ファミリーを訪れる方々の対応をしているようこちゃんは、時折、皆さんからこんな感想を伺うことがあるそうです。
「皆さんの精神性は、自分よりはるかに高くて、雲の上のような存在です」
「俗世間にいる私には、皆さんのような暮らしはとても真似できません」
そんな言葉を聞いたときにどう思う?とようこちゃんに聞いてみました。
「私がここに移住することに決めたのは、ここのみんなのような心で生きたい、と思ったから。だから、ただひたすらそれをやり続けて、みんなのいいところはどんどん取り入れて、真似したくないところはどんどんやめていったの。それで思うのは、私たちも、そんなふうに『真似できない』という人たちも、全然変わらないし、同じだな、っていうこと。たしかに、心の位置は違うこともあるかもしれない。だけど、それは上とか下とかいうことではなくて、ただ、みんなの幸せを願うもの同士、仲間だって思っているの。だから、あなたたちと私は違う、っていうふうに言われると、ちょっと寂しく思う」
そんなようこちゃんが最近気になっているのが、りょうちんの顔がちょっと晴れないことです。
「ファミリーの方々は、皆、笑顔が素敵ですね、ってお客様によく言われるけれど、一人一人の顔をじっくり見つめてみると、それぞれいろんなものがある。りょうちんには、物事をねじってみたり、疑ってかかったりする癖があるから、今はそれが出ているみたい」
りょうちんは、そんな自分のこころをミーティングでシェアして、みんなにいろいろなアドバイスをもらっています。
「ねじってみる癖も、個性として輝けば人と違うものの見方ができる、っていうことだよね。りょうちんがこころからの笑顔ができて、みんなのために個性を活かしていく日が来るのが楽しみ!」
「いろいろな個性があるけれど、お互いの違うところを見るんじゃなくて、いつも同じところを見ていればこそ、ともに手を取り合って進んでいけるんだと思うの」
私たちは、どんなときも自分たちを振り返って、まだまだ足りないな、未熟だな、と思いながら日々を歩んでいます。そして、その歩みは決してひとりではできません。調和の心はみんなでつくるものだからです。それが、すべてがつながって調和した自然をお手本とした、私たちのこころです。
畑隊で活躍するりょうちん。来た時より格段にたくましくなりました