今年は皆が干し芋隊!

今年も、皆が待ちに待っていた、干し芋の季節がやってきました!今年で干し芋作りを担当して4年目になるみかちゃんは、いつもこの時期になると、「誰が干し芋作りの助手をしてくれるのかな?」と思うそうです。一昨年も去年も、ちょうどこの時期に、ぴったりの助手がゲストとしてどこからともなく現れ、そして干し芋終了の時期とともに、ここを去っていきました。

でも、今年は待てと暮らせど現れず。そこで、「今年は、助手を一人に固定せず、できる人皆でやっていこう!」という新しい形が生まれました。

今日の助手は、ラブちゃん。とても嬉しそうに作業をしています。「東海テレビのDVDを10回以上見ていて、一番印象的だったのは、この干し芋作り!もう、おいしそうで仕方がなくて(笑)でも、私は配送チームだから、干し芋作りは無理かなと思っていたんだけれど、こうやってお声がかかって、憧れの干し芋隊に入れて幸せ!」

そんなラブちゃんのことをみかちゃんは、「今まで、午前中で芋を7籠も洗った人は初めて!(笑)風の噂で、ラブちゃんが干し芋作りをやりたがっているのを聞いていたから、配送チームで上手く回してもらって、皆でローテーションを組んでやればいいかなって。今は、こういう形でラブちゃんに入ってもらえて、ありがたいな。

干し芋の作業は、一人でえんえんと芋を洗ったり、一人でえんえんと芋を干したりと、孤独な作業が多いから、それに耐えられる人がいいなと(笑)皮をむくのは、午前中でやりきらないといけないから、何人かでやるけどね。

干し芋の仕事が始まる時は、いつも身が引き締まる思いがする。火を見たり、生きているものを相手にするからね。火の番をするのも最初は下手くそで、「自分に火を燃やせるのかな」と思っていたけれど、長年火を扱っている人に教えてもらいながらやってきた。ばーちゃんややすえどんだと、ぱっぱっとやるだけで、ぽーっと火が燃えて、達人の域なんだよね。

最初にこの仕事を任された時は、皆には言わなかったけれど、実は不安で、自分に回ってこないように小さくなっていた(笑)でも今は、自分で何から何まで決められるからやりがいもあるし、釜戸小屋で火のそばにいることもすごく好き。どちらかと言うと朝は苦手なんだけれど、この時期は、「干し芋のためなら!」とモードが変わるんだよね。お芋は、本当に1個1個がかわいいと思うの。」

最近のここでの流れ(詳しくは、いさどんブログをご覧下さい)を受けて、「ここ2、3日、ずっと自分を振り返っていてね。今は自分が冴えないの」というみかちゃん。「今もこうやって話しながら、自分の垢も見えるものだから、冴えないなと思いつつ。今気づいたことは、自分が正解をやりたいという心が根深くあったなって。でも、皆がそれぞれ正解なんだということを、今回のことですごく感じた。干し芋の淡々とした作業は、自分の心を振り返るのにいいんだよね」

そんなふうに語るみかちゃんのそばにいると、みかちゃんがお芋1個1個をまるで我が子のように愛しく想うように、神様は私たち一人一人のことをどこまでも優しく見守ってくださっているように感じました。

蒸したてのお芋をどんどん出していくみかちゃん。
蒸したてのお芋をどんどん出していくみかちゃん。
その蒸したてのお芋をどんどん?食べていくのは、幼児の役目です!
その蒸したてのお芋をどんどん?食べていくのは、幼児の役目です!

第32回生活体験ツアー

よしどんです。さる12月5日・6日に第32回の「木の花ファミリー生活体験ツアー」が行われました。

参加人数は6名と少なかったのですが、参加してくださった方々が「地元でコミュニティをつくりたい」「有機農業の先生になるために研究所に行く予定」といった具体的な目的意識を持っておられたため、たいへん有意義な二日間となりました。

皆さんが特に関心を持ってくださったのが、臭いのほとんどしないバイオマストイレや、微生物(木の花菌)発酵による餌をベースに6百数十羽の鶏を飼育しているにわとり小学校(鶏舎)でした。

僕らにとってはそれ(臭いがほとんどしない状態)が当たり前になっているため、特に話題にのぼることもないのですが、初めて見学される方には衝撃的なようで、何人かの方が木の花菌の作り方や、ファミリーでの利用状況などについて何度も質問をされていたのが印象的でした。

最近は、この木の花菌を自宅やコミュニティで作りたいという方がたくさんいらっしゃいます。そこで、先月始まった「エコビレッジサポートプログラム」
(http://esp.lifevillage.net/)の公開講座のひとつとして「木の花菌づくり」を設けました。一般の方も参加できますので、興味のある方は、ぜひご利用下さい。

最終日の午後に行われる振り返りの時間では、近未来の理想の社会、暮らしについての話題で盛り上がりました。お年寄りが余生を心配しない暮らし、お年寄りも障がいを持った方も、幼児も、どんな人にも役割があって、生き生きと暮らせる暮らし方。木の花ファミリーは、その理想の形になりつつあるねと、参加者の皆さんと話し合いました。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

次回の生活体験ツアーは、年明けの1月23日・24日です。ご興味をお持ちの方は、こちらをご覧下さい!

第32回生活体験ツアー参加者の皆さん。ありがとうございました!
第32回生活体験ツアー参加者の皆さん。ありがとうございました!

「木の花ファミリー通信」Vol.32

毎月発行しているファミリーのニューズレター「木の花ファミリー通信」の12月号を発行しました!

<トピックス>

  • ラブちゃんが来た!
  • みんなでつくる「木の花憲章」
  • 「未来ビレッジサミット」が開催されました!

<プロジェクト>

いのちの村ネットワーク

  • 「エコビレッジ・サポート・プログラム」始まりました!
  • 第4回交流会開催

<イベント・講座のお知らせ>

  • エコビレッジ・サポート・プログラム12月度公開講座

<今月のおすすめ!>

  • 木の花ファミリーの旬野菜セット
  • 自家栽培・製粉 そば粉

<今月のレシピ>

  • そばすいとん

木の花ファミリー通信 Vol.28


ジャングルジムがやってきた!

みてみて!おうちにジャングルジムがきたよ!
みてみて!おうちにジャングルジムがきたよ!
みこ、おさるさんみたいでしょ?
みこ、おさるさんみたいでしょ?
みのりは、ブランコみたいにあそんでいるの♪
みのりは、ブランコみたいにあそんでいるの♪
きよ、たかいよ!すごいでしょ!
きよ、たかいよ!すごいでしょ!
あっちゃんにはのぼっちゃダメ!っておこられたけど、わたしたちのためにジャングルジムはきたんだよ♪
あっちゃんにはのぼっちゃダメ!っておこられたけど、わたしたちのためにジャングルジムはきたんだよ♪
追記:
看板を書き直すために組まれた足場を見て、幼児たちは、「わーい!わーい!ジャングルジムがやってきた!」と大はしゃぎ。早速、はしごを昇り、自由自在に足場を使って遊んでいます。それを見た子育て担当のあっちゃんは、「ダメーー!!すぐ降りなさーーい!」と気が気ではありません。
しかし、その夜の大人会議で、あっちゃんは次のような報告をしました。「幼児に対してつい指摘モードになってしまい、ちょっとしたことでもすぐダメでしょという自分がいて。もっとおおらかに接することができたら、自分もいらいらしないで過ごすことができるのになと思っていました。今日、幼児たちが足場で遊んでいるのを見た時には、手すりもないのにもうやめてーー!と1回は言ったんだけれど、これじゃいつもの自分と同じだなって。近くに、いさどんやじゅんちゃんはいたんだけれど、何も言わずに仕事をしているの。それを見て、彼女たちの様子を見ながら接すればいいんだと気付き、どきどきしながら見守っていました。これからは、その子の成長を想いながら、その場その場で接していきたいと思い、勉強になりました。」

まっちゃん日記♪

11月2日から、木の花に滞在しているまっちゃんは、ESP(エコビレッジ・サポート・プログラム)の受講者です。福井県でエコビレッジを立ち上げようとする仲間の集い、「あまてるの里」で、1年前から活動しているまっちゃんは、「みろくビレッジ」メンバーのひとりです。

「みろくビレッジの立ち上げにあたって、既に16年も継続している木の花のノウハウを、体で味わいたい!」という想いから、今回のESP受講に至りました。今日は、ESPスタートからほぼ毎日日記をブログにあげている、まっちゃん日記の1コマを紹介します。

動物園に行ってきました ~ESP 21日目~

今日は快晴。

木の花ファミリーで年に数回ある恒例のレジャーイベントの一つ、「日本平動物園」への遠足です。

幼児や小中学生達も含めて総勢47名、車7台での大移動でした。

大人数でお弁当を食べ、自由行動といいながらもゾロゾロとつかず離れず
みんなでワイワイと動物達を見て歩き、共に同じものを見て、
感想を言い合う。

お小遣いをもらって、普段はあまり食べないソフトクリームやらお菓子やらを
食べたり、、、

みんなちょっとしたおしゃれを楽しんでいたり。

規模は大きいものの、普通の家族旅行の雰囲気を味わうことができました。

そこで思ったことは、ここの生活はバランスがとれているな、ということ。

世間一般の生活と、『楽しむ』という面ではあまりかけはなれていないのが、
ここでの生活だと感じます。

自給自足が基本というだけで、

食べ物はしっかりと味がついていて本当に美味しく、
毎日4時には手作りおやつを楽しみ、お客様が来ればみんなでもてなす。

月1回は、その月に生まれた人をまとめてお誕生日会。
出し物を披露し合って場を盛り上げます。

冬はクリスマス会、夏は川遊び、時には富士登山。

田植え時期には田楽祭。

季節ごとの行事をしっかりと楽しみます。

日常では、いい映画があれば、みんなで大スクリーンで上映会。

大河ドラマは録画して大人ミーティング後に鑑賞会。

そういった普通の生活の中で、心を磨き、高め合うことが出来る。

それが、ここでの生活の魅力です。

聞くところによると、木の花ファミリーが大切にしているのは、
今の一般的な生活と、少し先の生活の途中段階を示すことだそうです。

あまりに世間離れした生活をしないこと。
普通の感覚を忘れないこと。

その意識だからこそ、ここを訪れる人は、

自分達も少し意識を変えて本気で取り組めば、こういう生活ができるかも知れない、
という希望がもらえるのだと思うのです。

ここの役割は、今と未来のつなぎ役。

絶妙なバランス感覚の背景を知り、改めて目指すものの奥深さを感じたのでした。

今を否定するのではなく、しっかりと、”今、この時代”を楽しもう。

その上で、一歩先を目指そう!

そのありかたの大切さに気付くことができた一日でした。

今日も一日ありがとうございました。

空中浮遊する?!まっちゃん
空中浮遊する?!まっちゃん