ショックでもあり、ものすごく嬉しい 〜2秒間のマインドコントロールからの解放

「私は、見えない世界をなかなか信じられない人たちの代表です。今回大人サミットに参加した目的は、少しでも信じられるようになりたいからです。」

先月、木の花ファミリーでは第9回大人サミットが開催され、アメリカ、タイ、バヌアツ、インドネシア、中国内モンゴル自治区、そして日本の世界各国から様々な人々が集い、新しい時代の「クニ(地球)ツクリ」を語り合う場となりました。大人サミット専用ホームページにて、内容をご覧いただけます!)
その参加者の一人であるこうたんは、「木の花ファミリーがどんなことをしている団体なのかは良くわかりませんが、面白そうなので参加します」と初めてファミリーにやって来ました。「私は一応健康で、家庭も有り、基本的には幸福です。但し、本質的なところでいのちや宇宙の不思議に感銘したり、考え込んだりします。」そうプロフィールに書いていたこうたんが、3日間のサミットを通して感じたことをみんなにシェアしてくれました。

第9回大人サミットより
第9回大人サミットより

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自分は、今の社会の枠組みの中では「成功者」と呼ばれる方かもしれません。それは、いわゆる大学を優秀な成績で卒業して、企業に就職して、その中でがんばってがんばって何とか上の方に行って、もがいて今に至っている、というような社会の枠組みの中での成功者、という感覚です。

今日、話を聞いて、自分が懸命に努力していた価値観が、こんなにも浅はかというか、ほんのごく最近の価値観だということを知りました。地球の誕生から今までを1年に例えると、産業革命以降の250年間の価値観というのは、たった2秒間のできごとなのだと。

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それはショックでもあり、ものすごく嬉しい、という気持ちです。

今の私の仕事は製造商社で、例えば1本5トンもする鉄のかたまりを飛行機に乗せて何度も海外に送ったりします。エコ的な観点からすると、ものすごく矛盾がある世界です。表面的には、今の社会的に意義のある企業活動なのですが、いろいろ観ていくと、こんなことでいいのかなという気持ちはあります。それでも給料は出ますし、やることはあるので一応のことはやっているのですが、いろいろ悩むところもあって、還暦にも近付いているので、これからの人生をどう過ごそうかと今年の頭ぐらいに考えました。その時に描いた絵が、これです。

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こうたんが描いた絵

これは自分の一生です。たぶん80くらいで死ぬとして、今59歳ですから、人生をいくつかのステージに分けて考えてみました。それで、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」に、どういうふうに人生の中で時間を費やしてきたのかをざっくり色分けしてみました。そうすると、たぶん赤ちゃんで生まれた時にはやりたい放題だったような気もします。でも、だんだんやりたいことができなくなって、やらなければいけないことが増えていったのが、最初の受験の頃だったと思います。

僕はもともと真面目なものですから、学校で教えられたことについては非常に忠実に理解をしていたと思います。けれども、今の唯物的な考えが強くて、ずっとそれに対して違和感がありました。こうやって意識があって、目の前の風景が認識されていること自体がほとんど奇跡に近いことだと思いますが、そういうことを言うと「おまえ、頭は大丈夫か?」と言われるので、あまりそういうことを出さずに来ました。本でいろいろと読んだりはしていますが、結局そこのあたりの違和感がずっとあって、その先がよくわからず、自分のやっていることや意識というのはどういうふうになっているのだろう、という疑問がずっとありました。

インドのお坊さんは、ピークを過ぎると森に入って暮らすということを本で読んだことがあります。それで、今後どういう暮らしをしていくのかをかなり真面目に考えました。だぶん、だからこそ、ここにも来たのだと思います。

自身の想いを語るこうたん
自身の想いを語るこうたん

今までずっと、自分のことだけ考えて生きてきました。今もそうです。もちろん、家族や親族、友人は大切ですけど、自分が大切で、今後現役の一線を退いた後に、何らかの形で世のため人のために役に立ちたいという気持ちはあるのですが、たぶん今の自分がそういうことをやってもウソになると思います。無理すればできるかもしれませんが、続かないという気持ちがあります。その時にどうしたらいいのか。その答えはないです。

たぶん、「誰かのため」ということが、自分から切り離された誰かではなくて、誰かというのは実は自分なんだ、という感覚が持てれば、無理しないでできるだろうとは思います。そして、今の自分はそこから遥かな距離にいるのだと思います。

サミットでの語り合いの時間
それぞれの想いを語り合う

今回、おぼろげながらに自分が考えていたことがやっぱりそうだったのか、という印象はあります。自分としては、産業革命のもうちょっと手前の石油の発見が人間の生活を変えたぐらいの時間軸で考えていて、とてもじゃないけど、遥か彼方の何万年というサイクルの中で私たちが生きているとまでは考えたことがありませんでした。空間的なことに関しても、ああやって太陽がぐるぐるまわりながら、そういうビジョンで空間的なイメージを持ったことはなかったです。そういう意味では、自分がなんとなくこうではないかなと思っていたことが、時間軸と空間軸を合わせてさらに大きなスケールの中で、ダイナミックな理解が少し進んだかな、と思っています。

これから何をするのか。まだよくわかりませんが、なんとなく一歩近づいたかなという感覚は得ることができて、それはとりもなおさず、ここにいる人たちの姿を見たからだと思います。私にしてみると、ここはちょっと奇跡のような世界だなと思っています。こういう人たちが本当にいるのだ、というのは驚きでした。皆さんの存在自体が、私の不安を消してくれるひとつの証拠になっています。

早朝に富士山を見る ー 第9回大人サミットより

大人サミット中、一番感銘を受けたことは、昨晩の子ども会議です。一人の小さな男の子が、鉛筆を友達の額にさしてしまったことを皆の前で報告していました。

毎晩夕食後に行われる子ども会議
毎晩夕食後に行われる子ども会議

驚いたのは、たくさんの人たちが彼を叱ったことです。今の私の生きている近所で同じことをしたら、大変なトラブルになります。今の一般的な日本の家庭生活の中ではありえないことですから、私は他人の子どもを叱ることをしません。ただ、どちらが異常なのでしょうか。そう考えてみれば、問題は明らかです。

私が子どもの頃は、近所のおじさんやおばさんによく怒られていました。しかし、それはここでも可能なのです。それは、愛を持って育てていく意識があってのことだと思います。そして、そういった環境で育った子どもがどういう表現をするのかを見せてもらいました。(→「子どもたちが平和を絵にしたら」

ひみこが描いた『太陽の世界のたのしいくらし』
7歳のひみこが描いた『太陽の世界のたのしいくらし』

小さな子どもが描いた絵や詩の中にウソはありません。理屈の世界で理屈を納得させるのはなかなか難しくて、なおかつ大人にはさんざん騙されてきました。

私を羽交いじめにしている力が何かはわかりません。もしかしたら、教育がもたらした常識というものなのか、それとも私の自我が、はっと気付くと、私を羽交いじめにしているのかもしれません。それを何とか振り払いたいのですが、大人と理屈で話しても、自分の体を自分で持ち上げることができないようなもどかしさを感じます。

でも、子どもたちの詩や絵に出会ったら、何となくそんな説明も、もういらないと思ったのです。

 

第9回大人サミット参加者の皆さん
前列左から2人目がこうたん。次回は「家族を連れて来たい」とのこと。お待ちしてます!

 

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2016年2月14日〜3月12日
木の花塾「1ヶ月間の真学校」を開催します!

今まで知らずにいた本当の自分自身に出会い、私たちはなぜ地球に生きているのか、その真の意味を知る、かけがえのない1ヶ月間を過ごしてみませんか。それはきっと、あなたの人生を豊かにし、この世界を豊かにします。皆さまのご参加をお待ちしています!

【 日 程 】
2016年2月14日(日)〜3月12日(土)

【 会 場 】
木の花ファミリー

静岡県富士宮市猫沢238−1

【 対 象 】
■ 自分を変えたい人

■ 世界を変えたい人
■ 今の世の中をどこかおかしいと感じながら、どうすればよいかわからずにいる人
■ それまで知らずにいた本当の自分自身を知り、真に人生を謳歌したい人
■ この星に生きる人 すべて
☆ その他、2015年度受講生からは以下の人に薦めたいという声が上がっています。
■ 漠然とした不安がある人
■ 自分も他人も責め続けている人
■ 人を信頼したいという思いはあるが、できない人
■ 未知の世界があることを知りたい人
■ 出会った人 すべて
(詳細は受講生アンケートにてご覧頂けます。
 → 受講生アンケーヘ)

【 内 容 】
講座は「農」「食」「医」「経済」「環境」「教育」「社会」「芸術」と多岐に渡りますが、全講座に共通して学ぶことは、物理的な現象の奥に流れる深い精神性です。それまでに考えたこともない新たな視点に出会うことで世界観を大きく広げ、今社会はどのような状況にあるのか、その中で自分は一体どういう存在であるのかを紐解いていきます。
〈 講座一例 〉
人格を学ぶ講座(カルマ読み・地球暦・カタカムナ)/天然循環法の畑作/ファシリテーション/世界観を広げる/菩薩の里の経済/自然療法プログラム/食養生/有用微生物群の培養/天然醸造味噌作り/創造性と芸術/性と宇宙/自然再生と災害復興/持続可能な心の持ち方
*その他、誕生日会や季節の祭事、地域の食事会などのイベントも盛りだくさん!生活の様々な場面を通して、互いに助けあいながら宇宙の流れにそって生きる豊かなコミュニティの暮らしをリアルに体感できます。
*上記講座はあくまでも一例であり、プログラムは固定されていません。受講生との双方向の掛け合いにより、その時、その場で、もっともふさわしいものが提供されていく、誰にも予測不可能な世界に二つとないプログラムです。(→ 2015年度レポーをご覧下さい。)

【 主 催 】DSC00081
NPO法人ぐりーんぐらす

木の花ファミリーを母体として様々な社会貢献事業を行っているNPO法人です。

【 共 済 】
木の花ファミリー

詳細は、こちらをご覧ください!
「1ヶ月間の真学校@木の花ファミリー」

☆ご不明な点も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
 電話 :0544-67-0485
 メール:info★npo-greengrass.org
 (★を@に置き換えてください。)

 

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子どもたちが平和を絵にしたら

少し前の話です。
夕食を食べながらニュースを観ていた7歳のゆうとうが、突然言いました。

「あぁん、あべちゃんなんかが大統領だからダメなんだよ~。」

ニュースに一瞬出てきた安倍総理大臣を見て、だから平和にならないんだよ、もしも平和にしたかったらまず自分の国をきれいにすればいいんだよ、と、ゆうとう。誰もゆうとうにそんな話をしていないのに、どうしてそう思ったのかを聞いてみると、「わかんないけど、ニュース見てたらなんかそう思った」のだそうです。
「あべちゃんは、他の国の大統領とかとばっかり仲良くしようとして、その国の人たちと仲良くしようとしてないの。だからダメなの。」

ゆうとう
ゆうとう

ゆうとうはわんぱくで、ケンカはするわ言うことは聞かないわご飯の間も走り回るわで大人からしょっちゅう怒られてます。食いしん坊で、テレビのグルメ番組にラーメンが出てくれば「うまそう!」「食べたい~!」と大騒ぎ。が、ステーキが出てきたり、魚が釣られる場面になると急に表情が曇ります。
「ああいうの、食べたがる人がいるからダメなんだよ。かわいそうだよ。」

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木の花では菜食をしていて、そこには深い意味がありますが、給食などで肉や魚を食べるかどうかはそれぞれの子どもたちに任されています。ゆうとうは菜食の理屈は知らないけれど、釣った魚を食べようとするテレビのリポーターに向かって、「お願い、お願い、そこで“まずい”って言って」と懇願していました。「だって、そこで“おいしい”って言ったら他の人も食べちゃうから。“まずい”って言ったら誰も食べようと思わないでしょ。」

そんなゆうとうが描いたのが、この絵。

The Peaceful Earth By Yuto Nagahara

タイトルは『平和な地球』
虹色のカブトムシや地球をきれいにするやさしいドラゴンがいて、みんなに「なかよくね」と言っているおじさんは、いさどんだそうです。

先日、ある映像作家の方より、木の花の子どもたちに平和をテーマにした絵を描いてほしいとの依頼があり、子どもたちが絵を描きました。上の絵は、その中の一つです。

これは、10歳のみこの絵。タイトルは『ひとつの心・ひとつの平和』
One Heart-One Peace By Mikoto Nishio

「ヘンになっちゃった~~」と照れながら絵を見せてくれたみこ。
「真ん中にいるのはね、いさどんだよ。」

こちらは11歳のみの。『地球に平和がおとずれるころには』
When Peace Comes on Earth By Minori Saga

地球が本当に平和になると、神様と人間が一緒に暮らせるんだそうです。

みこ と みの
みこ と みの

 
こちらは、11歳のゆうゆ。タイトルは『つながろう!』
Let’s Connect with Everyone! By Yuko Nagahara

四ツ葉のクローバーに向かって、みんなが手を伸ばしています。青い三角の手は、ペンギンです。^^

そして、10歳のきよ。『愛があふれた平和な地球』
The Peaceful Earth Full of Love By Kiyomi Kitao 2

きよらしい、のびのびした絵!

ゆうゆ と きよ
ゆうゆ と きよ

 
7歳のゆりかも描きました。『平和な世界のきれいな流れ』
The Beautiful Flow in the Peaceful World By Yurika Hosoya

ゆりか
ゆりか

同じく、7歳のひみこ。『太陽の世界のたのしいくらし』
The Happy Living in the Place of the Sun By Himiko Oki

真ん中にある木には、太陽の世界のお菓子の、きらきらの光が500パーセント入った虹色の金平糖がなるんだそうです。

ひみこは言います。

「ひとつずつの国を平和にしようとしても、平和にならないんだよ。
 みんながひとつの平和を作らないとならないんだよ。」

――― 『世界のみんなのいのちをひとつにしたら』より

ひみこ
ひみこ

 

次世代を担う魂たちが、着々と育っています。
地球の未来は明るい!!

 

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次世代を担う魂たち♪

 


毎日が幸せ!バァズの日々

ファミリーの毎日の暮らしを支える縁の下の力持ち・バァズ

若者たちがオタオタしている時でも、バァズの安定感はすごい。木の花きっての陽性パワーの持ち主・みきちゃんをして「ここの暮らしはバァズでまわってるよ」と言わしめる程、陰に日向にみんなの日常を支えているのです。
さて、今月発行予定の木の花ファミリー通信・最新号では、介護士として老人ホームで働くみっちゃんが、福祉の現場で感じたことを紹介しています。今、多くのお年寄りが不安や淋しさを抱える中で、なぜにバァズはこんなに元気なのか。
そのワケを、本人たちにインタビューしてみました!

 
でこちゃん
役割 : 洗濯、マッサージ、ぬか漬け、天然酵母パン作り、ダジャレ。子どもをはじめメンバーが病院へ行くときの送迎をすることも多く、富士宮界隈の病院に詳しいが、ただ今目の病気のために運転はお休み中。
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何で不安がないかって?やっぱり、みんながいるからでしょ。
昔だったら何やるにもお金が必要だったよね。今は・・・まぁ、いつ死んでもいいんだよ。覚悟が決まっちゃってるのかな?(笑) 毎日が充実してる。
何で充実してるかって?働けるってことが、すごい幸せなの。人がたくさんいるってことは、それだけたくさん、生きていくためにやることがあるってことでしょ。やることがあるのが幸せなんだよ。幸せだから、不安がないのかな。

今死ぬことになって、満足して死ねるかって言ったらまだまだだなーと思うけど、その時はその時って思ってるから。この先どうなっても、「こうなったら困る」とか自分で決めて、不安に思うことはないね。生きるも死ぬも、自分の意思じゃどうにもならない。全部、天にお任せ。こんなに楽な生き方はないね。
70歳になってこんなに穏やかに、ガハハと笑って生きられるのは幸せだね!

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ヤーちゃん
役割 : 家事、生け花、佃煮や漬物、ジャムなどの保存食作り。塩麹や醤油麹を使ったアレンジも得意!「恵みいただきます」でもいろいろ販売してます。
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不安がないのはどうしてか? うん、全くないわねぇ。もうあたり前すぎちゃって・・・どうしてかな。
やっぱり、一緒に暮らす家族がいるからだよ。それだよ!絶対に。

ここは、何かができるとかできないとかいうことじゃなくて、心を磨くことが大事な場所でしょ。そういう家族といるから安心なんだよ。いつも誰かが見ててくれる。普通だったら、みんな忙しかったら放っておかれて一人ぼっちになるよ。
毎日が充実してるのは、やれることがあるのも大きな要素だね。私たち自身もみんなのためになってる。それは大きなポイントだね。

昔は生きてくのに無我夢中だったから、不安があるとかそんなことも考えなかった。仕事でも家庭でも、孤立無援でやっていくのが当たり前だと思ってたの。だけど、ここに来たら全然違った。
要は、どこにいても、人とつながることを大事にしたらいいんだと思うよ。そうしたら孤立する必要はないものね。

今は、昔思い描いてたことがどんどん形になってきてる。その充実感たらないよ!老若男女、病んだ人もお医者さんもヤンキーもいて、みんなが助け合って生きる世界がいいなって思ってたの。
今は、ほんとにこの生き方しかない。毎日が楽しみで、ワクワクドキドキしながら生活してるよ。前に進みすぎる自分の陽性の性質が、昔は裏目に出ることもあったけど、今は生かされてるしね(笑)。
この間、大人ミーティングでネット暴力にどう対応していくかを話し合ったでしょ。あの後、すごく充実感があったの。何か発言ができるわけじゃないんだけど・・・・そこに参加してるーって気持ちでいて、充実感があった。

未来がどうなるかはわからないけど、ワクワクするね。心を磨いてみんなと暮らすことで、ひそかに描いてた夢が現実化していくんだよ。

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としちゃん
役割 : 家事、子育て、陶芸。バァズの中でもひときわアクティブなとしちゃんは、畑隊の応援に借り出されることも多い。ひまわりや木の花庵には、所々にとしちゃんの陶芸作品が飾られている。
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毎日おいしい食事が食べられるし、ベビーから大人まで、若い子と一緒に暮らせるし、「ただいま」「おかえり」がちゃんと聞こえる。そういうのがすごく安心感がある。ごはんの前に、みんなでそろってお祈りして「いただきます」するとかね。そういうの、なかったから。
人と生きてる、って実感があるね。生かされてるというか、支えられてるというか。

血縁がない人たちと家族として暮らすことをどう思うか?だって、みんな地球で生きてるじゃん!みーんな同じところからつながってる。遠くからというか、昔からというか。それが、ここにおったら実感として感じられるね。人間はこの星にしかいないなんて考えもしなかったけど、そうなんだなー、って感じられるようになってきたよね。人間だけが宇宙の法則から外れたことをしてるってこともね。

群れの中で生活しようって思いは、昔から自分の中にあったね。旦那さんと二人で暮らしてた時、そりゃぁやりたいことはやれたよ。だけど「ただいま」って言っても誰もいないし、一緒に「いただきます」をすることもなかったから。
世の中の人に伝えたいことがあるとしたら・・・・早く気付いてもらいたいね!
そして、どうぞ一緒にまいりましょう。

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あさちゃん
役割 : 子育て、家事、卓上醤油と塩の管理。木の花の食卓の醤油と塩は、あさちゃんに守られている!!
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日常生活に不安はないです。逝ったら逝ったでその時だし。今までそれなりにやってきたから。自分なりの御の字です。

= = = = = =

口下手のあさちゃんは、多くを語らない。
あさちゃんはもともと老人ホームへの入居を申し込んでいたけれど、木の花ファミリーに出会い、申し込みをキャンセルして木の花メンバーになったのでした。今はベイビーズのお世話から洗濯物たたみ、食卓のセッティング等々、日々休みなく働いて、みんなの暮らしを支えてくれてます。

インタビューでは言葉少なだったけど、あさちゃんは後からトコトコとやってきて、「これが今の私の気持ち」と言って、こんな紙切れを渡してくれました。

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かくも素敵な木の花バァズを、どうぞよろしく♡

 

 


木の花バァズ・ファッションチェック!

以前このブログにも登場した木の花・バァズ。
その中で、ファッションの東西横綱をはるのがこの二人!

としちゃん
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ヤーちゃん
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齢を重ねるほどにますます乙女の二人は、とにかくおしゃれ。
今日は、そんな二人の日々のファッションをチェック!

 
エントリーNo.1 としちゃん

陶芸家でもあるとしちゃんのファッションはアバンギャルド。
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このヘアターバンは、古着のシャツの裾を切り落としただけのもの。
スカーフやネックウォーマーも、古着の切りっぱなしをアレンジしてます。
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お手製のアップリケ。
実は「穴が空いたから隠したの(笑)」
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農作業中もおしゃれなとしちゃん。
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かわいいお花を見つければさっと頭に飾り ー
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時々こんなこともします。
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セーターの袖を切り落として袖口を絞り、帽子にしてみたり。
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細部にまでとしちゃんらしさ満載!
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エントリーNo.2 ヤーちゃん

抜群の生け花のセンスを持つヤーちゃんは、着物のアレンジが得意!
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着物生地を使った手作りの服。
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こちらも手作り。
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普段着もさり気なくおしゃれ。
カメラを向けるとポーズを取るかわいいヤーちゃん。
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時々こんな格好もします。
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小物使いにもセンスが光る!
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こんなかわいいバァズたちを、どうぞよろしく♡

 

としちゃんが焼いた花器に、やーちゃんが花(とトウガラシ!)を活けました♪
としちゃんが焼いた花器に、やーちゃんが花(とトウガラシ!)を活けました。

 

 


やすこちゃんの子育て奮闘記

この秋、0歳のこうたろうくんを連れて木の花ファミリーのすぐ近所に引っ越してきたやすこちゃんとけーごくん夫妻。二人はこれまでもたびたびファミリーを訪れたり出張木の花塾を主催したりしていましたが、大事な生き方を実践していこう!ということで富士宮へやって来たのでした。

ここに来た当初のこうたろうくんは、まさに怪獣!アトピーをかきむしりながらひまわり中に響き渡る声でわんわんと泣き叫んでいましたが、ひとたび木の花に預けられて両親と離れると、すーっと穏かに。が、両親が帰って来る気配を察知するやいなや、再び怪獣化するのでした。

その様子をみていたいさどんは、やすこちゃん夫妻と面談をしました。そしてその夜の大人ミーティングで、やすこちゃんは自分が気付いたことを文章にまとめ、みんなにシェアしてくれました。

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今日からしっかりと、やっていく。

愛をもって。

愛って、自分のためとか、我とか欲とか情をなしにして、ただ本当に相手を思うこと。そういう行動をしていくこと。

たとえば子供がかまってほしくて泣いている、注目してほしくて泣いている、いわゆるわがまま泣きをしていたとする。
そこで「あ~はいはい」と抱っこしてあげる。
子供はそうすればかまってもらえると学ぶ。
抱っこでも泣き止まないこともある。おもちゃで気をそらせたりおせんべいあげたり、親は手を変え品を変え。

そこでも子供は学ぶ。泣けばこんな風にしてもらえるんだー
してほしい時は泣けばいいんだーー

わがまま泣きだから放っておこうとする。そのうち泣き止むだろうと様子を見ていると一向に泣き止む気配はなく、ますます強く泣く。そこで心配になって折れてごめんねと抱っこしてしまう。そうすると子供はそこでまた学び、次回はもっともっと強く泣く。

泣いているのがかわいそうだからと、常に相手にし、面倒を見ていると、どんどん子供は王さまになっていき、子供主体の家庭となっていく。

外に出掛けたとき、誰かと会っているとき、子供は母親に、意識を自分に向けてほしくてぐずったりする。状況がいつもと違うのですぐ抱っこしてもらえなかったり自分を優先されないと、いつもと違うのでさらに泣く。
いつもコテコテにお世話してる分、外でもいつものコテコテをしないと子供は大泣きする。
人見知り、寂しい泣き、かまって泣き
どんどん扱いにくい子になっていく。

これらはすべて、親が原因。親の柱のない子育ての被害者で、役割として全力であらわしてくれる。
泣くことだけじゃなくて、キィーと叫んだり、掻いたり、アトピーもそう。

表面上の状態を見てかわいそう、と思うのは大きな間違いで、その状態をやらせているのは自分だということ。本当に申し訳ないこと。

ではどうしたらいいか??

本当に必要なお世話をきっちりする。
そのために子供が本当に求めていることを見極める。
おむつなのかお腹すいたのか不快なことがあるのか眠いのか。

知識ばかり頭に詰め込むのではなく、よく見ることをしなければいけない。知識やいろんな情報は直観をにぶらせ、本当がわからなくなる。
また、泣いてるから取り合えずおっぱい、も、本当がわからなくなる。おっぱい依存にもなりやすい。

愛情ではなく、愛で。

情は余計なもので、「かわいそう」とは、自分の我。

子供が扱いにくいと感じたら自分をチェックする。欲や情でやってはいないかと。子供はいつでも親の鏡だから。

私の場合、こーたろがかゆいからかかせないようにいっぱい甘えさせたりおっぱいあげたり、寝かせたいから飲ませたり、自分本意でかわいがったり放置したり、考えると、こーたろのためじゃなくて自分のためにしてることがたっくさんあった。

それが本当に情けなくて、そんな適当なことしてきたから今こーたろが全力で教えるはめになってるんだなーって思ったら涙が止まらなかった

だからこれから本当に愛をもって、初めて真剣にこーたろのこと見て行動しよう、というところ。

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この文章を読み上げた後、やすこちゃんは言いました。

「今は、こういう気持ちでこうたろうと接しています。
こうたろうを預けて木の花で農作業ヘルパーをしながら、いろんな人と話しました。みんなが自分の子育ての体験を教えてくれて励みになったと同時に、今の状況を問題だと気付かなかったら、自分勝手な子育てを続けていたんだなと思うと、すごく恐ろしいことだと思いました。こうたろうが小さいうちにそれがわかって、本当にありがたかったです。
自分でやりたい、というこうたろうへの執着があることにも気付けました。
今は、ここに預けているとこうたろうも調子がいいし、自分も充実していて、お互いにとっていい時間を過ごせていると思います。」

けーごくんも、
「自分がこうたろうややすこちゃんを所有していることに気付いた。富士宮に引っ越してきたのは、自分と向き合って変化して、大事な生き方をしていくと決めたから。これからは大事なことを一番にして生活していきます。」
とコメント。

その後、いさどんは次のように語りました。

宇宙おじさん4
少し前の時代をつくっていた人たちは、物理的思考が強く、形に翻弄されて生きてきました。でも若い人たちは、もっと目に見えない世界を感じています。

今までの社会がやってきた、ものごとを形に現していくことは、目に見えるのでわかりやすいですね。自分の中の能力を駆使しなくても、問題ごとが明快にわかる。

ところが問題ごとというのは、目に見えて明快にわかるようになるずーっと以前から、その奥で確実に種を育てて来ていたのです。その段階を観ず、形に現れてからしかものごとを見ないので、結局捉え方が浅くなります。

こうたろうくんの話も、突然アトピーができたわけではありません。おぎゃあと生まれてお母さんが最初に抱っこしたその感覚や、おっぱいをあげた感覚、もっといえば妊娠中の生活やそのもっと以前から蓄積されてきた情報がすべてがインプットされて、それをもとに自分の役割を自覚して生まれて来ているのです。親はそこに至るまでの元の部分を観ずに、今現れている問題ごとだけを見て「何でこんな子になっちゃったんだろう」と言いますが、それはそれまでの自分の歩みの結果であり、プロセスなのです。

そうやって親が与える物理的環境と共に、もう一つ、時代的な環境というものがあります。

この世界に生まれた生命は、宇宙の星々や太陽と連動し、それらが表す壮大な時代の流れを地球上に表現しています。現在は宇宙的にも大きなターニングポイントにあり、新しい生命たちはとても大きな使命の元に地球に降りて来ているのです。そういった大きな視点から観れば、今目の前で子どもが表現していることの意味がわかるようになるでしょう。

今の時代に生きる僕たちは、鎌倉時代や江戸時代のことはわからないと言うかもしれませんが、実はわかるんですよ。だって、その時代の延長線上に今の生活があるわけですから、実体験としては知らなくても、今の生活を観れば過去のこともわかるのです。

昔の人はそのまっただ中にいて翻弄されていますから、ものが観えていませんでした。しかし現代を生きる我々は、そういった目を持つことができるのです。

ですから、やすこちゃんとこうたろうくんのことも、下手な子育て本よりもはるかに大事なことを語っています。そういう目線を持つことは本当に大事なことです。

家族を想うのは大切なことで、否定することではありません。当たり前の第一反応としてある感情だということです。けれどもその奥に何があるかということを観ないと、せっかくのその大切な第一反応が、周りに害をもたらすことになります。家族を大事にするのは大切なことで、いいつもりでやっているけれど、その結果どのような子どもが育っていくのか。どのような社会が出来上がっていくのか。

だから、もう一つの目線を育てなければいけないのです。
それが観えるようになることが目標です。

それが観えていくとどうなるかというと、人が集まれば集まるほど、豊かな世界ができるのです。

みんなのアイドル・こーたろくん。お役目ありがとう♪
 みんなのアイドル・こーたろくん。お役目ありがとう♪