山下一穂さんDVD発売!!

大切な友人でもあり、有機農業のメンターでもある山下一穂さんが、本に続いてDVDを出されました。ずーっと前から楽しみにしていたので、本当にうれしいです。今回は一穂さんの好意で特別にプレゼントして頂きました。早速、メンバーのみんなで集まって勉強させてもらいました。

畑での省力化の土作りや、畑に小さな自然を再現することで、生物の多様性を創造し、病害虫の影響を最小限にする技術。溝施肥による栽培方法。障壁作物の利用など、勉強になることが多かったです。

これから有機農業をやり始める方や、病害虫に苦しんでいる方必見です。本とDVDあわせてみてみるとイメージがつきやすく勉強になります。有機農業の楽しさが伝わってくる作品です

僕自身、一穂さんの畑に2度伺ったことがありますが、毎回、勉強になります。何よりも一穂さんの有機農業や日本の未来に対する心意気が僕は好きです。

一穂さん、いつもいつも、先の景色を見せてくれてありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いいたします!! 

たつや

木の花でやっている農業勉強会でDVDを鑑賞しています。みんな真剣に見ています。

■詳しいDVDの情報はこちら

http://zibasun.net/shopping/dvd/index.html

■一穂さんのHP

http://harehore.net/


かや集め

毎年、この時期恒例のかや集めを最近しています。

木の花での、かやの利用の仕方は、カボチャやスイカの畝間(うねま)に敷いていきます。カヤを敷くことで畝間の雑草が押さえられるのは、もちろん、カボチャやスイカのつるから伸びるひげがカヤに巻きつき、しっかりと固定され、少しの風が吹いて安定しています。栽培の途中にカヤの下をのぞくと、ミミズなどがたくさんいて、団粒構造の発達したコロコロの土になっています。カボチャやスイカの栽培が終わった後には、かやを肥料と共に畑にすきこむので、一作終わったあとには、団粒構造の発達したホクホクの土になります。

また、かやをチョッパーで細かくしたものを、夏場の果菜類のマルチとして使って、一作終了後、肥料とともにすき込むとやはり、土作りに役立ちます

かやはなかなかいい資材です。無料で手に入るのもまた魅力。

草刈機でかった萱を軽トラに積んでいきます

人数をかけてやってもなかなかの作業

富士山もすごくきれい

今日も最高のアウトドア日和です。


微生物の活性液

最近、米のとぎ汁、大豆の煮汁、そばの煮汁などを積極的に活性液にしています。今までは活性液などは、別個で大量に仕込んでいて、生活から出る廃棄物をそんなに利用をしていなかったのですが、何せ60人からの人間が生活し、年間2000名以上の訪問者が訪れるので大量の米のとぎ汁などがでるので、そのまま流せば環境汚染にもなる。ということで手間を惜しまず微生物の活性液にしています。

糖蜜を加えています(微生物のエサとして)、木の花菌も加えました

今日は、味噌づくりの際にでた大豆の煮汁に、木の花菌(EMを元菌にして独自に培養したもの乳酸菌と酵母主体)100倍、糖蜜100倍、(天然塩やにがりなどを少々いれる場合も)で終了。あとは、あったかいところに放置するだけのお手軽活性液。明日はしょうゆ作りなのでまた、大豆の煮汁が大量に出るのでそれも仕込みます。

冬場で糖蜜がカチカチになっていたのでお湯でとかしました

ハウスのあったかいところに20リットルタンクでしばらく放置。活性したら、葉面散布やかん水の中に入れたり、田んぼの流し込みなどに利用していきます。

微生物を利用するのって本当に面白い!!今年は、いろいろな方法を学んで試していこうと思います。

面白いやり方を知っている人は、是非おしえてくださいね

ではではー


どんと焼き

みなさま、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがします。

さて、昨日、どんと焼きをしました。各地でいろんな呼び方があるそうです。例えば、ここの地域でもどんと焼き、どんど焼き、どんどん焼き、長野では三九郎とも呼ぶそうです。

ここらでは、正月のお飾りや、いらなくなったものなどを集めて積んで山にして火をつけ焼きます。また、その火で、お餅を焼いて、それをたべることで無病息災を祈願します

いらないものや、門松、正月のお飾り、子供達の書初めなども積んで焼きます

どんど焼きの前にみかちゃんが祈りの歌をうたってみんながそれに続きます

点火した後に乾杯をしました!!

自家製の甘酒というより、アルコールになる前の糖化したジュースのような甘酒です。ちなみに黒米で作っています。

少し、風もあったのですごい勢いで燃えています

みんなで歌をうたって踊りました!!

一年の汚れをこの大きな火で焼き清め、新しい自分になって今年1年駆け抜けていきます。今年もよろしくお願いします


一年の振り返り

今年もあっという間の一年でした。農業をやっていると本当に一年があっという間です。もう、年末?っていうのが率直な感想です。

ツꀀ

さて、今年一年の畑の取り組みを大まかに振り返ってみたいと思います。

今年は、外部の研究機関との連携がより強まった年になりました。

自然農法国際研究開発センターと共同で行う実証圃場を3圃場設けました。畑作、稲作、種取りの圃場の3箇所です。特に面白かったのは、畑作、稲作の圃場ともに、無肥料で育てる区画を設けたのですが、畑作のナス、きゅうり、稲など非常によい出来でした。今までの土作りの結果なのか、ナス等の肥料を必要とする作物が無肥料で順調に育っていく姿を見て、肥料をあげることの意味を改めて問う良いきっかけになりました。普及所長の織田さん、研究員の山田さん、石綿さんには、特にお世話になり、様々な知識や知恵を現場で教えてもらうことが出来ました。勘や経験だけに頼るのではなく、そこに科学的なアプローチも入れながら深めていく。来年も引き続き実証圃場は続けていくので、結果を見るのが楽しみです。

ツꀀ

新しい技術の利用として、光合成細菌の培養と拡大培養が出来るようになりました。

苗のかん水や作物への葉面散布、田んぼのガス沸きの防止などに効果を発揮しました。

より健康な作物を作る強力なツールになってくれています。

ツꀀ

また、農水省の補助金がでた「教育ファーム」を開催することが出来ました。普段、何の考えもなしに食べている食物も、種をまいて、収穫、加工し、口に入るところまでを自分の手でやることによって、自然から頂く恵みの大切さやなどを感じてもらえたのではないかと思います。ツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀツꀀ

また、今年の暮れからは、メンバー間の自然農法勉強会を始めました。新しいメンバーや古いメンバーを含めて、自然農法・有機農業に対する知識を改めて一から学習し、全体の底上げを図っていこうという取り組みです。全員が農業のことをよく理解することによりより安全で高品質な作物を作っていければと思っています

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来年は、EDE(エコビレッジデザインエデュケーション)の環境の講義を木の花百姓隊が担当するとになっています。また、各方面から、講義や発表の依頼が来ています。今までの地道な取り組みを外部に伝えていく機会が益々ふえていくことになりそうです。

ツꀀ

今年は、新しい施設も購入し、そこをエコ化していくのと同時に、様々な教育プログラムも開催していきます。体験型のEDEや環境に配慮した農業など様々なプログラムが行われていく予定です。畑や田んぼは、農的な暮らしを支えるベースです。いろいろなことが行われていきますが、地道に良いものを作っていこうと思っています。

来年の個人的な目標は、改革改善。細部にこだわり、心を込めて命の糧を生産するお手伝いをしていきたいと思っています。来年も皆様により良いものをお届けできるよう精進してきたいと思います。来年もよろしくお願いします