第3回エコ菜園講座

NPO法人青草の会では、富士宮市との共催で「自然を楽しむエコ菜園講座」毎月第3土曜日に開催中です。

11月17日(土)に開催された第3回目では、生ごみを使ったボカシ堆肥の作り方、施肥の方法を実習しました。第1、2回目は座学が中心でしたが、今回は屋外や畑での実習で、菜園講座らしくなってきました。受講生の方々はすでに家庭菜園を実践されている方々がほとんどで、実践的な質問が飛び交っていました。

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糖蜜をお湯で溶いています

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山に積んだ米ぬかにジョウロで糖蜜をまんべんなく振りかけます

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念いりに混ぜていきます

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袋詰めしています

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これで完成です。

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こちらは土ぼかし。土を半分に分け、半分を敷いて生ゴミ堆肥をのせます。

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残り半分の土をのせて、スコップで混ぜます。あとは時々切り返しながら一ヵ月ほど完熟させます。

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ファミリー近くの畑へ実習に向かいます。

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以下は畑での生ゴミ堆肥の施肥例です。生ゴミ堆肥を溝に入れていきます

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ボカシをふりかけて

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作物の残渣(ここではサトイモの葉)を入れています

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落ち葉をかぶせて

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活性液を散布して

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溝を埋めています。これで完了です。


しょうが、うこんの収穫&保存

木の花では、ひと霜降りてから、根菜類の収穫、保存を始めます

今日は、生姜とうこんの収穫をしました。発芽がそろわず、途中草に覆われることがあったので、あまり期待していませんでしたが、蓋をあけてみたらなかなかの出来でした。

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ツꀀたんぼ隊のあり君が生姜ほりを手伝いに来てくれました!!

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生姜を掘りあげて、みんなで生姜の茎を切っています

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結構いいできでしょ!!

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夜には、渋柿づくりをみんなでしましたー!!はやく食べたいものです


フィンドホーンで研修中!

こんにちは!木の花ファミリーのみちよです。10月26日からスコットランドのフィンドホーンというエコビレッジに来ています。5年前にも1ヵ月半ほどエコビレッジ・トレーニングを受講するために来たことがあるのですが、今回は「エコビレッジ・デザイン教育(EDE)」の講師養成講座を受講するために来ました。実は、私が代表をつとめる日本エコビレッジ推進プロジェクト(JEPP)NPO法人開発と未来工房の共催で、木の花ファミリーを拠点として2008年末を目標にEDEを開催する計画があります。そこで、EDEの内容をしっかりと把握し、より良いプログラムを日本の皆さんに提供するために、またフィンドホーンやグローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)の関係者とのつながりを確かなものにするために、ファミリーを代表してここにやって来ました。

4週間の講座ではエコビレッジを作るにあたって大切な4つの柱、「環境」、「経済」、「社会」、そして「世界観」を1週間ごとに分けて学び、またこれらの要素を講師として伝えていくためのトレーニングなども兼ねて行っています。

毎日、結構ハードスケジュールです。月曜日から金曜日までは朝8時35分から9時まで瞑想、9時から12時半まで授業(途中1回休憩あり)、昼食後は午後2時から5時まで授業、6時に夕食を済ませて、7時半から9時まで曜日によって多様なプログラムが提供されます。土曜日と日曜日は午前中の授業がないので、その間に洗濯物や宿泊している家の掃除を済ませます。午後からは通常どおりの授業。夜もトピックに関連するビデオやDVDの上映会があります。

今回のフィンドホーンへの訪問は、木の花ファミリーとフィンドホーンという「光のセンター」をつなぐという役割もあり、ファミリーのウェルカムコンサートで美雅ちゃんが歌っている「むかしむかし」を130人ほどのコミュニティのメンバーに披露したのと、テーゼという15人ほどの歌のグループに「お帰りなさい」をお届けしました。木の花の心を感じてくださった方からは、「涙が出ました」とか、「感動しました」、「素晴らしい歌ですね」といったコメントを頂きました。テーゼのグループの皆は、木の花とフィンドホーンを結ぶために「オーム」を唱えてくれました。感動して涙が出ました。

このプログラムは24日に終了し、25日にはデンマークに立ち寄ってGENの創設者であるヒルダー&ロス・ジャクソン夫妻に再会してきます。またデンマークのスワンホルムというエコビレッジにも招かれているので、そちらも見学してきます。来年の1月12日、東京・表参道のEPOで報告会を開催予定ですので、お楽しみに!(日本エコビレッジ推進プロジェクト jepp.info[at]gmail.com までお問い合わせください:[at]は@に読み替える)。

フィンドホーンではファミリーについてのプレゼンテーションを行う機会がありましたが、スワンホルムでもプレゼンテーションを行う予定です。授業の中でも、ファミリーがどのような取り組みをしているのかをクラスの皆や講師に伝えることで、良い事例提供ができています。そして、ファミリーのあり方がエコビレッジ的な取り組みであることを強く感じています。
あとは、環境に負荷をかけない住居やエネルギーの自給といった課題をクリアすれば、世界に誇れるエコビレッジができると思います。その課題も、「富士山エコビレッジ研究会」で実現の方向に向かって着実に動き始めています。日本に帰ってからのプロジェクトの進展が楽しみです!

(みちよ)

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社会をとらえる視点

13日から15日にかけて、フランス人のニコさんとポーランド人のアニャさんのご夫妻が、コーディネーター兼通訳の小倉沙央里さんとともにファミリーに滞在されました。

ニコさんとアニャさんはもともとはビジネスマンでしたが、現在はローカリゼーションを推進するイギリスのNPO「The International Society for Ecology and Culture (ISEC)」で活動されています。ISECは「Ancient Future(邦題:懐かしい未来)」の著者として知られる著名な環境活動家であるヘレナ・ノバーグ・ホッジさんが設立された団体です。お二人はISECがラダック(文末にWikipediaからの解説を転載します)で行っている活動にボランティアで参加されたあと来日され、ファミリーを訪問されました。

お二人はラダックの現在の様子や、ISECが当地で行っている活動についてファミリーにプレゼンテーションをしてくださいました。私たちは過去にたくさんの過ちを犯し、大切なものをたくさん失ってきた。だから、ラダックの歩んだプロセスから学ぶと共に、ラダックの人たちに正確な情報を伝えなくてはならないのだ、と。

それに対して、ファミリーのメンバーの何人かから、共に助け合う農村社会から文明社会への転換も、人々が学び、進化していくためのひとつのプロセスとしてとらえられるのではないか、という視点が提案されました。ラダックの人たちが自らそのことに気づき、目の前の現象、すなわち変わってゆく世界やそこから起きるさまざまな問題から学び、心の視点を高めていくことが必要なのであって、たとえばグローバリゼーションの阻止や伝統文化の復興といった直接的な行動を目的とするのではなく、現象を発生させる原因となった心を見つめ直すことが必要ななのではないか、と。

それに対してお二人は、グローバリゼーションなどの社会システムにこそ問題があり、人々を不幸にするそうした仕組みを克服することが必要なのであって、それを進化のためのプロセスととらえる考えは理解しがたい、とのことでした。一方で、同行された通訳の小倉さんは、ファミリーの視点は非常によく理解できる、とおっしゃっていました。

すべてのできごとは必然であり、大きな視点に立てば実は問題というものは何ひとつない、とする私たちのとらえ方は、物事に明確な善悪を設定する西洋的な視点からは、あるいは理解しにくいかもしれません。ブログ担当者には残念ながらこの議論の奥行きを再現することができませんが、双方にとって、非常に有益な学びの場となりました。

なお、以下はラダックについての解説です(Wikipediaより転載)。

ラダックは、近年、グローバル経済の進展に対抗するカウンターデヴェロプメントの実践を目指す人達から注目されている。 スウェーデン出身の言語学者ヘレナ・ノバーク・ホッジは、 ラダックが外国人に開放された1974年にドキュメンタリー映画の撮影メンバーとして入域してから、一貫してこの地の伝統的な文化や自然、経済活動を守 り、維持する活動を30年間にわたって続けてきた。 その間ヘレナ氏が設立したNPOは数多く、それらの団体は現在ではラダッキ自身が活動を行っている。 ヘレナ氏自身は、イギリスに本部を置く環境保護NPOISEC(The International Society for Ecology and Culture) のメンバーで、現在もラダックで活動を続けている。 ヘレナ氏の著書「懐かしい未来」は日本語を含んで数十ヶ国語に訳され、環境や持続的社会に関心を持つ多くの読者に支持されている。 ヘレナ氏は2006年5月に日本に招聘され、4日間にわたって首都圏で講演活動を行った。 また、ラダッキ自らが設立したSECMOL(Students’ Educational and Cultural Movement of Ladakh)は、特にラダック人としてのアイデンティティーをしっかりもち、ラダックの未来を担う人材教育に力を入れているNPOで、ラダック自治山間 開発会議の制定するラダック語の教科書編纂なども行っている。 日本国内でラダックを支援するNPOには、ジュレーラダックがあり、2004年から現地NPOとの交流、支援、ステディーツアーなどを積極的に行っている。

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ウェルカムコンサートでのアニャさん(左)とニコさん