「バイオバランス」の力

ファミリーの倉庫近くにある駐車場には牛糞堆肥が積まれており、田畑に撒くときには軽トラックに載せて運んでいきます。

牛糞堆肥の置き場は住宅地にあります。と書くと、周辺に臭いをさせているのかな、と思われる方も多いと思いますが、実はほとんど臭いがしないのです。田畑に撒くときに牛糞であることを意識しなくなるほどです。この利点は、周辺環境を考慮するとたいへん大きなものです。

その秘密は、「バイオバランス」という強力な乳酸菌です。これを牛の餌に混ぜると、臭いを発生させる細菌を抑えてしまいます。この堆肥を生産している酪農場では、乳牛が牛糞の山の上で暮らしています。通常、このようなことは乳房に炎症が発生してしまうため、不可能とのことです。この乳酸菌は田畑でも有効に働き、一石二鳥の利点があるのです。

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トイレから田畑へ

ファミリーの母屋に、コンポストトイレを設置中です。施工を担当しているのはファミリーのつねちゃんです。

コンポストトイレは、排泄物を微生物のはたらきで堆肥化してくれます。出来上がった堆肥はファミリーの田畑で利用する予定です。ファミリーのよしどんが導入担当となって、こちらの商品を購入しました。

ファミリーでは、できる限りの工夫で環境に負荷をかけない生活を心がけています。たとえば、台所から出る生ゴミはほとんどが鶏の餌や堆肥の材料として再利用されています。ただ、住居に通常の家屋を利用しているため、生活排水などの点で環境への負荷を生じている部分もあるのが率直な現状です。今後は、こうした点を積極的に改良し、循環型のライフスタイルをより完成度の高いものにしていきたいと考えています。

現在、ファミリーには月間200名前後のお客さまが見学に来訪されており、環境に配慮したさまざまな機器や手法のモデルケースとして、大きな啓蒙効果を発揮できると考えています。企業様や研究所様のタイアップによる機器の設置も検討させていただきますので、興味をお持ちの方は、ぜひご一報ください。

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高齢社会をよくするために

静岡県伊豆の国市で開催された「高齢社会をよくするフォーラム」に木の花ファミリーについての講演の依頼をいただき、いさどんとよしどん、それに物販コーナー担当としてあきちゃんの3人が出かけてきました。

いさどんとよしどんはフォーラムの午後に行われた分科会「ユニバーサル園芸 ゆとりを生きる」に参加し、木の花ファミリーの取り組みを説明する時間をいただきました。「ユニバーサル園芸」とは、「園芸福祉」の静岡県独自の呼び方で、園芸活動を通じて得られる心身のリハビリや心の癒しなどを通じて、心身の健康や機能回復など、生活の質の向上を実現しようとするもの、とのことです(静岡県のサイトより)。静岡県は園芸福祉の取り組みを積極的に進めている全国で唯一の自治体だそうで、分科会では県の担当者の方が熱心に説明をされていました。木の花ファミリーはそのあとを受け、農を通じた心身の癒しや、老若男女がともに助け合って暮らす新たな高齢者福祉など、たいへん考え方の近い取り組みを行っていることを説明させていただきました。

分科会の出席者からファミリーへの訪問を希望される方が多数おられ、新たな取り組みにつながる出会いをいただくことができそうです。講演の機会をくださった平岡様に、この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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蜂蜜しぼりは注目の的

ファミリーでは13年前から養蜂を手がけており、香り高い純粋な蜂蜜を自給しています。

蜂蜜しぼりは、例年4月下旬から6月にかけておこなわれます。今日おこなわれた今年最初の蜂蜜しぼりに、テレビ局2社の取材がありました。NHKは昼、静岡朝日テレビは夕方のニュースでそれぞれ季節の話題としてオンエアされ、ファミリーでもビデオに録画してみんなで楽しみました。

ファミリーの蜂蜜は、レンゲとヘアリーベッチ、さまざまな花の混合蜜「百花蜜」とがあります。レンゲは香りの高さとやさしい味で一般にも良く知られていますが、ヘアリーベッチはちょっとなじみが薄いかもしれません。豆科の牧草で紫色の花をつけ、フルーティでさわやかな蜜がとれます。雑草を抑え、畑を肥やしておいしい蜜も取れる、一石三鳥のありがたい植物なのです。

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稲の種まき、今年2回目

今日は稲の種まきでした。

木の花ファミリーでは「ポット育苗」というシステムを使っています。たくさんのくぼみが縦横に並んだプラスチック製の育苗箱を使い、それぞれのくぼみに数個の種籾をまいて苗を育て、その苗を専用の田植機で植え込んでいきます。くぼみに育った苗をそのまま植えるため、根を切ることがなく、田んぼに植えた際の定着(活着といいます)が良いのが特長です。

種まきには、ポット育苗専用の機械を使います。育苗箱に土を入れ、くぼみに種籾をセットし、土をかぶせる作業がすべて自動化されています。今年2回目の種まきで、育った苗は6月に田植えします。当分の間、ファミリーの稲作担当チーム「田んぼ隊」は大忙しです。

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こちらが専用の種まき機です。

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ひとつのくぼみに種籾が数個入ります。

dscf1060.JPGビニールハウスに並べて、苗を育てます。

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こんなふうに育ちます(4月に種まきをして、今ちょうど田植えしている苗の先月末の写真です)。