みんなが幸せな世界へ

木の花最年長記録更新中のえいこばーちゃんは、ただ今71才。食当チームの要として、梅干し・漬け物作りからこんにゃく作りまで、朝から晩まで元気に働いています。えいこばーちゃんが楽しそうに大きな笑い声を上げながらおしゃべりしている姿は、かわいらしい少女のようでもあり、とても71才とは思えません。

そんなえいこばーちゃんが、「今日はこんなことがあってね」と教えてくれたのは。。。

「コミュニティについて卒論を書くために滞在している大学生のなおちゃんからインタビューを受けてね。老後の生き方について聞かれた時に、『私はここでみんなと暮らしていて、みんなから愛されて世界一幸せなんだ』となおちゃんに話したの。そうしたら、彼女がぼろぼろ泣き出してね。なおちゃんにもおばあちゃんがいるけれど、『自分が病気になって動けなくなったら、老人ホームに入りたい』と言っているんだって。なおちゃんが『私たちがいるから大丈夫だよ』と言っても、『子どもや孫の世話にはなりたくないから』と言うからさみしいんだ、となおちゃんは言っていました。

ここではお金のことを心配しなくてもいいし、みんなが『えいこばーちゃん、えいこばーちゃん』と声をかけてくれる。今までは自分が韓国人であることや学歴のないことに引け目を感じていた時もあったけれど、ここではそれを堂々と言えるし、必要な時にはみんなが私の代わりに文字を書いてくれるしね(笑)。みんなから大切にされて愛されて、何不自由なく暮らせて本当にありがたいと思う。世の中のお年寄りもこういう気持ちで暮らせたらいいなと本当に想うの。

そんなことをなおちゃんに話していたら、なおちゃんがあまりにも泣くものだから、私も堪え切れずにもらい泣きしちゃった。今日はインタビューを受けていてね、みんなで助け合いながら、みんなが幸せに暮らせる世界が来るといいなと本当に想ったの」

なおちゃんにインタビューの感想を聞いてみると、
「ありがたいなと思っていたら、泣けて泣けて仕方がなかったのです。今もこうしてその時のことを話していると、涙が出そうなくらい(笑)。えいこばーちゃんのすごくありがたくて幸せなんだという心が伝わってきたら、素晴らしいなと思って感動したのです。」

そんなえいこばーちゃんはチャレンジ精神旺盛でもあり、今日は世界初?!黒米入りこんにゃくを試作しました。「以前、ちーちゃんが青のり入りこんにゃくが食べたいと言っていたので作ったことがあったけれど、どうせならいただきものの青のりじゃなくて、ここにあるものを入れて作ってみたいなと思っていたの。黒米やきびなどを入れたら色もついてかわいいし、触感も面白いかなと思ってね。」試食したみんなの反応としては、「やわらかくておいしいね!」「見た目もかわいいね」と好評でした。

何才になってもみんなと一緒に心磨きをしながら、素直に他人のアドバイスを受け入れ、新しいことにチャレンジしながら変化し続けるえいこばーちゃん。えいこばーちゃんは私たちの良いお手本であり、そして私たちの大切な宝物です。

「みなさんもおいしい手作りこんにゃくを食べに来てくださいね!」

麦予定地とその他の作物

木の花では、麦と大豆を輪作してます。ただ、麦の作付けが多いもので、大豆を作付けない圃場は次の麦まであいてしまいます。

そこで、今年は、くず大豆をバラまいて緑肥を作っておきました。

枝豆くらいになった大豆をハンマーナイフモアで粉砕し、1週間くらい放置したのが、以下の写真

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残渣の緑色が消えてます。一週間くらい放置して炭素率をあげます

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残渣には、糸状菌が絡みついています。

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モアガケした後、1週間くらいした表面の様子。残渣の下には、糸状菌がたくさん発生してました。

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表層5cmを浅く耕起して、11月中旬の麦の作付にそなえます。

さて、大豆緑肥を炭素率をあげてからすきこんだ後の麦は、どうなるんだろうか?実験してみます。これが出来きたら肥料も使わないし、種代も無料なので楽チンだ。

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秋じゃが。今年は、暑かったのでなかなか芽が出てこなかった。きれいな葉っぱ。

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キャベツもいい感じに出来てきた。

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こちらは、そば。麦収穫後に、麦の藁を循環させて作ってます


炭素循環交流会報告②

まずは、圃場の写真を見てもらいましょう。

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■総勢50名以上の見学。なかなかの圧巻。キャベツ・ブロッコリーの圃場

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良いできのものと、悪い出来のものが混在している。出来のいいものは、ほとんど虫害が無い。虫害があるものは、徹底的にたべられている。現在は、虫にウイルスが感染して、虫害が一気に止まってきた。

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人参の圃場 エンバク→人参 良い生育をしています

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■ナスの圃場 ナスは、定植直後は調子がわるかったものの、根が回復してからは、ぐんぐん伸びてたくさんとれました。現在2m50センチくらいの背丈。窒素系肥料をやってないのに、こんなにとれるとは思わなかった。びっくり。畝間にはチップが敷いてあります。

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圃場では、城さんが雑草を抜いたり、作物を食べたりと五感をつかって、作物の様子をみることを伝えてくれました。

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午後は、城さんのブラジル訪問の報告会と炭素循環入門講義。みんな真剣に聞いています

ちなみに、ブラジル報告会についてはたんじゅん広場というサイトでも掲載されているので興味のある人はみてください

■たんじゅん広場

http://tanjunnou.blog65.fc2.com/blog-entry-154.html

ツꀀ■炭素循環HP http://freett.com/tenuki/kiso/shindan.html

炭素循環の入門講座は、自然の側からみることを様々な事例を交えながら理解できる機会になりました。

質疑応答も積極的にでて、時間に収まりきらないくらい興味は尽きなかったようです。

また、講義の中で野菜の硝酸濃度を測ってくれました。少し虫食いの小松菜は、400ぐらいでした。

今回は、たんじゅん農法で作った農産物でつくった500円のお弁当とおやつもたべてもらいました。

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みなさん楽しんで頂いたようでよかったと思っています。また、機会をみて交流会は、継続的に開催していければと思っています。今後ともよろしくお願いします

ツꀀ

また、参加した、わたわたのミクシーに載っていたコメントも載せておきます。ありがとう

炭素循環農法では農法といってもこうしたら良いという方法が確立しているわけではなく、また過去の経験は全て未来への問いかけであると考えます。つまり交流会や講演で話される内容は、全て「問い」。先生は自然であり、答えは未来にあると。だから城さんの話も、一通りの話のあとで、随所に「・・・とはいえ、人間の言っていることですから信じないで下さい。答えはあっち側にあります」が出てきました。質疑応答も本当はQ&Qです。人間同士のやりとりで理解しようとすることは、聞く方も「問い」であり、答える方も「問い」であるのです。この感覚、元々自然を見る目のある人や2回目参加の人は楽しめますが、初参加の人は何々農法の講習会って感覚で質問するのでちょっとだけ当惑していたかな。とはいえ、穏やかな城さんの語り口、また木の花ファミリーでの実践がある程度具体的な課題を絞りつつあるという現状を見たこと、参加者の多くがQ&Qを楽しんだことから、全体を通して、良い経験交換や課題を整理する機会になったと思われました。

木の花ファミリーでの課題は、アブラナ科の軟弱系葉物類、キャベツ・ブロッコリー・カリフラワーですね。そこそこ生育量はとれるものの虫害が多い。緑肥からの切り換えをどのように行うかの行程を整理するなかで、もっと虫害発生の要因が単純に整理できるようになると思います。畑の柔らかさの変化や団粒の維持時間の変化の観察、ずらし定植をした場合の観察などを手がかりにしていけば良いのではないかと思われました。自然が先生ですから、教わる側が積極的に答えを引き出せるようにしていくことが必要なのでしょう。根菜類、ハクサイ、ホウレンソウは良くできるようになってきています。作物による受け止めの違いというのも貴重な情報ではないかと思いました


まぼろしのシュークリーム、東京に登場!

10月17日(日)、ファミリーは東京・日比谷公園で開催される「土と平和の祭典2010」に出店します!「音楽で彩る日本最大の環境配慮型農業&農的暮らしのマルシェ」ということで、ライブやトーク、そして農産物を中心としたたくさんの出店まで、入場無料で楽しめるイベントです。

ファミリーのブースでは、定番のクッキーや玄米コーヒーといった商品はもちろん、その場で食べられるものをいろいろと出品します。

  • 特製おにぎり(酵素玄米、きびごはん、赤米ごはん、黒米おこわ)
  • きな粉よもぎもち
  • マーマレードパウンドケーキ、かぼちゃパウンドケーキ
  • ヤギさんミルクのシュークリーム

ここで、木の花フリークの人は「おおっ!?」と驚かれるかもしれません。そう、その存在は知られていながら、体験者は極めて少ないファミリー特製のシュークリームが初めて屋台出店するのです!自家栽培の有機小麦、平飼いでのんびり育った鶏さんたちの産んだ新鮮たまご、そして絞りたてのヤギさんからもらったミルクを原料に、のりちゃん&ゆみちゃんのパティシェ・コンビが手づくりした絶品のシュークリーム。これは見逃せません!!というか、僕らもめったに食べられないのです(笑)。ぜひ、味わいに来てくださいね!