われら木の花土木チーム!

今朝、いさおがひまわりの玄関先で掃き掃除をしていたら、まっちゃんが「よし、いよいよだぞ」と気合いを入れながらやってきました。「何?」と聞いたら、ひまわりの前で作っている釜戸小屋の基礎に生コンクリートが入るのだとか。ほどなく、ひろっちとこまねちもやってきて、準備作業を始めました。

ファミリーで土木系の作業をするときはいつも現場監督を務めるじゅんじマンが里帰りしているのため、今日は若手三人で生コン打ちに対応することになりました。朝、じゅんじマンからは「しっかりやるように」と励ましの電話が入ったそうです。

まっちゃんはファミリーになる前、ずっとコンクリート会社に勤めていました。こまねちは実家の建設業を手伝って現場監督をしていた経歴の持ち主です。ひろっちは高校を出たあと、鉄筋工として活躍していました。今は、ファミリーの「営繕部」として、あちこちの現場から上がってくるいろんな要望に一生懸命対応しています。

10年のサラリーマン生活でデスクワークしかしたことがない僕は、生コンが入っていく様子をカメラに収めながら、3人の様子をかっこいいなあ、とまぶしく眺めていました。生コン車は、続いてひまわりの南側に作っている自転車小屋にも回っていきます。こうして、いろんな思いがひとつずつ、いろんな力を使って形になっていくのでした。

左からひろっち、こまねち、まっちゃん
左からひろっち、こまねち、まっちゃん
きれいにコンクリートが打たれました。いよいよ、釜戸小屋ができます
こちらは自転車置場。秘密兵器?!で奥まで平らに
こちらは自転車置場の基礎。まっちゃんが秘密兵器?!で奥まで平らに。「こりゃいいわ~」

新曲「宇宙の子ども」デモ・バージョン

先日、立正佼成会富士宮教会で開催したチャリティ・コンサートでも披露された木の花楽団の新曲、「宇宙の子ども」。お客様がいらした際のウェルカムコンサートでも必ず演奏されるようになりつつあり、楽団の新たな定番として定着しそうな気配です。

農繁期に入り、メンバーそれぞれが「本業」に多忙なためレコーディングの時間が取れない木の花楽団ですが、「ラフな録音でもいいから皆様に新しい曲をお届けしたい!」ということで、ある日の夕食後にスタジオ(兼談話室)に集まり、レコーダーを囲んで「せーの!」で一発録りしました。コンサートで使っている歌詞のスライドとともにお届けします。ぜひ、ご覧ください!


木の花ファミリー通信 Vol.44

月刊ニューズレター「木の花ファミリー通信」Vol.44(2011年4月25日)が発行されました。ぜひ、お読みください!ダウンロードはこちらからどうぞ。

  • トピックス
    • 震災の地に光を
      ~立正佼成会チャリティーコンサート
    • 農事組合法人を設立しました
    • すまいるの入院と郷子ちゃんの手紙
  • イベント情報
    • いさどんの「生前葬」 2011/5/3
    • 田楽田植え祭 2011/5/4
  • メンバー紹介 みっちゃん編
  • 田んぼだより
  • 今月のおすすめレシピ うどと甘夏の和え物
  • 青草の会より

テネモス:焼き塩かぶの観察

  今日は、ファミリーのわたわたからの投稿です
木の花ファミリーでは昨年11月にテネモス国際環境研究会の飯島秀行さんとの
出会いがあり、空(気)のエネルギーによる生活に使う水や空気の改質、農業技術
への応用などを学んで来ました。テネモスというのは

Wehave(私たちは持っている)という意味で、始めから私たちに与えられているも
のに気づいていくという考え方、そしてその実践による理解のことです。気や意
識がモノの本体であり、気のエネルギーが物質化し、生き物を生かしているとい
う考え方は、ファミリーが大切にしてきた心のあり方が現象化するという世界観
と同じでした。テネモス技術の基本は、気のエネルギーを引き込むサイクル(吸
引サイクル)を作り出すことにあります。

 テネモス技術を導入してみると、洗剤を使わなくても食器汚れが落ちるように
なったり、お風呂もぽかぽかに温まるようになったり、浄化槽の汚れがみるみる
うちに綺麗になったり、気のエネルギーを高めるちょっとした工夫で、地球への
負荷を出来るだけかけないファミリーの暮らしが一段階進化してきました。えっ!
?具体的にはどんな技術なの?と思った方は、ファミリーを訪問して実際に見て
触って体験して下さいね。

 さて、ここでは農業への応用とそこからの学びを紹介します。これは焼き塩水
に種子を浸漬してからタネまきするという技術で、飯島さんから最初に教わった
ものです。焼き塩とは、自然塩に無水アルコールをかけて火をつけて燃やしたも
のです。塩を燃やすと、パチパチとはね、表面に少し炭が出来ることがあります
。塩は空気や水分、有機物を引きつけているのです。これを燃やすと空気や水分
が出て行き、有機物がなくなります。塩はアルカリ性になり、再び空気や水分や
有機物を引きつけ始めます(吸引サイクル)。この吸引サイクルになった焼き塩
で塩水をつくり、ここに野菜のタネを20分つけました。そして浸漬後、水を切っ
てタネまきしました。比較のために浸漬していないものも隣に播いて対照区を作
りました。


焼き塩に浸漬したものは、対照より生育が劣りました。生育遅く、蕪は太りが劣
り、水菜は一部とう立ちしてしまいました。蕪は甘いのですが、水気が少なく、
少し硬い感じでした。う~ん、春の蕪らしくない・・・・。

しかし、写真を見て下さい。

右側が対照。左側が焼き塩処理です。対照は葉のヒダが少なくいかにもこの時期
のふわっと伸びた葉っぱで、晴れて気温の上がる日中は少し萎れます。そして地
上部の割に蕪が大きい。焼き塩の蕪は、葉がしっかり刻みを持っていてがっちり
しており、萎れがありません。焼き塩の蕪は、地上部と根部(蕪)のバランスが
、野生の草に近いように見えます。あるいは普通の栽培品種を極端な痩せ地や硬
い土壌に播いた時の姿に似ています。ストレスに耐え、生命力を高めている時の
姿です。品種も播種日も播種後の管理も同じ。たった20分の焼き塩水への浸漬が
蕪の性質を変えてしまったようです。

この比較栽培で分かったことは、焼き塩で蕪の性質が変わるということは、土壌
環境や栽培条件と蕪との関わり方も変わるということです。生命力が高まってい
るのは良いとしても、とう立ちしてしまうと水菜として利用できないし、春の蕪
はもっと瑞々しい柔らかさが嬉しい野菜です。水気がないのはちょっとかなしい

ということは焼き塩によって高まった蕪の生命力に合わせた土づくりや管理技術
が必要ということになります。タネだけ都合良く変わるわけではなく、タネの姿
の変化に教わりながら、自然に合わせる術・観察の目を磨いていかなければなら
ない。う~ん、分かっているけどやはり奥が深いです。

わたわた


震災の地に光を ~ 立正佼成会チャリティーコンサート

4月9日、ファミリーと同じ市内にある立正佼成会の富士宮教会で木の花楽団の チャリティ・コンサートが開催されました。開催の趣旨は、「東日本大震災のあと、震災の恐怖で閉ざされたような心を、音楽の力で和らげ、そして、被災地の方々と一緒に困難を乗り越えていこう」というものでした。それには、まず自分たちの心を癒し、今後の活力、希望を持てるようにということでした。富士宮の会員さんと教会長の荒さんが話し合って、私たちにコンサートの依頼をしてくださったのでした。

立正佼成会は、法華経に基づいてお釈迦様の教えを実践する在家信徒の教団です。コンサート前日の4月8日はお釈迦様のお誕生日ということで、コンサートも降誕をお祝いする形で開催されました。

コンサートの数日前、打ち合わせのために教会を訪れたときに、教会のあちこちに貼られた標語の数々を拝見して、日々の学びを忘れず、共に生きる仲間や家族を大切にしながら真理を求め続ける姿勢に心から共感しました。会の教えを学ばせていただくために荒さんからお借りした「法華経の新しい解釈」という本には、次のように書かれていました。

「法華経は人間尊重の教えであり、人間完成の教えであり、『人類平和』の教えです。(中略)今こそ私たちはこの教えの真髄にたちかえって、自分自身のため、人のため世のために、よりよい生活を築いていくときがきたのではとおもいます」と。

ファミリーはお釈迦様に深いご縁をいただいており、お釈迦様が説かれた宇宙の真理や叡智を日常生活を通してあらゆる角度から学び、実践し続けています。人々が調和して共に幸せになってゆく、そんな社会のモデルを形づくることを志して、コミュニティ(エコビレッジ)としての暮らしを築き上げ、日々実践しています。

さて、コンサート当日は小雨の降る中、木の花からは楽団メンバーとスタッフ、ちょうどファミリーに滞在していたヤマギシ会の方々の計19名で会場入りしました。今回、初めての試みとして、ファミリーの大人会議で行っている「光の瞑想」をコンサートに取り入れました。皆で手をつなぎ、心をひとつにして光で地球を包み込んでいく瞑想ですが、その光を東北の被災地にもおくろう、という趣旨でした。リハーサルが始まり、瞑想の伴奏が始まったとたんに背後からの神々しい光に包まれ、涙があふれてきました。「ああ、なんてありがたい場によんでいただいたんだろう、これは意味深いコンサートになるに違いない」と心から思いました。

また、選曲も普段のウェルカム・コンサートとは趣を変え、数ある楽曲の中でも特にメッセージ性の高いものを選びました。その中のひとつが京都の鞍馬寺の 「光に向かって」という祈りに曲をつけたもので、ファミリーの歌をいくつも足してひとつにしたような深い内容の歌です。また、最近のファミリーの意識が太陽系や宇宙に広がっていく中で生まれた「宇宙の子ども」という新曲も披露しました。この歌は歌っていて私自身も一番元気の出る歌で、今という時代をこの星で共に生きる魂たちへのエールだと思っています。

コンサートが始まって教会の仏像を背後にしてステージに立ち、信者の方々を前にしたとき、どの方もにこやかで、光って見えました。「久しぶりにお会いしましたね」という感覚が湧きあふれて、始まったばかりなのに涙がこぼれてきました。ありがたさに包まれながら一曲一曲を歌い、「光の瞑想」の時間になりました。キーボードの伴奏と私の声をバックに、みちよちゃんのナレーションが瞑想を誘導します。瞑想では皆で地球を光で包みこむイメージをするのですが、その前からすでにその場が光であふれていることを感じました。ふと客席を見ると、何人かの方が感動で涙しています。皆が心をひとつにすることでさらに光は強まり、私たちもその光に包まれているのでした。

コンサート終了後に、教会長の荒さんからも「私は、霊的なことに鈍感なのですが、光がおりてきて自分の体に入り、そして自分の体から光が発せられたように感じました。そして、その光が、今回の災害で亡くなられた方々の魂たちを包み込んでいるように感じた、というよりも見えました。思わず涙があふれました。自分たちの心もともに光に包まれたような感じでした」というご感想をいただきました。

宇宙から霊的な眼で観ると、ネガティブな想念の集合体がこの星を取り巻き、地上に生きる人の心にも作用して、多くの問題を引き起こしていると言います。これからの時代、天の意志を地に表現してゆくためには、違うプロセスを歩んできた者同志が、その違いを越えて心をひとつにしてゆくことが大切だと思います。愛と調和のメッセージに満ちた歌を、木の花という枠を超えていろいろな場所で歌うことも、ますます大きな役割になってきています。そんなことを実感させていただいた、今回のコンサートでした。

追記:

  • このコンサートの様子は立正佼成会のホームページでも紹介されていました。
  • 富士宮教会の皆様のお許しのもとで、録画を公開いたします。ぜひ、お楽しみください!