ジャガイモ定植

 今日はジャガイモ定植をしました。今年の作付面積は2反5畝。連作3年目。緑肥とジャガイモの組み合わせです。

今年は、昨年のジャガイモ終了後に、セスバニアを育てて、鋤きこんで、その後、土壌診断をして苦土石灰によるPHの補正をはかりました。あと、カリが非常に少ない畑だったので、パームアッシュといわれている、灰をまきました。これは、主にカリ補給をかねてです。

その後、少しの間、エンバクを伸ばして、鋤き込みました。緑肥の鋤き込み時は、木の花菌の活性液と光合成細菌、糖蜜をまいて、緑肥を乳酸発酵させ土の中でゆっくりと発酵分解させます。疫病対策になればいいなーと思ってやってみました。2ヶ月弱おいて定植を迎えました。

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浴光催芽をした後に、包丁で適正なサイズに切りました。切った切り口には、余っていたシリカをつけて3日間ほど乾燥させてました。伝統的には草木灰などが良く使われます。

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出島の種。今年の品種は、レッドムーン、出島、サヤアカネです。どうも木の花では、この品種がよく出来るようだ。

男爵やメークイーン、キタアカリはあまり相性が良くないみたいなので、今年はやめました。

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まず、ラインとメジャーをまっすぐ引きます。そして、曲がらないようにまっすぐ植えていきます。まっすぐ定植すると後の土寄せの際の管理作業などの時に管理機で土寄せをする際、とても楽に作業が出来ます。少しの意識を持つだけで綺麗に定植できる。その少しづつの意識が作物の成育を助けていくと僕は思ってます。丁寧に心をこめると作物もそれに答えてくれるんだよなー。

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出島は25cm、レッドムーンは33センチ 間隔 条間は80cm間隔で植えました。

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芽が10cmの深さになるように掘って、土をかけます。それで定植終了。芽を下向きにして植えます。下向きに植えることによって、弱い芽は伸びられず、強い芽だけがのびてくるということになります。

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作業記録を撮りたい僕の意図を知ってか知らずか、つくつくはいつものエキセントリック。

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みんなで定植作業。

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午前中は14人ほどで定植。10時のおやつの風景

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隣の畑は、ゴマの予定地。ゴマを3年ほど連作してます。ゴマ終了後、残渣を鋤き込み、ヘアリーベッチを蒔きました。

ヘアリーベッチを鋤きこんでゴマを作ります。緑肥のヘアリーベッチとゴマの循環で作り続けます

 

 


緑肥連続栽培

わたわたが有機農業研究会の全国大会IN静岡に講師として参加するため、木の花に来てくれました。圃場を見てくれて、記事もブログにアップしてくれましたので今日はそれを報告します。

■以下、わたわた記事 http://blogwatawata.blog.fc2.com/

木の花ファミリーのハウスでは一足早く春の葉もの野菜がすくすく育っています。冬の終わり頃から春にかけての時期は、気温・地温ともに低いので、ハウスでもなかなか生育がゆっくりで揃いにくいのですが、冬でもハウスなら緑肥エンバクは結構育ちます。麦類は強いですね。そこで、畝立ては前年のうちに終わらせておき、エンバクを畝に播いて、冬の間にもゆっくりと生育しておいてもらいます。
緑肥連続栽培1
タネまきの時期が来たら、刈り倒して播種します。予めタネまきするスジは決めておき、条間にエンバクは播いてあったというわけです。
緑肥連続栽培2
芽が出て伸びてくるころには敷いたエンバクはかなり小さくなっています。地面に接しているところからどんどん分解して栄養に変わっていきます。
緑肥連続栽培3
すっかり葉ものに入れ替わった感じです。エンバクの敷き藁効果と葉もの自体がしっかり根張りをして育つので、雑草が出てきません。出てきても葉ものを凌駕するような伸び方は出来ないのです。
緑肥連続栽培4
葉は厚みがあって、旨味があります。生育はゆっくりですが、日持ち性が良いのです。
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野菜自らが生態系の支配者として緑肥エンバクに置き換わっていく過程を担っています。
前作の作物残さや緑肥などの粗大有機物を鋤き込んで、さらに緑肥エンバクを播けば、堆肥や有機肥料を入れずとも、大抵の場合はエンバクは難なく育ちます。エンバクを播かずに、鋤き込んで保温しておいて、ダイレクトに野菜のタネを播いても育つのですが、粗大有機物に斑があったりすると不安定になります。緑肥が生育するということは少なくとも植物が根を伸ばしたりする条件がちゃんとあることを意味し、また緑肥が育つことで土の中には安全に根を伸ばす物理空間が確保されていきます。ここを緑肥から野菜に置き換えていく栽培というイメージです。


じゃがいも浴光催芽準備

 今日は、2月下旬に定植するためのジャガイモの浴光催芽の準備をしました。種用のジャガイモをトレーに広げてハウスに並べていきます。発芽がまだ出来ないような温度の時に、太陽光を当てると、強い光があたって発芽のスイッチが入っているのに、温度が低くて芽がでれない。でもスイッチが入っているので、動き出しているー。「でたいけど、でれない」みたいな状態が生じます。そして、どんどん色が緑化していきます。そして、小さくて太い芽が出てきてます。以下調べたらこんな効果があるそうです。

浴光催芽、あるいは浴光育芽とは、種いもを10~20℃の明るいところに置き、できるだけ濃緑で、短い幼芽を育てることを言います

① 出芽が早まり、若干早く収穫できます。
② 初期生育が促進されるために、塊茎肥大が早まり、安定した収穫量収めることができます。
③ 頂芽優勢を破り、茎数を増やすことにより、いも数が増えます。
④ 植付前に、ひ弱な芽をつけているものを除くことができるので、欠株を無くし、均一な生育、品質の均一をはかることができます。
⑤ 草丈が低めの丈夫な生育となり、倒伏や病害発生が減少します。。

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トレーに並べていきます。

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こちらは、レッドムーン

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連日、寒いので夜は、-7度くらいになるので、5度以下にならないようにしてます。

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出島です

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いちごの様子

 今年、初挑戦かつ実験中の高設栽培の有機栽培いちごですが、いい感じで取れ始めてます。施設や培土を作っていたら定植が一ヶ月遅れたので

とれはじめも遅れました。これから、たくさん食べるぞー(笑)基本、自家用件宅配のお客様に出せればいいなーというぐらいの量です。

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こちらは、章姫(あきひめ)

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紅ほっぺです。一緒に定植したけど、ことらのほうが晩生なのかな。

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あきひめ君。

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天敵も導入してみました。こちらの丸い赤いのは、チリカブリダニ。ハダニ対策で入れました。

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こちらは、アブラムシの寄生蜂のマミー。コレマンアブラバチを導入したのと、他のハウスに土着の寄生蜂のマミーがあったので

それも導入してます。ガンガン繁殖中で、アブラムシ君を駆逐してます

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生育が悪く培土が湿っているところには、意図的に大根を厚まきして水を吸い上げさせてます。

そろそろイチゴの生育がよくなってきたので、刈り取ります

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株が小さいので水の吸い上げがわるいところがあります。

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寄生蜂のすみかを作るために麦を蒔いてます

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イチゴの下にはバンカープランツとして、大根と大麦がまいてあります。寄生蜂の住処になってます

あとは、テントウムシの住処になってるかな。

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ハウス全体の様子。

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畑についてきたあっくん。おやつにイチゴをパクッ!!

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美味しそうにたべてます

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最後は、富士山。今日は、雲ひとつない天気。富士山も最高!!

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赤富士を見てから作業を終えました。今日もさくや姫様ありがとうございます。

 


ジュース用人参収穫

 今日は、人参ジュース用の人参を収穫しました。土寄せしても大きくて土から肩が出てしまったのを中心に抜いてジュースの加工に回します。

今回は、500キロ分収穫してジュースに加工してくれる業者におくります。

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大きいのを選んで抜いていきます

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収穫した大きい人参。でかいです

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品種は、ほとんど自家採種した筑摩五寸。10寸これ?

ちなみに、5年間無肥料栽培ですけど・・・・・でかっ!!五寸から7寸サイズは、普通の出荷用にとっておきます。

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収穫についてきた子供達は、畑の近くの牧場にいる馬さんに人参をあげにいきました。

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収穫風景。今年で5年目の無施肥栽培の人参畑。緑肥(エンバク)→秋冬人参のローテーション

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収穫のお手伝い?すきあらば、小さい人参を食べてしまいます(笑)

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富士山をバックに記念撮影

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収穫についてきた子供達は、下のエンバクの畑で、遊んでいます

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土がふかふかなので、プロレスごっこをしても大丈夫

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油断をすると、畑の支柱を抜いて、ちゃんばらごっこに使われてしまう(笑)楽しいやら悲しいやら(笑)

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日がくれはじめて、つきが富士山横からでてきました。今日も楽しい一日でした。