施設を作っていて遅くなってしまいましたが、イチゴを定植しました。今までは、自家用に300株くらい作っていたのですが、今年は、キクラゲを以前やっていたハウスが、利用されないままのこっていたので、いちごの高設栽培をやってみることにしました。約800株ほどです。今年は、お試しでやります。
苗は、無農薬でやって、病気もなく作ることができました。いい感じです。品種は、あきひめと紅ほっぺ
潅水の装置。テネモス式の装置も設置してます。潅水の水の中に液肥やEM活性液・光合成細菌なども混ぜて、それをさらに装置でエネルギーを高める処理をして潅水します
総勢11名で定植しました。
いろいろな株間で定植してみました。実験なので、20cm、25cm、30cm、1条植え、2条植えをまぜました。慣行栽培では、株間をかなり狭めるのですが、農薬での防除などはできないので、病気を発生させない環境づくりをしようということで、基本、株間は広めに設定。まあ、いろいろと今年は条件設定を変えて試してみます
葉を3枚にのこして、寝かせるように定植しました。近所のイチゴ屋さんのアドバイスを聞きました。
定植を終わってほっと一息。
ちなみに、培土は、わたわたたに相談して進めました。いい土ができました。わたわたいつもたくさんのアドバイスをありがとう。そして、近所で苗のつくり方を教えてくれた「イチゴ屋さん」、施設のアイディアをくれた神田いちご農園さん、やまぎしの中にいる友人でいちごを担当している雅樹くんなどにも施設のアイディアや見学をさせてもらったり、資材を頂いたりしました。みんなの協力の元に今日をむかえられました。ありがとう。
イチゴは、ずぶの素人だった僕たちが仲間の協力の元に、なんとかスタートにこぎつけました。さあ、無農薬のイチゴ高設栽培は初めてなのでたのしみだなー!! 乞うご期待!!
以下にわたわたが書いてくれてブログを転記します。
今回は「いちごの培土づくり」に参加してきました。
以前、黒キクラゲ栽培に使っていたハウスが空いているので、高設ベンチによるいちご栽培に取り組んでみようということになりました。通常、高設ベンチでの栽培は、ロックウールややしがら、燻炭などの培地を使い、そこに各種成分を含む液肥(もちろん化学肥料)で栽培します。が、そこは木の花ファミリーなので、高設ベンチであっても土をベースにした自然農法を実現しようと考えました。
窒素の追肥は魚ソリブル液などの有機液肥を使って調整できるので、培地になるべく自然の土を使い、狭い容積でもいちご自身の根と土とが作る生態系の仕組みを利用して栽培しようという試みです。
基本となる原土は、春から準備しておき、緑肥を栽培し、ミミズなどの土壌生物が生物的に撹拌した土を用意しました。その後、炭疽病やフザリウム系の病気予防のため、ハウス内へ移して糖蜜+EM活性液+光合成細菌+太陽熱処理して、バクテリア優先の土にすると同時に、土壌診断をして、足りなかった苦土を緩衝能曲線に基づいて補正をしました。
で、この原土は有効態リン酸も少なかったので、溶リンでリン酸を施用。これで窒素以外の各成分は土に十分になる状況を作りました。
そして腐葉土(ミミズや中型土壌動物もいるもの)と培養土(土ぼかしのように有機物を加えて分解させ、養分を付加した土)をさらに混ぜ、そのまま床土に使えるような改良土を作成。
その改良土に対して、ゼオライト、籾殻燻炭、ビーナスライト、ヤシガラを配合して、いちご培土にしました。
容量ではかなり燻炭とヤシガラが占めています。つまり、改良土をヤシガラなどで薄めた培土です。ヤシガラやビーナスライトが大きな荒い隙間を作るので、土が締まりにくく、それでいて、土が入っているので、乾きすぎる心配もないだろうと考えています。給液量なんかはやりながらコツをつかんでいくってところですね。
配合の終わった培土は再度、土壌検査に出しますが、燻端が高配合なので、カリ過剰とか高pHという診断結果になるかもしれません。施肥としてはもう添加はしないので、あとは下がるだけですが、薄い糖蜜やEM活性液を流して一時的に下げるのも有効かもしれないです。あとは培土を高設ベンチへ充填し、いよいよいちごの定植になります。楽しみだなぁ〜。