皆さん、こんにちは!みちよです。立春も過ぎ、太陰暦のお正月も終わって、何だか新しい流れが始まったように感じる今日この頃です。
2月8日、「ふじのみや市民環境会議」の一員として、いさどんと共に鎌倉市の笛田リサイクルセンターの視察に行ってまいりました。参加者は15名。2名の富士宮市議会議員さん(深澤竜介さんと佐野としおさん)も参加されていました。
行きのバスの中では、その日の地元紙一面に載っていた「ごみ有料化の賛否論」について意見を共有しました。途中で渋滞があったため、30分遅れて同センターに到着。鎌倉市環境部の職員の方がゴミ処理の概要をお話ししてくださいました。
今回の視察は、市民環境会議の松永会長が「鎌倉市が10年間でゴミを半分に削減した」という話を耳にしたことが発端でした。正確には、分別の徹底により燃やせるゴミを平成7年から平成18年までの11年間で約40%削減したということです。鎌倉市はリサイクル率についても人口10万人以上50万人未満の都市としては平成16,17年度の2年連続で全国1位とのことです。
ここまで大きなゴミの減量を達成できたひとつの要因として、市役所を中心とした市民への啓発活動があったそうです。民間のスーパー7社の協力を得て、年に3、4回店頭でごみの資源化のキャンペーンを張ったり、保育園児から小学生を対象にした環境教育の授業を行ったり、自治会・町内会役員によるゴミ捨て場でのゴミの出し方指導を行ったりといった地道な取り組みを積み重ねてきたということでした。
今後は鎌倉市のゴミ全体の55%を占める生ごみの処理のため、平成24年頃までに総工費40億円をかけて「バイオ・リサイクルセンター(「生ごみ処理場では印象が悪い」という市民の声で横文字にしたそうです)」を建設するとのことです。
良いことづくめに思える鎌倉市のゴミ処理ですが、徹底した分別や資源ごみのリサイクルなどで経費は高くなりつつあるのが現状で、その費用の出所はといえば、やはり市民からの税金なのです。
自給自足のファミリーの生活では食べ物についてくる包装がないので、そうしたゴミは一切出ません。野菜の切れ端はニワトリさんへ、食べ残しは犬や猫に、卵の殻、みかんの皮や煮もの汁などは畑に還されます。そこまでは行かなくても、できるだけゴミを出さない生活を心がけることが、税金を無駄に使わない生活の第一歩だと思います。何か物を買うときには、いずれそれがゴミになったときに、資源として使えるものなのか、それともただのゴミになるのか、そのあたりまでイメージしながら、できるだけ環境に負荷の少ないものを選ぶようにしてみてくださいね。
説明の後はビン・缶のリサイクル施設の様子をガラス越しに見学、その後は長谷寺近くのお蕎麦屋さんで昼食をとりました。いさどんと私はベジタリアンですので、山菜そばをいただきました。
昼食後、長谷寺を1時間ほど見学して帰途につきました。長谷寺では、白梅、蝋梅、薄いピンクの梅のほか、春の訪れを感じる花が咲いていました。
(左)モダンなつくりの鎌倉市笛田リサイクルセンター
(下)熱心に説明を聞く市民環境会議のメンバー