持ち方」

と、最後の日記。

 

1ヶ月間のEDEプログラムを受講しての最後の感想です。

EDE立ち上げの技術的作法も勿論学んだことは多くありました。
でも、本当に分かったことは少しです。
分かったとはどういうことかといいますと、頭で分かっただけではなし、
それを体で消化し、そして自分の血肉にしてこそ「真に分かった」ということなのだと思います。

そういう意味では、自分は、学んだことの一割も「分かった」とは思っていません。一割以下でしょう。

 

言いたいことは、次のことです。

 

「キラキラする砂金」を拾いました。

ハードな技術的講義より、ソフトの部分で得たものがあります。
ソフトとは、「心」の部分です。
ここでは「心」のあり方、持ち方などを、ハードな部分の講義以上の時間をさき、講義してくれました。
人間は、最後は「心」で動きます。
「よく持てる者の苦しみ、持たざるものの苦しみ」が世でよく言われています。
「砂金」とは、その「心のあり方、持ち方、考え方」が、自分の中で変化してきたことです。
ここでの講義、又、日常生活、大人ミーティングなどを通して、それは一言でいうと
「自は他」「いただきもの」「真実、真理とは」「正直、素直・・・」などのことばでした。
明日でこことはしばらくお別れですが、ここを出たあと、ゆっくりとコツコツと時間をかけ、
先の言葉を反すうしながら、自分自身のあり方、そして生き方を見つめなおしていこうと思っています。

EDE受講者の多くが、異口同音でいっています。

エコビレッジをつくるのであれそこで暮すであれエコビレッジコミュニティ外で生きるであれ、
やはり「心の持ち方、あり方」がいかに大切かをここで学んだ ― と。

 

最後ですが、「キラキラする砂金」を拾ったことは、大きな収穫でした。

この日記は今から1時間後に提出しなければならないので、整理して書くことはむずかしいですので、
なぐり書きになりましたが、いさどんの講義中にもかかわらず走り書きしました。
今、いさどんは、これから本題に入るといっていますので傾聴しようと思います。
題は「持続可能な心の持ち方」です。
あと、日記に、第三者、他者の立場から自分を見て、それも記しなさい、とのことでしたが、
今日は第三者から見た目の報告はしません。
何か第三者になることが出来そうにありません。今回の日記内容から見てみると。

 

面白いと思ったことがあります、講義の中で。

最後は「流れに身を任せよう」、それも神様のお導きだ。
正直に素直に自を他に表現することが、いかにすばらしいか、いかに人間関係を円滑に出来るか、
も、ここ木の花の「ひまわり」の家で知りました。

明日ここを離れますが、是非再びここに来たいと考えています。
いさどんとの再度の面談もありますし。
さらに関心ある農業のこともありますし。

後日ここを再訪する時、今日より少しは成長(内面の変化)していれば良いと思います。
己読み、内観を少しの時間でもいいから続けたいと思います。
「持続可能な社会」「持続可能なうんぬん」など「持続可能」のことばが巷で今使われていますが、
自分は「持続可能な自分なりの高い精神性を持った生き方」を目指していきたいと思います。

 

いさどんの昔のとても変わった体験を、今聞いています。
正直に赤裸々に語ってくれるということは、他人の心を最高に打つものですね。
「話し方教室」でのいろいろな技法を使ったものよりもね。

正直であること、正直に言うことは、なんと素晴らしいことでしょうか。
これも自分が拾った「砂金」の一つです。

 


最後の一行「             」(与えられた宿題)

「流れに身を任せよう」←これはいいです。

 

以上、終わり。

 

 

 

追記。

私の好きなことばの一つ

「汝 自らを外に求むることなかれ、運命の星は その人の内にある」

―  エマーソン(米国、心理学者、プラグマティズム道具説)

 

 

 

― 余禄 ―

今まで日記らしい日記は書けなかったのに、
ここに来て、最後の授業で、ここまで一気に書けたということは、
自分の中で何かのタガがはずれかかってきているようです。

 EDEメンバーの誰かが言っていました。
「濃い人間関係」
「素直さのすばらしさ、尊さに気づかされた」
「愛の存在を知った」
「ここは安心感あるところ」

 

いさどん最後のことば。

「生かされている」ことを知るために「生きていきたい」。

 

 

 

― 2月10日のキタさんの日記より(一部抜粋) ―

 


売るって何だ?

最近の富士山の様子

木の花で暮らしていてお金を意識する事はほとんどないのだけれど、最近、ウコンやキクイモなど薬効効果の高い品目が在庫が目立つようになってきた。あー売れていないなーという意識でいたけれど、改めて考えてみると、無農薬でつくりパウダーにするまで本当に丁寧に作っているので、ウコン君に対して申し訳がたたないなーと思ってきた。せっかく健康に育っても役立ててくれる人に出会えてその効果が発揮される。その出会いの機会を作っていないのはこれは僕等の意識の低さだなーって思った。

本当に大切に育てているからこそ、ウコン君の命が生かされて、ウコン君が、小林君になったり、佐藤さんになったりして、最後吸収されてうんこ君になって出てくるまでをしっかりと責任をもってサポートすることが大切なんだなーと。

これから僕が出来る事といったら、作物さん達の様子をこまめに伝えたり、食べ方を紹介したりすること。きっと作っている様子などがリアルに感じられるのって食べるときにもより美味しくなると思うんです。

自分で作った作物をたべるのが美味しいのは、つくっているプロセスもすべてひっくるめて知っていることが大きいと思う。作っている時の苦労や喜びも加味されるから、そういう物語も含めて食べるので美味しい。だから、きっと農家や家庭菜園で自分で作っている人達が一番、美味しく野菜を食べてるんじゃないかと思う。

どれだけ伝わるかは分からないけれど、その努力は惜しんではいけないなーと感じました。

それと同時に、そんなのをまったく抜きにして本当に美味しいものを育てていくことが大切だなと。

食べれば分かるというか。

まだまだ、自分の理想としている美味しさには程遠いけれど、真摯に学んで成長していければと思いました。

■ちなみに、参考までに、僕の友人でスイカを作っている土肥さんという人がいます。

http://www.dosuika.com/wake09.html

彼がHP上に、自分のスイカへの想いや栽培方法など書いていますが、僕は彼の取り組みをみて本当に応援したいなーと思うし、もしスイカを買うならこの人から買いたいなーと思います。実際に本当に美味しいしね。土肥さんの場合もスイカにかけるその生き方や彼そのものを応援してくれている人が多いのではないかと思います。

木の花のお米や野菜を買ってくれている人も僕等の生き方や考え方そのものを応援してくれていると思います。そういう応援してくださる人や支えてくれている人たちに本当に喜んで貰えるような、美味しくて安全なものを育てていく努力を続けていこうと思ってます。

また、それを買ってくれることが環境保全につながったり、こういう生き方に対する応援につながっているし、耕作放棄地の再生、ひいては地域農業の再生にもつながってきます。そういうことも、応援者の方々に、ニュースレターのような形で発信していきたいなーと思ってます

つれづれなるままに書いてみました。


東京・カフェスローにてイベントを開催します!

ファミリーの新刊『血縁を越える自給自足の大家族~富士山麓からのメッセージ』の出版を記念して、

3月17日、東京・国分寺のカフェスローにて、
トーク&コンサートイベントを開催します!

ファミリーの暮らしや最新の取り組みのプレゼンテーションの他、
毎回大きな感動を呼ぶ木の花楽団のコンサートには
さらにスケールの広がった新曲も登場!
ファミリーからは子供も含めて総勢15名が参加します。

世界中が大きな転換期を迎えている今、
これからの時代を生きる新しい価値観をみんなで共有したい―
そしてそこからまた新たなつながりが生まれる、
そんな場を共に創り上げることができたらと思っています。
ぜひ会場でお会いしましょう!

 

木の花ファミリー出版記念トーク&コンサート

『 血縁を越える自給自足の大家族 ~ 富士山麓からのメッセージ 』

 

日時

2012年3月17日(土)

18:00開場/18:30開演/21:00終了

 

会場

カフェスロー(JR中央線「国分寺」駅徒歩5分)

〒185-0022 東京都国分寺市東元町2丁目20-10

電話:042-401-8505

 

定員

100名(着席80席/立ち見20席) 1ドリンク付き

*ドリンクは、ジュースやビール、ワインなどのほか、
木の花オリジナルのドリンクもご用意しています。

【木の花菌ジュース】
作物を元気にする働きなどがありファミリーが独自に培養している「木の花菌」に
自家製のはちみつを入れておいしく仕上げました。

【玄米コーヒー】
有機栽培で育てたお米を自家焙煎した、ノンカフェインのマイルドなコーヒーです。

 

料金

今回は初の試みとして、参加費をすべて任意の寄付制とさせていただきました。
このイベントを通して皆さんが感じられた価値をどうぞ自由に表現してください!

※ 満員の場合、会場に入れない可能性もありますので、必ずご予約ください。
下の「ご予約」の項目をご参照ください。 

内容

第一部 : ファミリーの暮らしと最新の取り組みをご紹介

第二部 : 「木の花楽団」コンサート

*会場では、木の花のおいしい野菜を使ったお食事もご用意しています。
無農薬・有機栽培で育った生命力あふれる旬の味を、どうぞお楽しみください。
(お食事代は別途かかります)

その他、オリジナル製品の販売もいたします。

 

ご予約

お電話またはホームページより、会場のカフェスローへ直接お申し込みください。

※ 満員の場合、会場に入れない可能性もありますので、必ず事前にご予約ください。
(定員になり次第締め切ります)

電話:042-401-8505(月曜定休)

※下記項目をお知らせください。
参加希望日とイベント名 /お名前(申込代表者)/申込人数/連絡先電話番号

ホームページ: http://www.cafeslow.com/apply.html

※ホームページからのお申し込みは、対応の都合上、
ご希望イベント開催前日の19:00までとさ せて頂きます。ご了承下さい。

 

イベントや本の内容に関するお問い合わせは、
木の花ファミリーまでどうぞお気軽にご連絡ください。
また、このイベントはカフェスローを皮切りに、
今後福井県、福島県など各地で開催していく予定です。
みなさんのお住まいの地域で、
この出版記念コンサートイベントを主催していただいたり、
会場を提供して頂ける方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

電話:0544-66-0250

Eメール:info@konohana-family.org (担当:ともこ・いさお)

 

会場全体が感動に包まれた、2008年のカフェスローでのコンサート